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整理整頓の7つのコツとは?部屋をきれいにする5つのステップを紹介

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「部屋が散らかっていて、どこから片付けたらいいかわからない…」
「整理整頓したいのに、いつも途中で挫折してしまう」
「整理整頓のコツが知りたい」

整理整頓は、決して難しい技術ではありません。正しい手順とコツさえ押さえれば、誰でも快適な部屋を手に入れられます。

この記事では、整理整頓が苦手な方でも実践できる具体的な方法をお伝えします。

  • 整理整頓ができない3つの原因
  • 初心者でも迷わず進められる基本手順5ステップ
  • 片付けた状態を維持する7つのコツ

この記事を読むことで、散らかった部屋から解放され、帰宅するたびにホッとできる空間を作れるようになります。ぜひ最後までお読みください。

この記事は書籍『 元小学校の先生が教える いちばんやさしい 片づけの授業 』の関連コラムです。

なぜ整理整頓ができないのか?よくある3つの原因

整理整頓ができない背景には、明確な原因があります。原因を理解すれば、適切な対策が取れるようになります。

多くの人が抱える整理整頓の悩みは、以下の3つに集約されます。

  1. どこから手をつけていいかわからない
  2. 物の定位置が決まっていない
  3. 「もったいない」精神で物を捨てられない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

原因1.どこから手をつけていいかわからない

どこから手をつけていいかわからないのは、整理整頓で最も多い悩みです。部屋全体が散らかっていると、どこから始めればいいのか判断できず、結局何も手をつけられません。

散らかった部屋を見渡すと、リビング・寝室・クローゼット・デスク周りなど、片付けるべき場所が無数にあります。すべてを一度に片付けようとすると、途方もない作業量に感じて動けなくなってしまいます。

例えば、仕事から帰宅して「今日こそ片付けよう」と決意しても、あまりの物の多さに圧倒されて、結局ダラダラして終わってしまうことは珍しくありません。目の前の散らかった状態が大きすぎて、脳が「無理だ」と判断してしまうのです。

片付けを成功させるには、小さなエリアから始める必要があります。デスクの引き出し一つ、洗面台の下だけ、といった限定されたスペースからスタートすれば、確実に終わらせられます。

原因2.物の定位置が決まっていない

物の定位置が決まっていないと、使った後にどこに戻せばいいかわからず、結局その辺に置いてしまいます。定位置がないと、片付けても数日で元の散らかった状態に戻ってしまいます。

ハサミ・リモコン・充電器・鍵など、日常的に使う物の置き場所が決まっていないと、使うたびに探す手間が発生します。探す時間が積み重なると、1日で10分、1ヶ月で5時間もの時間を無駄にしている計算になります。

また、定位置がないと「とりあえず」でテーブルの上や床に置く習慣がつきます。一つ置くと次々と物が増えていき、気づいたら散らかった状態になるのです。

物の定位置を決めるだけで、片付けのハードルは大きく下がります。使ったら戻す場所が明確なので、迷わず行動できるからです。

原因3.「もったいない」精神で物を捨てられない

「もったいない」精神で物を捨てられない人は、どんどん物が増えて収納スペースを圧迫します。捨てる判断ができないと、整理整頓は永遠に終わりません

「いつか使うかもしれない」「高かったから」「まだ使える」といった理由で、実際には使っていない物を保管し続けしまうと、物ばかりが増えてしまいます。使わない物に囲まれた生活は、心理的な負担になるため、注意が必要です。

【初心者向け】整理整頓の基本手順5ステップ

整理整頓の基本手順を5つのステップで解説します。この手順に沿って進めれば、初心者でも迷わず片付けられます

  1. エリアを決めて物を全部出す
  2. 空になった場所を掃除する
  3. 出した物を必要・不要・保留の3つに分類する
  4. 不要な物を手放す
  5. 種類・用途別に分類し、定位置を決めてしまう

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ステップ1.エリアを決めて物を全部出す

最初に、片付けるエリアを一つ決めてください。デスクの引き出し一つ、洗面台の下、クローゼットの一段など、30分〜1時間で終わる範囲が理想的です。

そして、決めたエリアから物を全部取り出して、床やテーブルに並べます。全部出すことで、同じ物を何個も持っていた、使っていない物がたくさんあった、といった発見があります。

