この日本語、どこからきたニャン? 語源図鑑
この日本語、どこからきたニャン? 語源図鑑
猫野シモベ
2024年12月09日 発売
ISBNコード 978-4-8014-0149-5
四六判ソフトカバー 176P 束12ミリ
定価:1,400円(税込1,540円)
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ニャるほど!言葉って人間の歴史だったのか!
「やばい」「あざとい」「めちゃくちゃ」「お疲れ」「ピンキリ」……などなど
普段なにげなく使っている言葉の語源が、
かわいい猫の写真といっしょに、癒されながらまるわかり!
日本語の奥深さを味わいつくせる1冊です。

〜はじめにより抜粋〜
この本は、言葉をテーマにした本です。
それも、特別な言葉、むずかしい言葉ではなく、ごくありふれた言葉。
でも、どうでしょう。
「どうしてケチのことをケチと言うか、ごぞんじですか?」
そう言われると、うっと言葉に詰まらないでしょうか。
ケチって漢字でどう書くっけ? え、そもそも日本語?
……あたりまえのように使っているのに、本質的な意味を聞かれると、答えられない。
この本では、そんな言葉の意味や起源などを詳しく紹介していきます。
世界にはたくさんの表現があって、たくさんの言葉がある。
それは、「人がいたから」です。
言葉には、そのとき人々が込めた感情や、社会の背景があり、その都度、いろんな形・意味に変わってきました。
でもその一方で、千何百年も変わらず、使い続けられている言葉もあります。
だから、言葉は歴史。
「人の営みの歴史そのもの」なのです。
……でも、言葉だけではちょっとむずかしい感じがするかもしれないので、
「ネコたち」に協力してもらいました。
言葉の起源や歴史を、キュートなおネコさまの(たまに他の生きものたちも)写真とともに紹介する。そんな本です。
「え、なんでネコ?」
と思いました? 実は、会社の人にも言われたんですよね。
でも逆に聞きますけど、猫で不都合なことあります!? と反論したのですが(心の中で)、
一応こう説明しました。
「猫と言葉の相性は最高で、シンクロ率が『∞』になるからです」。
もちろん、ぽかんとされました。
いや……こればかりは、言葉で説明するにはちと文字数が足りない……「百聞は一見にしかず」とも言います。
ということで、ようこそ、楽しい日本語の世界へ!

