「勉強しなきゃいけないのは分かってるけど、全然やる気が出ない…」
「模試の結果も悪いし、このままじゃ志望校に合格できないかも」
受験生なら誰もが一度は経験する、勉強へのやる気が出ない状況。頑張らなければと思えば思うほど、なぜかやる気が湧いてこないものです。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- 勉強のやる気が出ない根本原因
- 受験生が今すぐ実践できる5つの解決法
この記事を読むことで、やる気が出ない根本原因を理解し、具体的な解決策を身につけられます。一時的ではなく、継続できるモチベーション維持の仕組みも作れるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
目次
なぜ勉強のやる気が出ないのか?受験生に多い5つの根本原因

勉強のやる気が出ない背景には、表面的な問題だけでなく、より深い根本原因が隠れています。まずは、受験生に多く見られる5つの原因を詳しく見ていきます。
勉強方法が間違っていて効率が悪い
勉強方法が間違っていると、どれだけ時間をかけても成績が伸びないという状況に陥ります。努力しているのに結果が出ないと、「自分は勉強に向いていない」と感じてしまい、やる気を失ってしまうのです。
多くの受験生が陥りがちな間違った勉強法には、以下のようなものがあります。
- 教科書を読むだけの受動的な学習
- 問題集を解かずに解答を眺めるだけ
- 苦手分野を避けて得意分野ばかり勉強する
- 復習をせずに新しい内容ばかり進める
例えば、英単語を覚える際に、単語帳を眺めるだけで「覚えた気」になってしまう人がいます。しかし、実際のテストでは思い出せず、「あれだけ時間をかけたのに…」という挫折感を味わうことになります。
効率的な勉強法を身につけることで、同じ時間でも格段に成果が上がり、やる気の維持につながります。
スマホ依存と夜更かしによる慢性的な寝不足・疲労
現代の受験生が抱える大きな問題の一つが、スマホ依存による生活リズムの乱れです。勉強に集中できずにスマホを触ってしまい、気がつくと深夜になっているという経験は多くの人にあるでしょう。
睡眠不足は脳の機能を大幅に低下させます。記憶の定着に必要な深い眠りが取れないと、せっかく勉強した内容も忘れやすくなってしまいます。また、慢性的な疲労状態では集中力も続かず、勉強への意欲も湧きません。
この悪循環を断ち切るには、スマホとの適切な距離感を保ち、規則正しい生活リズムを取り戻すことが欠かせません。
勉強環境が集中できない状態になっている
勉強環境は、やる気と集中力に直接的な影響を与えます。散らかった机や雑音の多い場所では、どんなにやる気があっても集中は続きません。
- 机の上に勉強に関係ないものが置かれている
- テレビや音楽などの雑音がある
- 室温が適切でない(暑すぎる・寒すぎる)
- 照明が暗すぎる・明るすぎる
- 椅子や机の高さが体に合っていない
などの状態が起きていると、なかなかやる気が生まれずに、ダラダラと過ごしてしまいがちです。
勉強専用の集中できる環境を整えることで、自然とやる気も湧いてきます。環境が整っていると、勉強を始めるハードルも下がるでしょう。
模試結果や周囲との比較による劣等感・プレッシャー
模試の結果が思うように伸びなかったり、友人と比べて自分の成績が劣っていたりすると、強い劣等感やプレッシャーを感じます。このような心理状態では、勉強への意欲を維持するのが困難です。
例えば、志望校のE判定が続くと、「自分には無理なのかもしれない」という諦めの気持ちが生まれます。また、優秀な友人と比較して「自分だけ取り残されている」という焦りを感じることもあるでしょう。
しかし、模試はあくまで現時点での実力を測るものであり、最終的な結果ではありません。プレッシャーに押し潰されるのではなく、適切に向き合う方法を身につけることが大切です。
勉強に対する興味・関心・楽しさを感じられない
勉強内容に興味や関心を持てないと、やらされている感が強くなり、やる気は自然と低下します。特に受験勉強は範囲が広く、すべての科目に興味を持つのは難しいものです。
例えば、古典の勉強をしていても「なぜ現代に古典を学ぶ必要があるのか」という疑問を持つ人は多いでしょう。また、数学の公式を丸暗記するだけでは、数学の面白さや美しさを感じることはできません。
勉強に対する興味や関心を取り戻すためには、学習内容と自分の将来や興味のある分野とのつながりを見つけることが大切です。
【即効性重視】勉強のやる気が出ないときに30秒でできる解決法5選

