料理が苦手な人でも30分でおいしく作れる。おすすめの時短レシピ本4選

忙しい毎日、調理時間はかけたくないけれど、美味しいご飯は食べたいですよね。少しの工夫とコツで時短でもあっと驚くおいしさになるんですよ。誰でも作れて見た目もおしゃれで美味しい料理のレシピ本を紹介します。

家事歴20年、表向きは「得意料理は素材を生かした料理です」とちょっとできる風に言っていますが、実際は料理ベタの主婦ライターです。家族に美味しいものを食べさせたいと心の底から思っていますが、ゆっくり料理をする時間はなく、ついつい同じメニューばかりが食卓に並ぶ日々。
ネットを見ると料理のレシピや料理手順を説明した動画があふれていますよね。手順に習って作っても一向に腕が上がった気がしません。
センスがないのかも?と思いつつ料理上手になるには何か秘密があるのかもしれないと、いくつかのレシピ本を読み比べてみました。その中で料理の概念を変え、調理方法の工夫に気づかせてくれたのが時短のレシピ本です。
頑張らなくても、時間をかけなくても美味しいご飯はできる。
家族を「わーおいしい」と笑顔にさせるメニューたちがその中にありました。

少しの調理の工夫でおいしい時短料理ができる秘密

テレビで話題のスーパー家政婦、志麻さんでも仕事から帰って晩御飯づくりにかけている時間は30分です。
「「作り置き」よりもカンタンでおいしい!志麻さんの自宅レシピ」 タサン志麻(著)
志麻さんの時短料理の秘密は調理方法にあります。加熱時間が短い調理方法を選んだり食材の大きさをそろえたりと徹底的に無駄を省いていて、最短10分で完成するレシピもあります。
厚切りステーキをローストビーフ風にした「なんちゃってローストビーフ丼」(調理時間15分)や大葉を使った「タイ風ガパオ」(調理時間20分)。
調理工程が少なく、簡単に作れて見た目がカフェ風ごはん。目の前に出されたら大人の私もワーっと言ってしまいそうです。ちょっとした料理のコツとはレモン、しょうが、にんにくは市販のチューブではなくフレッシュなものを常備するなどのこだわり。志麻さんのおいしくするこだわりポイントがたくさん紹介されています。
この本の素敵なところは忙しい時は時短メニュー、ゆっくりできる時には調理時間がかかるごちそうメニューとメリハリをつけているところです。
ごちそうメニューも煮込んだり焼いたりする時間が長いだけのお手軽レシピ。「牛肉赤ワイン煮込み」や「ひき肉のパイ包み焼き」など特別な日に作ってみたいですよね。

晩ごはんつくりを「前仕込み」と「後仕上げ」に分ければ家族で分担して夕飯を作ることができる

一気に作らなくても工程を分ければ、ご飯作りが楽になることに気づかせてくれた本です。
「帰りが遅くてもかんたん仕込みですぐごはん」 上田淳子(著)
この本で紹介されているのは、前日の夜や当日の朝に仕込みをしておいて食べる時に仕上げをするという方法です。事前に8割の準備をしておいて食べる時に残り2割の仕上げをする、仕込みと仕上げを同じくらいの割合にする、仕込み2割で仕上げ8割にするという3パターンが紹介されています。
要はその日のスケジュールに合わせて、どこで時間がとれるかによって割合を変えようということです。事前に仕込みをすると楽なのは当たり前なのに今まで考えつかず、目から鱗でした。
仕込みで準備した材料をトレーに入れておいて、その日に早く帰ってきた人が仕上げをする。仕込みと仕上げを合わせて最短10分のレシピもあります。
料理は家族みんなで作るという発想は主婦の負担を軽くしてくれそうですよね。お子さんが大きい家庭や共働き夫婦は誰が作ってもいい、誰でも作れるようなレシピなら協力しあえますよね。

自分の感覚を信じて、シンプルな料理の基本を身につける

レシピを見なくても作れたら最高ですよね。旬の野菜や家にあるもので、さっと作れるなんて主婦なら誰でも憧れます。
「レシピを見ないで作れるようになりましょう」 有元葉子(著)
レシピなしで65品の料理が紹介されています。味付けの目安は「ちょうどいい味」なので分量は自分次第です。文字だけで作り方が説明されているのに丁寧な解説で素材の生かし方がわかり、料理の基本が身に付く内容になっています。まるで隣に母親がいて教わりながら作るようなレシピ本です。
著者の有元さんは本の中で「いまどんなに苦手でも、必ず、とびきりの料理上手になれます。」と書かれています。本当の素材を生かした料理とは素材と向き合ってこそできる。
この本は下準備に時間がかかるものもありますが料理方法はシンプルな時短料理と言えると思います。
自分の舌で味を決め、勘を使って料理をするなど自分流に美味しい料理が作れるようになる1冊です。

レシピいらず!失敗しない最強メニューはスパイスカレーだった。

フライパンひとつで使うスパイスは3つだけ、最短20分で美味しく作れるスパイスカレーの本
「私でもスパイスカレー作れました!」 印度カリー子(著)こいしゆうか(著・マンガ)
かわいい漫画で説明されているのでわかりやすく子供と一緒に読みました。スパイスの知識が全くなかった私はこれでカレーが作れるの?と半信半疑でしたが、作ってビックリしました。めちゃくちゃおいしくてカレーの概念が変わりました。
しかも作り方は簡単で一度作ったら、その次からレシピを見なくても大丈夫なほどです。カレーはたくさんのスパイスを入れて時間をかけて煮込むと思っていましたが具材を入れすぎないのもコツということでした。
食材によってアレンジができるので365日このカレーでいけるかもしれません。スパイスは身体にもいいので著者は1年間で7キロやせたそうですよ。
このスパイスカレーを食べると身体がポカポカしてきて身体の中から元気が湧いてきます。最短20分、フライパン1つで作れるなんて究極の時短レシピかもしれません。
スパイスカレーを食べたら、うちの子供たちの顔がパーっと明るくなって「おいしいね!」と思わず顔を見合わせました。そうそう、これを求めていたんです。もっと美味しいご飯を作りたい、誰かに食べて喜んでほしいと料理が苦手な人を料理好きにさせるレシピ本です。

時短で作るレシピ本には毎日、楽しくおいしい料理を作るための工夫がたくさんあります。

美味しい料理のコツはシンプル。食材にあった調理方法で手間を省いてさっと作る。
それが料理上手の秘訣とわかりました。たまには時間をかけてじっくり作るのも良いけれど毎日がそれでは疲れてしまいます。疲れて面倒くさい気持ちで作るとおいしいは逃げていってしまいます。
もっと楽に楽しく!
最終的には自分の勘を使ってレシピなしで作れるのが理想ですが、それまではレシピ頼りでも仕方ないかもしれません。時々、レシピ本を開いてみると、あっと驚く時短メニューに出会えて楽しいですよ。

(文 佐藤薫)

(画像提供:iStock.com/metamorworks/kumikomini/LukaTDB/welcomia/GMVozd)