全部出すのは面倒に感じますが、持ち物を正確に把握する唯一の方法です。中途半端に残したまま整理しようとしても、結局うまくいきません。

ステップ2.空になった場所を掃除する

次に、空になった場所を掃除しましょう。掃除してから物を戻すと、気持ちよく新しいスタートが切れます

引き出しや棚の中は、物を置いたままではなかなか掃除できません。すべての物を出した今が、徹底的にきれいにする絶好の機会です。

濡れた布で拭いたり、掃除機をかけたりして、ホコリや汚れを取り除いてください。きれいな状態から物を戻す方が、モチベーションも上がります。また、掃除のステップを飛ばさず行うことで、後の作業が格段にスムーズになります。

ステップ3.出した物を必要・不要・保留の3つに分類する

出した物を必要・不要・保留の3つに分類してください。明確に分類すると、本当に必要な物が見えてきます

  • 必要:この1年以内に使った物、今後も確実に使う物
  • 不要:壊れている物、1年以上使っていない物
  • 保留:判断に迷う物、思い出の品

分類するときは、「いつか使うかも」という曖昧な基準は避けてください。1年間使わなかった物は、今後も使わない可能性が高いです。

ここで大切なのは、迷ったらすぐに保留にして、作業を止めないことです。

保留の物は段ボール箱などに入れて、日付を書いておきましょう。半年後に見直して、一度も箱を開けていなければ、その中身は手放せます。

ステップ4.不要な物を手放す

不要だと判断した物は、すぐに手放す手続きを取ってください。捨てるか、売るか、譲るかの3つの選択肢があります。

明らかなゴミはすぐに捨てましょう。壊れた文房具、期限切れの化粧品、穴の開いた靴下などです。まだ使える物は、フリマアプリで売ったり、友人に譲ったりすれば、罪悪感も減ります。

「もったいない」という気持ちは自然な感情です。しかし、使わない物を保管し続ける方が、スペースと時間の無駄になります。手放すことで、本当に必要な物だけに囲まれた生活が手に入るのです。

ステップ5.種類・用途別に分類し、定位置を決めてしまう

残すものについては、種類・用途別にグループ化し、定位置を決めてしまいましょう。定位置が決まると、使ったら戻す習慣がつきます

グループ化したら、使う場所の近くに定位置を決めます。例えば、ペンやハサミはデスクの引き出し、化粧品は洗面台の引き出し、といった具合です。使う場所から離れた場所に定位置を作ると、戻すのが面倒になるので、必ず近い場所に配置してください

定位置を決めるときは、ラベルを貼ると効果的です。引き出しや収納ボックスに「文房具」「充電器」などのラベルを貼っておけば、家族やルームメイトも戻す場所がわかります。

整理整頓を成功させる7つのコツ

こちらでは、整理整頓を成功させる7つのコツを紹介します。基本手順に加えてこれらのコツを実践すると、片付けた状態を維持できます

  1. 小さなところから始める
  2. 終わる時間を決めて集中して取り組む
  3. 定位置を決める
  4. 使う場所の近くに置く
  5. 中身が見える収納ケースを使う
  6. 「使ったら元の場所に戻す」を徹底する
  7. 収納グッズの買い過ぎに注意

それぞれ詳しく見ていきましょう。

小さなところから始める

最初から部屋全体を片付けようとすると、挫折します。デスクの引き出し一つ、洗面台の下だけ、玄関の靴箱一段だけ、といった限定されたスペースから始めてください。

小さなエリアなら30分〜1時間で終わらせられます。終わったときの達成感が、「次はクローゼットの一段も片付けてみよう」というモチベーションになります。

例えば、最初の週末にデスクの引き出しを整理し、次の週末にクローゼットの一段を整理する、といったペースで進めましょう。毎週少しずつ進めれば、1ヶ月後には部屋全体がきれいになります

焦らず、一つずつ確実に終わらせることが成功の秘訣です。小さな成功を積み重ねることで、「自分にもできる」という自信がつきます。

終わる時間を決めて集中して取り組む

「今日は1時間だけ片付ける」などと決めて、タイマーをセットしてください。終わりの時間が見えていると、集中力が続きます。

時間を決めずに始めると、途中で疲れて中途半端な状態で終わってしまいがちです。1時間と決めておけば、その時間だけ頑張ればいいので、気持ちも楽になります。

例えば、土曜日の朝10時から11時まで、日曜日の午後2時から3時まで、といったように、カレンダーに片付けの予定を入れてしまいましょう。予定として組み込むことで、実行率が格段に上がります。

