経済の低迷によりお金の不安を抱える人が増えています。「節約」「株」「投資信託」「稼ぎ方」など様々なテーマのお金の本が出ていますが、どうやって自分に合う本を見つければいいのでしょうか?人気税理士がタイプ別の選び方を解説します。
目次
お金の初学者、中級者、図解入りで本を読みたい方におすすめの本
本当の自由を手に入れるお金の大学
両@リベ大学長 著
朝日新聞出版
発行部数100万部を突破した大ヒット書籍。
「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」という5つの力について解説しています。人生6大固定費の見直し方法、必要な保険の選び方、おすすめの副業なども紹介しています。
大河内さんのおすすめポイント
お金を学ぶ本のベストセラーのうち、最も網羅的で実践的。自分のできる箇所を実践するだけで、確実にお金に強くなっていきます。お金の辞書としても有効です。
何を学べばいいかわからない方や、子どもにお金の教育をしたい方におすすめの本
アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書
アンドリュー・O・スミス 著/桜田直美 翻訳
SBクリエイティブ
「破産とはどんなシステムか?」「金融詐欺に騙されないためにどうすべきか?」「老後資産にはいくら必要か?」など、他のお金の本にはあまりない内容も載っており、ライフステージごとにお金とどう付き合っていくべきかを体系的に学べる本です。
大河内さんのおすすめポイント
アメリカの高校生が学ぶことがベースなので、そのまま子どもに伝えるとお金の教育として有効です。とはいえ様々なお金の話が展開され、大人でも読みごたえがあります。
お金の初学者や、お金についてただただ不安がある方におすすめの本
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
山崎元 著
文響社
「お金のド素人」が、「お金のプロ」山崎元氏に、『お金の増やし方』を聞きにいくというスタイルの本です。「お金を増やしたかったら銀行には近づくな」
「宝くじはボッタクリ」「保険はほとんどの場合、入る必要がない」
「投資信託をするならこれを買えばいい」など。
『お金の増やし方』が、笑って学べる一冊です。
大河内さんのおすすめポイント
「お金に不安があるなら、まずはこれをやる」という答えをくれる本。投資に対して、簡潔な説明&超具体的な行動が書かれています。会話形式なので、サクッと読めます。
お金の初学者、中級者、図解入りで本を読みたい方におすすめの本
節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本
泉 美智子 監修 / 坂本 綾子 著
「稼ぐ」「使う」「貯める」「納める」「増やす」etc.……
お金を機能別に章分けし、一からおさらいできる実用書。
スタイリッシュなイラストやインフォグラフィックを使用して、誰にでもわかるように解説しています。
大河内さんのおすすめポイント
ライフスタイルとお金絡めての説明は、自分事になりやすく行動につながります。図解が多くてわかりやすく、網羅性もあるのでお金の辞書としても有効です。
お金の初学者、活字が苦手な方、年金2000万円問題を解決したい方におすすめの本
●貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!
大河内薫 ・若林杏樹 著
漫画家のあんじゅ先生が実際に証券口座を開くところから、リアルな体験をマンガにしているので、初心者がつまずく所が、圧倒的にわかりやすい内容になっています。
難しい用語や数字が多くて、挫折しがちな投資の話もまるでコントのような2人のやり取りでお金の本なのに、笑って楽しく学べるマンガです。
大河内さんのおすすめポイント
漫画でお金を学ぶならこの本一択。老後の不安を解決する「国の制度を利用→節約・節税→浮いたお金を手堅く投資」という具体的な道筋がわかります。プレゼントにも最適。
お金の本とひとことで言っても、初心者向けから上級者向けまでさまざまです。ぜひこの記事を参考にまずは最も自分に合いそうな1冊を手にとってみてください。
(画像提供:iStock.com/PaperFox)
この記事は、”貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!” 税理士・大河内薫 / 漫画家・若林杏樹 の新刊コラムです。