「人に合わせていたら自分の気持ちが分からなくなった」
「気持ちが落ち込むことが多くて何も考えられないんだけど、これって病気?」
「本当の自分を知るために、家でもできるワークが知りたい」
などと考えていませんか?
社会に出て、色々な人とコミュニケーションを取る中で、ときには自分の考えを押し殺すこともあるでしょう。自分の考えを隠し続けた結果「本当の自分って何?」と見失ってしまうことは珍しくありません。
そこで今回は、本当の自分が分からない状態から抜け出す方法を解説します。
なお、人に振り回されず自分らしく過ごしたい方は、Jam氏の著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』がおすすめです。マンガが多めでサクッと心を守る方法がわかるため、日常生活に疲れを感じている方はぜひ手に取ってみてください。
目次
本当の自分が分からなくなる7つの原因
本当の自分が分からなくなる原因は、以下の7つが挙げられます。
- 自分に自信がない
- 失敗を恐れている
- 自分のいいところが思い浮かばない
- 周囲の目を気にしすぎている
- やりたいことがない
- 人に依存してしまう
- 病気の可能性がある
1.自分に自信がない
自分に自信がないと「自分は何をやってもダメだ」と感じて、なにをやっても腑に落ちなかったり、受け入れられなかったりします。その結果、本当に自分がやりたいことがわからなくなってしまうのです。
とくに自己肯定感が低い方は、自分に自信がないと思いがち。「自分には何もできない」と思い込んでいると、やりたいことやできることを見失ってしまうため、本当の自分が何かが分からなくなります。
2.失敗を恐れている
失敗を恐れ行動できなくなることにより、自分のことが分からなくなります。とくにプライドが高い方は「失敗したら終わり」と感じ、新しい挑戦をしなくなります。常に安定や無難な選択を取るため、自分が何をしたかったのかが分からなくなってしまうのです。
3.自分のいいところが思い浮かばない
自分の欠点ばかり目がいってしまい、いいところが思い浮かびません。自分のいいところが思い浮かばない方は、自分に対して厳しく、自分の欲求や感情を抑えがちです。「こうでなければならない」と完璧主義傾向にあるため、本来の自分が見えなくなってしまうのです。
4.周囲の目を気にしすぎている
周りの目を気にしすぎていると、人からどう思われるかを気にするため、自分を押し殺してしまいます。空気を読みすぎてしまうため、いざ自分の意見を求められたときに、本心を答えることができません。「どのように答えれば良いのか」「そもそも自分は何を考えていたのか」と感じ、本当の自分が分からなくなってしまいます。
他人に合わせるだけではなく、自分がどうしたいのか、どう感じているのかも考える習慣を身につける必要があります。
5.やりたいことがない
本当の自分がわからない方は、やりたいことが思い浮かびません。わからない要因として、人に合わせすぎて自分を見失っている可能性があります。やりたいことを悶々と考えていると見つからないため、興味を持ったことから行動してみることが大切です。
6.人に依存してしまう
友達や恋人に依存してしまうと、自分が分からなくなることがあります。身近な人に頼ることで安心感が得られますが、依存してしまうことで、選択権を相手に委ねてしまうからです。常に相手に対して「○○はどう思う?」など常に聞く状態になってしまい、自分で思っていることが分からなくなってしまいます。
7.病気の可能性がある
本当の自分が分からないことの原因として、うつ病や境界性人格障害など病気の可能性もあります。うつ病は、気分が落ち込んだり気力が分かなかったりと「考える」ことが苦痛です。境界性人格障害の場合、人に依存したり、感情のコントロールができなかったりするなど常に不安定な状態にあるため、自分のことが分からなくなることが特徴です。
病気の症状にあてはまる、日常生活に影響を及ぼしている場合は、医療機関の受診を検討しましょう。
本当の自分が分からず苦しい状態から抜け出す10の方法
本当の自分が分からず苦しくなったときは、以下の方法を試してみましょう。
- 自分が分からなくなった原因を考える
- 自分の気持ちを吐き出す
- 行動してみる
- 周囲の目を気にしない
- メモを取ってみる
- 心身を休ませる
- さまざまな人と会う
- カウンセリングを活用する
- 他己分析を依頼してみる
- ジョハリの窓を活用する
体調に影響が出ている場合は休息し、身近な人に自分の気持ちを話してみてください。それぞれ具体的に説明します。
1.自分が分からなくなった原因を考える
本当の自分が分からないと感じた時点で「いつから自分が分からなくなったのか?」と考え、原因を突き止めることが必要です。人間関係や家庭環境、挫折から自分が分からなくなっているケースがあります。
- 常に友人の意見に合わせて自分の思っていることが言えなかった
- 親から常に「これをやりなさい」と言われる環境だった
- 部活の大会で結果が残せず、自信をなくした
本当の自分がどう思っていたのか、当時言いたいけど言えなかったことを整理することで「本当の自分」が見えてくるでしょう。
