仕事をしていると、「仕事が嫌だ」「会社を辞めたい」と感じた経験が一度はあるのではないでしょうか。嫌なことを長時間しながら過ごしていて、毎日が憂鬱になっている方もいるかもしれません。
仕事へのやる気が出ず、職場に行くのもつらいと感じたときに、原因を言語化して対処法を把握しておくことが大切です。
「今の仕事が嫌だから転職をしたい」
「仕事が嫌になったときの解消法を知りたい」
このような悩みがあるかもしれません。今回は、Jam氏の著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』から、仕事が嫌になったときに現状を変えるための対処方法を紹介します。
目次
仕事が嫌になったら試してほしいこと8選
仕事が嫌になったら、以下のことを試してみましょう。
- 仕事が嫌になった原因を具体的にする
- 仕事で得られるメリットを書き出す
- 嫌なことをランキングにしてみる
- 趣味などの楽しみに没頭する
- 上司や同僚、友達などに相談する
- 異動希望を出す
- 休職する
- 転職する
ひとつずつ説明していきます。
1.仕事が嫌になった原因を具体的にする
仕事が嫌になったら、原因を具体的に言語化することが大切です。たとえば、以下のようにリストアップしていきます。
- 仕事の内容に馴染めない
- 職場の人間関係にストレスを感じる
- 自分の能力・スキルが発揮できず結果が出せない
自分がいま感じている原因について、思いつく限り具体的な内容で言語化してみましょう。仕事が嫌になった原因をより明確にすることで、その後の対処法も見えてきます。
2.仕事で得られるメリットを書き出す
仕事の嫌な部分だけではなく、メリットを書き出してみましょう。以下を参考にしてみてください。
- 高収入が得られる
- 福利厚生が手厚い
- 自分の能力・スキル向上が図れる
- 信頼できる仲間がいる
仕事のネガティブな面を見がちですが、今やっている仕事を続けることのポジティブな側面があるはずです。今の仕事のメリットを書き出すことで、続ける意味を見つめ直すことから始めるのが大切です。
3.嫌なことをランキングにしてみる
仕事で嫌なことを書き出してみたら、ランキング化してみてください。嫌なことはいくつも挙げられるかと思いますが、重要度や影響度はそれぞれ異なります。
自分が大きなストレスだと感じているものから、このくらいのストレスなら受け流せるといった感じで、書き出した内容のものを分類してみましょう。一番大きなストレスだと感じている要因から解消していくことで、仕事全体へのモチベーションアップにも繋がります。
4.趣味などの楽しみに没頭する
自分の趣味に没頭したり、好きなことでリフレッシュしたりすることも一つの方法です。仕事が嫌だと感じていると、気持ちが仕事にとらわれてしまい、せっかくの自分の時間も落ち込んだ気持ちで過ごしてしまいます。
趣味などに没頭することで、気持ちをリフレッシュさせて、ポジティブな気持ちになって仕事に取り組めるかもしれません。仕事以外に、趣味などで充実した楽しい時間を過ごしてみましょう。
5.上司や同僚、友達などに相談する
仕事が嫌になったら信頼できる上司や同僚、友達などに相談する方法も挙げられます。上司は部下の仕事上の悩みを聞く立場にあり、適切なアドバイスがもらえる可能性があります。
また、同じような悩みを抱えていた人であれば、前向きになれる助言をもらえることもあるでしょう。一人で悩まず、自分が感じているストレスについて、信頼できる上司や同僚、友達などに具体的に話してみてください。
6.異動希望を出す
担当している部署が合わなくて嫌になっているなどの事情がある場合は、異動希望を出すのも一つの方法です。部署や職種を変えることで、仕事へのモチベーションが出てくる場合もあります。
たとえば、技術関係から営業部への異動や、事務職から広報・企画部署への異動をすることで、気持ち新たに取り組めます。新たな自分の可能性を見つけ出すチャンスとして捉え、積極的に自己アピールをしていきましょう。
7.休職する
日常生活に支障が出るほど嫌になるときは、一度心身のリフレッシュをさせるために、休職も視野に入れて見るのもいいでしょう。今後仕事に100%の力を発揮するためにも、充分な休みを取って英気を養うのもときには大切です。
仕事から距離を取ることで、リフレッシュするだけでなく、これまで気づかなかった自分の一面に気づくかもしれません。休職をして心と身体をリフレッシュさせ、生活の質を高めるための時間作りにしましょう。
8.転職する
今の仕事や会社、職場環境のストレスから解放される方法として、転職する方法も考えられます。自分のスキルや経験を活かして、仕事のやりがいがあって希望の条件が揃っている職場環境を手に入れる可能性があります。
自分の行きたい職場環境を手に入れるために、今のうちからスキルを磨いたり、経験を積んだりしていくことが重要です。
仕事が嫌になる5つの原因
仕事が嫌になる原因は、以下の5つが挙げられます。
- 仕事のやりがいを感じられない
- 職場に苦手な人がいる
- 仕事量が多い
- 正当な評価がされない
- 社風や労働環境が合わない
それぞれ見ていきましょう。
1.仕事のやりがいを感じられない
