この講座では、実業家として成功してきた私自身の経験をもとに、「やぼーーー」=心の底からの願いが叶う方法をお伝えします。「好きなことで起業するには何をしたらいいの?」「夢を叶えるコツが知りたい!」という女性は、必見です!。
目次
(1)「やぼーーー」とは?
「やぼーーー」とは、心の中からの願望や、魂から出てくる望みのことをいいます。「野心」や、漢字の「野望」には「のし上がってやる」といったイメージがありますが、それとは異なり、子どもの頃に願っていたような「こういうふうになりたいな!」という心からの想いが「やぼーーー」です。
ひとりで趣味のハイキングに行った際、山頂で自撮りをしていたら、自然と出てきた言葉です。その写真とともに、Facebookに「やぼーーー」とコメントしたら、みなさん「やぼーーー」と返してくれて、それ以来「私の言葉」になりました。
(2)「やぼーーー」をみつけるまで
【①裕福な少女時代と、突然の転落による3つの決意】
1972年、東京の下町に生まれ、父も祖父も社長という経営者一族に育ちました。
しかし、私が19歳のとき、バブル崩壊とともに父の会社が倒産。父は蒸発し、家族は夜逃げ。そして、長女である私が債権者への対応、弁護士との打ち合わせなど、父がやってしまったことの後始末を一手に引き受けました。
大学は中退。家族を養うために、さまざまなアルバイトをしましたし、夜のお仕事もしました。この経験が、私のベースをつくっていると言っても過言ではありません。
そのときに決意したことが3つあります。
ひとつめが「経済的に自立した女性になる」ということ。それまで父が持ってくるお給料で何不自由なく暮らしていた母が、倒産したとたん半狂乱になるのを見て、「女も自立しないとダメなんだ」と、潜在意識に強烈に書き込まれたのです。この決意のおかげで男の人に頼れなくなり、これは40歳過ぎまで引きずることになりました。
2つめは、「父のようではなく、成功者になる」。倒産した途端、いままで父をちやほやしていた人たちが、人間が変わったように態度を変えるのを見て、「お金は人をこんなに変えるのか」というのをまざまざと実感。強烈な体験の中の人間観察で得たものは、私にとっての反面教師になりました。
3つめは、「お金に振り回されない人生を送る」。お金にまつわる人間模様を目にし、「お金はいいものであるはずなのに、人の人生を狂わせたり、付き合いをぶち壊してしまったりするのはなぜなのだろう」という疑問に、ハタチそこそこで行き着きました。
【②人生最大のモヤモヤ期と、「やぼーーー」への第一歩】
23歳のときにできちゃった結婚。その頃のパートナーはまだ見習いのパティシエで、定期的な収入はなかったため、私の実家に居候していました。月収は5〜10万円程度。「なにかしたい」という気持ちはあったけど、私自身にはスキルもないし、なにをすればいいのかもわからない。いまのように、検索すれば簡単に情報を得られるという時代でもありませんでした。
だけど子育てや家事は自分に向いていない。とにかく焦って悶々としていた、まさに人生最大のモヤモヤ期でした。
そんな日々が続いた後、パートナーと私と子どもたちの共通の目標であった洋菓子店を千葉県成田市にオープン。開業資金を貯めるために、夜のお仕事をしたことも。「やるなら徹底的に」を貫き、お店でナンバーワンにもなりました。「そのときにできることは全部やる」のは、いまも私のポリシーです。
その後、「自分で事業を持つ」という夢を叶えるために、美容の道へ。知り合いの美容の先生のカバン持ちをやりながら、技術や接客、業者との交渉術などを習得し、エステサロンとジェルネイル・まつエク専門店をオープン。美容ブームに乗って、両店とも大いに流行りました。
【③「直感」で始めたパンケーキ店が大人気に】
その次に手がけたのがパンケーキのお店です。以前、父の手伝いでカフェを任されていたことがあり、飲食店経営のノウハウはないことはありませんでしたが、なんの根拠もなく直感で始めたお店でした。当時、サロンの仕事で忙しすぎる毎日を過ごしていたので、自分が食べに行きたいと思えるような、体に配慮したメニューのお店をつくりたいという気持ちもありました。
まわりの人全員から反対されましたが、それを押し切って開業したところ大成功。一般的に、カフェは「オーナーの趣味のお店」になりがちなのですが、しっかりとビジネス目線を持ち、シビアにやったのが功を奏しました。その後、洋服と雑貨のセレクトショップや、レンタルスペースなどの事業も展開しました。
