いくら整った顔立ちでも、メイクに気をつかっていても、「魂」から美しく輝かなければ本当の美人とはいえません。美容家として5万人以上の美をサポートし、量子力学や数秘術の知見ももつ田村さんが、今までの常識とは違った切り口から美容法を伝授!
目次
「魂美人」ってどんな人?
本当の美しさは「細胞」レベルでつくられる
こんな人、まわりにいませんか? お顔は整っているのに、なんか素敵じゃない人。おしゃれも化粧もバッチリなのに、イケてない人。美人なのに幸薄そうな人。一緒にいるとちょっと疲れてしまう人……。
反対に、お顔立ちはそんなに美形じゃないのに、すごく魅力的な人っていませんか? それが「魂美人」なんです。魂美人とは、たとえばこんな人のこと。
魂美人がなぜ魅力的なのかというと、その人を形成する60兆個の細胞一つひとつがキラキラと輝きながら振動しているから。私たちの体や世の中のすべてのものは細胞でできていて、それらは「分子運動」という見えない振動をしています。なかでも、とくに細かくて心地いい振動をしている細胞の集合体から出ているのが、いわゆる「オーラ」。これは量子力学で証明されていることです。
「オーラがあるね」「エネルギーが大きいね」「波動が高いね」といった言葉を聞いたことがあると思います。少し前までは「魂」とか「波動」というとちょっと抵抗を感じていた人も、いまは当たり前に受け取れる時代。それは、私たち人間が「私たちはどうやら“魂”らしい」と気づいたからなんですね。
量子力学とは
この世界はまだまだ未解明のことが多くて、現段階では「見える世界」が5%、「見えない世界」が95%といわれています。つまり、この世の中のほとんどは一般的な人間が見えない領域。身近な例を挙げると、見えないけれど確実に存在しているものを「エネルギー」といいます。たとえば太陽エネルギーは、目には見えないけれど確実に暖かさを感じるし、植物も育ちますよね。
細胞を細かく分解していくと、分子>原子>原子核>素粒子となります。現在わかっているのは素粒子という単位まで。この極小の物質は「量子」と呼ばれ、その不可思議な性質はまだまだ解明されていません。
リンゴを落としたら重力で落ちる。これは「古典物理学」と呼ばれる従来の物理学で証明されています。一方で、私の扱っている量子力学は「現代物理学」と呼ばれるもの。リンゴを落としたら何百万回に1回は消えるかもしれない。壁にぶつけたら何百万回に1回は壁に入っちゃうかもしれない。全部説明するとかなり時間がかかるのでここでは説明しませんが、簡単にいうとそういう世界の学問です。
「引き寄せ」と量子力学の関係
「思考は現実化する」という言葉を聞いたことはありますか? 意識したものが目の前に現れること、いわゆる「引き寄せ」という概念ですが、これにも実は量子力学が関係しています。
世の中のすべてのものは細胞でできていて、一つひとつの粒が振動しているといいました。それらの粒には、似たものに引き寄せられるという性質があります。たとえば食べても食べても太らない人は、「食べても痩せる」という意識の設定になっている。「こんな環境は嫌だ」と思っているのになかなか抜け出せない人は、「いまの環境にいたほうが都合がいい」という意識がどこかにあったりするんです。
潜在意識も含めて、本当に信じきっているものが引き寄せられ、目の前に現れる。それが「引き寄せ」の仕組みです。
魂美人の細胞の「波動」
細胞の振動にはそれぞれの波動があり、人間の波動も一人ひとり違います。縦軸をエネルギーの大きさ、横軸を振動数として、グラフに表してみるとこんな感じ。
魂美人の波動は、上下の振れ幅が同じくらい波打っていて、しかも細かいのが特徴です。見るからにエネルギーが溢れていて、まわりも明るくなるような人。
波動の形は、生まれつきの部分も正直あります。聖人の場合がいい例でしょう。ただ、日常生活や生き方、考え方の工夫次第で、波動の乱れを生まれ持った形に戻したり、振り幅や振動数をよりよくしたりすることはできる。その具体的な方法をお伝えします。
魂美人の波動に近づける方法 〜ライフスタイル編〜
