家に帰ると途端にやる気がなくなり、結局やろうとしたことができなかったという経験は、誰でも少なからずあるのではないでしょうか。「やらなくちゃ」と分かっているのについダラダラしてしまう…。
やる気を出そうとしても、頑張るだけではうまくいかないことも多いはず。効果的な対処法を実践すればモチベーションがアップし、やる気が出やすくなるでしょう。自分に合った方法を見つけることが大切です。
この記事では、家に帰るとやる気がなくなってしまう理由と、その対処法を紹介しています。家でつい無駄な時間を過ごしてしまって後悔する人は多いはず。最後まで読めば、思わずやる気が湧いてくるかもしれません。
目次
家に帰るとやる気がなくなる5つの理由
家に帰るとやる気がなくなってしまうのはなぜなのでしょうか。ここでは、その5つの理由を解説します。
1.仕事の疲れがドッと出てしまう
家に帰ると何もやる気が起きないのは、仕事で心や体が疲れてしまっていることが考えられます。とくに、睡眠不足やストレスが溜まっている場合は顕著に表れるでしょう。疲労が蓄積していると、家に帰ったあとにはエネルギーが残っていません。
職場での人間関係などで精神的にも疲れが生じていることもあるでしょう。家はリラックスする場所なので、職場での緊張感から解放されるのと同時にやる気を失ってしまいがちです。自然と休憩モードに入ってしまい、やる気を削がれてしまいます。
2.実行するメリットがない
実行するメリットが感じられないのもやる気がなくなってしまう理由の一つです。家事や勉強などは、やっても褒められるわけではなく、頑張った努力が誰に認められるわけでもないでしょう。このことが、やる気を失わせる原因となります。
掃除や洗濯などの家事は毎日のルーティン作業であり、一つやるごとに報酬が発生するわけではありません。試験のための勉強も1日やったからといってすぐに結果は現れないもの。
仕事と違って明確な報酬や評価がないので、モチベーションを維持するのが難しくなります。頑張ってやったとしても無力感を感じてやる気が低下するでしょう。
3.実行するとデメリットが発生する
家に帰るとテレビやゲームなど、さまざまな誘惑があります。ソファでゆっくりしながらくつろぎたいと思うことも多いでしょう。家事や勉強などを優先すると、これらを楽しむことができなくなってしまいます。
本当は家に帰ってゆっくりしたいと思っている場合、家事や勉強をするとゆっくりする時間がなくなります。本当にやりたいことができなくなってしまうデメリットを無意識に感じ、やる気がなくなってしまうのです。
4.周囲の目がない
職場では同僚・上司・部下など周りの目があるので、きちんとやらなくてはという意識が働いて自然とやる気になります。しかし、家に帰ると周りの目は気にしなくてもよくなるので、やる気が起きなくなってしまうのです。
特に家で1人で過ごす人は、誰も見ていないので楽な方へと流されてしまいます。家事や勉強などは締切などの期限もないため、プレッシャーも少なくなるでしょう。後回しにしても、やらなかったとしても、誰にも見られないので何も気にならないことがやる気がなくなる原因となります。
5.着手するきっかけがない
仕事ではやるべきタスクが決まっており、取り組む手順をきちんと決めている人が少なくありません。締切も発生するので、終わらせられるような行動をとります。
しかし、家事などは手順など決めず、なんとなくこなしている場合が多いもの。勉強も試験などの明確な目標がないとモチベーションの維持が難しくなるでしょう。家に帰ってゆっくりしてしまうと、そのまま時間だけが過ぎていき、やる気がなくなってしまいます。
家に帰るとやる気がなくなるときの対処法7選
ここからは、家に帰るとやる気がなくなる時の対処法を7つ紹介していきます。取り入れられそうなものから実践し、自分に合った方法を見つけていきましょう。
1.誘惑になる物を遠ざける
目の前に興味のあるものがあれば、つい手を伸ばしてしまいます。家に帰ってもやる気がなくならないようにするには、まず環境を整えるとよいでしょう。誘惑になるものが目に入らないようにし、やる気が削がれないようにします。
- テレビのコンセントは抜いておく
- テレビのリモコンを見えないところに隠す
- ゲームを引き出しの奥底にしまう
- スマホをすぐに手の届かない場所に置いておく
など、誘惑となるものは手間をかけないと使えない状態にしておくのがよいでしょう。視界から消すと、つい手に取ってしまうことを防げます。無意識にダラダラしてやる気がなくなってしまうことが回避できるでしょう。
また、勉強などをするときはスマホを別の部屋に置いたり、通知をオフにすることも効果的です。
2.家でのルーティンを決める
