暑い夏の到来。なかなか寝付けない、夜中に目が覚めてしまう、寝てもスッキリしない、など睡眠障害や寝不足の方も多いのではないでしょうか。そんな人は、寝るときの姿勢や寝具の選び方をちょっと工夫するだけで改善するかもしれません。詳しくご紹介します。
目次 良い睡眠を得るためには、寝ているときに適度な寝返りを打つことが大事です。 あなたは、目が覚めたときどのように布団から起き上がりますか? 実はこの起き上がり方1つとっても、その後の目覚めの良さや、調子の良さが変わるんです。 ポイントは、目が覚めたらいきなり起き上がるのではなく、布団の中で背伸びをすること。眠っている間は、リラックスした状態をつくり出す副交感神経が優位になり、日中は活動するための交感神経が優位になります。朝、目覚めストレッチを行うと、この切り替えがスムーズになります。朝スッキリ起きられない人は、ストレッチを毎朝の習慣にしてみましょう。 ストレッチが終わったら、仰向けではなく、手をついて横向きで起き上がります。仰向きで起きると椎間板(脊椎の骨と骨の間のクッションとして働く軟骨)に負担がかかってしまうためです。腰痛持ちの人はとくに避けるようにしましょう。 やわらかいベッドと、かたい布団。どちらのほうが良い睡眠を得られるでしょうか? 正解はかたい布団。かための寝具は自由に寝返りができて睡眠の質がアップします。反対に、ふかふかの寝具は体が沈んで寝返りしにくいのです。寝具は、床のかたさがわかるくらいの厚みだと、寝ている間に寝返りや伸びがしやすく、自然と背骨の調整ができます。一番理想的なのは、畳や床の上に布団を敷いて寝ること。ベッド派の人は、フレームが頑丈なものや、畳ベッド、すのこベッドなどがおすすめです。マットレスは、体が沈み込まないかためのものを選びましょう。マットレスのスプリングは、徐々に劣化してしまうものです。3か月に一度を目安に左右・天地を入れ替えると、へたるのを防げる上に、劣化も遅くなります。長年使ってへたってしまった場合は、買い替えを検討しましょう。 睡眠の質をアップして、暑い夏を元気に乗り切りましょう。体が疲れにくい寝方とは?
寝返りを打つことで、骨格や体のゆがみを戻したり、血液やリンパの流れをよくして老廃物の排出を促すという効果があります。成人は一晩に 20〜30 回寝返りを打つといわれています。あまり寝返りを打っていないな、と感じる人は寝る前に寝返りの練習をしてみましょう。
布団に入ったらまず手脚を気持ちよく伸ばし、左右にゴロンゴロンと寝返りをします。体が動きを覚えて、寝ている間に自然に動けるようになります。また、寝る前に緊張しているところがないか、探してみるのも効果的です。
力んでいるところがあれば意識を向けて力を抜くようにしましょう。力をうまく抜けない人や、そもそもどこが緊張しているかわからない人は、一度力をぎゅっと入れてから抜くと、力みがとれやすくなります。ムダな力みがとれると、就寝中に自然と心地いい寝返りを打ちやすくなり、睡眠の質も上がります。朝スッキリ目覚める方法は?
かたい布団とやわらかいベッド 体にいいのはどっち?
(画像提供:iStock.com/tommaso79/Tomwang112/torwai/Wand_Prapan)
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