ひとりディズニーの楽しみ方を知りたいと考えてはいませんか? ひとりディズニー歴16年の人気ブロガー・みっこさんが出版した『ひとりディズニー 50の楽しみ方』には、いますぐ「ひとりディズニー」したくなる目からウロコの楽しみ方が満載。みっこさんはなぜひとりでディズニーに行き続けるのか、その理由に迫ります!
ひとりディズニー50の楽しみ方
みっこ(著)
定価:1,300円(税込1,430円)
気の向くままに、パークで好きなことを好きなだけ。
自分だけのディズニーの楽しみ方を見つけられる1冊です。
<聞き手・三橋温子>
老若男女ひとりディズニーを楽しむ人は多い!
聞き手
ここ数年、おひとりさまでいろんなことを楽しむ人が増えましたよね。私もひとり旅とかひとり動物園とか大好きなんですが、ひとりディズニーは……未経験です!
「ひとりで行ったら、まわりから好奇の目で見られるんじゃないか?」と思うかもしれませんが、パークをよく見渡してみると、ひとりで来ている人は男女年齢問わずけっこう多いんですよ。ひとりで静かに楽しんでいるから目立たないだけなんです。
みっこ
聞き手
そうなんですね。みっこさんがひとりディズニーデビューしたきっかけは何だったんですか?
いまから16年前くらいなんですが、そのころはちょうど東京ディズニーリゾートの年間パスポートを買って頻繁に行きはじめた時期で、ふと「ひとりで行ってみようかな」と思い立ったんです。アトラクションやショー、そしてパークのこだわりをひとりでじっくり楽しんでみたくなって。当時はひとりディズニーがまだ珍しかったので、恥ずかしさも正直ありました。でもそれ以上に満足感がすごく大きかった。すぐに夢中になって、それ以来ひとりで行くことのほうが多くなりました。
みっこ
聞き手
どんなところに満足感を感じたんですか?
ひとりだと100%思い通りに過ごせるんです。どうしても観たいショーがあれば自由に観れるし、何もせずボーッと過ごしてもいい。
私が最初にディズニーリゾートを好きになったのは子どものころで、きっかけはトラッシュカン(ゴミ箱)でした。場所ごとにデザインが全部違っていて、「ここはただの遊園地じゃないぞ……!」と感動したことを憶えています。ひとりディズニーなら、そういうパークのこだわりを徹底的に探し歩くこともできちゃうんですよ。
私が最初にディズニーリゾートを好きになったのは子どものころで、きっかけはトラッシュカン(ゴミ箱)でした。場所ごとにデザインが全部違っていて、「ここはただの遊園地じゃないぞ……!」と感動したことを憶えています。ひとりディズニーなら、そういうパークのこだわりを徹底的に探し歩くこともできちゃうんですよ。
みっこ
聞き手
確かに、ひとりだと楽しみ方の幅が広がりそう! 誰かと一緒にいると建物や景色をじっくり観ることはなかなかできないですもんね。
ひとりでいるとキャストの方が話しかけてくれることもあります。写真を撮っているときに「ここにはこういうストーリーが隠されているんですよ」と教えてくれたり。ディズニーシーのタワー・オブ・テラーの横には、待ち列が長くなったときにだけ解放される庭園があるんですが、空いているときにそこで写真を撮っていたらキャストの方が庭の中に入れてくれたこともありました。ひとりディズニーは珍しくないので、おひとりさまへの対応も考慮してくれているんです。
みっこ
何度行っても楽しみが尽きない!?TDRな生活とは?
聞き手
みっこさんは、一体これまで何回くらいディズニーリゾートに足を運んでいるんですか……?
出ましたね、その質問(笑)。よく聞かれるんですけど、数えていないんですよ。ディズニーに行くことは特別じゃなくて生活の一部ともいえるので、回数はあまり気にしたことがないです。
みっこ
聞き手
生活の一部! まさにブログタイトルの『TDRな生活』ですね。みっこさんがとくに好きなシーズンはありますか?
やっぱり1月中旬〜下旬の平日かな。閑散期なので、細かい部分をじっくり眺めたり、変なところを思う存分写真に撮ったりできるから(笑)。4月中旬〜GW前にかけての平日、通称「プチ閑散期」もいいですよ。みんな新生活が始まって間もないので意外と空いていて、気候も安定しています。
コロナ前は、初夏のディズニーシーでお酒を飲むのも好きでしたね。イベントに合わせてアルコールメニューも変わるので、発売初日に行って写真や感想を投稿したりしていました。
コロナ前は、初夏のディズニーシーでお酒を飲むのも好きでしたね。イベントに合わせてアルコールメニューも変わるので、発売初日に行って写真や感想を投稿したりしていました。
みっこ
聞き手
最近はどんな過ごし方をすることが多いですか?
Dヲタ(ディズニーヲタク)を公言しているとよく「パークではものすごく効率的に行動するんですよね!?」と言われるんですが、実は明確な目的をもたずにブラブラ散策することが多いです。数えきれないほど通っているのに、いまだに毎回新しい発見があるのがディズニーリゾートのすごいところ。
みっこ
聞き手
新しい発見!? みっこさんレベルになると、パークをもう知り尽くしているんだと思っていました。
いやいや、とんでもない。いまでも大小さまざまな発見がありますよ。たとえば、ディズニーランドのファンタジーランド内に2020年にオープンした『美女と野獣』エリアは、映画に出てくる街並みや建物が見事に再現されています。エリアができたあとに改めて映画を観たんですが、コマ送りにしないと気づかないような一瞬のシーンも細かく再現されていて驚きました!
