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整理整頓ができない人の5つの特徴とは?具体的な手順を徹底解説

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「部屋が散らかっていて、どこから片付けたらいいか分からない…」
「整理整頓ができない自分は、ダメな人間なのかな…」

整理整頓ができないと悩んでいる方は少なくありません。散らかった部屋を見るたびに落ち込み、探し物に時間がかかってストレスを感じている方も多いでしょう。

そこでこの記事では、以下の内容を解説します。

  • 整理整頓ができない人の5つの特徴
  • 整理整頓を行う5つのメリット
  • 整理整頓の具体的な手順5ステップ

この記事を読むことで、整理整頓ができない原因が明確になり、具体的な改善策が分かります。ぜひ最後までご覧ください。

この記事は書籍『 元小学校の先生が教える いちばんやさしい 片づけの授業 』の関連コラムです。

整理整頓ができない人の5つの特徴

整理整頓ができない人には、共通する特徴があります。以下の5つの特徴を理解することで、自分がなぜ片付けられないのか、その原因が見えてきます。

  • 集中力が続かない
  • 物を捨てられない
  • 物事の優先順位をつけるのが苦手
  • 完璧主義
  • 物に囲まれている状況に居心地の良さを感じている

それぞれ詳しく解説していきます。

集中力が続かない

整理整頓ができない人の特徴として、集中力が続かない点が挙げられます。片付けを始めても、途中で別のことが気になって作業を中断してしまうためです。

例えば、本棚を整理している最中に懐かしい写真を見つけて、そのまま写真を眺める時間が長くなったという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。また、クローゼットの片付けを始めたのに、スマートフォンの通知が気になって、いつの間にかSNSを見ている状況も該当します。

集中力が続かないと、片付け作業が完了せず、中途半端な状態が積み重なります。その結果、部屋全体が散らかったままになってしまうのです。

物を捨てられない

物を捨てられない性格も、整理整頓ができない人の代表的な特徴です。「いつか使うかもしれない」という思いが強く、不要な物でも手放せません。

捨てられない理由には、以下のようなものがあります。

  • もったいないという罪悪感
  • 思い出の品への執着
  • 将来使う可能性への不安
  • 贈り物を捨てることへの抵抗感

こうした心理が働くと、使わない服や読まない本、壊れた電化製品までも部屋に溜め込んでしまいます。物が増え続ける一方で減らないため、収納スペースが足りなくなり、部屋が散らかる原因となるのです。

物事の優先順位をつけるのが苦手

優先順位をつけるのが苦手な人は、整理整頓も後回しにしてしまいます。目の前のタスクに追われて、片付けの優先度を低く見積もってしまうためです。

例えば、「仕事が忙しいから」「疲れているから」と理由をつけて、週末の片付け予定を先送りにします。また、友人との約束や趣味の時間を優先して、整理整頓の時間を確保できません。

その結果、片付けはいつまでも後回しになり、部屋の状態はどんどん悪化していきます。優先順位をつける力がないと、本当に必要なことに時間を使えず、生活全体のバランスが崩れてしまうのです。

完璧主義

意外に思われるかもしれませんが、完璧主義の人も整理整頓ができないケースがあります。「やるなら完璧に」という思いが強すぎて、かえって行動に移せないのです。

完璧主義の人は、「部屋全体を一気に片付けなければならない」と考えます。しかし、そのハードルの高さから、結局何も始められません。小さな範囲から少しずつ片付ける方が効果的なのに、完璧を求めるあまりスタートラインに立てないのです。

また、収納方法やラベリングにこだわりすぎて、準備段階で疲れてしまうパターンもあります。完璧主義が裏目に出て、整理整頓が進まない悪循環に陥ってしまうのです。

物に囲まれている状況に居心地の良さを感じている

物に囲まれている状況に無意識に居心地の良さを感じている人もいます。散らかった環境が、安心感や落ち着きをもたらしているためです。

例えば、積まれた本や雑誌に囲まれていると、「自分は忙しい人間だ」と感じられます。また、物が多い空間が「生活感がある」と捉えられて、心地よく感じる場合もあるのです。

