2019年もあっという間に残り僅かになりました。時代が目まぐるしく変化し、仕事の価値観や生き方までもが多種多様に広がっています。自分の生き方や考え方を振り返り、これからを歩んでいく為にも、読んでおきたい4冊の本をご紹介させていただきます!
読書初心者にむけてオススメの本の紹介記事を書いている書評ブロガーの金釘誠です。 私は2019年もビジネス書を中心に様々な本を読んできましたが、仕事や生き方について考えさせられる本との出会いが多かったです。 目次 「自分はいつも運がない」「頑張っているのに報われない」って思っている人には、是非読んでもらいたい一冊が『運転者』喜多川泰(著)です。 運は <いい> か <悪い> で表現するものじゃんないんですよ。 私は「運」って気まぐれや偶然であって、自分ではコントロールできないものだと思っていましたが、運を<使う><貯める>という視点で考えると気持ちが楽になりました。 「 頑張っているのに報われない」って言っている人は、運を貯めている状態と考えます。 苦しい時や辛い時は、運を貯めている時だと思って、あきらめてはいけません。 どんなことが起きても、自分の人生にとって必要な経験だととらえることができることを「本当のプラス思考」だと教えてくれます。 考え方を少し変えるだけで、世界は変わります。 「そんなことを言っても簡単にできないよ」って思う人には、まずはこの本を読むって「行動」することから、はじめてみませんか? 私は飲食業に15年以上携わっており、飲食業は労働時間が長く休みが少なく、給料も安いというのが実情です。 中村さんは、京都にある「佰食屋」というステーキ丼専門店をはじめ複数の飲食店を経営されています。 1日で売るのは絶対に100食だけ。 圧倒的な商品力や口コミ・メディアをつかって広告宣伝費・求人費をおさえるなど、様々な工夫をして飲食店の新しいビジネスモデルを構築されています。 佰食屋さんは、利益を追求するより「本当に働きたいと思える会社をつくること」を優先した結果、今の形を作られました。佰食屋さんが考える働きたい会社とは、「家族みんなで揃って晩ごはんを食べられること」です。 昔の「会社ファースト」の価値観から、「自分を大切にする」価値観へ変化している今の時代にあわせて、飲食店のスタイルを変えていったことが成功へとつながっています。 飲食業の勤務形態は仕方がないと私はあきらめていましたが、その根本的な部分から変えようと努力し行動すると、業界の常識すら変えることができるということを知りました。 飲食業以外でも、思考停止して「こういうもんなんだ」と決めつけてしまっていることを、今の時代にあわせて変化させていけば、そこにビジネスチャンスがあるということをこの本から学ぶことができました。 人は、何か節目がある度に、自分の生き方について考えます。しかし、私もそうですが普段は日々の忙しさに流されてなかなか「自分」と向き合う機会が少ないです。 この本は、就職活動で悩む娘さんにむけて書かれた本です。著者は、元USJのマーケターの森岡毅さんです。 人は生まれた環境や身体的な違いや、生まれ持った能力の違いなど偏りがあり、それを「この世界の残酷な真実だ」と森岡さんは言われています。 最大の希望は、「それでも選べる」ということだ。 与えられた環境や状態が違ったとしても、私たちはその後の人生は、「自分で選べる」ということです。 私は、この5年間で若い人を中心に300人以上面接をしてきましたが、多くの人は「選べる」ことを知らなかったり、「自分で選択している」ことに気がついていなかったり、そもそも「選択」することすらあきらめている人があまりにも多いです。 その方たちに、この本を通じて「それでも選べる」ということを伝えたいです。 就活する人に向けて書かれた本ですが、私が読んでも自分の人生を振り返ることができ、今後について改めて考えさせられた1冊となりました。 InstagramやYouTubeをはじめ各種SNSによる影響力が年々大きくなってきています。 アウトプットの考え方や方法を網羅した決定版の本が『学びを結果に変えるアウトプット大全』樺沢紫苑(著)です。 「自己成長」はアウトプットの量に比例する。 本を読んだり、ネットで検索したりしてインプットして、「勉強」して満足してしまっている人も多いと思いますが、「成長」するうえで大切なのはインプットではなく「アウトプット」です。 私自身も読書が大好きでインプットが多くて、アウトプットがおろそかになりがちでした。 原因は、インプットすることが目的になってしまっていたからです。 アウトプットする場を作っておくことが、自分が成長するうえでのポイントであることをこの本で学びました。 情報を発信し続けていけば、インプットの質は上がります。また、同時に情報発信者は適切な評価を受け、信頼され、人間関係が豊かになり、楽しい人生につながっていきます。 アウトプットをすることにより、人生が変わっていきます。 アウトプットのやり方については、本書に様々なやり方が解説されていますので、ご自身にあったやり方を参考にして「まずはやってみる」ことからスタートしてみてはいかがでしょうか。 姉妹本として「インプット大全」も出版されておりますので、あわせて読むとより理解が深まりますのでオススメです。 複業を認める会社が増え、芸人さんがテレビからYouTubeにうつりはじめ、情報はググるのではなくSNSで検索する人が増えるなど、時代の変化の激しさを感じる2019年です。 人の働き方が変わり、価値観も大きく変化しています。 ネットとSNSの普及により、誰もが気軽にスマホから情報発信できる時代になりました。 この時代だからこそ、自分で自分の人生を切り開きやすくなったとも言えます。 今回紹介させていただきました4冊の本が、何かひとつでもあなたの行動につながるとうれしいです。 (執筆:金釘 誠)
その中でも私が大きく影響を受けた本を選びましたので、ぜひ読んでみてください。自分は運が悪いと思っている人へ
「運」について書かれた小説です。
<使う><貯める> で表現するものなんです。
だから先に <貯める> があって、ある程度貯まったら <使う> ができる。少し貯めてはすぐ使う人もいれば、大きく貯めてから大きく使う人もいる。
せっかく「運」を貯めることができているのに、それに気がつかずに投げ出したり、あきらめたりすることは実にもったいないです。
きっと何かが変わりだすハズです。生き方に「働き方」をあわせる
その飲食業の概念を180度覆さす飲食店の経営について書かれた本が、『売上を、減らそう』中村朱美(著)です。
残業不要で、お店は11時開店で14時30分に閉店。スタッフは18時には帰ることができる。
佰食屋の給与形態は、正社員の場合、基本給に各種手当や賞与などがつく、一般的な企業と同じものです。自分自身と向き合う時間をもつ
そのことに気づかせてくれた本が『苦しかったときの話をしようか』森岡毅(著)です。
自分の人生をコントロールする”選択肢”を握っているのは実は自分自身しかいない。
普段は冷静な分析をされる著者の森岡さんですが、この本では感情むき出しの泥臭い部分も表現されており、共感し感動する1冊となっています。アウトプットで人生が変わる!
個人が気軽に情報発信ができる時代になり、2019年はアウトプットが注目される年となりました。
2週間に3回使った情報は、長期記憶される
インプットとアウトプットの黄金比は3:7
その結果、本の内容を忘れてしまっているということが多々ありました。
アウトプットを前提としたインプットが大切です。2019年読んでおきたい本のまとめ
この変化の中で大きな会社にぶら下がるのではなく、個人の力がますます重要になってきています。
まずは今の自分を振り返り、自分を知って、世の中の価値観を認識し、情報を発信し続けていくことが新しい自分をつくっていくことにつながっていくのではないでしょうか。