下田美咲のズバリ言うわよ

会社の飲み会は乗り気じゃなくても参加するべき?

#連載エッセイ
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飲み会に参加しないことで差が付くのは当然

また、会社の飲み会への参加率で仕事上の立場や評価に差が付くことを理不尽だと考える人もいるようだけど、それはさすがに自分の見られ方を分かってなさすぎで。

会社の飲み会に参加しないことは「私は職場の人間とは仲良くなる気がないし、そんな必要性はないと考えている。あなたたちは私にとって、プライベートな時間を使う価値が一切ない存在」という意志の表明になっているの。

だから、まず当たり前に角は立つし、飲み会を“チャンスタイム”と捉えて活かしてモノにしている人と、そのチャンスをドブに捨て続けている人とで、仕事上の差が付くのも当然なことでしかない。

それに、「(飲み会に参加をしてないと)昼食の会話に参加がしづらい」というのも当然。

まず第一に、職場の人たちから見たあなたは「私はあなたたちとは仲良くなる気がない」という宣言をしている存在なわけだから、業務的なこと以外では絡みづらいだろうし。

第二に、飲み会に参加している人同士はそこで関係がだいぶ先に進んでいるわけだから、みんなは昼食時などに「後日談」や「続報」を話しているわけで、入りづらいに決まっている。

「会社の飲み会は時間の無駄だ」と考えている人の多くは、「別に会社の人たちと仲良くなりたくないし。なっても意味ないし」と思っていたりするけど、私の意見は逆で。

一緒に働くからには仲良くなったほうが有利だし、融通も効くようになる。職場に親しい人が増えれば、助けてくれる人が増えるし、自分の話に耳を傾けてもらいやすくもなるから。

雑談は、お互いの人間味に触れ合う機会になる。そして人は、相手の人間味に触れた分だけ親しみが湧くもの。だから飲み会をすると距離感が変わるし、その延長で仕事上の対応も当然変わる。

人って、知らない人が道端で倒れていてもスルーしたりするけど(なんか怖いし!罠かもしれないし!)、知ってる人だったら絶対に駆け寄って助けるでしょ。つまり、対応って関係性次第なの。だから関係は育てたほうがいい。

業務上のやり取りしかしたことがないのと、一緒に飲んだことがあるのとでは、「知らない人」から「知ってる人」になるくらいの差がある。

プライベートな話をしてお互いの人間性を知り合った方が関係って俄然育つし、自分の人間性が社内の人たちに浸透した分だけ、業務的な連絡や報告をした時の受け取られ方も変わるし、短い言葉からでも受け取ってもらえる情報量が増える。

飲み会の価値は本人のコミュ力に準ずる

だから逆に言えば、あなたがコミュ障だったり性悪で、参加したところで全く良い効果を生めそうにないならば、参加するメリットはないのかもしれない。

飲み会で発揮できるような魅力を何一つ持っていないのなら、あえて参加せず、普段の人柄はご想像にお任せなミステリアスな存在にしておいた方がまだマシかもしれない。(とはいえ前述の通り、角は立つけど)

そういう意味で、私はそもそも根がすごく良い人間で、ちゃんと話せばほぼ誰からでも好かれる人間力の持ち主であり、飲めば飲むほどに才能を爆発させる人材でもあるため、飲みニケーションを取れたほうが有利で。

私にとって仕事絡みの飲み会はチャンスでしかないし、私は飲み会をただの飲み会で終わらせずに、自分にとって望ましい物事の始まりに繋げる。そのつもりで臨むし、パフォーマンスをする。

だけど、そうじゃない人が、ただ置き物みたいに座っているだけでも飲み会に参加する価値があるのかといえば、コスパやタイパの悪い活動になるかもしれない。

ただ、最初に述べたとおり、「その手の飲み会に乗り気で参加する人間が成り上がっていく」という事実を把握した上での選択であることが大事だと思う。

飲み会自体は無駄じゃないし、自分次第では唯一無二のチャンスタイムになる。だから「会社の飲み会なんて仕事じゃないんだから!」などと言って、パートナーが参加する飲み会の価値を自分のモノサシで測ったりしてはいけない。

飲み会の価値は本人のコミュニケーション能力に準ずる。コミュ障とコミュ強では、飲み会の価値が全く別物になる。

そして、コミュニケーション能力が大事じゃない仕事ってほとんど存在しないから、飲み会で高いコミュ力を発揮している人間の評価や需要が仕事上でも高まるのは当たり前のことで、そこに理不尽さは何もない。

飲み会に参加している人の方が仕事面でも有利になることがあるのは、その人が単に飲み会に顔を出しているからではなく、飲み会でそれに値するパフォーマンスをしたからであって、ナイス飲みニケーションの賜物。

ということで、あなたが会社の飲み会に参加するか否かは、自分の自由よ。

だけど、職場の人へ伝えそびれている感謝感激の気持ちだったり、業務時間内にはなかなか伝える機会のない好意だったり、折り入って話すのはなんだか緊張してしまうけど共有すれば何かが変わるかもしれないと感じているアイディアだったり、抱えている困りごとだったり、周りに質問してみたいことや相談してみたいことがあるならば、飲み会という絶好のチャンスを活用しないのはもったいないと思うわ。

 


下田美咲

1989年生まれの35歳。有料noteの売上が累計2億5千万円を突破している令和時代の売れっ子エッセイストで、2児の母。

10代の頃よりモデル・タレントとして活動。
21歳の時に始めたYouTube企画「下田美咲の動画プロジェクト」が人気を博し、 当時としては異例の再生回数を連発。「コールの女王」として注目を浴び、多数のテレビに出演する。「下田美咲参上」のフレーズも話題に。

27歳の時に、結婚を機に作家に転向する。

現在までに出版した著書は「新型ぶりっ子のススメ」「人生の作戦会議!」など7冊で、作家として「セブンルール」「ボクらの時代」などに出演。

2018年より、読者の質問相談に個別対応するためのオンラインサロンをオープン。月額12500円と高額ながらも、現在までに2000会員と交流。誰よりも読者のリアルに詳しい作家になることを目指し、やり取りを重ねている。

2024年現在のSNSの総フォロワー数は11万人。

下田美咲Instagram
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