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脱・ダメンズ引寄せ症候群! 幸せな関係を手に入れる3ステップ/湯川央恵

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苦しい恋愛を卒業して幸せなパートナーシップを手に入れたい! ダメンズを引寄せているのは幼児期の思い込みからかもしれません。自らもDV夫との関係修復を経験した心理カウンセラーが、パートナーとの関係性を劇的に変えるステップをお伝えします。

DV、モラハラを解決したい

夫の不機嫌に悩む日々

私は心理カウンセラーとして「ダメンズ引寄せ症候群・集中治療室」を主宰しています。
実は、自分自身も「ダメンズ引寄せ」で、夫との関係性にすごく悩んでいました。夫がDV、モラハラだと思っていたのです。それをどう解決していくかを学ぶうち、ポイントは潜在意識だと知りました。
幼児期に持った思い込みが恋愛、結婚、上司や部下との関係など仕事にとても影響しているというのを実感して、今につながっています。

以前の私は、夫との関係でとても悩んでいました。夫の不機嫌が何よりも一番怖かった。結婚して最初の2年ぐらいは毎日幸せだったんです。ところが、些細なことで夫が怒ったり、無視したりするのですが、無視が始まると2、3週間は続くようになりました。
なんとかしたくて、セミナーに行ったり、占いや宗教にもはまりました。コーチングもよかったです。ですが、私は表面的にしか学んでいませんでした。コーチングのテクニックのなかに、ラポールをとる=仲良くなるためにミラーリングをする、というものがあります。あるとき夫に「俺にコーチングを使うな!」と言われました。今思えば、自分がやられたら嫌ですよね。
表面的になんとかしようと思っていても、まったくうまくいきませんでした。

父の声が聞こえる!?

そんなある日、夫の怒鳴る声が自分の父親の声にそっくりだと感じる瞬間がありました。「え、お父さんが来てるの?」というふうに思ったんです。
私は夫との関係をなんとかしようと思っていたけれど、「違う、これは父との関係性をなんとかしないとなにも変わらない」とぼんやりわかりました。ですが、実際にどうしたらいいのかわからない。そうして手探りで勉強をしていくうちに、これは潜在意識の問題だとわかりました。

私は小さい頃、父が怖かった。だからこう思っていました。「平和な家庭とは、妻が我慢することだ」「権力者(父)には服従しなくてはいけない」
父は怒ると家にある出刃包丁を取り出し、怒りに任せて振り上げることが何度もありました。本当に怖かったですよ。
さらに私の母が、父の怒るポイント、地雷を踏んでしまうタイプだった。私の実家はお寺でした。うちのお寺では護摩をたくというお勤めがあるのですが、火を使ってとても暑いんですね。お勤めが終わったら冬でも喉がカラカラになるため、父はビールを飲みたい。それで、終わったら冷蔵庫を開けるのですが、母は必ずビールを入れていない。忘れているんです。
それで「ぬるいのしかないのか!」と父が怒ると、母は「氷いれたら?」と平気で言う。そういうことがいくつもありました。

潜在意識にあった母への思い

あるとき、父が「お母さんさえ、もうちょっとちゃんとしてくれたら」とぽろっと言いました。大人の私が今聞いたら「お父さん何言ってるの?」と思えるけれど、そのときは本当にそうだ思いました。
両親はすごく仲が悪かったんです。だから、母さえ我慢したらいい、いやするべきだ、と思ってしまった。
自分が結婚していい夫婦関係でいようと思ったら、私自身が我慢すべきだというのがガッツリと頭に張り付いていて、我慢すればするほど平和になると思っていた。疑いもなくそうしていたんです。

ですが、実際は全然違うわけです。父が母を押さえつけていたように思っていたけれど、「母はなんでも言うことを聞くべき」という思考が、私の中にすごくあったのです。
いい思い込みだったらいいけれど、こういう悪い思い込みは自分自身を苦しめます。自分の思い込みを知ることは大事です。「当たり前」って、当たり前すぎてまったく気づかない。私自身とてもよくわかりました。