<コンテンツ例>
●時代とともに意味が変わっていった言葉
「まさか」「ちょろい」「ケチ」「がんばる」「あざとい」「すごい」など

●調べたことなかったけどいつもそこにある言葉
「はい・いいえ」「なるほど」「めんどくさい」「まじめとマジ」「おまえ・あなた」
など

●時代の中で生まれたナウな言葉
「やばい」「きみとぼく」「めちゃくちゃ」「ややこしい」「やけくそ」など

●時を経ても変わらない言葉
「おもしろい」「ろくでもない」「うるさい」「むなしい」「男と女」など






目次
PART い 時とともに意味が変わっていった言葉
 1「まさか」/関連語「ありえない」
 2「ちょろい」/関連語「ちょっかい」
 3「ケチ」/関連語「浪費」
 4「おとなしい」/関連語「おさない」
 5「美しい」/関連語「きれい」
 6「仕事」/関連語「職業」
 7「ざんまい」/関連語「曖昧」
 8「出世」/関連語「出張」
 9「あいさつ」/関連語「礼」
 10「がんばる」/関連語「無理」
 11「たぶん・きっと」/関連語「おそらく」
 12「ずるい」/関連語「卑怯」
 13「やから」/関連語「やくざ」
 14「ちゃん・さん・さま」/関連語「くん」
 15「あざとい」/関連語「あばずれ」
 16「すごい」/関連語「さすが」
 17「あたりまえ」/関連語「知識」
 日本人の知らニャい仮名の話
 「ネことわざ」その一「鳴くネコはネズミを捕らぬ」
 「ネことわざ」その二「皿なめたネコが科(とが)を負う」
PART ろ べたことなかったけどいつもそこにある言葉
 18「はい・いいえ」/関連語「返事」
 19「表・裏」/関連語「うらない」
 20「べんり」/関連語「かんたん」
 21「なるほど」/関連語「たしか」
 22「イライラ・ムカつく」/関連語「怒る」
 23「やはり」/関連語「やわらかい」
 24「せつない」/関連語「いとしい」
 25「昨日・今日」/関連語「おととい」
 26「明日・あさって」/関連語「ごあさって」
 27「寝巻き」/関連語「パンツ」
 28「好き・嫌い」/関連語「恋」
 29「上手・上手い」/関連語「下手」
 30「めんどくさい」/関連語「やっかい」
 31「まじめとマジ」/関連語「ガチ」
 32「ちゃんと・ちょうど」/関連語「しっかり」
 33「おまえ・あなた」/関連語「あいつ」
 34「高い・安い」/関連語「たかが知れる」
 35「ピンキリ」/関連語「さんぴん」
 日本人の知らニャい単位の話
 「ネことわざ」その三「猫糞(ねこばば)をきめこむ」
PART は 代の中で生まれたナウな言葉
 36「やばい」/関連語「しゃばい」
 37「きみとぼく」/関連語「おれ」
 38「野暮」/関連語「ダサい」
 39「わんぱく」/関連語「おてんば」
 40「すっぽかす」/関連語「ぽか」
 41「素人と玄人」/関連語「しらふ」
 42「ふつう」/関連語「当座」
 43「めちゃくちゃ」/関連語「むちゃ・むちゃくちゃ」
 44「すみません・ごめん」/関連語「ありがとう」
 45「さぼる」/関連語「ポタージュ」
 46「おちょくる・ふざける」/関連語「ほたえる」
 47「ダメ」/関連語「ムダ」
 48「新米」/関連語「新参・古参」
 49「ややこしい」/関連語「稚児」
 50「しくじる」/関連語「やらかす」
 51「やけくそ」/関連語「うんこ」
 52「やまかん・やまを張る」/関連語「ペテン」
 53「四の五の・一か八か」/関連語「丁半」
 54「本当とウソ」/関連語「謎」
 日本人の知らニャい和製漢字の話
 「ネことわざ」その四「ネコが肥えれば鰹節がやせる」
 「ネことわざ」その五「ネコを追うより魚をのけよ」
PART に を経ても変わらない言葉
 55「おもしろい」/関連語「おもくろい」
 56「いそがしい」/関連語「大変」
 57「恥ずかしい」//関連語「みっともない」
 58「ろくでもない」/関連語「しょうもない」
 59「からい・つらい」/関連語「あまい」
 60「疲れる」/関連語「しんどい」
 61「さっぱり・すっきり」/関連語「ポン酢」
 62「うるさい」/関連語「うざい」
 63「におう」/関連語「くさい」
 64「むなしい」/関連語「うつろ」
 65「暑い・寒い」/関連語「ぬるい・ぬくい」
 66「父と母」/関連語「じじとばば」
 67「男と女」/関連語「乙女」
 68「白・黒・赤・青」/関連語「黄・紫」
 69「あたらしい・古い」/関連語「昔」
 70「同じ」/関連語「等しい」
 71「言葉」/関連語「言語」
 72「ねこ」/関連語「いぬ」
 むかし考えたネコの本
 「ネことわざ」その六「横座に座るはネコかバカ」
 73「???」/関連語「???」
 「ネことわざ」その七「ネコは傾城の生まれ変わり」

著者プロフィール
猫野シモベ
本の編集者。
20代の頃、ネコを前にしたときのあまりの豹変ぶりにドン引きされた経験があり、以来「隠れネコ好き」として活動。
中小の出版社を経て、現在は零細プロダクションに所属。キャリア20年、100冊以上の作品を手がけるも、愛するネコをテーマにした企画だけはな かなか実現せず、今日にいたる。
しかしこのたび、積もり積もったネコへの愛と執念で本企画を制作でき、 念願が叶う。神さまおネコさま、ありがとう。
プライベートでは4匹のネコと暮らす(本書の制作中に1匹増えた)。
この日本語、どこからきたニャン? 語源図鑑
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