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新型コロナウイルス蔓延で外出自粛の今こそ、家で「スパイスカレー作り」がおすすめ

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新型コロナウイルスの流行によって緊急事態宣言が出され、私たちの日常生活は一変しました。「いつになったら自由に行動できるんだろう…」と不安を抱えている人も多いはず。そんなときにおすすめしたいのがスパイスカレー作り。スパイスカレーには幸せ物質セロトニンの基になる食材が多く含まれています。そして、料理は自宅で楽しめる、いい気分転換の方法なんです。

新型コロナウイルスの流行による「自粛疲れ」を感じている人は多い

外出自粛の要請が出たことで、行動範囲が狭まってしまい、人と会う回数が減った方も多いと思います。
自宅にいる時間が必然的に増えると、なんとなく情報に触れてしまいがち。
現状は、テレビでもWebでも新型コロナの情報ばかりで、不安をあおるような内容も少なくありません。
重要な情報を知っておくことは大切ですが、「SNSやメディアにふれる時間は1日30分までにする」など、時間を制限して情報から一歩距離をおいた方が、平穏な気持ちを保てます。

また、今のように先行きの見えない状況におかれても、楽観的な人もいれば悲観的な人もいますよね。
元々の性格や物事の捉え方による差はあると思いますが、もしかすると幸せ物質である「セロトニン」の量が違うという可能性もあるんです。

セロトニンが不足すると、ストレス障害やうつ、睡眠障害などにつながる恐れも

セロトニンは、脳全体の司令塔の役割をする神経伝達物質で、感情や気分のコントロール、精神の安定に深く関わっています。
セロトニンが不足すると脳の機能低下、心のバランスを保てなくなり、ストレス障害やうつ、睡眠障害などにつながる恐れがあります。
先行きが見えない今のような状態だからこそ、セロトニンが不足しないように気をつけて、なるべく前向きな気持ちで過ごしたいですよね。
では、どうしたらセロトニンを増やせるでしょうか?

セロトニンを増やす方法3つ

セロトニンを増やす方法は、以下の方法があります。

1.太陽の光を浴びる
太陽の光を浴びると、目から脳に信号が出され、脳内でのセロトニン合成が活発になります。
目安として、1日20~30分くらいは日光を浴びるようにしましょう。
とくにおすすめは朝日を浴びること。身体が覚醒するスイッチになり、体内の生活リズムも整います。

2.ウォーキングやスクワットをする
一定のリズムで同じ動作を繰り返す「リズム運動」でセロトニンが増えます。
ウォーキングやスクワット、食事の時によく噛む動作を繰り返すのも効果があります。
「三密(密集・密着・密閉)」の環境にならないように注意して、自宅のまわりを散歩するといいでしょう。

3.セロトニンの基になる食材を摂る

・トリプトファン
トリプトファンはセロトニンの材料になる栄養分です。
加工していない肉や魚、大豆、納豆、豆腐、味噌、たまご、牛乳、ヨーグルト、チーズ、わかめ、バナナ、ナッツ類などに多く含まれます。

・ビタミンB6
ビタミンB6は、トリプトファンがセロトニンになるのを助けます。
玄米、大豆、青魚、バナナ、ニンニク、ショウガ等に含まれています。

・炭水化物
炭水化物は、トリプトファンが脳内に取り込まれるのを助けます。

これらの食材をうまく摂れる食事はないかな?と考えたところ、ひとつ思い当たったのが「スパイスカレー」です。

セロトニンの基になる食材を活用するなら「スパイスカレー」がおすすめ!

私でもスパイスカレー作れました!」で紹介されている、基本的な材料は以下の通り。

・鶏肉(豚肉や魚などでもOK)
・トマト
・たまねぎ
・ヨーグルト
・しょうが
・にんにく
・スパイス(クミン、ターメリック、コリアンダー)
・塩

見事に、セロトニンの基になる材料が含まれています!

カレーが好きな人は多いですが、スパイスカレーを作ったことがある人は意外と少ないかもしれません。
かくいう私もその一人。スパイスカレーは家で簡単に作れるイメージがなく、お店で食べるものという印象をもっていました。

でも、「私でもスパイスカレー作れました!」を読んでみたら、「これは意外に簡単に作れるのでは?」と思いました。
スパイスも3種類だけ用意すればよく、すべて普通のスーパーでも売っています。

そこでさっそく作ってみたところ、30分くらいで簡単においしいスパイスカレーが作れちゃいました。
30分と言っても、煮込んでいる時間が10分ほどあるので、実際の調理時間は20分もかからないくらいです。

そして、スパイスカレーはセロトニンの材料となるだけでなく、ほかのうれしい効果もあることがわかりました。

スパイスカレーは胃腸の調子を整えてくれる

スパイスカレーに使った基本の調味料は、クミン、ターメリック、コリアンダーの3種類。
それぞれ、以下のような効果があるといわれています。

・クミン
消化促進・下痢緩和・健胃作用

・コリアンダー
消化促進・便秘解消・健胃作用

・ターメリック
肝機能強化・新陳代謝促進・消化促進

このように、消化促進など、胃腸を整える効果が期待できます。
自宅にいる時間が長くなり、運動不足になると胃腸の調子も乱れがちです。
スパイスカレーを食べて、胃腸の調子を整えましょう。

新しいことにチャレンジすると、いい気分転換になる

外出できなくなると、新しい人や場所との出会いや、新しい経験はどうしても減ってしまいます。
毎日が同じことの繰り返しのように感じ、退屈に思える人もいるでしょう。

そんな人にこそ、スパイスカレーをおすすめしたいです。
新しい料理を作ることは刺激になり、いい気分転換になります。
実は、医療の現場では「料理」が施設の活動のひとつとして実施されているほど、精神的にプラスの効果があると考えられているんです。

また、この本では、基本のカレーづくりをマスターすれば、具材を自由に変更できます。
たとえば、チキンとほうれん草のカレーを作ったら、今度は豚肉としめじのカレーを作る、など。
具材をアレンジすれば、味の飽きもこないので、さまざまなスパイスカレーを楽しめます。

さらに、辛さの調節は「チリパウダー」のみで行うので、大人の分だけチリパウダーを加えれば大丈夫!お子さんも食べられて安心です。

家ご飯が増えている今だからこそ、スパイスカレーにチャレンジして、セロトニンを増やしながら、楽しく気分転換するのはいかがでしょうか?
先行きがわからないから今だからこそ、心をドンと落ち着かせて、日々を過ごしていきたいものです。

(文:池野 花)

(画像提供:iStock.com/Nikada/Nadezhda1906/Drazen_/MmeEmil/mixetto)

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