魂美人の波動に近づけるには、縦軸と横軸をそれぞれ別の方法で強化していく必要があります。縦軸の強化とは、細胞のエネルギーを高めること。グラフでいうと波の振り幅を大きくすることです。対して横軸の強化とは、細胞の振動数を増やすこと。グラフでいうと波の数を細かくすることです。
まずは、縦軸の強化から。これは普段の生活の中で意識することができます。
①体のコンディションを整える
体と意識はくっついているので、体を整えることがエネルギーの強化につながります。健康診断で問題がないというだけではダメ。さまざまな方法で体を「快」の状態にして、自分が心地いいと感じる時間をできるだけ長くキープすることが大切です。
■食事
エネルギーの高い食品を摂りましょう。できあがるまでの工程のなかで、大切に丁寧につくられたものや太陽エネルギーをいっぱい浴びたものはエネルギーが高いです。たとえば、大量生産された食品や農薬や添加物だらけの食品より、オーガニックで無添加の食品。LEDライトの水耕栽培の野菜より、太陽光を浴びている野菜。
ただし、「絶対オーガニックじゃなきゃダメ」と神経質になりすぎるのはよくありません。ほどほどに楽しく選ぶことがポイント。私は食材を買うとき、「私を買って!」と自分に訴えかけてくるものを選びます。妄想でいいので、「どの子が私のエネルギーと合うかな?」とイメトレしながら選んでみてください。あとは、幸せを感じながらおいしく食べること! 眉間にシワを寄せて食べるとエネルギーが下がります。
■毎日の生活
太陽、海、月、温泉、森林など、自然のエネルギーを活用しましょう。また、身につけるものや身のまわりのものは、本当に好きなものを選びましょう。とくに色や形や感触など五感に訴えかけてくるものは「快」が高まります。食材と同じで、丁寧に愛情を込めてつくられたものもエネルギーが高いです。
■運動・美容
たとえばファスティングをするとき、うまくいかない人は「これを1週間がんばればきれいになれる!」と考えています。そのとき脳は1週間後をイメージしている。つまり「いまはつらい」と感じているのです。
一方で、うまくいく人は、ファスティングに取り組んでいるいま現在も「快」の状態。イメトレが上手ともいえます。美ボディの映像をイメージするだけでなく、ファスティングが成功したらどんな心地よさがあるか、体が軽くて足もむくまなくて気持ちいい! という状態をどれだけリアルに想像して「快」になれるか。物質をつくっているのは「いまの状態や意識」なので、妄想の特訓が大切なんです。
また、化粧品や運動グッズを選ぶときも、成分や製法のよさはもちろん、使って心地いいもの、「いま」きれいになっている自分を感じられるものを選びましょう。香りやパッケージが好きなもの、信頼している人が勧めてくれるものなど。そして、使うときは細胞がプルプル輝いている状態をイメージしながら使う! 私がエステサロンに勤務していた頃も、エステに通う途中や経過を楽しんでいる人はやっぱり成果が出ていました。
■仕事・休暇
これは、「好きなことをする」に尽きます。脳と背骨はつながっているので、好きではないことをやっているときや、がんばらなきゃ! と思ってやっているときは、背中や首がとにかくガチガチになる。そうなると脳が活性化しなくなり、ひらめかなくなるんです。嫌なことはできるだけやめるようにし、ガチガチになったときは外から刺激してもOKなので、鍼灸マッサージやエステ、スパ、自宅のバスタイムなどで背骨を緩めて柔らかくしましょう。
②エネルギーの高い人と過ごす、高い場所で過ごす
人生を変えたいときは、付き合う人や住む場所を変えるといい、とよくいわれます。これは、考え方の基本設定や基準値が自分とは違う人・環境に触れることで、自分の設定も変わっていくからです。
波動が違うところに飛び込むので、自分と違いすぎるとなじめないことも。荒波に飛び込んだままそこに居続けられる人は最短でエネルギーを高められますが、みんなそれができるわけではない。溺れながらも少しずつ前に進むか、自分にもう少し近い波形のところに飛び込んで徐々にステップアップしていくか、自分に合うやり方でなじんでいきましょう。
③言語と姿勢で脳幹を活性化させる
