イベントレポート

次の時代の主役はHSP。気質をいかして輝く方法/テンジン(鈴木天尋)(@tenjinSU)

HSP(Highly Sensitive Person)という言葉が浸透し始め、「自分もHSPかも」と気づく人が増えている昨今。一方で、その気質を人生でいかせている人はまだ少ないのでは? HSP天性開花カウンセラーであり自身もHSPの気質をもつテンジンが、「自分の価値が最大限にいきる未来」へとあなたを導きます。

絶望は、次のステージに進めるサイン

幼少期から感じていた生きづらさ

私はTwitterをメインにHSP天性開花カウンセラーとして活動しています。メンタルカウンセリングをはじめ、人の才能の発掘やエネルギータイプの診断なども得意です。

カウンセラーの仕事のほかに、ハンドメイドアクセサリー作家や飲食店の仕事もしています。HSPはひとつのことに意識が集中しやすいため、パラレルワークは負担が大きいと思われがちですが、私には意外とフィットしています。お客さまのペースに合わせて動く飲食店の仕事でドライブzをかけ、自分のペースで働くカウンセラーの仕事にいかすことで、うまくバランスがとれるのだと思います。

HSPはもともともっている性格というより、人間関係の中で養われた気質。特徴については後ほどお話ししますが、一言でいうと「気にしい」の人が多いです。私もまさにそれで、さらに発達障害ももっているので、他人からの強制に強く抵抗を感じる子どもでした。

また、幼いころから変わった考え方をしていて、親に「絶対質量ってなに?」とか「地球はどうやってできたの?」とよく聞いていました(笑)。親にとってはなにを考えているかわからない子どもだったでしょう。同級生ともあまり話が合いませんでした。

まわりとの違いは、社会に出て顕著に感じるようになりました。「自分が変なんだ」「劣っているんだ」と思い込み、自分を隠すように生きてきました。そのなかで唯一人前に出られたのが、音楽活動。好きなバンドに憧れて15歳でギターを始め、解散する25歳までバンド活動をしていました。HSPの人が芸術やものづくりで自分を表現するケースはけっこう多いです。

HSPであることに気づいたきっかけ

自分がHSPだと気づいたのは4年前。きっかけは、もともとの気質や、当時勤めていた会社の上司との性格の不一致などがあり、うつ病を発症したことでした。そのときに通ったメンタルクリニックでADHDと診断され、心理学やスピリチュアル、ビジネス、健康などについてのめり込むように勉強するうちに、自分がHSPであることにも気づいたのです。

うつ病の最中は苦しい思いをしましたが、いま振り返れば、私の人生になくてはならない経験だったと思えます。悩みや絶望は悲観的なことではなく、向き合って克服することで、その後の自分の人生をサポートしてくれる糧になる。そんな教訓を得ることができました。

アインシュタインが残した名言にこんな言葉があります。「どんな問題も、その問題が発生したときと同じ意識では解くことができない」。つまり、意識の進化が必要だということ。

問題を大きく感じれば感じるほど、解決という名の壁に近づいている証拠であり、それは次のステージに進めるサインです。また、問題は必ず解決の糸口とセットでやってくるので、目を凝らせば壁のどこかから糸口がスルッと出ているはず。向き合うべきことと向き合い、手放すべきことを手放すという意識の切り替えができれば、絶望は人生を力強くサポートしてくれます。

HSPは「人を導く」「人を照らす」存在

HSPの特徴

ここ1〜2年でHSPのことを知った人は多いと思います。ただ、具体的にどういう気質なのか、人生でどう活用できるのかまでは、まだあまり知られていないのではないでしょうか。HSPにはどんな特徴があるか、YouTubeの人気チャンネル、フェルミ研究所がアップしている動画のコメントから私なりにまとめてみました。