【④好きなことを仕事に】
2015年からは、価値観や情報を発信し、その対価としてお金をいただくコンテンツビジネス、いわゆる「水輝ハニー業」にも着手。1年かけてコンテンツを整え、いまはビジネスコンサルをメインに行っています。現在、経営者歴は17年。「時流に合わせたビジネス展開」を得意としています。
収入が月に5万円しかない時期があった私ですが、自分らしく生きて、次々と「やぼーーー」を叶えてきました。女手ひとつで子ども2人を海外へ留学させ、好きなことを全部仕事にしたのです。
(3)自分らしく生きて「やぼーーー」を叶える方法
【①自分の「やぼーーー」を正確に知る】
自分の「やぼーーー」がなにかを正確に知っていないと、叶えることはできません。そして、自分が「好きなこと・得意なこと」を知っている必要もあります。これは簡単に見えますが、できていない人が意外と多いです。
「好き」の反対には「嫌い」があり、「得意」の反対には「苦手」があります。まずは、これらをしっかり把握することが大事です。
そのためには、とにかくいろんなことをやってみること。とにかく行動を起こすことで、自分の好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なことが見えてきます。逆に、「自分の好きなこと、得意なことがわからない」という人は、残念ながら、これまでの人生をサボってきてしまったということ。
「やぼーーー」は、具体的であればあるほどいいです。その「やぼーーー」を手に入れたとき、どこでなにをして、どんな気持ちで暮らしているのかを、リアルにイメージしてみましょう。
【②そのままを「認める」】
世の中には、自分を過小評価している人がとても多いです。私から見れば、みんなそれぞれ素敵なのに、その素敵さを自分で認めていない人が多い。
なにかにチャレンジしたいと思っても、「あれは、あの人だからできるんだ」「私には無理」と思い込む……これをやめるには、「訓練」も必要です。
「いまの自分」は、自分が決めています。自分のセルフイメージ=あなたの人生です。
「私の人生なんかこれぐらい」と思っていたら、「これぐらい」の人生しか送れません。謙虚なのはいいことですが、「私ってすごい!」と思い込んだ人が成功します。だから、「私はすごい」と自分で決めてしまいましょう。
長所もスキルも、収入や人望の有無も一切関係なく、ダメなところも全部含めて自分を肯定するのです。親は子どもに「あなたは大丈夫だよ、できるよ」と無条件に言うと思うのですが、それと同じように自分にも言ってあげましょう。
【③とにかく「行動」してみる】
理想とする場所へ、ひと飛びに行くことはできません。とにかく行動あるのみです。私も、コンテンツビジネスを始めた頃は、小さなセミナー会場すら全然埋まらず、切ない思いもしました。成功へのプロセスには、失敗やトラブルがつきものですが、それらの経験はすべて自分の血肉になります。
「お客さんが来なかったらどうしよう」「うまくいかなかったら恥ずかしい」という理由で、行動できない人もたくさんいます。でも、恥はかけばかくほうがいい。失敗して、恥をかいて、「じゃあ、どうやったらうまくいく?」と考えることで、本当のパワーが湧いてきます。汗かきベソかき、みっともなくてもいいから行動したもの勝ちです。
【④自分の心に「素直」に生きる】
成功する人はエネルギッシュです。彼らは、頭で考えていることと、言葉と、行動、すべてが一致しています。自分の心に、とても素直です。そして、「やりたい」というエネルギーが、そのまま行動につながっています。まるで赤ちゃんのような感じ、いまの流行りで言えば「ありのまま」なんです。
自分の心に素直になったら、次は、嫌なことをどんどんやめていきましょう。私の場合、嫌なことをすると肩が凝ります。体が反応するので、自分が無理をしていることがすぐにわかります。
「それをやらないと生きていけないから」と、無理して嫌なことをやるというのは、自分の感覚を麻痺させながら生きているようなもの。エネルギーや命の無駄遣いです。
(4)「やぼーーー」をお金に変える方法
【①「等身大の自分」をSNSで世界に発信】
いまはSNSを通じて、自分の考えを世界中に発信できる世の中です。「すごい人だから」言うことを聞いてもらえるというわけではなく、普通の人でも注目を集めたり、世界を変えるような発信をすることができます。
