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なんで私ばっかり!と感じる心理とその対処法とは?心が軽くなる考え方も紹介

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なんで私ばっかりやらなければならないの」「どうして私ばかりが損をするのか」などという不満が込み上げてくることがあります。家庭では自分ばかりが家事をしている、職場でも自分だけが嫌な仕事をさせられている……。

損をしているような気がして腹立たしい気持ちになったり、全部投げ出してしまいたくなったりしますよね。とはいえ、不満を抱えて嫌な気持ちになっているより、考え方を変えて気分よく過ごした方がいいと思いませんか?

この記事では、「なんで私ばっかり」と感じてしまう理由と、そう思ってしまったときに試してほしい対処法をご紹介します。ぜひ最後まで読んで、モヤモヤを手放すヒントを見つけてください。自分が変わると、相手も変わります。

この記事は書籍『 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 』の関連コラムです。

「なんで私ばっかり」と感じてしまう心理的要因

「なんで私ばっかり」と感じてしまう心理的な要因を見ていきましょう。

  1. 自分中心で物事を捉えてしまう
  2. 他人と比較してしまう
  3. ポジティブな面を見落としている
  4. 完璧主義によるもの
  5. コミュニケーションが不足している

次から詳しく見ていきます。

1.自分中心で物事を捉えてしまう

「なんで私ばっかり」と感じる心理的要因のひとつとして、自分中心で物事を捉えてしまうことが考えられます。この思考は、自己中心的な視点から生まれることが多く、自分が他人よりも多くの負担を背負っていると感じる原因となります。

たとえば、職場や家庭での役割分担において、自分が他の人よりも多くの仕事をしていると感じてしまいます。しかし、実際には他の人も同様に努力している場合が多いのです。他者の立場や状況を理解し、全体のバランスを考慮考慮することが大切です。

2.他人と比較してしまう

他人と自分を比較することも、「なんで私ばっかり」と感じる要因になります。誰かと比較することで、自分が不当に扱われていると感じてしまうのです。

しかし、他人との比較は正確な判断にはなりません。人それぞれに異なる背景や状況があるため、比較すること自体が不公平であることが多いのです。他人との比較を避けるためには、自分自身の価値を再確認することが大切です。

3.ポジティブな面を見落としている

「なんで私ばっかり」と感じてしまうのは、ネガティブな出来事や感情に焦点を当ててしまい、ポジティブな側面が見えなくなっているのかもしれません。嫌だという感情ばかりに気を取られ、それによって得ているものや他人からの感謝の言葉を見逃している可能性があります。

ポジティブな面を意識的に探し出すことで、ネガティブな感情が和らぎます。少し深呼吸をして、周りに目を向けてみると良いでしょう。

4.完璧主義によるもの

「なんで自分ばっかり」と言いつつ、心のどこかで「自分がやらなければ」という気持ちがありませんか?完璧主義の人は、責任感が強く、人に頼ることができない傾向があります。不満に思いながらも、自分がやらなくてはと思っているのです。

人を頼ることは悪いことではありません。忙しかったり、しんどかったりしたら誰かにお願いしてもいいのです。自分から言わなければわかってはもらえません。自分の気持ちを正直に伝えてみましょう

5.コミュニケーションが不足している

コミュニケーションが不足していると、他人の意図や状況を誤解することが多くなります。特に、職場や家庭での役割分担についての誤解はコミュニケーション不足からきている場合が少なくありません。

自分の意見や気持ちを素直に伝え、他人の意見にも耳を傾けるよう心がけ、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう

「なんで私ばっかり」と感じたときの対処法

ここからは、「なんで私ばっかり」と感じた時の対処法をご紹介します。自分に合ったものをうまく取り入れて、不満を手放してしまいましょう。

  • 客観的な視点を持つ
  • 自己肯定感を高める
  • コミュニケーションを見直す
  • ストレスを解消する

次から詳しく説明していきます。

客観的な視点を持つ

人は感情的になると、自分の状況を大きく捉えがちです。客観的な視点を持ち、冷静に状況を見つめ直すことで、他の人も同じような経験をしていることに気づくかもしれません。客観的に状況を把握することで、不必要なストレスを軽減し、より良い判断ができるようになります。

たとえば、職場で自分だけが多く仕事を任されていると感じたときに、他の同僚の状況を観察します。他の人も同様に忙しいかもしれません。このような視点を持つことで、「私ばっかり」という感情が和らぎます。

自己肯定感を高める

自己肯定感が低いと、他人からの評価を気にしてしまいがちです。「なんで私ばっかり」と言いつつ、役に立たないと思われることを恐れて、断ったり、誰かに頼ったりできなくなっていませんか?