本人は「片付けたい」と口では言いつつも、深層心理では現状を変えたくないと思っています。居心地の良さを手放す不安が、整理整頓を妨げる要因になっているのです。

整理整頓を行う5つのメリット

整理整頓を行うと、生活の質が大きく向上します。ここでは、具体的なメリットを5つ紹介します。

  • 探し物の時間が減る
  • 心に余裕ができる
  • 無駄な買い物が減る
  • 自己肯定感が高まる
  • 家族との関係が良好になる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

探し物の時間が減る

整理整頓を行う最大のメリットは、探し物の時間が劇的に減る点です。物の定位置が決まっているため、必要なときにすぐに取り出せます。一日のうちで探し物に費やしていた時間を、自分のやりたいことに使えるはメリットです。

整理整頓によって無駄な時間を取り戻せば、趣味や勉強、休息に時間を使えるようになるでしょう。

心に余裕ができる

整理整頓された空間は、心に余裕をもたらします。視覚的な情報量が減り、脳の負担が軽くなるためです。

散らかった部屋にいると、無意識のうちに「片付けなければ」というストレスを感じ続けます。しかし、整理整頓された部屋では、そうしたプレッシャーから解放されます。リラックスできる空間が確保されて、精神的な安定が得られるのです。

また、物が少なく整った環境では、思考もクリアになります。頭の中も整理されて、冷静な判断ができるようになるでしょう。

無駄な買い物が減る

整理整頓を行うと、何を持っているか把握できるため、無駄な買い物が減ります。同じ物を二重に購入したり、不要な物を衝動買いしたりする機会が少なくなるのです。

例えば、調味料や日用品のストックが整理されていれば、「家にあったかな?」と不安になって余分に買うことがありません。また、クローゼットの中身が把握できていれば、似たような服を買ってしまう失敗も防げます。

お金の無駄遣いが減れば、貯蓄に回せる金額も増えます。経済的な余裕が生まれて、本当に必要な物や体験にお金を使えるようになるでしょう。

自己肯定感が高まる

整理整頓を成し遂げると、自己肯定感が高まります。「自分にもできた」という達成感が、自信につながるためです。

今まで「片付けられない自分はダメだ」と責めていた人も、整理整頓ができるようになれば、自分を肯定的に捉えられるようになります。小さな成功体験の積み重ねが、自尊心を育てるのです。

また、整った空間で過ごすことで、「自分は整った生活を送るに値する人間だ」という感覚が芽生えます。自己肯定感が高まれば、他の分野でも前向きに挑戦できるようになるでしょう。

家族との関係が良好になる

整理整頓ができると、家族との関係も良好になります。散らかった部屋が原因の口論やストレスがなくなるためです。

例えば、実家の両親から「部屋を片付けなさい」と注意されることがなくなります。また、将来的にパートナーと暮らす際にも、整理整頓の習慣があれば、お互いに快適に過ごせます。友人を自宅に招くこともできるようになり、人間関係の幅も広がるでしょう。

整った空間は、訪れる人に好印象を与えます。周囲の人との関係性が改善されて、より豊かな人間関係を築けるようになるのです。

整理整頓の具体的な手順5ステップ

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整理整頓を成功させるには、正しい手順を踏むことが欠かせません。ここでは、挫折せずに進められる具体的な5ステップを紹介します。

  1. エリアを決めて物を全部出す
  2. 空になった場所を掃除する
  3. 出した物を必要・不要・保留の3つに分類する
  4. 不要な物を手放す
  5. 種類・用途別に分類し、定位置を決めてしまう

