社会人として職場の同僚や上司から「仕事ができる人だと思われたい」と感じたことがあるのではないでしょうか。ただ仕事が思うようにできなくて「自分って無能かもしれない」と感じている人もいるでしょう。職場に迷惑をかけないためには、改善法を身につけることが重要です。
「職場で孤立している気がする」
「自分って無能かもしれないと感じたらどうすればいいんだろう」
「無能すぎて、できる仕事がないかもしれない」
このような悩みがあるかも知れません。今回は、F太氏・小鳥遊氏著書の『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事』から、無能だと感じている人が「仕事ができる人」になる方法を紹介します。無能から脱して少しでも「できる人」になりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
無能すぎてできる仕事がない人の5つの特徴
無能すぎてできる仕事がない人の特徴として、以下の5つが挙げられます。
- ルールが守るのが苦手
- コミュニケーションをとるのが苦手
- 仕事の効率が悪い
- 責任感がない
- メンタルが弱い
特徴についてひとつずつ見ていきましょう。
ルールが守るのが苦手
ルールを守るのが苦手な人は、周囲の人から無能だと思われてしまいます。ルールが守れていない例は、以下のとおりです。
- 自己判断で業務を進めてしまう
- 遅刻が多い
- マニュアルを読まない
職場には多くの人が集まり、円滑に働けるようになるためにルールが存在しています。もしルールが定められていることに納得がいかない場合は、自分のことだけではなく、一緒に働く人がどう思うかに意識を向けることが大切です。
コミュニケーションをとるのが苦手
コミュニケーションをとるのが苦手な場合、職場の人との意思疎通が困難になります。また仕事の進捗が周囲に伝えられないため、仕上がりに影響を及ぼすでしょう。
改善策として「無理に仲良くしない」「報告・連絡・相談を行う」が挙げられます。最低限の会話で留めることを意識して、コミュニケーションをとることが大切です。
仕事の効率が悪い
自己流で仕事を進めていると進みが遅くなり、効率が悪くなります。仕事の効率が悪いと、マイペースな人だと思われてしまい、周囲に迷惑をかけてしまいます。自分がマイペースであることを自覚して、仕事にかかる日数や期限などを細かく管理しましょう。
責任感がない
無能といわれる人の特徴のひとつとして、責任感がないことが挙げられます。上司から怒られたくない、注意されたくないといった考え方から、人のせいだと思ってしまいます。
責任逃れをし続けていると仕事が任されなくなり、職場で孤立する場合もあるため、改善が必要です。「誰かが悪い」と人のせいにするのではなく「自分に悪いことがあったかもしれない」と振り返るところから始めてみましょう。
メンタルが弱い
メンタルが弱いと仕事が長続きせず、仕事の効率が落ちてしまいます。気持ちの切り替えが苦手だったり、完璧主義が強すぎたりすると、メンタルが弱くなります。
メンタルを少しでも強くするためには、自分のメンタルの弱さを受け入れ、思考の癖を変えていくことが必要です。考えていることを紙に書き出してみると感情や思考が整理できるため、日頃から取り入れるのもおすすめです。
無能すぎてできる仕事がない人が抱える4つの悩み
無能すぎてできる仕事がない人が抱える4つの悩みは、以下のとおりです。
- 段取りが苦手
- 怒られることが多い
- 自信がない
- どうせ失敗してしまうと思うこと
1.段取りが苦手
段取りが苦手な場合、次はなにをするんだっけ?と考えてしまいます。
段取りの悪い進め方をしているとかえって非効率で、何をするかどうか考えるだけでストレスで、時間がかかってしまいます。仕事が多すぎて段取りが考えられない状況の場合は、できないと伝えることが重要です。
2.怒られることが多い
遅刻を繰り返したり、ミスが増えたりすると怒られることが多くなり、自分のことを無能だと感じてしまいます。
また自分ではしっかりと取り組んでいても、上司からの指摘が増えることで「自分が無能なんだ」と思い込んでしまうでしょう。上司から怒られる回数が増えていくほど、落ち込んだり、自分を責めたりします。
3.自信がない
自信がないと思ってしまうと、結果が出にくくなります。周囲の士気を下げ、孤立しやすくなるしょう。仕事でうまくいかなかったり、ミスが重なれば自信がなくなるのも自然なことなので、場合によっては環境を変えることも視野に入れる必要があります。
4.どうせ失敗してしまうと思うこと
「どうせ失敗する」と思ってしまうと、なかなか行動ができません。一度失敗すると、次も同じ失敗をしてしまうのではと感じます。
失敗を繰り返したとしても、次からどのようにすればいいかと切り替えが必要です。また同じ失敗をしないように前向きに捉えて、改善点を考えて実行することが重要になります。
無能と感じている人が仕事ができるようになる方法
「もしかしたら自分が無能だから、仕事ができないのかも」と思ったら、以下の対処法を試してみましょう。