2.自分の気持ちを書き出す
自分の気持ちを言葉にして吐き出すことで、自分の気持ちが和らぎます。思いついたままにどんどん書き出してみることで、自分の考えていることが可視化されます。自分の気持ちを抑えている人に効果的です。
書き出す際には、文章ではなく単語で十分です。例えばいま「つらい」と感じているなら、そのまま「つらい」と書き出してみましょう。書き出すことで気分がスッキリし、解決に導こうという気持ちが湧き上がります。
3.自分が思うままに行動してみる
他人のことを考えずに、自分が思うままに行動してみましょう。行動してみることで自分を知るきっかけとなり、自己理解につながります。たとえば気になっていた飲食店にひとりで行ってみるなど、身近なところからソロ活をしてみても良いでしょう。
いきなり行動できない場合は、体験談を読んでみることでイメージしやすくなります。どうしてもやりたいことが思い浮かばない場合は「目覚ましをかけずに起きる」など、日常生活をゆっくり過ごすことを意識してみましょう。
4.周囲の目を気にしない
本当の自分が分からない方は、周囲の目を気にしすぎる傾向があります。他人に合わせると自分を見失うため「自分が行動したいようにする」ことがおすすめです。また周囲の目を気にしないために、以下の方法を試してみましょう。
- 小さな目標を達成する
- SNSから距離を置く
- ポジティブな言葉を使うように意識する
周りに目を向けないことで、自分がどんな人間なのかが分かります。とくにSNSは他人の評価が目につきやすいため時間を決めるなど、ルールを定めておくことが大切です。
5.メモを取ってみる
嬉しかったことやイライラしたことなど、日頃からメモを取る習慣を取り入れてみましょう。自分のありのままの感情と向き合えて、本当の自分が分からなくなる事態が避けられます。今は感情を選択し、可視化できるアプリが充実しているため、活用してみてください。
6.心身を休ませる
心身を休ませてリラックスすることで嫌なことを忘れられ、疲れが緩和されます。疲れている状態を放置していると体調不良が悪化したり、気持ちが分からなくなったりと悪循環です。
- 睡眠時間を7~8時間とる
- いつもよりゆっくりと湯煎につかる
- 趣味に没頭する
マイナス感情が大きくなると自分の気持ちが分からなくなるため、休む時間を確保しましょう。
7.さまざまな人と会う
どのような人といると楽しいか、どんな人が苦手か?など自分のことが分かるようになるために、さまざまな人と出会いましょう。たくさんの人と会えば会うほど、自分では分からなかった魅力や長所がみえてきます。
- 仕事先
- 学校
- 趣味のサークル
- オフ会
- 居酒屋
年齢や仕事に関係なく、会ってみることがポイントです。人と関わってみると「意外と人をまとめることが得意だった」など新たな一面に気付けるでしょう。自分を知るために、近くの場所からで構わないため人と会ってみましょう。
8.カウンセリングを活用する
自分が分からなくなった原因として、病気や幼少期の環境が影響している場合は、カウンセリングを活用してみてください。ひとりで向き合うとパニックになったり、かえって症状が悪化したりします。カウンセラーは心の専門家で、気持ちに丁寧に向き合うため、本当の自分がどのように感じているのかに気づけるようになるでしょう。
対面だけではなく、オンラインカウンセリングに対応している機関もあります。直接話すことに抵抗がある場合は、リラックスできる場所でオンラインから利用してみましょう。
9.他己分析を依頼してみる
友人や家族など身近な人に自分について聞く「他己分析」を依頼してみましょう。自己分析の手段のひとつです。自分を客観的にみれたり、忘れていたエピソードがでてきたりと、新たな発見になります。質問するときは具体的に、以下のように尋ねてみてください。
- 自分がいてよかったと思うこと
- 自分が他の人と違うところはなにか
- 人に○○だと言われるけれど、見た感じはどうか
良いところだけではなく欠点を素直に受け入れたうえで、自分の過去などを深掘りできます。
10.ジョハリの窓を活用する
ジョハリの窓は自己分析をしながら他者との関係が知れるツールで、自分と他人の認識のズレが理解できます。自分の特性や自分に対する理解を4つにわけています。
- 開放の窓:自分も他人も知っている
- 盲点の窓:自分では気がつけていないが他人は知っている
- 秘密の窓:他人は知らない自分だけが知っている
- 未知の窓:自分も他人も知らない
紙やペンを使ったり、無料アプリを活用して実施できます。自分を見つめ直すと同時に、相手に対してどのように感じているのかを書き出すことが大切です。
本当の自分が分からなくなる前に心を休ませよう
本当の自分が分からなくなった状態から抜け出す方法を紹介しました。自分がどうしていきたいか迷ったときは、心身を休ませることを優先させましょう。回復したら自分がやってみたいことや、他己分析などのワークに取り組んでみてください。
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