たった一度の人生。
好きなことやんないで、何やんだよ。
ハワイ、北米、中南米、南極、オーストラリア、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、日本…
気の向くままに、家族で世界を放浪した、約4年間のファミリージプシーデイズ。
旅中に撮った膨大な写真と綴ったメモと向き合い、
世界中の路上で生まれた言葉と写真を集めて創った、
約4年間の旅の集大成『FAMILY GYPSY(ファミリー・ジプシー)』、遂に発売!
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【Prologue】
「もし、なんでも夢が叶うとしたら、何をしたい?」
家族4人、忙しくも幸せな毎日を送っていた、30代の夏のある日。
ふざけ半分に、妻とそんな会話をしたことが、すべての始まりだった。
なんでも夢が叶うとしたら…
家族みんなで世界一周するなんて、サイコーじゃない?
世界を旅しながら、おいしいものをいろいろ食べてさ。
家族みんなで、世界中の大自然で遊んだり、様々な暮らしを感じられたら素敵だよな。
行きたい島やビーチもいっぱいあるし、世界遺産もいろいろ見たいし…
ふたりで、そんな話をしているうちに、
俺たちは、だんだん本気になってきちゃって。
家族で世界一周。マジ、行きたいね!
何年か頑張ってお金を貯めてさ。
それでも足りない分は、旅をしながらでも続けられる仕事を今から創っておけば、
たぶん、なんとかなるよ。
子供たちにしても、世界一周できるなら、小学校の入学が数年くらい遅れたところで、
人生的にはぜんぜんOKでしょ。
ねぇ。本気で行っちゃおうか?
昼下がりの妄想トークだったはずの会話は、いつしか現実モードに変わり、
それから数年間かけて、夫婦で作戦会議を繰り返しながら、
俺たちは、世界一周の準備を進めていった。
まずは、普段の生活費をセーブして、旅の資金を貯めながら、
今後、世界中どこにいても仕事を続けられる体制を整えたり、
ビザや予防注射など、必要最低限の旅の手続きをしたり、
自宅を引き払い、家財道具は倉庫に預けて、持ち物を最小限に整理したり、
子供たちが入学するはずだった小学校への報告も済ませて…
2008年11月23日。結婚10周年記念日の3日後。
俺、妻のさやか、息子の海(うみ:6歳)、娘の空(そら:4歳)。
俺たち家族4人は、世界一周の旅へ出発した。
ハワイ、北米、中南米、南極、オーストラリア、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、日本…
4人それぞれ、大きなバックパックを背負いながら、
飛行機、船、電車、バス、キャンピングカーなどを乗り継ぎながら、
気の向くままに、家族で世界を放浪した、約4年間のファミリージプシーデイズ。
泣いたり、笑ったり、けんかしたり、抱きあったり、
事故ったり、病気になったり、ボラれたり、盗難されたり、
それはもう、いろんなことがあったけど。
心の真ん中は、いつもシンプルだった。
「世界には、いろんな人がいて、いろんなことがあるんだな」
そう感じながら、新しい扉を開き続けたいだけ。
「世界って美しいな。生きるって素晴らしいな」
そう感じた瞬間を、ひとりでも多くの人と、分かちあいたいだけ。
人生80年だとすれば、あと40年のマイライフ。
やりたくないことを、やっている暇はない。
一生、雑魚のまま。
一生、旅人のまま。
本当に大切なものだけをポケットに入れて、
歩きたい道を歩き続けよう。
そんな気持ちを込めて。
旅を愛する人。家族を愛する人。
そして、自由を愛する人に、この本を贈ります。
編集者からのコメント
自由人・高橋歩、4年に渡る旅の集大成、遂に発売!
「ドランゴンボール7つ揃って、なんでも願い事が叶うとしたら、何したい?」
「う~ん。まぁ、ひとつだけって言うなら、あゆむと世界一周したいかなぁ」
そんな彼女との会話から、無期限の世界一周の旅が始まった。
2001年。高橋歩は、すべての肩書きをリセットし、彼女と結婚した。
そして、結婚式の3日後、夫婦で海を渡り、約2年に渡り、南極から北極まで世界中を旅して歩いた。
旅中に胸に溢れた想いをノートに書き殴り、
目に映る「いいじゃん! 」っていうシーンを小さなデジカメで切り取った。
帰国後に、それらの「言葉」や「写真」を集めて1冊の本を創った。
こうして刊行された世界一周旅ノート『LOVE&FREE』は、
旅人のバイブルとして読み継がれ、25万部を超えるベストセラーになった。
そんな妻との世界一周放浪『LOVE&FREE』から10年。
2008年。二児の父親になっていた高橋歩は、再び旅に出た。
世界中を自由に旅したい。
でも、妻や子どもたちとも、ずっと一緒にいたい!
だったら、家族で世界を旅しちゃうか?
そんな思いつきから、妻と6歳と4歳の子どもたちと共に、
家族で無期限の世界一周の旅に出かけた。
2008年11月から、2013年1月まで、約4年間。
気の向くままに、家族で世界を旅した。
帰国後に高橋歩は、旅中に撮った膨大な写真と綴ったメモと向き合い、
1冊の旅ノートとして、丁寧にまとめていった。
こうして完成したのが、今回の新刊だ。
旅を愛する人。家族を愛する人。
そして、自由を愛する人に、この本を贈ります。
著者について
1972年東京生まれ。自由人。
20歳の時、映画「カクテル」に憧れ、大学を中退し、仲間とアメリカンバー「ROCKWELL'S」を開店。2年間で4店舗に広がる。
23歳の時、すべての店を仲間に譲り、プータローに。自伝を出すために、出版社「サンクチュアリ出版」を設立。自伝『毎日が冒険』をはじめ、数々のベストセラーを世に送り出す。
26歳の時、愛する彼女・さやかと結婚。出版社を仲間に譲り、すべての肩書きをリセットし、再びプータローに。結婚式3日後から、妻とふたりで世界一周の旅へ。約2年間で、南極から北極まで世界数十ヶ国を放浪の末、帰国。
2001年、沖縄へ移住。音楽と冒険とアートの溢れる自給自足のネイチャービレッジ「ビーチロックビレッジ」を創り上げる。
同時に、作家活動を続けながら、東京、ニューヨークにて、自らの出版社を設立したり、東京、福島、ニューヨーク、バリ島、インド、ジャマイカで、レストランバー&ゲストハウスを開店したり、インド、ジャマイカで、現地の貧しい子供たちのためのフリースクールを開校するなど、世界中で、ジャンルにとらわれない活動を展開。
2008年、結婚10周年を記念し、家族4人でキャンピングカーに乗り、世界一周の旅に出発。
2011年、東日本大震災を受けて、旅を一時中断。宮城県石巻市に入り、ボランティアビレッジを立ち上げ、2万人以上の人々を受け入れながら、復興支援活動を展開。現在も、石巻市・福島市を中心に、様々なプロジェクトを進行中。
2013年、約4年間に渡る家族での世界一周の旅を終え、ハワイ・ビッグアイランドへ移住。
2013年現在、著作の累計部数は180万部を超え、英語圏諸国、韓国、台湾など、海外でも広く出版されている。
[official web site] www.ayumu.ch