占い師が考える、「この世界の仕組み」と「不思議」
突然ですが、電卓をいじめたことはありますか?
一瞬、今、この画面を閉じて、スマホの電卓アプリでこう打ち込んでみてください。
1 ➗ 0 =
iPhoneユーザーの方は驚いたかもしれません。
スマホの向こう側で電卓が「は?」と絶句するのを感じたはずです。
今日はそんな電卓の気持ちが、よくわかるかもしれません。
なぜなら、これからあなたも、まったく同じ目に遭うからです。
ようこそ。
目次
お坊さんが発明した「人間フリーズ装置」
スマホのアプリが突然フリーズした経験は、誰でもありますよね。原因不明、再起動しか手がない、謎の沈黙。
禅の修行においては、それが公案でした。
禅の公案とは、人間の脳というスマホを意図的にフリーズさせるために、はるか昔のお坊さんたちが開発した、愛に溢れた悪意の塊です。
現代で言えば、コンピュータウイルスを作って「これで悟れ」と渡してくる師匠です。チェンソーマンで言えば岸辺。頭のネジが外れたスパルタ教育です。
ちなみに私は、とある禅寺での修行経験があります。禅僧としての名前も持っています。
そんなお坊さんから、最も有名な公案、「隻手音声」をご紹介します。
両手を叩けばパンと音がする。では、片手だけで叩く音とはどんなものか?




文系坊主「片手で猛スピードの素振りしたらブォン!って音するじゃないですか。あれじゃダメっすか?」
理系坊主 「音とは二物体の衝突による空気の振動と定義されます。よって単一物体では音の発生は原理的に不可能であり、この問い自体が成立しておりません。」
スピリチュアル坊主 「それは、宇宙の鼓動。あるいは、あなたと私の間に流れる、沈黙という名の音楽」
こんな回答が来たら、禅の師匠は全員に警策を叩き込みます。
完全に理不尽です。でもそれが正解なんです。
師匠が本当にやりたいことは「正しい答えを引き出す」ことではありません。
「答えを出そうとしている修行僧の頭の中」をぶっ壊すことです。
悟りへの道は、脳をフリーズさせることから始まります。