- 自己分析をする
- 高い目標を持たない
- ミスをした理由を振り返る
- 指示内容を正確に理解できるまで確認する
- 仕事ができる人の真似をする
自分のことをよく理解し、失敗前提で仕事に取り組むことが大切です。ひとつずつ見ていきましょう。
自己分析をする
仕事ができないと感じたら、しっかりと自己分析を行いましょう。人は自分のことをよくわかっていないことが多く、客観視できていない場合があります。以下の項目を書き出して整理してみてください。
- 自分が成功したこと
- 失敗したこと
- 辛かったこと・悲しかったこと
- 嬉しかったこと
- 夢中になったこと
- やりたいこと・やりたくないこと
自分で分析することが難しい場合は、友人などの身近な人に強みを聞いてみてもよいでしょう。
高い目標を持たない
高い目標は持たず、自分の能力やスキルにあった目標設定を立てることが必要です。ハードルが高いスキルや結果を求められると責任が大きくなり、かえってストレスになります。
自分で責任を持って仕事を遂行するために、ハードルを下げて無理しない程度の目標を決めることが大切です。接客業であれば「リピートしてもらえるように頑張る」「お客さんからありがとうと言われる」等です。
ミスをした理由を振り返る
失敗やミスをしてしまったときは「失敗した事実」を受け入れましょう。もし何度もミスしてしまう場合は、しっかりと原因を突き止めてください。
たとえば書類処理の際に、ダブルチェックを怠っていなかったか、マニュアルを読み逃していなかったかなど思いつく限り考えることが必要です。原因がわかったところで、改善策を考えましょう。
指示内容を正確に理解できるまで確認する
上司や同僚に、仕事の指示内容を正確に理解できるまで、何度も確認しましょう。担当となった場合は、抜け漏れや見落としなく業務を遂行する必要があります。
確認を繰り返し行うことで理解につながり、業務内容がわかるようになってきます。わからないままにしてミスをしてしまうと、無能だと思われてしまうため、正確に指示内容を理解しましょう。
仕事ができる人の真似をする
自分が無能だと感じている人こそ、仕事ができる人の真似をすることをおすすめします。効率的な方法を、仕事のできる先輩や上司から学びましょう。以下のことを、真似してみてください。
- 行動
- マインド
- 生活
- スキル向上
何から真似したらいいか迷った場合は、行動や生活習慣から真似るとよいでしょう。仕事ができる人は、生産性を最大化するために、行動から意識しているからです。仕事ができる人が何をしているのかをよく観察し、徹底的に真似してみてください。
無能すぎて仕事がない人におすすめの働き方
自分が無能すぎると感じている方は、以下の働き方を選んでみてください。
- 一人でできる仕事を選ぶ
- 肉体労働の仕事を選ぶ
- 強みを活かせる仕事を選ぶ
環境を変えることで、自分の強みが活かせる場合があります。自分なりに改善しても状況が変わらない場合は、転職を選択肢として入れてもよいでしょう。働き方についてそれぞれ解説します。
一人でできる仕事を選ぶ
職場のルールに縛られたくない、ひとりで作業したいと考えている方は、在宅ワークがおすすめです。具体的な仕事は、以下のとおりです。
- せどり
- ハンドメイド
- 動画編集
- ブログ
- Webライター
仕事がすぐに辞められない方は、副業から取り組むのもありです。興味を持った仕事から取り組み、向いていないとわかったところで方向転換が簡単にできます。適正と働き方次第で大きく稼げるため、新しいことに挑戦してみたい方にも向いています。
肉体労働の仕事を選ぶ
肉体労働であれば、人間関係が制限されているためコミュニケーションが苦手な方でも取り組める仕事です。
- タクシー運転手
- トラックドライバー
- 工場勤務
自分が動かないと稼げないため、体力に自信がある方におすすめです。
強みを活かせる仕事を選ぶ
自己分析で見つけた強みを活かせる仕事を選ぶことが大切です。強みを見つけるために、弱みを強みとして、言い換えてみましょう。
- 飽きっぽい→クリエイティブな仕事
- コミュニケーションが苦手→ひとりで仕事
- 仕事が遅い→丁寧な作業が求められる仕事
強みを見つけるために、弱みを洗い出してみてください。
自己分析をして強みを活かせる仕事を見つけよう!
「無能すぎて、できる仕事がないかもしれない」と思ったときは、職場での自分の様子を振り返り、改善策を見つけることが重要です。今回は『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事』から、おすすめの対処法を紹介しました。
無能と感じて自信をなくした場合は、今回紹介した対処法を試してみてください。自己分析をしっかりと行い、仕事ができる人の真似をしてみることから始めてみましょう。仕事ができるようになって無能だと思われたくないと感じている方は、F太氏・小鳥遊氏が著書の『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事』を、手にとってみてください。