手帳は希望が満ちている‼
手帳で数々の『やりたいこと』を叶えてきた手帳活用プランナー宮崎じゅんさんが、「昨日よりちょっといい明日」になれる手帳術を自由気ままに語ります。
世の中には手帳好きという人間がいます。
理由は色々あると思うのですが、たぶん書くことが好き。
あと記録することが好き、このあたりが共通項なのかもしれません。
そんな私も、今は会社員として仕事しながら手帳活用プランナーという肩書を自分でつけて手帳周りで仕事をし、法人化するまでになりました。
それも、もともとは10 年ぐらい前に手帳がとても好きでオフ会に参加するようになったのがはじまり。
今回のコラムは(記念すべき1回目!!)ワタクシ、宮崎じゅんが現在に至るまでの手帳遍歴に沿って手帳というものをご紹介しつつ、私が手帳活用プランナーになるまでをお話したいと思います。
いかに効率よくするかを求めていた頃
ずっと以前は手帳オフ会というよりもセミナーが多く(今でもそう思われる方が多いんですけど)
手帳=スケジュール帳という考え方が主流で、ビジネスパーソン向けの効率的な時間の使い方やタスク処理の考え方などがメインの勉強会のようなものが多かった気がします。
いかに充実した人生を送っていくかを手帳を使って考えていくような、自己啓発的な考え方をのせるツールとして使いやすいということもあるのでしょう。
学ぶことも多かったし実のところ私の考え方の根本になっていたりするのです。
手帳を楽しむこと。気づきを得た頃のこと
2000年代初め『ほぼ日手帳』が発売となりました。
この手帳、日記帳と手帳の境界に存在するような立ち位置がすごくゆるい感じで、仕事を効率よくこなしていくためのツールみたいな立ち位置だった手帳という概念を
「何を書いてもいいよ。なんなら、書かない日があってもいいよ~」
そんなスタンスで登場したのです。
「何書いてもいい、書かなくてもいい」なんて言われたら、使ってみたくなりますよね?
もちろん買いました。そして結構長く使いました。とはいえその頃の私は、まだTodoをひたすら書いてはつぶす感じで使うところからのスタートでした。
それでもやがて…
・作ったお弁当の写真を貼ったり
・出かけた記念に持ち帰った様々な紙モノ
(箸袋にはじまり、パンフレット、映画のチケットなどなど)を貼って
それまでとは異なる使い方を楽しめるようになりました。
(後にこのような使い方をする手帳を「お楽しみ手帳」とよんでいます。)
その頃得た技の一つに、ショップカードなどは厚手の紙をそのまま貼ると紙の厚さでかさばってしまう。まるで魚を三枚におろすかのごとく薄く剥がして貼るという技を身につけ、これを習得した手帳好きって多いと思います。
今でもとても売れていますが、『ほぼ日手帳』の登場で手帳に対する考え方の風向きがちょっと変わったなぁと感じています。
ちょうどその頃の私は、子どもを持つようになったことで自分の時間の多くを自分のことではないことが割合を占めるようになる中、今まで性格とか、個性としてとらえていたことが「生きづらさ」として感じはじめ、手帳を使って何か変わるのではないかと気づき、模索をしていた頃でもありました。
ルールがあるからこそ自由でいられる
それから10年ほどが経つと、「ノートは 1 冊にまとめなさい」という本や『ジブン手帳』などが登場し、時系列で自分のありとあらゆる情報をまとめる。「ライフログ」なんてものが流行り始めました。
『ジブン手帳』は24時間バーチカルというフォーマットで『ほぼ日手帳』とは対照的に、様々なこと(その日の気分とかその日に食べたものとか)を記録するスペースがあらかじめ用意されています。
そのほかにも読んだ本の記録、観た映画の記録、など盛りだくさんに準備されていて、コンセプトが ”自分の全てを記録する” という感じもありなのですが…
おもしろいことに、自分の一生を記録する冊子が別冊でついていて書き込んでいくと自分史ができあがるのです。