うつ病になった僕が伝えたいこと

うつ病の当事者が語る。社会復帰をするための4つのコツ

#連載エッセイ
#うつ病になった僕が伝えたいこと

2.言われた仕事だけをやる

これは偏見ですが、これを読んでいる方は「真面目」だと思っています。ですので、仕事をがんばりたい。役に立ちたいと鼻息を荒くしている方々ばかりのはず。残念ですが、その熱い気持ちを封印してください。

仕事をテストに例えて言うと。全教科100点を狙おうとするのではなく、意識的に30点の教科を作ってください。要するに、最高の成果を出そうと考えなくて大丈夫です。

私自身もそうでしたが、「言われたこと+α」でどうしても考えてしまっていました。例えば「最短でこなそう」「ノーミスでやろう」「上司に頼らずにやろう」など。

無意識に「100点」の成果。つまり、クオリティを高めようとしてしまいます。そうなれば神経を使い、疲れていきますよね。

そうではなくて「頼まれたこと」だけをシンプルにやれば大丈夫。それをクリアできるようにした上で「+α」を追求すればいいんです。

いきなり完璧な仕事はできません。できなくて当たり前です。泳いだことのない人がいきなりオリンピックには出れません。まず、教えられたクロールだけをやればいい。そうすれば、その会社というプールで生きれるようになれますから。

3.休みの日は仕事のことを考えない

プライベートな時間に「会社のこと」を考えてないですか?身体が会社にいなくても、心が出勤していたら。連勤していることになり、回復の効果が薄まります。

具体的には「上司から頼まれた仕事どうしよう…」と休日に少しでも考えてしまった場合。実はこれだけでも「出勤」しているのと同じ。メンタル的にもダメージがあると思っています。つまり、大型連勤をしてるのと同じです。

明確な根拠は、自分の体験にあります。うつ病になる前は、生きている時間すべてを「仕事のこと」を考えていました。その結果、ずっと脳をフル回転させてしまいました。調子がどんどん落ちていったのをよく覚えています。

しかし、最近のボクの場合。労働のことを何も考えず「アニメ」「YouTube」「ゲーム」「バッティング」と時間が溶けてしまうくらい没頭していた時期がありまして、出勤してから仕事のことを考える生活をしていました。

すると、ビックリするくらい疲れなくなったんですよね。「仕事モード」と「休日モード」の切り替えが大事です。最初はどうしても、考えてしまうかもしれませんけど。その際は「悪霊退散!」と別のことを考えるようにしましょう。

できれば、強制的に考えられなくなる趣味があればベストです。

4.体調をコントロールしようとしない

うつ病あるあるだと思いますが「明日は絶対にがんばらないといけない」という日に限って、体調を崩してしまいますよね。自分も眠れなくなったり、熟睡ができなくなります。

この原因はなにか?「体調を管理しよう」と思っているからです。例えば、好きな子にイジワルをしてしまうのと同じ。意識してしまうほど、逆の行動をしてしまいます。そして、欲しくない結果を得てしまうんですよね。人間ってホントふしぎ。

要するに「明日の体調のことは、明日のオレに聞いてくれ!」と何も考えずに過ごすことをオススメ。つまり、明日が仕事だからといって、特別な行動をしなくてもいいんですよね。

わたしもそうでしたが、仕事の前日は「たくさん寝て、明日の仕事に備えたい」と思って早めに寝ようとする。だけど、眠れなくて深夜になり。睡眠不足になって体調を崩して、当日に休んでしまう。ということを何度もやってしまいました。

がんばっても体調が悪くなるなら、もう何もしなくてもいい。どんなに頑丈な人でも体調を崩すことはあります。騙されたと思って、この生活にした結果。わたしは2年間「ドタキャンなし」という驚異的な結果を出すことができました。

変に意識をしないことが体調を保つコツ。

まとめ。上手にサボって働き続けよう

いかがでしたか。「そんなにサボって大丈夫?」と思われるでしょうね。

ですけど、安心してください、うつ病になったことがない人は、この感覚で働いているんです。だからこそ、負担が少ない。その結果、働き続けることができるんですよね。

わたしも働き続けるために試行錯誤して気づきました。「あれ?みんなの働く感覚ってこれくらいでは?」と思ったのですが、おそらく正解だと思ってます。

そう考えると、うつ病になってしまった人の働き方は「考えすぎ」だったのかもしれません。ですが、仕事で成果を出そうと思ったら「考える」ということは必要なことだと思います。だから、悪いというわけではありません。

「働き続ける」ということをベースに考えると、消耗する原因に繋がってしまうのも事実。だからこそ、今回は「生活のために働かないといけない」という方のために執筆してきました。

この記事を読んで、楽しく生きれる人が1人でも増えたら嬉しいです。働き続けるのは、難しいけど不可能ではないからね。

(画像提供:http://iStock.com/g-stockstudio)



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