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好きなことを仕事にして輝き続ける女性がやっていること、やめたこと/猪熊真理子

#ライフスタイル

「生活のために働く」のではなく、「やりたいことをして生きていく」道を選べたら、どんなに自由で幸せでしょうか。
“好き”を仕事にして独立した女性には、ある共通点がありました。
彼女たちの「やっていること」「やめたこと」を、紹介していきます。

 

 好きを仕事にして輝き続ける人が
「やっている」3つのこと

1. まず1000人のファンをつくる

起業・独立して1年以内にやめてしまう人は全体の4割にのぼると言われています。では続けられる人とそうでない人の差は、どこにあるのでしょうか。

アメリカ『WIRED』誌の創刊編集長ケヴィン・ケリー氏は、「1000 True Fans」という理論を唱えました。

1000人の本当のファンをつくれば、どんな仕事でも成立する」というものです。

ファンとは、あなたを応援し、想いやビジョンを一緒に実現してくれる仲間のこと。お客さまはもちろん、仕事をサポートしてくれる提携企業や支援者も大切なファンです。

そんな人をまず1000人つくれれば、実現したい未来はそう簡単には絶たれません。

 

2. 強みのトライアングルをつくる

ものや情報があふれている現代社会で、まったくのゼロから新しいなにかを生み出すことは至難の業。

そんなときにおすすめなのが、強みを3つ掛け合わせるということどんなに画期的に見える新商品も、すでにある商品やアイデアの組み合わせから生まれたものだったりします。

ひとつだけでは「だれにも負けない」とは言い切れない強みも、2つ、3つと掛け合わせていけば、だんだん希少価値になっていくのです。

ちなみに、それぞれの分野に関連性がなければないほど、希少価値はアップします。「フラワーアレンジメント」×「色彩学」×「女性」よりも、「フラワーアレンジメント」×「中国語」×「プログラミング」などのほうがライバルは少なくなり、「自分をレアカード化」しやすくなります。

 

3. 理想のファンを明確にする

「買ってくれればだれでもいい!」という考えは失敗のもと。

お客さまにとって、「これは私のための商品(サービス)だ」と思ってもらえることがなにより大切です。その人たちのためになにができるかを掘り下げて考えることで、結果的にその人たちに選んでもらいやすくなります。

「若い女性」などの大まかなイメージはあっても、職業や趣味、住んでいるところまで具体的に想い描いたことはないかもしれません。
ぜひ次の4つのステップを試してみてください。

ステップ① 理想のファンのプロフィールを書き出す

ステップ② 理想のファンが抱えている悩み(ニーズや不安)を知る

ステップ③ 理想のファンが叶えたい願い(理想やありたい姿)を知る

ステップ④  “八方美人”はやめ、役に立てそうにない人は思い切ってターゲット候補から外す

 

好きを仕事にして輝き続ける人が
「やめた」3つのこと

1. 自分をよく見せようとしない

セルフブランディングの観点でも欠かせない発信ツールである、SNSやブログ。

誰でも自分を魅力的に見せたい気持ちはありますが、ただのポエムや自慢になってしまってはファンが離れていってしまいます。

情報発信するときに忘れてはいけないのが、「情報をプレゼントする」という気持ちを持つこと。相手の立場に立つことがなにより大切です。

ためになる情報を発信している人には、人が集まり、情報が集まる。そのグッドスパイラルを手にすれば、ファンはどんどん増えていきます。

 

2. 人脈をつくろうとしない

はじめて出会うかたに自己紹介をするときは、名刺や肩書きだけではなく、自分はどんな人で、「なにをやりたいと思っているか」を伝えています。

「なにをやりたい人なのか」をわかってもらえていると、新しくはじまるプロジェクトに声をかけてもらえたり、知り合いを紹介してくれたりと、人のご縁(人脈)が波紋のように広がっていくのです。

「人脈をつくる」という目的を忘れて、純粋に人に興味を向けてみることが大切です。損得勘定が見え隠れするよりも、ポジティブな好奇心が伝わったほうが、「この人おもしろいな」「協力したいな」と思ってもらえる可能性が高まります。

 

3. アンチにひるまない

自分より目立つ人や優れている人を見ると、人は嫉妬を覚えます。

同じ仕事をしているライバルであればなおさらです。

直接イヤミを言われたりSNSに悪口を書かれたりしたら、やってはいけないのが、その場の感情に任せて反論したりすること。

怒りのピークは6秒ほどと言われています。まずはその場をやりすごし、冷静になったら原因と対策を考えます。

単なる悪口でなさそうなら、自分の最近の言動に至らない部分はなかったか、謙虚に振り返ります。必要に応じて、真摯にコメントを返したり、直接お話したり、お互いにとってベストな形を探しましょう。

 

(画像提供:iStock.com/Deklofenak)

この記事は、”「私らしさ」のつくりかた” 猪熊真理子(著)の新刊コラムです。


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