「断捨離を始めたいけれど、何から手をつければいいのか分からない…」
「物を捨てる判断ができなくて、結局いつも途中で挫折してしまう」
部屋の物が増えすぎて、探し物に時間がかかったり、散らかった空間にストレスを感じたりしていませんか?断捨離を始めたいと思っても、具体的な方法が分からず行動に移せない方は多いものです。
そこでこの記事では、断捨離を進める具体的なコツを場所別に解説します。
- 断捨離で得られる3つの効果
- 本格的に始める前の事前準備3ステップ
- クローゼット・キッチン・小物の断捨離のコツ9選
この記事を読むことで、あなたの生活スタイルに合った断捨離の進め方が分かります。明日から実践できる具体的な方法をお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
断捨離を行うと得られる3つの効果
断捨離を実践すると、生活のさまざまな面でポジティブな変化が現れます。ここでは、断捨離によって得られる3つの効果を解説します。
探し物の時間が減って時間に余裕ができる
断捨離をすると、物の定位置が明確になり、探し物の時間が大幅に減ります。必要な物がすぐに見つかるため、朝の準備や家事の効率が上がるのです。
物が多いと、引き出しの中や棚の奥に必要な物が埋もれてしまいます。「あの書類はどこだっけ」「子どもの服が見つからない」と探し回る時間は、積み重なると相当な量になるでしょう。
断捨離で物の量を減らせば、収納スペースに余裕が生まれ、一目で何がどこにあるか把握できます。例えば、平日の朝に10分探し物をしていた場合、それがゼロになれば1週間で50分、1ヶ月で約3時間もの時間が生まれます。この時間を自分や家族のために使えるようになるのです。
無駄な出費が減ってお金が貯まる
物を減らすと、家にある物が把握でき、同じ物を重複して買ってしまう失敗がなくなります。結果として、無駄な出費が減り、お金が貯まりやすくなるのです。
クローゼットが物であふれていると、似たような服を持っていたのを忘れて新しい服を買ってしまいます。キッチンの奥に同じ調味料が2本あったり、使っていない調理器具を買い足したりした経験はありませんか?
断捨離をすれば、自分が何を持っているか明確に分かり、本当に必要な物だけを買う習慣が身につきます。さらに、物を買う前に「本当に必要か」「置く場所はあるか」と考えるようになり、衝動買いも減るでしょう。月に数千円の節約でも、1年で数万円の差になります。
心に余裕が生まれる
断捨離によって部屋が片付くと、視覚的なノイズが減り、心にも余裕が生まれます。散らかった空間は無意識のうちにストレスを与えているためです。
物があふれた部屋にいると、「片付けなきゃ」というプレッシャーを常に感じます。急な来客があったら恥ずかしい、家族に申し訳ないという罪悪感も積み重なるでしょう。
物が少なくすっきりした空間では、リラックスして過ごせる時間が増えます。片付けのストレスから解放され、家族との時間や自分の趣味に集中できるようになるのです。心の余裕は、家族関係や日々の生活の質を高めてくれます。
本格的に断捨離を始める前の事前準備
断捨離を成功させるには、いきなり物を処分するのではなく、事前準備が欠かせません。ここでは、スムーズに断捨離を進めるための3つの準備を解説します。
1.ゴミを捨ててスペースを確保する
断捨離を始める前に、明らかなゴミを捨ててスペースを確保しましょう。作業スペースがないと、物を広げて分類できず、断捨離が進まないためです。
空のペットボトル、読み終わった新聞や雑誌、期限切れのチラシなど、迷わず捨てられる物からまず処分してください。これだけでも部屋がすっきりし、断捨離のモチベーションが高まります。
床やテーブルの上に物が積まれている場合は、まずそれらを移動させて作業スペースを作りましょう。物を「残す」「捨てる」「保留」に分類するための場所が必要です。最初の一歩として、ゴミ袋を用意してゴミを捨てるだけで、断捨離がスタートします。
2.捨てる基準を考える
断捨離で挫折しないためには、事前に自分なりの「捨てる基準」を決めておきましょう。基準がないと、物を手に取るたびに迷い、判断に疲れてしまうためです。
基準の例としては、以下のようなものがあります。