仕事のやりがいを感じられないと、嫌になる原因になります。やりがいを感じないケースとして以下の内容が挙げられます。
- 感謝されている実感がわかない
- 単調作業ばかり繰り返している
- 新しいことが学べない
- 将来の目標が実現できない
具体的に書き出してみることで、改善策が思い浮かびます。たとえば、単調作業を繰り返している場合は、業務や部署の変更を上司に交渉するなどの方法があります。なぜやりがいを感じられないのかを分析し、改善方法を考えることが重要です。
2.職場に苦手な人がいる
職場に苦手な人が一人でもいると、仕事が嫌になってしまいます。苦手な人が上司や同僚の場合、コミュニケーションをとることがストレスになるでしょう。
苦手な人と1対1で話すことがストレスになっている場合は、第三者の仲介をいれて話し合う方法があります。仕事を円滑に進めていくために関係の改善に努め、場合によっては自分の気持ちを相手に伝えることも必要です。
3.仕事量が多い
仕事量が多いとプライベートな時間が減ったり、長時間拘束されたりするため、仕事が嫌になってしまいます。またすべての仕事を勤務時間内に終わらせることが難しく、残業が当たり前の環境になります。
仕事量の多さゆえに長時間労働が続くと、燃え尽き症候群になる可能性もあるため、仕事を他の人に依頼するなどの対策が必要です。
4.正当に評価がされない
仕事で正当に評価されないと、仕事が嫌になってしまう人もいます。業績が正当に評価されずに給料に反映されないとやる気が無くなり、不満を持つでしょう。
仕事の評価はモチベーションに繋がるため評価されていないと感じたら、成果報告の仕方を工夫したり面談をお願いしたりと上司にアピールすることが大切です。
5.社風や労働環境が合わない
社風や環境が自分に合わない場合も、仕事が嫌になる原因になります。飲み会の頻度や服装の規則など自分に合わない部分があるかもしれません。また出勤先が遠い場合、金銭と肉体的に負担を感じやすく、行くのが億劫になる可能性があります。
飲み会を適度に断る、リモートワークができるかどうかを確認するなど、改善のための行動が必要です。
仕事が嫌にならず楽しく続けられる4つの方法
仕事を楽しく続けるためには、次の4つの方法があります。
- 自分の仕事で誇れる部分を探す
- 自分の仕事を客観的に捉える
- 尊敬できる理想の上司を見つける
- プライベート充実させる
それぞれの方法について、順番に解説します。
1.自分の仕事で誇れる部分を探す
自分の仕事で誇れる部分を探すことで、仕事に対する捉え方が前向きになれたり、楽しく働き続けられたりします。誇れる部分を探すためには「成功体験を具体的に書き出すこと」がおすすめです。
- お客様から感謝の手紙をいただいた
- 新規プロジェクトのリーダーをつとめて成功させた
- 顧客満足度調査で100人中2位になった
数字での実績がない場合でも、自分の強みを誇りとすることで自信にもつながります。仕事を楽しく続けるために、成功体験と強みから仕事の誇りを探しましょう。
2.自分の仕事を客観的に捉える
自分の仕事を客観的に捉えることも、仕事が嫌にならずに楽しく続けられるポイントです。「自分の仕事にどのような意味があるか」「どれだけ社会貢献できているか」を考えてみることで、客観的に捉えられます。
「会社のためだけではなく社会に役立っている」と再認識することで仕事に対して前向きになり、嫌になるというマイナス感情が緩和されます。自分の仕事がどのように見えているのかを想像しながら、自分の仕事を客観的に捉えましょう。
3.尊敬できる理想の上司を見つける
尊敬できる理想の上司を見つけることで、楽しく仕事ができるだけではなく、上司のために頑張ろうとモチベーションが湧きます。理想の上司の定義は人により異なりますが「適切な指導をしてくれ、部下の成長を一番に考えている上司」かどうかを確かめることが大切です。
とくに上司との人間関係は「仕事が嫌になるかどうか」の分岐点といっていいほど大きな影響を与えるため、尊敬できる理想の上司を見つけましょう。
4.プライベートを充実させる
プライベートを充実させることで、仕事が嫌にならずに楽しく働き続けられます。仕事ばかりしてるとプライベートとのバランスが崩れてしまい、かえってストレスが溜まりやすくなります。旅行やライブに行ったりなど、非日常を味わえることがおすすめです。
まとまった休みを取るのが難しい環境の場合は、仕事終わりの1時間は自分の好きな時間を作るなど「プライベートの時間」を確保しましょう。
仕事が嫌になったら原因を見つけ出して早めに対処しよう
仕事が嫌になったら試してほしいこと8つを紹介しました。仕事が嫌になった原因を考え、上司や同僚に相談したり趣味を楽しんだりと、自分の心が疲弊しないために早めに対処することが大切です。
Jam氏の著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』では、会社だけではなく、SNSや友達などから「自分の心を守る考え方」を解説しています。精神科医や公認心理師が選んだ「心が楽になる」一冊として選ばれているため、心のお守りのような本がほしいと感じている方におすすめです。