相手を変えたかったら、自分を変える

当たり前を変えていったときに何が変わったかというと、子どもが大きく変化しました。私の子どもは居場所がいつもなさそうでおどおどした性格だったのですが、いきいきしてすごく変わりました。
そして、夫も変わった。変えようとまったく思っていなかったのにです。おまけぐらいにしか思っていなかった。ですが、それがとても大事なことでした。
誰かを変えようとして、相手の心を変えていこうとするのではダメなんです。誰でもそうですが「あなたのことを変えたい」と言われたら反発しませんか?
だから、パートナーシップで相手を変えたいと思ったら、自分を変える。そうすると、相手は鏡のようにぐっと変わっていきます。

私はこれまで1300人以上の方にセッションをしてきました。「3カ月集中講座」というプログラムをしているのですが、その間にどんどん変化していく方たちを目の当たりにしてると、本当に人って変われるんだなと実感します。
DVされていた人、性的虐待を受けていた人もいました。そんな人たちも変わっていく。それを目の前で見るのが本当にうれしくて、ありがたいことだなと思います。
どんなふうに自分の思い込みに気づいていけるのか、説明していきます。

ステップ1 苦しい恋愛や結婚になるルーツを探る

自分の偏った愛の基準を知る

まず質問です。幼い頃、親に「もっとこうしてほしかった」と期待していたことはなんですか?
どんなことがあるでしょうか。私だけ見てほしかった。わがままを聞いてほしかった。受け入れてほしかったというのもありますね。これが、みなさんの愛の基準になっています。
例えば、笑顔でいてくれたら、と思う人はいつもお母さんにニコニコしていてほしかったと思う人です。そういう人は、パートナーや子どもにもいつもニコニコしようと思う。できていない親はいけない、と自分を責めてしまう。
なぜなら、自分が親を責めていたからです。親への要望が高ければ高いほど、そこから抜け出すのが難しくなります。より高い愛の基準になっているからです。
実は執着していることほど、すごくやってもらっていたことという場合もあります。ずっとしてもらっていたからこそ、たまにしてもらわなかったときが記憶に残ってしまう。子どもみたいにあれこれやってもらわないと満足できなくなっている状態です。

では、どうしたらいいのか。自分がどういう偏った愛の基準を持っているかに気づくこと。気づかないと、直しようがありません。どんどん書き出してみるのもいいと思います。
そして、相手に求めず自分が自分を満たす。相手に求めている限り、自分の幸せは相手次第。ものすごく不安で怖いことです。相手に求めていけないわけではありません。ただ、その結果をコントロールしてはいけないということなんです。

大切にされたと思うことを自分自身でする

ここでもうひとつ、質問です。あなたが大切にしてもらったと感じることはなんですか?
この「自分が大切にしてもらったと感じること」を自分がやってあげることが大事です。例えば、サプライズプレゼントをもらうとうれしいなら、それを自分でやる。自分でやったらサプライズにならないじゃないかと思いますよね。「私は私を大事に思っているからこれを買うんだよ」と意識して買うんです。うれしいことを自分でやってあげることが大事です。
苦しい恋愛の原因は、自分の愛の基準にあります。そして、愛の基準のルーツは親への期待だったということです。自分が大切にされた、と思うことを自分自身にやってあげましょう。

ステップ2 安心して愛を手に入れるには?

パートナーシップは自分の鏡

「鏡の法則」というのを聞いたことがあるでしょうか。自分の姿が相手にそのまま映っている、ということです。
例えばDVやモラハラの彼、夫。鏡と言われても私は彼、パートナーに暴力なんてしてませんと返されますが、他のどこかでやったりしています。
例えば自分の子どもに強くあたっていたりするのです。その攻撃性や幼児性というところが、自分の鏡ではないかということです。相手の振る舞い自体が鏡だと言われると、私はやっていないと思う。ですがそのエッセンスはどうでしょうか
私の場合は前述のとおり夫が怖かったのですが、その攻撃性が私の鏡でした。夫に暴力は振るっていませんでしたが、心の中で夫のことを裁き、めった打ちにしていたのですから。
「もしかしたら鏡かも」と思えるのは、かなりいい状態です。それをわかったときに、パートナーの悪口を言えなくなります。相手が悪いからと別れても、同じことです。相手を取り替えても、本人は変わらない。夫婦や恋人、パートナーシップは鏡なのです。

パートナーに求める要素は何か?