それぞれ詳しく解説していきます。

1.エリアを決めて物を全部出す

整理整頓の最初のステップは、整理するエリアを決めて、そこにある物を全部出すことです。一度にすべてを片付けようとせず、小さな範囲から始めましょう。

例えば、以下のような小さなエリアから始めるのがおすすめです。

  • デスクの引き出し1段
  • 洗面台の下の収納
  • 玄関の靴箱
  • キッチンの食器棚1段

選んだエリアにある物をすべて取り出し、床やテーブルの上に並べます。全体量を把握することで、「こんなに物があったのか」と気づけるでしょう。

物を全部出すことで、何を持っているか視覚的に確認でき、次のステップに進みやすくなります。最初は30分程度で完了できる範囲を選び、達成感を味わうことが継続の秘訣です。

2.空になった場所を掃除する

物を出した後は、空になった場所を掃除します。普段は掃除できない場所をきれいにする絶好の機会です。

引き出しや棚の奥には、ホコリやゴミが溜まっています。濡れた布で拭き取り、乾いた布で仕上げましょう。清潔な空間に物を戻すことで、気持ちよく整理整頓を進められます。

掃除をすることで、「ここまでやったのだから、また散らかしたくない」というモチベーションも生まれます。きれいになった空間を見ると、整理整頓を続ける意欲が高まるのです。

3.出した物を必要・不要・保留の3つに分類する

掃除が終わったら、出した物を「必要」「不要」「保留」の3つに分類します。この段階で、本当に必要な物だけを見極めましょう。

分類の基準は以下のとおりです。

  • 必要:1年以内に使った物、今後も確実に使う物
  • 不要:1年以上使っていない物、壊れている物
  • 保留:判断に迷う物、思い出の品

判断に迷ったときは、「保留」に入れて構いません。最初から完璧を目指す必要はないのです。ただし、保留の物は別の箱に入れて、期限を決めて見直すようにしましょう。

分類作業では、感情的にならず、客観的に判断することが大切です。「いつか使うかも」ではなく、「今の生活に必要か」を基準に考えてください。

4.不要な物を手放す

不要と判断した物は、速やかに手放します。手放す方法を明確にしておくと、スムーズに処分できます。

  • ゴミとして処分する
  • リサイクルショップに売る
  • フリマアプリで販売する
  • 友人や家族に譲る
  • 寄付する

まだ使える物は、必要としている人に譲ったり販売したりすれば、罪悪感も軽減されます。物を手放すことで、新しいものを受け入れるスペースが生まれます。

ただし、「売れるかもしれない」と思って保管し続けるのは避けましょう。処分するか売るかは、1週間以内に決めて実行してください。

5.種類・用途別に分類し、定位置を決めてしまう

最後のステップは、必要な物を種類や用途別に分類し、定位置を決めてしまうことです。物の住所を決めることで、使った後も元の場所に戻せるようになります。

例えば、文房具は引き出しの手前、書類はファイルボックスに立てて収納、といった具合です。使用頻度の高い物は取り出しやすい場所に、使用頻度の低い物は奥や高い場所に配置しましょう。

収納のポイントは以下のとおりです。

  • ラベルを貼って中身を明記する
  • 透明な収納ケースを使って中身を見える化する
  • 8割収納を心がけて余裕を持たせる
  • よく使う物は動線上に配置する

定位置が決まれば、「ここに戻せばいい」と分かるため、散らかりにくくなります。整理整頓は一度やって終わりではなく、維持することが大切です。定位置を決めることで、日々の片付けがぐっと楽になるでしょう。

まずは少しずつ整理整頓を進めよう

整理整頓の習慣を身につければ、快適な生活空間を手に入れられます。小さなエリアから始めて、少しずつ範囲を広げていってください。

小さな成功体験を積み重ねることで、「自分にもできる」という自信が生まれます。整理整頓の習慣が身につけば、物理的な空間だけでなく、思考も整理されていくでしょう。

完璧を目指さず、少しずつ進めることが継続の秘訣です。今日から、たった30分だけでも構いません。整理整頓の第一歩を踏み出してみてください。

もし、より本格的な片付けのコツが知りたいという場合は、『元小学校の先生が教える いちばんやさしい 片づけの授業』という書籍をご確認ください。

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この記事は書籍『 元小学校の先生が教える いちばんやさしい 片づけの授業 』の関連コラムです。