ディズニーシーのロストリバーデルタは、ジャングルに覆われた遺跡。もともとは電気が通っていない設定なので、よく見るとアトラクションの前の発電機からコードが伸びていて、エリア内に灯る電気はわざと時々チカチカと点滅したり、不安定な状態になっているんです。
ディズニーシーのロストリバーデルタは、ジャングルに覆われた遺跡。もともとは電気が通っていない設定なので、よく見るとアトラクションの前の発電機からコードが伸びていて、エリア内に灯る電気はわざと時々チカチカと点滅したり、不安定な状態になっているんです。
みっこ
聞き手
どれもじっくり見ないと気づかないこだわりですね。『ひとりディズニー 50の楽しみ方』にもいろんなトリビアが紹介されていて、いますぐディズニーに行きたい欲に駆られました……。ちなみに、こだわりを発見するコツとかはあるんですか?
パーク内に点在する「数字」に注目してみるのもいいですね。何かしら意味があります。有名なものだと、ミッキーマウスの誕生日「1118」。あと、ディズニーランドの『スティッチ・エンカウンター』でスティッチを見守るP.H.O.O.G.(フーグ)という機械は全部で1401機ありますが、『スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー』でゲストが乗る宇宙船も1401便です。この「1401」という数字、実は、世界のディズニーパークを設計開発するウォルト・ディズニー・イマジニアリングという会社の住所の番地なんです。
みっこ
聞き手
うわっ、すごい。今度行ったら探してみます!
好きを仕事に! みっこがディズニーオタクとして活躍する理由
聞き手
ディズニーに関する著書は今回で7冊目とのことですが、ひとりディズニーをテーマにした本は初めてなんですよね。反響はいかがですか?
Twitterのリプなどで想像以上に反響をいただいています! 「斬新な企画ですね」「ひとりディズニー興味あります」「私もやってます!」といったコメントをたくさんもらいました。このご時世も相まって、ひとりディズニーへの隠れた需要を呼び起こすことができたんじゃないかと思っています。
みっこ
聞き手
Dヲタとしての活動はいつごろから始めたのでしょうか。
ブログを始めたのは、ちょうどひとりディズニーに行きはじめたころ。完全に趣味で始めたんですが、コツコツ更新してアクセス数が伸びるにつれて、女性誌のディズニー特集で記事を書かせていただいたり、イベントプレスとして呼んでいただいたりすることが増えました。その後『ウレぴあ総研 ディズニー特集』や『TDRハック』などのWebメディアの立ち上げに携わり、2015年に最初の著書を出版しました。
みっこ
聞き手
まさに「好きを仕事に」を体現されていますね! 同じようにネットで発信しているディズニーファンの方はたくさんいますが、その中でもみっこさんが活躍できている理由はどこにあると思いますか?
ディズニーリゾートには細かいバックグラウンドストーリーや雑学が山のようにあって、私もそこに魅力を感じているんですが、ディープすぎる話は一般的には取っつきにくい。だから、ディープな話ほど小難しく書かずに、いかにわかりやすく噛み砕いて発信するかにはこだわっています。それと、褒めるだけじゃなくて正直な意見もちゃんと書きます。
みっこ
聞き手
愛ゆえに、ですね。ずばり、みっこさんがいまディズニーリゾートにいちばん期待していることは何でしょう?
ランドもシーもファミリーエンタテイメントになりつつあって、マニアックなグッズや演出が減ってきています。各パークの個性を活かしながら、ライト層からディープ層まで幅広く楽しめる仕掛けが増えるといいなと思いますね。2019年に発売されたトラッシュカンのフィギュアは、私たちDヲタはもちろん、そうでなくても集めたくなるかわいさが絶妙でした!
みっこ
聞き手
永遠に完成しないディズニーリゾート。さらなる進化に期待したいですね。では最後に……みっこさんにとって「ひとりディズニー」とは!?
む、難しい(笑)。やっぱり、さっきも言ったように「生活の一部」でしょうか。パークに行くと「来た!」ではなく「帰ってきた!」という気持ちになって、家に帰ったときのようにすごくホッとするんです。みんなで行くディズニーももちろん楽しいですが、ひとりで肩の力を抜いて気軽に楽しむひとりディズニーならではの魅力を、たくさんの方に知っていただけたら嬉しいです。
みっこ
<語り手=みっこ/取材・文=三橋温子>
みっこ 16年間、東京ディズニーリゾートを楽しむDヲタ。 東京ディズニーリゾートについての裏技や雑学を紹介しているブログ「TDRな生活」で、合計約4500記事、約16年間更新し続けている。 アトラクションや、ショー・パレードの鑑賞よりも、パークの細かな雑学やウンチクが大好物。普段は普通の社会人。 「ウレぴあ総研 ディズニー特集」で150以上の記事を執筆するなど、WEBライターとしても活躍。その他、TV番組への情報提供や、雑誌・週刊誌のディズニー系情報の執筆や取材同行、攻略系ブログ「TDRハック」の執筆にも参加。 著書に『ディズニーに行く前に知っておくと得する66の知識』(文響社)、『ディズニーの待ち時間を劇的に減らす方法』『ディズニーがもっと楽しくなる魔法のトリビア』(KKベストセラーズ)など。 ブログ:TDRな生活(-_-).。oOO Twitter:@mikko_20100518
ひとりディズニー50の楽しみ方
みっこ(著)
定価:1,300円(税込1,430円)
気の向くままに、パークで好きなことを好きなだけ。
自分だけのディズニーの楽しみ方を見つけられる1冊です。