- 1年以上使っていない物は処分する
- 壊れている・汚れている物は手放す
- 同じ用途の物は1つだけ残す
- ときめかない物は処分する
自分のライフスタイルに合った基準を設定すれば、判断に迷う時間が減ります。例えば、「子どもが小さいから安全性を優先」「忙しいから手入れが楽な物だけ」といった基準でも構いません。
基準を紙に書いて見える場所に貼っておくと、迷った時にすぐ確認できて便利です。ただし、あまり厳しい基準にすると続かないため、無理のない範囲で設定してください。
3.場所を区切る
断捨離は、一度に家全体を片付けようとせず、小さなエリアに区切って進めましょう。範囲を限定することで達成感を得やすく、継続しやすくなるためです。
例えば、「今日は洗面所の引き出し1段だけ」「クローゼットの右半分だけ」といった具体的な範囲を決めます。週末に時間が取れる場合でも、1〜2時間で終わる範囲に絞るのがおすすめです。
小さな成功体験を積み重ねることで、「自分にもできる」という自信がつきます。また、区切った場所が片付くと、その変化が目に見えて分かるため、モチベーションを維持しやすくなります。最初は引き出し1つ、棚1段からスタートしても十分です。
【クローゼット編】断捨離のコツ3選
クローゼットは物が溜まりやすく、断捨離の効果を実感しやすい場所です。ここでは、クローゼットの断捨離を成功させる3つのコツを紹介します。
まず2軍の服から処分する
クローゼットの断捨離は、お気に入りの服ではなく、2軍の服から処分しましょう。2軍の服とは、「着られるけど積極的には選ばない服」のことです。
クローゼットを開けた時、いつも同じ服ばかり選んでいる方は多く、奥やハンガーの端に追いやられている服は、実質的に着ていない2軍の服である可能性が高いです。
2軍の服から処分すれば、判断に迷いにくく、断捨離がスムーズに進みます。「いつか着るかも」と思う服は、現実的には着る機会がないことがほとんどです。2軍の服を手放すことで、本当に好きな服だけが残り、毎日のコーディネートが楽になります。
1年以上着ていない洋服は処分する
1年以上着ていない服は、今後も着る可能性が低いため処分の対象にしましょう。服は四季を通して1年サイクルで着回すため、1年着なかった服は必要ないと判断できるのです。
「高かったから」「まだきれいだから」という理由で取っておいても、クローゼットのスペースを占領するだけです。1年という期間は、冠婚葬祭やイベントも含めた十分な判断基準になります。
判断に迷う場合は、服を一度全て出して、着た服と着ていない服に分けてみてください。着ていない服の多さに驚くかもしれません。着ない服を手放せば、本当に必要な服が分かり、新しい服を買う時の判断力も上がります。
サイズの合わない服を手放す
サイズの合わない服は、迷わず手放しましょう。「痩せたら着よう」と取っておいても、その時には流行も変わっていますし、モチベーションにもなりません。
体型は変化するものですが、仮に目標体重になったとしても、その時の自分に似合う新しい服を買う方が気分が上がります。
今の自分に合った服だけを残すことで、毎朝の服選びがスムーズになり、自信を持って外出できます。サイズが合わない服は、フリマアプリで売るかリサイクルショップに持ち込み、誰かに活用してもらいましょう。
【キッチン編】断捨離のコツ3選
キッチンは毎日使う場所だからこそ、断捨離の効果を実感しやすい空間です。ここでは、キッチンをすっきりさせる3つのコツを解説します。
欠けている食器は処分する
欠けたりヒビが入ったりしている食器は、すぐに処分しましょう。欠けた食器は見た目が悪いだけでなく、ケガの原因にもなるためです。
「まだ使える」と取っておいても、来客時には出せませんし、毎日の食事で使うことも少ないはずです。欠けた食器を食器棚に入れておくと、他の食器を取り出す時に邪魔になり、使い勝手が悪くなります。
欠けた食器を処分すれば、お気に入りの食器だけが残り、食事の時間が豊かになります。新しい食器を買う余裕も生まれるでしょう。欠けた食器は自治体の分別ルールに従って処分してください。
家族の人数に合わせた数に絞る
食器は、家族の人数+来客用2〜3セットに絞りましょう。必要以上に食器があると、収納スペースを圧迫するだけでなく、同じ食器ばかり使ってしまいます。