「発信の影響力」=「収入」です。だからといって、発信を「盛る」必要はありません。等身大の自分でいいのです。
たとえば、なにかがんばって行動をして、5歩ぐらい上がったとします。その経験、つまり行動したという事実、行動した勇気、そのプロセスなどを、5歩後ろの人に発信することができるのです。
頂点に行かないと発信できないのではなく、「少しだけ勇気を振り絞って進んだ自分」を発信することがビジネスになる時代です。
【②ビジネスにするのは「大好きなこと・得意なこと」】
ビジネスにするなら、自分が大好きで、得意なことにしましょう。誰にも、人から「やってくれない?」と頼まれたり、質問されたりするような「得意分野」があると思います。
どんなに追求しても飽きずに、そして当たり前にできることを自分の中で探して、それをネタにビジネスをつくっていきましょう。
ただし、いくら大好きで得意でも、人から望まれるレベルじゃないと難しいです。
「あなたはなにが好きですか?」と聞かれて、「旅行」や「買い物」と答える人が多いのですが、趣味程度ではダメです。もし旅行をビジネスにしようとするなら、会社のお休みをすべてやりくりして旅行に行くぐらいの気概が必要です。
【③相手にメリットを与える発信を】
そして、発信する内容は、「こんなもの食べました! こんなところに行きました⭐︎」だけではNG。ビジネスとは、相手にメリットを与えること。読んだ人が得をするような発信をするように意識しましょう。
【④自分の好きなこと=自由へ到達するための「魔法の杖」】
ビジネスをうまくいかせたいのなら、好きなことを極めてください。マニアックであればあるほどいいでしょう。それをどんどん尖らせていくことが、あなたのビジネスにおいての武器になっていきます。
自分の好きなこと=自由への「魔法の杖」。この杖は、何本あってもいいのです。本数を増やしたり、ときに杖自体を変えたりしながら突き進みましょう。その対価として「お金」がいただけます。いただいたお金で自分の選択枠を増やして、自由の度合いをどんどん広げていきましょう。
(5)「やぼーーー」を叶えるビジネスマインドとは
【①パッションを持つ】
ビジネスを成し遂げるうえで、情熱に勝るものはありません。「こういう世界をつくりたい」「こんなサービスを提供したい」「こんなお店にしたい」とさまざまなビジョンがあると思いますが、いずれも「絶対に叶える!」という情熱がないとできません。
頭の中にある「こんな人生送りたい」というイメージを、「全部叶える!」という情熱を持ち、あとはそこに向かって、一歩一歩行動するしかありません。
【②メンタルを整える】
ビジネスをするには、精神的なタフさが求められます。私も、フッサフサの毛深い心臓を持っていますし、面の皮は2センチぐらいあります(笑)。
これは、経験を重ねることで、だんだん身についてくるものです。パンケーキ店も、初めはまったくお客さんが来ず、経費ばかりが垂れ流しで生きた心地がしませんでした。そんな困難な状況を、頭をフル稼働させ、あらゆる想像を働かせて乗り越えることで、私のビジネスマインドがどんどん磨かれてきました。
あと、ハッピーな人は成功を呼び寄せます。「笑う門には福来る」というように、明るい人格は商売繁盛の第一歩です。
【③コミュニケーション能力を鍛える】
30代以降は「年収=コミュニケーション能力」ともいわれています。人から応援される能力、お客様とスムーズにやりとりする能力、ニーズをキャッチする能力などを磨き、随時ビジネスに取り入れていきましょう。
(6)まとめ
みなさんそれぞれ、思い描いた人生を生きる力を持っています。高いお金を出してなにかを身につけなくても、もともと持っているもので勝負できます。セミナーや本で学ぶのは、足りないものを満たすためではありません。自分が持っている力を引き出すためのやり方を知るためです。
そして一人ひとり、思い描く野望は違います。でも、それぞれが違った形で、思ったことを叶える力があります。
自分のことを疑いそうになったときには、そのことを思い出してほしいと思います。
<質疑応答>
Q.最初の一歩を踏み出すコツを教えてください。