これを見てどう感じましたか? 「ネガティブな内容ばかり」と思ったのではないでしょうか。なぜネガティブに捉えてしまうのかというと、HSPは5人に1人といわれており、HSPではない多数派の人たちがこの世の中のルールをつくっているから。ルールにあわない人を排除しようとする流れのなかで、「HSPは直さなければいけないもの」と捉えられてしまうのです。

HSPは気質であり、病気ではありません。過去に、医療系メーカーに勤めていたので、もしHSPが病気と認定されていたらどんな薬が処方されるか考えてみました。「大人数の場でも疲れないようにする薬」「心配や不安を感じにくくする薬」…これって、お酒と似ているなと思います。お酒は私も大好きですが、これはちょっと健全ではないですよね。

HSPは「ライトワーカー」、つまり、現実世界で「人を導く」「人を照らす」存在です。そう理解し、実際にHSPの気質をいかしていくためには、「解釈のスキル」が必要になります。

「解釈のスキル」を身につける

ひとつの事実があったとします。しかし、この事実は見る角度やもっている前提によって、プラスにもマイナスにもなり得ます。同様に、HSPを健全にポジティブに捉えるには、解釈の仕方を変えてみることが大切。

たとえば、
「①大人数でのコミュニケーションが苦手」をプラスに捉えてみましょう。「少人数で相手の深い部分を理解したい・理解されたい」と解釈できませんか? 自分の内面を深く知っている人ほど相手の内面も深く知りたいと思うため、大人数の場合、その場にいる全員のことを理解しようとしてものすごく疲れてしまうのです。一方、気の合う人と深い付き合いができる点はHSPならではの特徴です。

「②疲れやすい」は、体力がないわけではなく、社会の流れと自分の生き方とのズレが大きいゆえに疲れてしまう。つまり、燃費がよくない状態です。言い換えれば、社会の流れに乗りきらなくても自分で感じたことがすべてだと知っている、真の自分軸をもっている人ということです。

「⑤人の多い場所や、人と長時間をともにすると疲れる」は、多様性調和を感覚的に理解しているからこそ。これは本当にすごいことです。大人数でいても「あの人元気ないな」「今日は張りきっているな」と人の感情を察知し、全体が平和になるようにバランスを調整する。それには膨大なエネルギーを使うため、疲れてしまうのです。

HSPは、万人それぞれに違いがあることをよく知っています。そして全体のバランスと調和を重視し、自然的で健康的で無理なく幸せな世界を実現しようとしています。

一方で、うつ病や自殺が起こるのは、現代社会のルールが本質からズレてしまっているからです。もっともわかりやすい例は「お金」。お金は人生を豊かにしてくれますが、「お金=人の価値」という常識が植えつけられているこの世の中では、お金に対する感覚や感情によって、幸せを感じにくい精神状態がつくり出されてしまう。それが現代社会の闇だと感じています。

社会的価値観と本質とのズレをすり合わせることこそ、HSP気質をもつ人の役割。HSP性を突き詰めた世界が本当に実現することを想像したら、ワクワクしてきませんか?

HSPが実現する幸せな未来社会

AIの進化がもたらす未来

「シンギュラリティ」という言葉をご存じですか。技術的特異点と呼ばれる、AIの能力が人類を超えるとされる転換点のことです。私たちはすでにAIに生活を握られています。たとえば天気予報。AIによる雨雲レーダーを見て、傘をもって出かけたり洗濯物を取り込んだりしますよね。

今後20年以内に、AIの知能指数は1万を超えるといわれています。一般人の知能指数は100前後、アインシュタインでさえ190。人間の考えた効率化やメリットなど到底及ばない時代がやってくるということです。

そうなるとなにが起こるか。まず雇用が減ります。雇用が減ると人はお金を使わなくなり、国は経済を循環させるためにお金を分配、つまりベーシックインカムを導入します。すると貧富の差がなくなり、やがて資本主義が消滅します。これ、先ほどお話しした「HSPが実現しようとしている世界」にとても似ていませんか?

