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最近疲れやすいと感じている方必見!ちょっとした工夫でカラダの調子が整うオススメ本

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なんだかカラダの疲れがぬけない。朝すっきりと起きられない。そんな不調を感じてはいませんか? こうした不調は、少しだけ生活習慣を見直すことで改善することができます。ちょっとした工夫でカラダの調子が整うオススメ本を4冊紹介します。

渋谷から一駅の田園都市線 池尻大橋駅にある本屋「CafuneBooks(カフネブックス)」の店主兼ライターの池野花です。

私は仕事柄デスクワークの時間が長いので、意識しないと運動不足になりがちです。そのため、なるべく歩くようにしていて、1日1時間くらいはウォーキングするようになりました。
その結果、以前よりカラダの調子がよくなって、小さな生活習慣の変化がカラダに与える影響を実感しています。

すると、カラダをいい状態にするにはどうしたらいいのか?と興味がわいてきまして、カラダの調子を整えるための方法を知りたいなと思うようになりました。

本記事では、私が読んだカラダの調子が整う4冊の本をご紹介します。

ココロとカラダを整えるための基礎的な知識を教えてくれる

本のタイトルを見て「最高の体調とは、どんな状態だろう?」と思わず手に取ったのが、「最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~」という本です。

この本で語られる体調とは、カラダのことだけではありません。たとえば、不安やモチベーションの低下、不眠、集中力などコントロールしにくいと思っている課題が、実は根っこでは体調とつながっている課題だと、著者である鈴木祐さんは語っています。

「進化医学」によれば、うつ病などの心のトラブルや、集中力が長く続かないなどの脳のパフォーマンス低下は、人間の進化におけるミスマッチだととらえます。(進化医学とは、ダーウィンが生み出した進化論をベースにした病気の正体を考えていく学問のことです)

カラダの炎症や不安、腸内環境の重要性、環境と人との関係性など、幅広いジャンルの話が展開されつつ、実践ガイドもついていて、実際にどんな風に行動を変えていくといいかを教えてくれます。
「あれを食べてはいけない。これを食べたほうがいい。」というような健康法だけを語る内容ではなく、ココロとカラダを整えるために知っておくべき基本的な知識を学べる、少し学術的な雰囲気の本です。

女心をくすぐる「白いTシャツが似合う私」という言葉

体調が整えば、カラダのコンディションもいい状態です。コンディションがよければ、カラダのラインもスッキリとしてきそうですよね。
タイトルに心惹かれて読んだ本が、「30日で白Tシャツの似合う私になる」という本です。
白いTシャツは、カラダのバランスがよい人だけに許された特権のようなところありますよね。むむむ、憧れが止まりません。

Tシャツが似合うカラダになるためには、きっと筋トレをするのだろうと予測をしつつ読み始めたところと、この本で紹介されているのはストレッチの方法がメインであることに驚きました。
ストレッチが大事な理由は、関節や筋肉が正しいポジションではないゆがみのある状態で筋トレをすると、余計にバランスが悪くなってしまうことがあるから。
そのため、関節や筋肉を正しいポジションに戻すためにストレッチをすることが重要だそう。

本書では、著者であり自身のスタジオをもつトレーナーである森拓郎さんから、実際に指導を受けている高橋メアリージュンさんがモデルとなっています。
ストレッチ法が写真でわかりやすく説明されているだけでなく、動画を見ることもできるので、より正しい方法でストレッチをすることができます。

もちろん、一般ピープルとメアリージュンさんとのスタート地点の違いは大きいですが(汗)、この本のストレッチをしっかり試せば、肩や背中のこりもほぐれて一石二鳥です。

週に1日だけ断食をする、というシンプルな健康法

飽食の時代といわれる現代。
私たちは常に食べすぎている状態で、食事を取り込みすぎたことで消化や排出の機能は落ちています。すると、脂肪や老廃物など不要なものをためこんでしまって体重が増えます。さらに、カラダが重くなると疲れやすくなり、やがて動くことがおっくうになり太る、という悪循環に陥ってしまいがちです。

しかし、その悪循環を「断食」によって断ち切ることができれば、食欲をコントロールしやすくなります。
月曜断食」という本は、その名の通り、月曜だけ断食することで身体の調子を整える健康法を紹介しています。

火曜~金曜は栄養バランスのとれた食事をし、週末は好きなものを食べてもOK。断食と聞くと、自分にできるかなとしり込みしてしまう私も、手軽にできそうだなと思いました。

一般的に、断食やファスティングは数日間続けることが多いため、日常生活への影響も大きいです。その点、月曜断食は1日だけなので、働いている方や家族と一緒に食事をしている人でも取り入れやすいことが特徴です。

無意識にしている日常の動作が、カラダが疲れる原因だった

トレーニングや断食がカラダに積極に働きかけて体調を整える方法だとしたら、日常のちょっとした動作の意識を変えることで、ゆるやかに体調を整える方法もあります。
そんな、体調が整うカラダの動かし方を解説しているのが、「調子いい!がずっとつづくカラダの使い方」という本です。

この本で紹介されているのは、立ち方や歩き方、座り方など、私たちが毎日必ず行う基本的な動作に関わるものばかり。実は、こうした動作を無意識にしていると、正しくカラダを使えずに疲れやすくなってしまうんです。
治療院の院長を務めている著者の仲野孝明さんによると、街中で歩いている人を見ていても、正しく歩けている人は100人に1人ほどだそう。

では、どんな風にカラダを使えばいいのか?この本では、60ほどのカラダの使い方について紹介しています。
そのなかで、手軽な方法をふたつ、さっそく実践してみました。
ひとつめは椅子の高さを1cmほど高くしたり、低くしたりすること。少し高さが変わるだけで、姿勢が微妙に変化するため重心が変わり、疲れが偏りにくくなります。

ふたつめは無意識に食事をせず、あごの付け根から食べること。あごの付け根をしっかり動かすと、唾液がよく出るので消化が進みやすくなり、胃腸への負担を減らすことができます。
実際に動かしてみると、ふだん口先だけで食べていたことがよくわかりました。

体調を整えるには、ココロとカラダを整えるための正しい知識を知り、日常の動作や生活習慣を見直すことが重要です。
急にガラリと変えることは難しくても、少しずつ改善していくことが大事ですよね。
平均寿命がどんどん延びている今だからこそ、体調のいい状態を長く続けられるように、自分のカラダの声を聞いてみてくださいね。

(文:CafuneBooks(カフネブックス) 池野花)

(画像提供:iStock.com/tuaindeed/metamorworks/littlehenrabi/Kameleon007/SIphotography)