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読み聞かせで得られるメリットや効果とは?読み聞かせのコツや注意点も解説

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絵本を読み聞かせるときのコツ

絵本は工夫しながら読み聞かせることが大切です。読み聞かせのコツを解説します。

やり取りをしながら楽しむ

読み聞かせは、親子がやり取りをしながらおこなうことが大切です。やり取りをすることで「思考力」や「伝達力」が身に付きます。読み聞かせの回数が増すごとに、子供が自分の考えや驚き、発見などを声に出す機会が増えるでしょう。子供が、安心感を得られたり対話の楽しさに気づくきっかけになったりするため、パターン化された対話を楽しむことも大切です。

絵本を読み聞かせながら子供に問いかけることで、子供は自分で考えた感想を持ちやすくなります。やり取りは、自分の意見を伝える訓練にもなります。

ペースを落としすぎない

絵本は、読み聞かせるペースを落としすぎないように注意しましょう。普段の会話と同じくらいの速度が理想です。子供は、感覚やイメージなどの機能がある右脳が優位に働きます。読み聞かせのなかで画像をインプットしているため、速すぎたり遅すぎたりすると、子供の集中力が途切れて絵本の世界に没頭できません。子供の反応を見ながら、ペースを替えて集中力を途切れさせない配慮も必要です。

本によって読み方を変える

単調に読むのではなく、絵本の内容によって読み方を変えることも大切です。読み聞かせは、子供の想像力を向上させます。抑揚をつけすぎると、親の感情に子供の気持ちや思考がひっぱられてしまうため、過度な抑揚は不要です。

しかし、単調に読みすぎては子供が飽きてしまい、絵本に集中できません。ある程度の抑揚を付けた方が子供が話に引き込まれて集中できるなら、感情を込めた読み方も有効です。

親も絵本を楽しむ

読み聞かせをするときは、親も絵本を楽しむことが必要です。親は子供に文字を覚えさせようと必死になるかもしれません。しかし、子供が絵本を楽しめず、難しい、つまらないものだと認識すると子供は絵本から気持ちが遠ざかってしまいます。子供は、親の気持ちを感じやすいため、親が絵本を楽しんでいないと子供も絵本を楽しめなくなります。

年齢別絵本の選び方

絵本は年齢に合ったものを選ぶ必要があります。0~1歳まで、2~3歳、3~5歳に年齢層をわけて、読み聞かせに適した絵本の選び方を解説します。

0~1歳

0歳から1歳の子供には、絵が大きく描かれたシンプルな絵本を選びましょう。乗り物や動物など身近なものがテーマの絵本は、子供の興味がわきます。仕掛け絵本をはじめとする、親子で遊べるタイプの絵本も1歳までの子供におすすめです。単純で繰り返しの要素がある絵本もなじみやすいでしょう。模倣と繰り返しがある絵本は、ものの名前を学習するのに有効です。

2~3歳

2~3歳の子供には、感情移入ができる物語やストーリー仕立ての絵本がおすすめです。子供が登場人物の気持ちになって物語に入りこめるように、絵と文章があった絵本を選びましょう。絵本を通して、登場人物の動作や口調を真似る、体を動かすなどの行為は、ごっこ遊びの発展にもつながります。子供が共感しやすい点から、日常に寄り添った絵本も適しています。

3~5歳

3~5歳の子供には、想像力が膨らむ内容の絵本がおすすめです。想像力が育つと、読書力が培われるため、長編で構成が複雑な絵本も楽しめます。3~5歳は、読み聞かせる親の声を静かに聞ける時期です。絵本の細かい描写に注意が向けられるため、登場人物のわずかな表情や感情の変化にも気づけるでしょう。

絵本を読み聞かせるときの注意点

子供が絵本を楽しめるように、読み聞かせるときの注意点を解説します。

絵本に集中できる環境を整える

絵本を読み聞かせるときは、子供がリラックスして絵本に集中できる雰囲気を作りましょう。テレビやおもちゃなど、好奇心が移るものがあると、子供は気が逸れてしまいます。読み聞かせを楽しめる環境づくりが大切です。

アレンジを加えたり、内容を飛ばしたりしない

絵本は、アレンジを加えたり内容を読み飛ばしたりせず、書かれたままを読み聞かせましょう。絵本に書かれた文章は、挿絵の内容にあわせて書かれています。内容を変更したり、省略したりすると子供は不安に感じます。アドリブは、子供の想像力を邪魔しかねません。難しい言葉も言い換えたり、説明したりするのではなく、親子で言葉のリズムを楽しみましょう。

親の方から感想を求めすぎない

絵本の読み聞かせは、親の方から感想を聞きすぎない配慮が必要です。絵本の感想を上手く言語化できない年齢の子供は、感想を答えられずもどかしい思いをする場合があります。読み終わった後にすぐに感想を聞くと、絵本を通じて想像力や感受性をはぐくむ作業が中断しかねません。子供が感想を述べるまで親の方からの質問は避けましょう。

まとめ

絵本の読み聞かせには、コミュニケーションがとれる、感受性が豊かになるなどの効果があります。読み聞かせをする時は、やり取りをしながら親子で楽しみながらおこなうことが重要です。

ぜったいに おしちゃダメ? ラリーのたんじょうびケーキ』は、子どもとのやり取りも楽しみながら絵本の読み聞かせをしたい親子におすすめの絵本です。表紙のイチゴは触りたくなるようなツブツブ感の加工を施しています。ページをめくるにつれてラリーがどんどんケーキにされてしまうコミカルな展開は、子供だけでなく親も思わず引き込まれるでしょう。

(画像提供:iStock.com/xijian)



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