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夢がどんどん叶う「強運人生」のつくりかた/斉藤美智代(@Michiyo13184731)

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成功する人としない人の差。それは、「思考」「言葉」「潜在意識」の使いかたの違いだった! CAという長年の夢に敗れ、さまざまな成功法則を研究し続けた末に、ミュージカル主演やメディア出演など多くの夢を叶えてきた斉藤美智代さん。そのメソッドを語ります。

いくら努力しても報われなかった過去の私

プロローグ

イベント当日は晴れました。とってもいいお天気で、「やっぱり私はついてる!」と思いながら会場に行きました。自分の気持ちが上がることはもちろん、みなさんにも晴れのなか来ていただけたのがとても嬉しかったです。

また、当日は自分自身にプレゼントをしました。ちょっとしたことですが、普段は乗らないグリーン車に乗ってきたんです。時折こうして背伸びをして、「ちょっと贅沢かも」と思うようなご褒美を自分にあげるようにしています。

いまお話しした2つのことは、私が成功法則について研究するなかで学んだ大切な考えかた。私にはキャビンアテンダント(CA)になるという夢がありました。寝る時間も惜しんで必死で勉強して、何度も就職試験を受けたにもかかわらず、結果はすべてダメ。結局諦めざるを得ませんでしたが、そこから成功する人としない人の法則を研究し続け、現在はコーチとして独自のメソッドをみなさんにお伝えしています。

今日は、私が夢をどんどん叶えられるようになるまでの体験談と、「強運人生」をつくるために心がけたいポイントについてお話しします。

夢は歌手からCAへ

私は幼い頃から、早く働きたくてたまりませんでした。私の父は「お金がない」が口癖で、家で食べるすき焼きはいつも豚肉。ドライヤーを長時間使っていたら、「電気代がもったいない!」と取り上げられたことも。いま振り返れば両親の苦労も痛いほどわかりますが、当時の私は「早く自分で稼げるようになりたい」とばかり思っていました。

子どもの頃の夢は歌手。いしだあゆみさんが歌っている姿をテレビで見て、「なんてきれいな人!」と憧れたんです。山口百恵さんやピンク・レディーも大好きで、友達と踊ったり、ラジオの歌番組を真似して録音したりしていました。

でも、あるとき友達から「歌手になるのはそんなに甘くない。美智代が本気すぎて心配」と言われて…。そこから考え直すようになり、家族で飛行機に乗ったときに優しくしてくれたCAさんを思い出して、母の後押しもありCAを目指すことにしたんです。

何度挑戦しても叶わないCAの夢

それからの私は失敗続きでした。家のお財布事情を気づかって塾や家庭教師はいらないと言い、自分の力不足で、受験した短大の英文科はすべて不合格。

「やっぱり最短でCAを目指そう」と思い直し、自分に合いそうなCAの専門学校を見つけたのですが、受けた短大のうちの1校からまさかの補欠合格の連絡がありました。短大に通いながら専門学校にも週2日夜間だけ通うことにして、アルバイトもしながら必死で勉強しました。でも、航空会社の就職試験は1社も受かりませんでした。

結局、同じ接客業ということでコンタクトレンズの会社に就職。CAの勉強をしていた甲斐があって、筆記も面接も1位で合格できたことはよかったのですが、毎日残業したあとに眼の勉強をして、そのあとに英語の勉強をするという無理な生活を送っていたところ、仕事中に突然涙があふれてしまって…。このまま続けたら心身を壊してしまうと思い、半年で退職しました。

その後、地元の札幌から上京し、CAの夜間学校に通いながらT-CAT(東京シティエアターミナル)でアルバイト。朝4時半に起きて、6時から13時まで働き、夜は学校という生活でしたが、英語を使って接客ができるのでがんばって働きました。

そんな生活を約1年間続け、いざ就職試験。でも、やっぱり全滅でした。悔しくて情けなくて、何度も泣きながら自分を責めました。もう1年がんばる選択もありましたが、故郷の両親を安心させたくて、経験のあったコンタクトレンズの仕事に再び就くことになりました。

つらい出来事はギフト

失敗続きの私でしたが、あとから振り返って気づいたのは、失敗したからこそ受け取れた「ギフト」がたくさんあるということ。

短大に一度落ちてしまったからこそCAの専門学校に通うという選択肢に気づけましたし、上京後はCA志望の気の合う友達ができ、同じアパートに住んで楽しい思い出をたくさんつくることができました。東京で再びコンタクトレンズの仕事に就いたときは、採用面接で将来の夫になる人と出会いました。

どんなにつらくても、すべてのことには意味がある。そう思えるかどうかは、成功を掴み取っていくうえでとても大切なポイントです。

その後、成田空港の案内所の仕事に転職し、毎日英語に触れながらCAの試験にも再挑戦しましたが、夢は叶わず。27歳のときに結婚を機に長年の夢を諦める決心をしました。

大人になってからも夢は叶う!

