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どん兵衛の吉岡里帆に女がイラつく理由——そこに隠された「モテの極意」

#恋愛

星野源さんと吉岡里帆さんが出演する「どん兵衛」のCMが「あざとい」と、世の女性たちをイライラさせています。このイラ立ちの原因を詳しく分析すると、「モテ」の構造が明らかに。「ぶりっこ」に徹することが「モテ」につながるとは一体どういうこと?

女たちの心をザワつかせる「どんぎつね」吉岡里帆

どん兵衛のCMが、世の中の女たちをイラ立たせています。吉岡里帆さんが「どんぎつね」に扮し、どん兵衛を食べる「孤独な男」(演じるのは星野源さん)の部屋に現れる、あのCMです。

男がどん兵衛を食べる様子を、まっすぐに見つめる「どんぎつね」。テーブル越しにいたはずなのに、シーンが切り替わると隣に移動。
「(私がいるのが)いやですか?」と不安げに聞いたかと思えば、「(どん兵衛が)好きなんでしょ」と上から目線になってみたり。きつね入りのうどんではなく天ぷらそばを食べる男に、嫉妬の気持ちを露わにするバージョンもあります。

この「どんぎつね」こと吉岡里帆さんに、星野源さんのファンのみならず、多くの女性の心がザワザワと波立っているというのです。
ちなみに、熱烈な星野源ファンに取材したところ、2016年の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で共演した新垣結衣さんは、ハグやキスなど、星野さんと密着するようなシーンも山ほどあったのに、まったく腹は立たなかったそうです。

星野源をたぶらかす「男のすべての理想を具現化した」存在

では、ガッキーと吉岡さんは何が違うのでしょう。それは、「ぶりっこかどうか」なのではないでしょうか。
ぶりっことは、相手(多くの場合は男性)に対して、「あなたに対して従順でかわいい私」を演じる行為です。多くの女性にとって、「ぶりっこ=悪」。
女は同性の演技をすぐに見破り、イラ立ちます。そして、演技している女をちやほやする男に対して、さらに腹を立てるのです。

こうしていきり立った女は「あんなぶりっこ演技も見破れないなんて、バカな男だ」と男をも見下すことで、なんとか溜飲を下げるしかありません。しかし、今回はその「バカな男」をやっているのが、今をときめく星野源さん。やり場のない女たちの怒りが、どす黒く渦巻いているのです。

CMの中の吉岡さんは、「男のすべての理想を具現化した」ような存在です。ひとり暮らしの寂しい部屋で、湯気の向こうに突然、あんなかわいい女の子が現れ、自分のことをじっと見つめてくれて、さらにはソフトタッチまで……男性がうれしくないはずがありません。

このCMに、90年代に一世を風靡したジョージアのCMを重ね合わせる人もいるようです。若い方はご存じないかもしれませんが、「働く男性たちにやすらぎを与える」というコンセプトの缶コーヒーのCMで、メインキャラクターの飯島直子さんは「元祖癒し系」と呼ばれ大ブレイクを果たしました。
カップ麺と缶コーヒー、いずれもひとり暮らしの働く男性と親和性が高い商品なのも興味深いところです。

「女子会で褒められる見た目」と「男ウケする見た目」はまったくの別物

はっきり言いましょう。男性は、ぶりっこが嫌いではありません。むしろ好きなのです。
たとえ演技であっても、「目の前に、自分を100%受け入れてくれる態勢のある女性がいる」ということは、男性にとってこのうえない喜びなのです。
いくら女たちが「演技だ」「あざとい」「気づけよ!」などと声高に叫んだところで、男はそれが好きなのですから、負け犬の遠吠えにしかなりません。

ぶりっこを嫌う女性は無意識のうちに、自分のことを、ぶりっこなどしない「いい女」という棚に置いています。でも実際のところ、男性は「いい女」を求めてはいません。
たとえば、女子人気の高いローラさんや菜々緒さんは、自分のスタイルが確立していて、とても素敵な女性であることに間違いありませんが、男ウケはそこまでよくありませんよね。

彼女たちの例を見てもわかるように、「自分に嘘をつかず、自分が好きなテイストを追う」のと、「男ウケする」のは、残念ながら両立しません。女子会で褒められる見た目と、男性が女性にしてほしい見た目は、まったくの別物なのです。

ぶりっこ=「あなたのことを受け入れますよ」のサイン

幸せになりたい、もっと直接的に言えばモテたいのなら、「いい女」よりも「ぶりっこ」を目指すべきです。そこで参考になるのが、悔しいけど「どんぎつね」なのです。
もう一度CMを見てみてください。どんぎつねのまっすぐな眼差しは、「あなたに好感を持っています」と、心のシャッター全開です。

そして、奇をてらわないシンプルメイク。明るすぎず暗すぎないカラーで、まっすぐに下ろした自然なヘアスタイル。白いモヘアのふわふわトップス。
星野さんを「食べにくぅ……」と困らせてしまう上目遣い。さらに極めつけ、萌え要素満載のきつね耳(&尻尾)。これを「嫌いだ」と言う男性は、この世に果たして存在するでしょうか。

ぶりっことはつまり、「あなたのことを受け入れますよ」というサイン。世の中のモテる女性は、これを自然にやっています。
ヘアスタイルやメイク、服装といった見た目、表情、話し方、しぐさなどを通じて、全身で「私はあなたを受け入れます、あなたと恋愛をする気があります」という表明をしているのです。

「あなたって隙がないよね」と言われたことがある人は、これと逆のことをしているのかもしれません。特に、婚活の場や、お付き合いをする以前は、「ありのままの私で勝負」というのはNG。現代の男性は臆病ですから、女性からの「私のことを口説いてもOKですよ」というサインを受信しないことには、一歩が踏み出せないのです。

「出会える顔」にチューニングして、幸せをつかもう

では、その「サイン」はどうすれば出せるのでしょうか?
そのノウハウが詰まっているのが、12月に発売となった『最速で出会いが増える顔になる』。アメブロで月間50万PVを誇る人気ブロガーの恋愛コンサルタント・高橋あいさんが、メイクをはじめ、ヘア、ファッション、マインドなどについて、出会いが増える目からウロコのテクニックを紹介しています。
男性にモテたい、選ばれたい、プロポーズされたいと願う女性必見の著です。

たとえば、本書では「両手を自分のアゴのあたりで合わせて『いただきます』のポーズ」を推奨しています。これは「あなたの話に興味があります」「ちゃんと聞いています」という健気な意思が伝わる“究極のモテポーズ”なのだそう。

まるで、いかにもなぶりっこポーズにも思えますが、男性は皆、「自分の話を聞いてくれる人が好き」なのだから理に適っています。さらに、相槌を打ったり、タイミングよく質問を挟めば完璧。楽しい会話が続けば、「この人と長くいたい」と選ばれること間違いありません。

ぶりっこ女にイライラするより、ぶりっこになった方が勝ち。それは自分に嘘をつくことではなく、自分の新たな一面に光を当てる作業です。
今すぐ「出会える顔」にチューニングして、幸せをつかみ取りましょう。
(文 尾久まる子)

 

(画像提供:iStock.com/DKsamco/Shogo Hamai/Satoshi-K/maroke)

この記事は、”最速で出会いが増える顔になる” 高橋あい(著)の新刊コラムです。



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