また、時間内に終わらなくても問題ありません。次回に続きをやればいいだけです。完璧を目指さず、進めることを優先してください。

定位置を決める

リモコン・鍵・財布・充電器・ハサミ・ペンなど、日常的に使う物すべてに定位置を決めてください。定位置が決まっていれば、使った後に迷わず戻せます。

定位置を決めるときは、家族やルームメイトにも共有しましょう。みんなが同じ場所に戻す習慣がつけば、家全体が整います。

例えば、鍵は玄関のフックに掛ける、リモコンはテレビ台の引き出しに入れる、充電器はデスクの右側の引き出し、といったように具体的に決めてください。「だいたいこの辺」では定位置とは言えません。

ラベルを貼るとさらに効果的です。引き出しや収納ボックスに何が入っているかラベルを貼れば、誰が見てもわかるようになりますし、しまう場所を忘れずに済みます。

使う場所の近くに置く

物をしまう場所は、使う場所から近ければ近いほど良いです。遠い場所に定位置を作ると、戻すのが面倒になり、結局その辺に置いてしまいます。

キッチンで使う物はキッチンに、デスクで使う物はデスクの引き出しに、洗面所で使う物は洗面所に、といったように配置してください。

例えば、ドライヤーは洗面所の鏡の下、爪切りは洗面台の引き出し、ハサミはデスクの一番上の引き出し、といった具合です。使う場所から5秒以内に取れる・戻せる場所が理想です。

動線を考えると、自然と片付けが習慣化されます。「わざわざ取りに行く」「わざわざ戻しに行く」という状況を作らないことが鍵です。

中身が見える収納ケースを使う

不透明な箱や引き出しに物を入れると、中身が見えないため、何が入っているか忘れてしまいます。透明なケースや半透明のケースを選べば、開けなくても中身が確認できます。

特に小物類の収納には、透明なケースが効果的です。アクセサリー・文房具・化粧品・充電ケーブルなど、細かい物は透明なケースに分類して収納してください。

もし不透明な箱を使う場合は、外側にラベルを貼って中身を記載しましょう。「充電器類」「文房具」といったラベルがあれば、開けなくても何が入っているかわかります。

「使ったら元の場所に戻す」を徹底する

片付けの最大のコツは、使い終わったらすぐに定位置に戻すことです。「後で片付けよう」と思った瞬間、物は散らかり始めます。

使ったら即座に戻す習慣をつけるには、定位置が決まっていて、かつ戻しやすい場所にあることが前提です。定位置が遠かったり、戻しにくい場所だったりすると、習慣化できません。

例えば、ハサミを使ったら、作業が終わった瞬間にデスクの引き出しに戻す。リモコンを使ったら、テレビを消すと同時にリモコン置き場に戻す。このワンアクションを習慣にしてください。

最初は意識して行う必要がありますが、2〜3週間続けると無意識にできるようになります。習慣化すれば、散らかることがなくなります。

収納グッズの買い過ぎに注意

整理整頓を始めるとき、つい収納ボックスや棚を買いたくなります。しかし、物を減らす前に収納グッズを買うと、結局使わない物まで収納してしまい、問題が解決しません。

まずは物を減らし、本当に必要な物だけに絞ってから、収納グッズを検討してください。物が減れば、今ある収納スペースで十分足りる可能性もあります

収納グッズは、本当に必要だと確信してから購入してください。衝動買いは避け、サイズを測ってから買うことも忘れずにしましょう。

まとめ

整理整頓は、正しい手順とコツを押さえれば誰でもできます。まずは、30分程度で終わる小さなエリアから始めてみてください。完璧を目指さず、継続することを重視することで、理想的な住環境を手に入れられるはずです。

もし、より本格的な片付けのコツが知りたいという場合は、『元小学校の先生が教える いちばんやさしい 片づけの授業』という書籍をご確認ください。

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この記事は書籍『 元小学校の先生が教える いちばんやさしい 片づけの授業 』の関連コラムです。