3人家族なら、普段使いの食器は3セット、来客用に2〜3セットあれば十分です。使う食器を限定することで、食器洗いの手間も減ります。たくさん食器があると、洗わずに次々と使ってしまい、シンクに食器が溜まる原因にもなるのです。
同じ用途の食器が複数ある場合は、お気に入りや使いやすい物だけを残してください。食器棚がすっきりすると、食器の出し入れがスムーズになり、毎日の家事がストレスフリーになります。
使っていないものはフリマなども利用する
買ったものの使っていない調理器具や食器は、フリマアプリやリサイクルショップを活用して手放しましょう。捨てるのがもったいないと感じる物でも、誰かに使ってもらえれば罪悪感が減ります。
例えば、結婚式の引き出物でもらったブランド食器、衝動買いした調理器具、セットで買ったけれど使わないサイズのタッパーなど、未使用や美品なら売れる可能性があります。売れたお金で本当に欲しい物を買えば、断捨離のモチベーションも上がるでしょう。
フリマアプリの出品が面倒な場合は、リサイクルショップにまとめて持ち込むのも手です。買取価格は安くても、処分の手間が省け、環境にも優しい選択になります。使わない物を手放すことで、キッチンが使いやすく快適な空間に変わります。
【小物編】断捨離のコツ3選
小物は細かくて数が多いため、断捨離が後回しになりがちです。ここでは、小物の断捨離を効率的に進める3つのコツを紹介します。
まずは財布やカバンの中身から始める
小物の断捨離は、財布やカバンの中身から始めましょう。範囲が限定されているため短時間で終わり、達成感を得やすいためです。
財布やカバンの中には、使わないポイントカードやレシート、使わないペンやティッシュ、古い薬が埋もれているかもしれません。これらを整理するだけで、必要な物がすぐに取り出せるようになります。
財布やカバンがすっきりすると、外出時のストレスが減り、気持ちよく出かけられます。さらに、小さな成功体験が自信につながり、家の他の場所の断捨離にも前向きになれるでしょう。まずは今使っている財布とカバンから始めてみてください。
同じ用途のものは数を絞る
同じ用途の小物が複数ある場合は、本当に使う物だけに絞りましょう。複数持っていても、結局いつも使うのは同じ物です。使わない物は引き出しのスペースを占領するだけになります。同じ用途の物は1〜2個に絞れば、収納場所がすっきりし、必要な時にすぐ見つかるでしょう。
「予備があった方が安心」と思うかもしれませんが、実際に消耗品以外で予備を使う機会はほとんどありません。本当に使いやすいお気に入りの物だけを残すことで、毎日の生活がより快適になります。
使用期限切れは迷わず捨てる
使用期限や賞味期限が切れた物は、迷わず処分しましょう。期限切れの物を使うのは衛生的にも良くありませんし、効果も期待できません。
化粧品サンプル、古い薬、期限切れの絆創膏、賞味期限が過ぎた食品など、「もったいない」と取っておいても結局使わない物は思い切って捨ててください。特に薬や化粧品は、期限を過ぎると品質が劣化し、肌トラブルや体調不良の原因になる恐れがあります。
定期的に引き出しや棚をチェックする習慣をつければ、期限切れの物を溜め込まずに済みます。期限切れの物を処分することで、本当に必要で新鮮な物だけを手元に置く習慣が身につくでしょう。
まとめ
断捨離は、正しいコツと手順を知れば誰でも無理なく進められます。この記事で紹介した9つのコツを実践すれば、きれいでシンプルな部屋を手に入れられるでしょう。
完璧を目指さず、できる範囲で無理なく進めることが断捨離成功の秘訣です。今日から財布やカバンの中身を整理するだけでも、断捨離の第一歩になります。
あなたも今日から断捨離を始めて、シンプルで心地よい暮らしを手に入れましょう。
なお、断捨離を行っている方の実体験が知りたいと感じたら、ぜひミニマリストしぶさんの著書『新版 手ぶらで生きる。 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』をご覧ください。SNS総フォロワー40万人の著者が考える、ミニマリストとして大切な50の考え方を紹介しています。興味がある方は、ぜひ手に取ってみてください。



