食べもの断面協会と申しまして、食の断面を研究しております。
何気なく食べている日々の食事。その断面を観察したことはありますか?
えっ? そんなに暇じゃない?
まあ、そんなこと言わずに。断面という小宇宙からはおいしさのヒミツが見えるのです!
目次
①ハンバーガー
ハンバーガーの中身、
まじまじと観察したことありますか?
どんなふうになっているのか知りたくて
リアルガチのアメリカンなハンバーガーを
大解剖してみました!
たくさんの具材をいっしょに食べるから
抜群のハーモニーを奏でるハンバーガー。
黄身と肉汁がバンズにしみ込んでますね〜。
うまみを吸収している証拠です。
ちょっと時間が経って
しなっとしたハンバーガーのあじわいもたまりません!
同じ具材でも、重ねる順番で味が変化するんです。
口に入れたとき
最初に舌に触れる下の層に肉を入れると
ガツンとジューシーな印象に。
逆に野菜を下、肉を上にすると
あっさりしたあじわいになりますよ。
②牛丼
お次は、今ではすっかり国民食の牛丼。
大手牛丼チェーンの牛丼を断面にしてみたら……
どんぶりの底につゆがたっぷり!
だから最後までおいしいのですね。
ちなみにお家で牛丼を作るときは、
脂多めの切り落とし肉を買ってみてください。
脂が多いと、煮込んでも硬くなりにくい性質があるんです。
お店の味が再現できますよ。
③クロワッサン
そして最後はクロワッサン!
この断面はお店によってそれぞれで
パン職人のこだわりが見えてきます。
細かい層から、ざっくりした層までいろいろありますね。
いちばん左のクロワッサンは細かい層の代表。
パイというよりもふわふわした感じ。
左から2番目の粗い層は、
パイ感が強く、サクサクした感じです。
そしていちばん右のクロワッサンは
なんとコンビニの商品。
まったくわかりませんね(笑)。
ちなみにクロワッサンには
「三日月型」と「ひし型」がありますが
その違いを知っていますか?
バターを使用して作られたのがひし型で、
マーガリンを使用したのが三日月型なんですって。
昔は熟練の職人しか作れない高級品でしたが
現在は機械化が進み、気軽なものとなったために、
ひし型が主流です。
ちなみに層が半透明のクロワッサンは
バターがたっぷり入っている証拠です。
ぜひクロワッサンの断面を観察してみてください!
こんなふうに、
新刊『ヒミツがまる見え!「おいしい!」の断面』では
おいしさのヒミツをたくさん紹介しています!
毎日食べるあれこれや、大好物のメニューが
もっとおいしく、あじわい深く感じられるはず。
食べることが大好きなあの人へのプレゼントにもぴったりです。