次の質問です。パートナーに求めるものはなんですか?
例えば、無視しないでほしい。私の事例でいえば、夫とケンカすると2、3週間無視されるのは、本当につらかった。私自身は、夫のように無視はしないけど、人に対して好き嫌いが激しいという極端な一面はあるなと気づきました。
白か黒か、好きか嫌いかどっちだ? みたいな極端性を持ち合わせていないでしょうか。そこをマイルドにしていくと、そういうことをしないパートナーに出会えますし、もし今パートナーがそうだったとしても、必ず変わっていきます。
私も自分が変わることで、夫が本当に変わりました。
そんなある日、夫に「私、パパが怖かったんだよね」と言ったら、「俺も」と言ったんです。私は夫には怒りを出さなかったけど、子どもには徹底的にやってしまっていた。さらに会社のスタッフのひとりの男性にも徹底的にぶつけていた。お金をバーンと投げたり、本当にひどいことです。
そして、小さい頃は母への怒りが止められなかった。遡ってみると、母が実家に帰ったことを思い出しました。しばらくしたら母は戻ってきたわけですが、また父と母がケンカをしたときに、今度は私がワッと怒ってケンカを止めたことがありました。そのとき、母は実家に帰らなかった。それでいつのまにか、大事な人をとどめておくには、怒りを発動すべきだと思うようになってしまった。
好きな人であればあるほど、怒ることが止まりませんでした。自分でも止められない。彼氏なんかは、びっくりしていましたよね。自分のことを好きだと言ってくれていたのに、どうしてそんなに怒るの? と。その集大成が夫でした。私自身もそれに気づかなくて、被害者になっていました。私ばっかりこんな苦しい思いを、と。
ですから、パートナーに求めるものを、自分が身につけましょう。そして、変えたいと思うことは、自分がその要素をなくしていくのが大事です。

潜在意識を見つめるセッション

顕在意識は5%

意識できているのはたった5%です。自分で自分のことをわかっていると思うのは大間違いです。顕在意識=頭で考えることで、結婚したい、お金持ちになりたい、と思っても、潜在意識で真逆のことを思っている場合があるのです。
顕在意識と潜在意識が同じ思いであったら、願望はそこで叶います。若干のタイムラグがあってもです。ですが、ずっと願っていても叶わない場合は、潜在意識で思っていることが全然違う場合があります。セッションで私はここを徹底的に見ていきます。
いくつか事例をご紹介します。

願望実現しないホントの理由1

結婚したいというある女性。実は母親に「お母さんの言う通りしていたらいい」と言われ続けてきた人でした。学校も、大学も母親の言う通りに進み、就職も家から通える食品メーカーに母親のコネで決まりました。大きい会社だから、独身の男性もたくさんいるのに、なぜか結婚できないという相談です。
セッションを進めているうちに出てきたのが、「母が決めた就職先で結婚も決めてしまったら母の思うツボだ!」ということでした。頭では結婚したいと思っていたのに、潜在意識ではすごく反発していたのです
彼女は、母親に依存して何も自分で決めてこなかった。ですから、彼女がやらないといけないのは「自分で決めることを決める」ということでした。
頭では「結婚したい」と思っているけど、「お母さんに怒っている」のが本音です。お母さんを否定していたから、お母さんと同じ立場に立つことも否定してしまうわけです。
結婚ができない、という人は、母親との関係性を見ていくことがとても大事です。

願望実現しないホントの理由2

もうひとつの事例を紹介します。夫からのDVがつらい、と悩む方からの相談でした。セッションをしていると、こんな話が出てきました。彼女は夫の両親と同居中で「自分の耐える姿を見せたら、実は折り合いの悪い義父母にいい嫁だと思ってもらえるかも」というのです。
ですが、長年セッションをしていると、違うことを言っているのではないかな、というのがだんだんわかってきます。もう少し深く聞くと、実は彼女は不倫をしていました。夫が悪い人であればあるほど不倫を正当化できたのです。
それがわかったときに、彼女に「どうしたい?」と聞きました。すると「私は夫からの暴力は受けます。不倫をやめたくないから」と言うのです。
意識の役割は、その人自身を守るためのもの。いいも悪いもないのです。