自己肯定感を高めて他人の評価が気にならなくなれば、自分の気持ちを正直に伝えられるようになります。不満を感じるくらいなら、断ってしまってもよいのです。自分がやらなくても、他にやる人はいます。

自己肯定感を高め、自分を優先できるようになると、断ったり頼ったりすることが抵抗なくできるようになります

コミュニケーションを見直す

コミュニケーションを見直すことで不満が解消する場合があります。自分の気持ちを周囲に伝えられていないことで誤解が生じている可能性があるからです。職場や家庭での役割分担について不満があるなら、率直に話し合うことが大切です。

自分の状況を説明し、協力を求めることで問題が解決することもあります。誤解や不満を解消できれば、より良い人間関係を築くことができます。

ストレスを解消する

「なんで私ばっかり」と感じるときは、心身の疲れが原因であることも少なくありません。ストレスが溜まっていると、些細なことでもイライラしてしまいがちです。状況を判断する力も低下しています。

自分を労り、ストレスの解消をしましょう。休養したり、運動でリフレッシュしたり、自分に合った方法で心身をリフレッシュします。すっきりできれば冷静に対処できるようになるはずです。

「なんで私ばっかり」というモヤモヤから抜け出す考え方

「なんで私ばっかり」と思うと心がモヤモヤして、そのことばかり考えてしまいます。ここでは、モヤモヤから抜け出せるような、心が軽くなる考え方を紹介します。ぜひ実践してみてください。

他人を変えることはできない

他人を変えることはできません。どんなに仲が良くても、家族であっても、自分のものではないのです。他人を変えることよりも、自分が変わる方がはるかに簡単です。

「なんで私ばっかり」という不満は相手に対する期待や比較から生じます。しかし、自分がいくら不満を感じたところで、相手は何も変わりません。相手が変わることはないとわかっていれば、相手の行動に対する期待を減らし、自分の行動に集中できます

この考え方は、対人関係を良好に保つためにも役立ちます。変わるなら自分から。そして、自分が変わると不思議なことに周りの人も変わっていくのです。

「やってあげた」ではなく「やりたいからやった」と思う

本当の善意でやったのならば、見返りやお返しは期待しないはずです。「やってあげたのに」と思うのは、見返りを期待しているから。「やりたいからやった」と思うようにすれば、不満は感じません。

とはいえ、善意だけですべて対応するのは不可能です。本当にやってあげたいと思ったことだけやるようにしましょう。他人のために何かをするとき、それが本当に自分の望むことなのかを考えるようにします。自分の意思で行動することで、相手に対する期待を減らせます。

心の中に嫌な人を住まわせない

嫌な人のことで頭がいっぱいになることがあります。思い出すたびにイライラして、そんなことで時間を無駄にするのはもったいなとわかってはいても頭から離れないものです。そんなときは、自分の家に嫌な人が一緒に住んでいると考えてみてください。心の中につねにいるのは、寝ても覚めても一緒にいるようなものだからです。

嫌な人が住んでいる部分の家賃まで自分が払っていると思うと、早く追い出したくなりませんか?追い出そうと思ったところで簡単にできることではありませんが、いつまでも放っておくよりマシです。

「なんで私ばっかり」と不満が込み上げてきたときも、嫌だと感じる相手や気持ちを追い出す意識を持てば、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。

幸せの形は人それぞれ

幸せの形はそれぞれ違うので、誰かと比較することはできません。嫉妬するほど羨ましい状況にいる人も、そこに到達するまでには血の滲むような努力をしていた可能性もあります。一番いい部分だけでは判断できないものです。

「なんで私ばっかり」と思うときは、誰かと自分を比べていることがほとんどです。あの人は楽な仕事なのに自分はしんどい仕事だと感じても、別のところでは大変な思いをしているかもしれないのです。

不満な気持ちで心がいっぱいになっているときは、幸せとは言えません。他人を気にするのではなく、自分の幸せに集中することで心が穏やかになっていきます。その方が自分らしく生きれるはずです。

私ばっかりと思い悩んでいても、相手はなんとも思っていない

「なんで私ばっかり」と不満を口にしたくなるときもあります。しかし、少し冷静になって客観的にみてみると、見えていなかったものが見えてくるかもしれません。考え方を少し変えてみると、気持ちが少し落ち着くのではないでしょうか。

それでも、嫌なことはいつまでも頭から離れないものです。うっかり思い出してはイライラしてしまいます。しかし、自分はこんなに嫌な気持ちでいるのに、相手はパフェを食べているかもしれません。

Jam氏の著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』では、嫌な気持ちを引きずらない考え方を漫画とともにわかりやすく紹介しています。ぜひ本書を手に取って、モヤモヤした気持ちを晴らしてしまいましょう。

 

この記事は書籍『 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 』の関連コラムです。