「資本主義」から「精神性主体の世界」へ

資本主義の次にやってくるのは「精神性主体の世界」です。それまでお金に生きがいをもっていた人たちが路頭に迷い、お金を追いかけずとも幸せを感じられる人たち、精神的に自立している人たちが、多くの人に希望を与える存在になる。それこそがHSPです。

現代では、自分の夢を叶えるために必要とされていることといえば、「行動する」「お金を稼ぐ」など物理的な方法。それが次の時代では、「精神性を整える」「個性を磨く」「自己理解をする」といった内面的な方法に変わります。自分の本当の喜びは外側ではなく内側にある、内面性が現実をつくっていくという「人々が取り戻すべき幸せの本質」を、多くの人が理解するようになるのです。

これは昔の人も行なっていたことですが、昔は宗教という集合意識のもとで行なわれていました。今後は「個」、自分自身の内側を変えるというアプローチにシフトしていきます。

人間はすでに自然的な生活へと移行している

HSPが目指す自然的な世界は、未来のAIが出す答えと一致します。

どういうことかというと、シンギュラリティに到達すると、AIは人間のために答えを出すことをやめ、地球基盤で物事を考えるようになります。自然の摂理は環境をいかに平均化するかなので、AIは経済格差を減らし、人口差を減らし、自然環境の崩壊を促すような過剰な生産を減らすでしょう。結果、私たちは生活のなかに自然的なものを取り入れるようになるのです。

実は、その予兆はすでに見え始めています。顕著なのは「アウトドア/ソロキャンプ」「オーガニック/自然食」「ミニマリズム」「ヨガ/瞑想」「スピリチュアル」「フリーランス」などの分野。この1年で急激に市場が拡大しました。

自然と溶け込みたい、過剰な豊かさを手放したい、「個」を磨いて価値を生み出したい、といった需要が高まっていることがわかります。

HSPがもっとも意識すべきこと

今後の社会がHSPにとって生きやすいものになることを、おわかりいただけたでしょうか。現代の社会的価値観と本質とのズレはすぐには埋められませんが、まずはHSPが自分の価値を理解し、自分の感覚のままに生きることで、多くの人たちの道しるべになります。

HSPが自らの気質をいかすためにもっとも意識すべきこと。それは「自分の好きなように過ごすこと」です。ここまで散々小難しい話をしておきながら…という感じですが(笑)、本当に大切なことです。他人は関係なく、自分が幸せに感じることをひとりでも追求できる能力は、HSPの強みです。今後、多くの人がその境地を目指し、そこに快感を感じる時代がきます。

「好きなことが見つからない」という声もよく聞きますが、どんな些細なことでもかまいません。私はごはんを食べているときや、近所の温泉施設でお風呂に浸かっているとき、陽のあたる窓辺で水を飲んでいるときなど、日常のささやかな場面で幸せを感じます。また、心の仕組みを探求して発信することが本気で好き。好きなことをしているときは「夢中になる」「ゾーンに入る」「覚醒する」といった状態になりますが、これこそが真理であり、摂理と調和している状態といえるでしょう。

HSPの人は、ぜひ自分の感覚だけを信じてください。感覚は嘘をつけません。つまりそれが真実ということ。感覚が研ぎ澄まされているというHSPの気質は、最高のギフトです。そのことを認め、自分を愛してあげることが、精神的な自立につながっていくのです。

(画像提供:iStock.com/monzenmachi)


テンジン(鈴木 天尋) HSP天性開花カウンセラー

自身もHSPの気質を持ち、個人の才能を発掘するカウンセラーとして活動。
メインの分野は、心理、スピリチュアル、自己啓発、健康法、フリーランスの働き方。

心の使い方で人間関係や仕事を好転させる「心の仕組みの専門家」 / 才能発掘カウンセラー / HSPは本質に気づける特性 / アセンション(次元上昇)について / 多様性調和の世界へ / 心理記事執筆 / HSPライトワーカーコンテンツをリリース / Johnson&Johnson元研修コーチ / アクセサリー作家 / 日本一周旅人