A.「最初の一歩」は、みなさんが思っているほどの段差はありません。みなさんはバンジージャンプぐらいに思っているかもしれませんが、階段1段分ぐらいです。ジャンプをするのは、誰かから「やれ」と言われたからではないはず。自分の「やぼーーー」を叶えるため、生きたい人生を生きるためと考えれば、その一歩は踏み出せるはずです。
Q.自分に自信が持てません。
A.私も自信満々な人間ではありません。自信がなくても、怖いままで先に進み、後戻りできなくしてしまうのです。経験や知識、スキルがなくても、進んでから一生懸命身につければいいこと。とにかく行動し、それに合わせて自分を徐々にステップアップさせていくことが大切です。
たとえば、家賃がもっと高い物件に引っ越すのもいいでしょう。私の場合は、娘を学費の高い私立の学校に入れたのが大きかったです。支払いが苦しくて冷や汗をかいたこともありましたが、どんどん器が大きくなりました。
神様は見ています。みんな失敗したり、怖い思いをしながらステップアップしています。「自分はこんなもんじゃない」と思っている気持ちは、「まだまだ変わることができる」という証。そこに自分を乗せてあげるために、なにか「とんでもないこと」をやってみるのもいいでしょう。
Q.事業をやっていますが、「人を育てる」「仕組みをつくる」のがうまくいきません。
A.人が育つコツは、思い切って任せてしまうこと。社長が心配していつまでも現場にいたままだと、人は育ちません。現場の様子が見えないのは怖いですが、「あとはよろしくね」とその場を去り、外から見ることが重要です。失敗やトラブルがあったとしても、その経験がスタッフたちを育ててくれます。もし現場を去れないのなら、「自分が上のステージに行く」ということを決め切れていないのかもしれません。
仕組みも「育てて」いくもの。最初から完璧なものをつくるのは難しいです。また、仕組みづくりには、現場でみんなと一緒にやっていたことはまったく違う、経営者としての視点が必要です。私も、経営者として勉強するために、ビジネス書を毎日1冊読んでいた時期があります。試行錯誤しながら、少しずつ育てて行きましょう。
Q.お金と仲良くなるためにしている「ちょっとしたこと」はありますか?
A.お金と向き合うための訓練のひとつとして、寄付をするようにしています。お金がない頃から実行しており、いまでは「お金はなくならない、使えば使うほど入ってくる」というところに行き着いています。
また、自分からお金を出して学ぶことに躊躇しないようにしています。自分がお金を払って勉強をすると、その金額と同じ額をもらうのに抵抗がなくなります。10万円のセミナーを受けたことがあるからこそ、10万円のコンサル料をいただけるようになるのです。
Q.私は周囲からぶりっ子と思われているようで、「いつまでそのキャラでいるつもり?」と言われます。
A.私も、小学生の頃から「ぶりっ子キャラ」と言われてきました。声や外見、リアクションなどからそう思われるようなのですが、いまでは「キャラなので」と開き直っています。
自分の中で決めているのは、「年齢を重ねるごとに若くなろう」ということ。「絶対キレイでいたい」「かわいくいることが私の仕事」と本気で思っています。もちろん、そのためにお金もかけています。お金が増えるごとに若返ることができると言ってもいいでしょう。
Q.男性に甘えることができません。ハニーさんはどのように克服されましたか?
A.いまのパートナーに出会ったことが大きいです。前のパートナーには甘えられませんでした。「なんで私、こんなに背負ってるの?」と思ったら、怖いけど、まずは頼ってみましょう。そうすれば、「もっと頼ってよ、なんで早く言ってくれなかったの?」と言ってもらえて、もっと頼れて、もっと楽になります。
水輝ハニー Honey Mizuki 1972年生まれ。実業家。 保育園児の年子2人の育児中だった27歳のときに、まったくの素人から起業。 「洋菓子店」「エステサロン」「ネイルサロン」「セレクトショップ」「ダイニングレストラン」など、次々と繁盛店に成長させる。プライベートでは、実家の破産、夜逃げ、結婚、出産、離婚、原因不明の難病、再婚を経験。現在は、3人の子どもとパートナーとともに軽井沢在住。その生きる姿が多くの女性の共感を呼び、ブログは月30万PVを誇る。トークイベント、セミナーは毎回キャンセル待ちが出るほどの人気。
(画像提供:iStock.com/Choreograph)
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