やることが習慣化できていないと、やろうと意識して取り組まなければならないので負担に感じてしまいがちです。何も考えなくても取り掛かれる状態しておくことが理想です。家に帰ったら順番にこれをやる、というルーティンをあらかじめ決めておくことで実行しやすくなるでしょう。自分に合ったルーティンを見つけ、継続していくと習慣化します。
ToDoリストを作っておくのも効果的です。タスク管理アプリなどを使って進捗を可視化するとモチベーションが維持しやすいでしょう。これらのルーティンやToDoリストは家に帰る前に決めておくことがポイントです。
3.実行のハードルを下げる
少しだけでも取り組むことができれば、そのまま続けて実行できることが多くなります。やるべきことのハードルを極限まで下げることで、スムーズにできるようになるのです。
- 最初の1行だけ日記を書く
- ビジネス書の最初の1ページだけを読む
- ゴミを3つ捨てる
など、すぐに実行可能な目標を決めましょう。最初の取り掛かりがクリアできれば、やる気が回復し、その後も続けて実行できるようになります。
4.自分にご褒美を用意する
達成後に自分へのご褒美を用意しておくとやる気が出やすくなります。ご褒美は自分が楽しめるものがよいでしょう。好きな音楽を聴く、30分ゲームをする、大好きなおやつを食べるなど、ちょっと幸せになれるようなものが効果的です。
また、それぞれのタスクにポイントを割り当て、累計ポイントで大きな報酬を得られるようにするのもおすすめです。勉強のための本を1ページ読んだら3ポイント、洗濯物を畳んだら10ポイントというようにし、50ポイント溜まったら映画を観る、外食をするなどと決めておくとやる気が出やすくなるでしょう。
5.やったあとのイメージを想像する
実行したらどうなっているかを想像するのもやる気を出すのに効果的です。実際に行動を起こさなくてもイメージすることで脳が活性化するともいわれています。
掃除をしてスッキリした部屋でくつろいでいる自分、勉強してビジネスチャンスを得る自分を想像してみます。ポジティブなことを考えるとモチベーションが上がってやる気が起きます。
反対に、やらなかったらどうなるかを想像するのでもよいでしょう。片付けをやらなければ部屋が散らかって生活に支障が出る、勉強を怠って仕事の成果が出ないなどの結果を想像します。そうなったときに自分がどう感じるかを言葉にすると行動に移すことができるでしょう。
ただし、マイナスイメージばかりではなく、ポジティブな想像もしてバランスのとれたアプローチをすることが大切です。
6.SNSで宣言する
家に帰って1人になってしまうと、誰も見ていないという気の緩みからやる気が出なくなってしまうことがあります。やるべきことをSNSなどで誰かに宣言することで、職場にいるときと同じように周りの目がある状況を生み出せます。
SNSには、「○時から○時まで英語の勉強をします」などと具体的な目標を設定して宣言しましょう。「やらないと○○します」などのペナルティを用意するのも効果的。
進捗状況を定期的に報告するとモチベーションを継続しやすくなるでしょう。ハッシュタグをつけて同じ目標を持つ人と繋がることもモチベーションアップにつながります。ただし、本来の目的を失わないようにSNSの使用時間は適度にしておきましょう。
7.あえて何もしない
仕事で疲れていたり、悩みがあったりするときは、無理にやらないという考え方もあります。頑張ろうとしても頑張れないような状況になることもあるでしょう。そんなとき、できなかったことに意識が向いてしまうとさらに落ち込んでしまうからです。
心身ともに疲れ切っているときは、仕事でのミスにもつながります。するとさらに気持ちが落ち、負のスパイラルに陥ってしまいます。無理だなと感じたら、潔く休むことも大切な「やるべきこと」の一つです。
何もやらない決め、心も体も休養させてあげることでリフレッシュできます。何もしていないことに対し罪悪感を感じないようにすることがポイントです。しっかり休んで回復すれば、再びやる気が出てくるようになるでしょう。
仕組みを作って家に帰るとやる気がなくなる状況を回避しよう
家に帰るとやる気がなくなり、できなかった自分を責めてしまう人がいるかもしれません。しかし、仕事で心身ともに疲れていれば、やる気が出なくなってしまうのも当然です。自然と行動に移せるような仕組みを作って、ほんの少しでも取り掛かれるようにするとよいでしょう。
ただ、疲れやストレスが溜まって心身に異常が感じられる場合は無理にやろうとしないことが大切です。心身ともにリフレッシュして、少しでも前向きな気持ちが持てるようになってから、やる気を出す方法を考えていきましょう。