思考は現実化する

誰よりも勉強したのに、なぜCAになれなかったんだろう。その疑問と悔しさがいつまでも消えず、私は成功法則や心理学について学びはじめました。読んだ本や実践した教材の量は数えきれないほど。

そこでわかったことがあります。CAを目指していた頃の私は、「もっと勉強すればCAになれる」といつも自分に言い聞かせていました。でもそれは、「もっと勉強すれば」という条件を自分に課していたということ。「いまの自分でOK」とは思えていなかったのです。CAの試験に合格した人たちはみんな、「私、CAになるんだ!」と言いきっていました。

成功哲学で有名なナポレオン・ヒルが残した「思考は現実化する」という言葉のとおり、いまの自分」とは、自分自身がこれまでの思考や言葉でつくり出したもの。それを知って以来、普段の思考や言葉を徹底して意識するようになりました。

40代でミュージカルデビュー

結婚後、英会話講師として働いていましたが、40歳を過ぎて今後の人生を考えるようになりました。占いに行ってみると「子どもの頃から大好きなことで諦めていることはない?」と聞かれ、蘇ってきたのが「歌手」という夢。

そこで職場の近所にあったボーカル教室に通い始めました。翌年に運よくその教室でミュージカルを上演することになり、『白雪姫』の演目で王妃役を演じることに。英会話教室の生徒さんなどたくさんの方が応援に来てくださり、当日は立ち見が出るほどでした。

さらに、その公演がきっかけでいただいたオファーが、なんとスペインのアルカサール城での『白雪姫』上演。お城でドレスを着て演じることができ、夢のようでした!

その後も、大好きなミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』のマリア役をはじめ、やりたい役をどんどん演じられるように。もともと興味があったカルチャーセンターの仕事を紹介いただけたり、英会話講師として独立できたり、夢が叶っていきました。

コーチングの仕事を始めたのは2017年。主人が病気になってしまい、それまでどおり仕事ができなくなったとき、以前コーチングの本を読んで「いつかこの仕事をするかも」と直感したことをふと思い出したんです。子どもの頃から友達の相談をよく受けて、みんな私のアドバイスを喜んでくれていた記憶もあり、そこから勉強してコーチング業をスタートしました。

今日から「強運人生」をつくるための習慣

ここからは、「強運人生」をつくるために心がけたい具体的なポイントをご紹介していきます。

まずは「波動」の説明から。自分がどんな言葉を発するか、どんな気持ちでいるか、どんな人と一緒にいるかによって波動が変わります。波動の高い言葉や感情をいつも意識しておくことで、いろんなことが叶いやすくなります。

強運になる言葉の使いかた

■潜在意識の仕組みを知る
私たちが発する言葉の中には、潜在意識が認識しない点が2つあります。1つは「人称」。誰かのことを悪く言ったとき、潜在意識は「誰か」の部分を認識しないので、その言葉はそのまま自分に返ってきます。誰かの悪口は自分を傷つけることと同義なのです。
もう1つは「否定」。たとえば「事故に遭わないようにね」と言うと、潜在意識は「事故」の部分だけを認識してしまうので、「気をつけてね」と言う。「風邪を引かないでね」は「暖かくして元気で過ごしてね」などと言い換えましょう。

■「ありがとう」をたくさん言う
「ありがとう」は波動が高い言葉。「ありがとう」という言葉を発したとき、水の結晶は美しい形になり、「できない」など否定的な言葉を発すると形が乱れるといわれています。人間の体は平均すると70%が水でできていますが、ちょっとした言葉も水はちゃんと聞いているんですね。
家で飾っていた薔薇に毎日「ありがとう」「おはよう」「きれいだよ」と声をかけたら、2週間ももってくれました。

■「ない」ではなく「ある」
コップに水が「半分しか残っていない」ではなく、「半分も残っている」。「ある」に目を向けると、自然に感謝の気持ちをもてます。
実は、昨年主人が闘病の末に亡くなりました。とても悲しいですが、「主人がいない」ではなく「素晴らしい思い出がたくさんある」と考えると、主人と過ごしたかけがえのない時間に感謝の気持ちがあふれてきます。悲しみと幸せは共存できると思っています。

■「してあげている」ではなく「させてもらっている」
病院で主人の車椅子を押していたとき、「私はこの人にこれだけのことをさせてもらっているんだ」とふと思いました。その視点に切り替わると、相手への感謝でいっぱいになります。