願望実現しないホントの理由3

婚約者を奪われるのはもうイヤ! という相談もありました。この方は中学校の教師でした。婚約者を友達に2回も奪われているらしいのです。そして、昇進のチャンスもことごとく失敗している。
この2つを見たときに、ハタと気づいたのです。成功直前に失速するパターンだと。話を聞いていると、この方が小学1年生のときに、母親が家を出てしまった。産まれて3カ月の弟も置いていった。弟は自分が育てたという感じだったそうなのです。
私は「お母さんのことを許してないんだね」と聞きました。そうしたら笑って「いいえ、私は彼女が幸せになってくれていたらいいんです」と。お母さんのことを「彼女」と呼ぶのも違和感があります。
なんか変だなと思いつつ話を聞いていると、ある話のくだりで彼女が大泣きしました。「私が幸せになってしまうと、お母さんがやったことを認めることになる」。頭では思っていないのに、お腹の中では自分の全人生をかけて、恨みを晴らしていた。つまりそれほどまでに母親に「謝れ!」と怒りまくっていたのですね。
そのセッションから3カ月後、その方に彼ができて、半年後にプロポーズ、一昨年結婚してその後子どもが産まれました。
恨みをはらす人生だなんて「ええっ!?」と思いますよね。でも、そういう方が実は本当に多いんです。

人のせいにしているうちは幸せになれません。自分の人生の舵は自分で取りましょう。顕在意識は5%、潜在意識は95%です。願望が実現しないのだったら、実現しないことに何かメリットがあるのです。

ステップ3 きょうだい順位から恋愛のパターンを知る

きょうだい順位別アドバイス

きょうだい順位、私自身がセッションするうえでこういう要素があるなと加味しています。嫉妬心というのは、親の愛を兄弟で取り合ったのがルーツなのです。親の愛の奪い合いです。上は下が産まれたから取られた! と思っているし、下はいつも上のほうが大事なんだ、という。これが嫉妬心のルーツです。

幸せになる鍵はあなた自身が持っています。だから幸せになるぞ、と自分で決めることです。自分でわからないことは、相談するといいでしょう。まずは決めること。
誰かに幸せにしてもらうのではなく、自分で決めて自分で幸せになる。自分の偏った思考を直していきましょう。

 

(画像提供:iStock.com/filadendron)

湯川央恵(ゆかわひろえ)


ダメンズ引寄せ症候群・集中治療室 代表
株式会社リアライズ 代表取締役

【保有資格】
・生涯学習開発財団 認定プロフェッショナルコーチ
・米国NLP協会認定NLP マスタープラクティショナー

1987年奈良トヨタ自動車入社。
1990年大阪北浜にある コンサルティング会社(株)LMP研究所に転職。
経営戦略・計画・組織・人材開発のコンサルティング営業に携わる。社内で随一の営業成績を上げると同時に、新入社員研修、マナー研修など各企業への研修も担う。
1994年結婚を機に退職。
嫁ぎ先の経営する会社の経理・人事を担当する。
2005年本格的にコーチング、NLPを学ぶ。
以来5年に亘り人材開発室の社内コーチを担当。
2009年パーソナルプロデュース・メンタルコーチング リアライズとして独立2011年にオーストラリアへ渡り、エネルギーワークのインストラクターのライセンスを取得。

幼少期からの家庭環境が将来のパートナーとの関係に大きく影響するということを自らが夫婦関係の中で体験、解決したことを機に、学んできたコーチングやNLP、認知行動療法、フラクタルやアドラーなどの各種心理学他、前世療法、催眠療法などを融合した、湯川オリジナルのメソッドで<ダメンズ恋愛心理学の専門家>として2012年より活動を開始。

クライアントに寄り添いつつも、問題点にズバリと切り込む独自のセッションが好評。

恋愛結婚の悩みのみならず、子育て、職場などの人間関係に悩む人たちが、自分らしさを取り戻し、真の自立を目指す女性になるまでの必要なアクションをきめ細かくサポート。セッション時間は2600時間を超え、全国、海外からも問い合わせが多数寄せられている。

現在は、「自分を否定することなく、自由にありのままの自分を認めることができる。そして自分の心の奥底から湧き出る才能や能力を誰にも気がねすることなく、存分に発揮できるそんな大人と子どもが育つ環境を作りたい。」というミッションを掲げ、日本各地でセッション、セミナーを開催中。

 

 


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