ちょっといい調味料を選びたい。迷ったらこれを買え！9選

体のためにちょっといい食品を選びたい、そんなときは生活に欠かせない調味料から変えるのがおすすめです。良い材料を使って丁寧な工程で作られた調味料は、多少値段は張りますが、毎日使うものだからこそいいものを選べば、料理の味がグレードアップするだけではなく体質改善にもつながります。自然食品店店長で、書籍「食の選び方大全」の著者・あるとむさんが、おすすめの調味料をご紹介します。

食の選び方大全

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この記事は書籍『食の選び方大全』の関連コラムです。

塩の選び方とおすすめの塩

塩を選ぶ際の3つのポイント

1 塩化ナトリウム含有量に注目。99％以上の精製塩は選ばない
2 できれば再生加工塩よりも「天然塩」を選ぶ
3 こだわりたい場合は、完全天日塩がおすすめ

残念なことに天然塩は一般のスーパーにはなかなか置いてありません。それもそのはずで、天然塩での製法は時間も手間もかかるので、価格も高くなります。安全な天日塩ともなればなおさらです。また、小規模な生産者の作った塩では表記自体も詳しく書かれていないことがあります。ですから一番よい方法として信頼できる自然食品店やメーカーの説明を聞いたり、ネットで調べたりして、納得のいくものを選ぶということになります。

塩のおすすめ3選

雪塩
パラダイスプラン
沖縄・宮古島の地下海水を瞬時に蒸発させる特殊製法でつくられたミネラルたっぷりのお塩。雪のようにサラサラで溶けやすく、あらゆる料理に使いやすいです。

恵安の潮
海塩隊
秦の始皇帝の時代から王室専用の塩として受け継がれてきた伝統あるお塩。深層海水を太陽の光だけで結晶化し、1 年間熟成させてつくられる。そのまろやかな味はおむすびに使うだけで絶品です。

キパワーソルト
キパワー
韓国伝統の「焼き塩」をベースに、800℃以上の高温焼成製法によりつくられるお塩。酸化還元力が高く、あらゆる料理のおいしさを引き出します。

味噌の選び方とおすすめの味噌

味噌を選ぶ際の3つのポイント

1 添加物の入った味噌は選ばない
2 天然醸造の味噌を選ぶ
3 大豆と麹は国産のものを。塩も天然塩だと最高

昔ながらの製法でつくられた味噌には、添加物が使われません。しかし多くの市販品は、さまざまな事情で食品添加物が使われています。添加物でよく使用される「調味料（アミノ酸等）」「ビタミンB2」「保存料（ソルビン酸）」「酒精」などの表記があるものは、避けるようにしましょう。寒い時期に仕込んで自然の環境の中で寝かせる昔ながらの天然醸造は、マイルドで味わい深い味噌になります。

味噌のおすすめ3選

有機みそ日本
マルカワみそ
こだわりの原料（有機大豆、有機米、天日塩）を伝統製法で仕込んだ有機のお味噌。大豆のキリッとしたうま味が強く感じられる辛口タイプ。

マル有　有機味噌
ひかり味噌
添加物を使わず、じっくりと長期熟成されてつくられた味噌。大豆のうま味とお米の甘みがバランスよく調和されていて、使いやすいお味噌です。

無添加長崎麦みそ
チョーコー醤油
国産のはだか麦を使用した、長崎の麦みそ。麦の香ばしい風味があり、あっさりとした甘口。お味噌汁はもちろん、味噌煮や味噌炒めにもおすすめです。

醤油の選び方とおすすめの味噌

醤油を選ぶ際の3つのポイント

1 原料が「大豆」「小麦」「塩」だけの醤油を選ぶ
2 脱脂加工大豆ではなく、丸大豆使用のものがいい
3 「天然醸造」「木桶仕込み」の醤油なら間違いない

大豆と小麦は、国産100％がおすすめです。なぜなら、輸入した穀物には遺伝子組み換え作物が使われていたり、ポストハーベスト農薬の心配などがあるからです。もう1つ。原料の大豆は「脱脂加工大豆」でなく「丸大豆」を選ぶのがおすすめです。「脱脂加工大豆」とは、大豆油を採る際にできるしぼりかすなのですがこれを使えば短時間で安く醤油をつくれるということで、現在国内で製造されている約80％の醤油が脱脂加工大豆を採用しています。一方、こだわりの醤油をつくる蔵元は脱脂加工大豆ではなく丸大豆を使っています。丸大豆と比較すると脱脂加工大豆は栄養価が低く、伝統的な醤油の味とは仕上がりが違ってきてしまいます。