強運になる自分との向き合いかた

■自分にご褒美をあげる
小さなことでいいので、時々自分にご褒美をあげましょう。普段はマグカップだけれどカップ&ソーサーでコーヒーを飲んだり、場所を変えてホテルのラウンジで飲んだり。最初にお話ししたグリーン車もいいですね。使ったお金は世界への貢献にもなります。
自分を幸せにするのは自分の義務。自分を大切にすることは、わがままや自分勝手ではありません。自分が満たされて成長することで、まわりにも喜んでもらえたり刺激を与えられたり、シャンパンタワーのように幸せがあふれ、どんどん広がっていきます。

■自分を信じる
日本では「自信」という言葉が否定的に捉えられることもありますが、自信をもつことは「みんなより優れていると思う」ことではなく、「自分を信じる」こと。「CAになる!」と言いきって夢を叶えた人たちのように、自分を信じるという「自信」をもってください。人とは比べないこと。比べるなら過去の自分と比べるようにしましょう。

■自分を許す
人間は完璧ではありません。もし後悔することがあっても、次への解決策を考えたら過去の自分は許してあげること。鏡に向かって「大丈夫」「いい笑顔だよ」と褒めてあげることで、自分の魂が活性化して日々の笑顔につながっていきます。

つらいときの考えかた

■すべてのことに意味がある
私たちは幸せになるために生まれてきました。つらい出来事も、幸せになるためのギフト。つらいことがあったときは、どんな成長をするために自分はいまつらいのか、考えてみると楽になります。あとになって「あのときのつらさは、このためにあったのか」と思える瞬間が必ず来ます。

■時間は未来からやってくる
何もしなくても、未来はやってきます。過ぎた時間はどうがんばっても取り戻せません。悔しい気持ちや反省は大切ですが、そこに長く気持ちを置かず、なるべく早く未来をイメージして行動するようにしましょう。

■思い込みにとらわれない
感情は、出来事に対して起きるものではなく、その人のもつ思い込みから来るもの。たとえば、あなたの恋人が最近連絡をくれなくなったとします。本当は結婚資金を貯めるためにアルバイトをしていて忙しいのですが、あなたには内緒にしています。
きっと仕事で忙しいんだろうと考えたAさんは、「がんばってね。今度会えたときは肩揉みするね」とメッセージ。一方、ほかの誰かと会っているのではないかと疑ったBさんは、不安になって何度も着信を残します。恋人との関係がうまくいくのはどちらでしょうか?
その感情は余計な思い込みから来ていないか、相手を信じられているか、冷静になって考えることが大切です。

まだある! 強運になるテクニック

■小さなことにも大きく喜ぶ
「悟り」「平和」に次いで波動の高い「喜び」は、私たちが普段の生活で実感しやすいもの。乗ろうとしていたエレベーターがいいタイミングで来たり、信号がちょうど青になったり、ちょっとしたラッキーポイントを探して大きく喜ぶのがおすすめです。

■羨むのではなく、喜びを引き寄せる
誰かを羨むのではなく、自分のことのように喜ぶようにすると、次にその喜びを自分に引き寄せることができます。通勤中に見えるマンションがとても素敵で、「このマンション素敵」「ここに住んでいる人は幸せだな」といつも思っていました。すると数年後に知り合いの不動産営業さんが偶然そのマンションを中古で紹介してくれて、いま私はそこに住んでいます。

■自分にいい質問をする
RAS(Reticular Activating System)という概念があります。以前、着物の着付けを習い始めたとき、身近に着物の人が急に増えたように感じました。人間の脳は、自分の関心ごとにまつわる情報を敏感に収集するようにできているのです。
そのため、「どうして私はできないんだろう?」と考えていると、脳はできない理由を一生懸命探してしまいます。そうではなく「できる自分」を前提にして、「どうしたら私の能力でもっと多くの人に貢献できるだろう?」というプラスの質問を自分に問いかけるようにしましょう。

世界の成功者たちの共通点は、「自分は成功する」と決めていること。「〇〇すれば」という条件はなく、必ず成功すると心から信じています。みなさんも強運になる習慣をひとつずつ身につけて、毎日を笑顔で軽やかに歩んでいきましょう。

(画像提供:iStock.com/Kateryna Kovarzh)



成田国際空港にて案内嬢として勤め、結婚を期に、大手英会話スクールにて講師として20年の経験を重ね、独立、NHK文化センター青山教室でも活躍中!
大人になって歌を習い始めてから、憧れていたミュージカル、白雪姫に出演、さらにスペインのアルカサール城にて白雪姫の王妃として演じ、翌年、翌々年と子供の時から大好きだったサウンド・オブ・ミュージックの主役マリアを2年連続演じ、その後、別団体にてミュージカルに携わり、希望の役をやり続けている。2017年よりコーチング業もスタート。