こちらでは、吉本ユータヌキさんの著書『何をするにもやる気がでないので 30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください・・・』から、今すぐ実践できる具体的な解決法をご紹介します。
どれも30秒程度でできて、実際に吉本ユータヌキさんが試して効果があったと感じられた手法です。ぜひ確認してみてください。
机の上の不要なものを箱にいれる
机の上に物が多いと、気が散って集中しにくいのは事実です。
机の上の不要なものを箱にいれることで、脳の集中力を大きく向上できます。
実は、脳は「なにかを始める」ことで側坐核という部位が活性化し、やる気が出るという性質を持っています。片付けでもなんでも、まずは動いてみることで、脳が自動的にやる気モードになっていくでしょう。
具体的な片付け方法は以下の通りです。
- 机の上にある勉強に関係ないものを全て箱に入れる
- 必要な教材だけを机の上に残す
まず机の上のものを箱に入れるという行動が、やる気を引き出す最も確実な方法なのです。
眼球を横にギュッと寄せる
作業に関係ないことを考えてしまったら、顔を前に向けて、黒目を左端か右端にギュッと寄せて10秒止めるという方法が効果的です。
脳の中では、デフォルトモード・ネットワーク(DMN)という複数の領域が働いています。DMNの活動は、眼球運動と密接に関係しており、眼球運動を止めればDMNの活動も止まります。作業に戻るために、眼球運動を意図的にストップさせることで、DMNをストップさせましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
- 顔をまっすぐ前に向ける
- 黒目を左端か右端に移動させる
- その状態で10秒間キープする
- ゆっくりと元の位置に戻す
「どんなときにやる気が出ないか」を知っておく
身体の変化を観察することと同時に、やる気が出ないときの「心のクセ」を知っておくことも大切です。
「やらなければならないのに、どうしてもできない」という状態には、原因となる心の引っかかりがあります。
受験生が自分のやる気パターンを把握するためのポイントは、以下の通りです。
- やる気が出ない日の状況や気分を記録する
- 逆にやる気が出た日の条件を分析する
- 時間帯、環境、体調などの共通点を見つける
- 自分なりの対策を事前に準備しておく
例えば「雨の日はやる気が出ない」と分かれば、雨の日用の勉強メニューを用意しておけます。「夜は集中できない」なら朝型の勉強スタイルに切り替えるなど、自分の特性を理解して活用しましょう。
「なにもしない」をする
今の社会では、頑張ることが「いいこと」、頑張らないことが「悪いこと」と定義されてしまいがちです。頑張れるときはいいのですが、心身の調子がよくないときに無理に動いても、余計に苦しいだけです。
そこで、現状を打破しようとするのをやめて、あえて「なにもしない」選択をしましょう。
受験生にとって「なにもしない」時間は罪悪感を感じやすいものですが、以下の点を意識してみてください。
- 疲れているときは無理をせず、しっかり休む
- ぼーっとする時間も脳の回復には必要だと理解する
- 散歩や軽い運動で気分転換を図る
- 自然の音(鳥の声、風の音など)に耳を傾ける
- 深呼吸をして心を落ち着かせる
完全に何もしない時間を作ることで、かえって集中力が回復し、次の勉強への意欲が湧いてくることがあります。
30秒でモチベーションが上がるか実験する
やる気を出す方法はさまざまですが、自分に合うかどうかはやってみないとわかりません。
そこで、まずは「自分の身体で実験する」という気持ちをもって、まずは30秒だけ試してみましょう。
例えば「30秒だけ机の上を片付ける」「30秒だけ何もしないで過ごしてみる」など、実験のような感覚で取り組んでみてください。
自分なりの勉強法を見つける過程を「実験」として楽しむことで、勉強そのものへの興味も湧いてくるでしょう。小さな発見や改善が、やる気の向上につながります。
まとめ:勉強のやる気を出すためには、まずは小さな一歩から始めよう

勉強のやる気が出ない原因は、単純な怠けではなく複合的な要因によるものです。勉強方法の間違い、生活習慣の乱れ、環境の問題、心理的プレッシャー、興味の欠如などが複雑に絡み合っています。
しかし、これらの問題は適切な対処法を知ることで改善できます。まずは自分がどの原因に当てはまるかを把握し、できることから少しずつ取り組んでいきましょう。
吉本ユータヌキさんの著書『何をするにもやる気がでないので 30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください・・・』では、30秒でやる気を出す方法を全部で80個紹介しています。興味がある方は、ぜひ手にとってみてください。