脳幹とは、本能をつかさどる原始的な脳のこと。大人になるにつれて本能を理性で押さえ込むようになり、脳幹も不活性化して背骨がガチガチになってしまいます。それを一気に活性化させる方法が「言語」と「姿勢」。
「オーリング」という筋肉反射テストを知っていますか? 人差し指・中指・薬指のどれかを親指にくっつけて「O」の形をつくり、力を入れて、その状態で自分の性別や名前を声に出して言います。もうひとりの人はOの指同士を引き離すように引っ張り、指が離れるか離れないか反応を見るというテストです。
たとえば女性の場合、「私は女です」と言ったあとは、指に力が入ってリングは外れません。でも「私は男です」という間違ったことを言ったあとは、指の力が抜けてリングが外れます。反射的に「違う!」と思うことを言うと、言ったとたんに不快になって力が入らなくなるんです。
力が入る言葉、力が入らない言葉は人によって違います。「がんばる」と声に出すと力が抜けてしまう人は、「がんばらないとダメ」「いまはできていない」と無意識に感じていて、逆に「ベストを尽くす」と声に出したほうが力が入ったりします。自分の脳幹が活性化する言葉づかいを普段から意識しましょう。パートナーや子どもに声をかけるときも、「がんばってね」ではなく「楽しんでね」と言うなど工夫したいものです。
また、脳幹は、体が安定していて心地いい状態のときに活性化します。背中が丸まっていたり、への字口をしたりしているときは「嫌な状態」というのを脳が覚えているので、その状態でオーリングテストをすると力が抜けて指が外れてしまいます。姿勢を正したり笑顔でいたりすると、指は外れません。脳幹を活性化させるためにも、日頃から口角は無理やりにでも上げておいたほうがいいですね。
魂美人の波動に近づける方法 〜数秘術編〜
横軸を強化する、つまり細胞の振動数を増やす方法は、ひとつしかありません。それは「自分らしく生きること」。言葉を変えると、「魂の学びを深めていくこと」ともいえます。
自分らしく生きるとは、自分の使命に沿って生きていくこと。魂レベルで本当にやりたいことをしていくと、魂の学びが進みます。やりたいことを必ずしも達成する必要はなく、使命の方向に気づいて歩みを進める段階で、振動は細かくなっていきます。そして、自分のための人生なのに、なぜかまわりの人も幸せにすることができている。それが「自分の使命に沿って生きる」という人生なのです。
数秘術とは
本当にやりたいことや本当の自分を知るツールはいろいろありますが、そのひとつが「数秘術」。生まれたときの名前と生年月日で、8個の自分のエネルギーがわかるツールです。
数秘は、誰が正しいとか優れているとかを判断するものではありません。大切にしていることの順番が一人ひとり違うということを知り、みんなの個性をより認め合うことができる。それが数秘のいいところです。通常はセッションでひとり2時間半くらいかけて8個のエネルギーを診断していくものなので、ここで全部を説明することはできませんが、今日は「LP(ライフパスナンバー)」の出し方だけ紹介したいと思います。
自分の喜びポイントがわかるLP(ライフパスナンバー)
最初にお伝えすると、「LPが何番だから自分はこう」とシステマチックに考えるのは絶対にダメ。向いている仕事を知りたい場合も、「何番だからこの仕事」ではなく、LPによって「その仕事の中でどんなことに喜びを感じるか」を知るというのが数秘です。
数字一つひとつの細かい解説はしませんが、大まかにいうと、LPの数字が小さいほど魂がフレッシュな状態。1の人は、地球に初めてひとりで降り立った人のイメージ。自分が大好きで突進型です。2の人は、地球にふたりで降り立った人のイメージ。目の前の相手に寄り添い、その人のためになにかすることを好みます。3の人は好奇心旺盛で、次から次へと変化したいタイプ。5の人は3に近いエネルギーですが、変化を人に伝えることに喜びを感じます。私は33なのですが、11・22・33のゾロ目の人は魂年齢が高く、感性が豊かで変わっているタイプです。
エステサロンに勤めていた頃、私がどんな接客をしていたかというと、「これをすると細胞が活性化して……」「ミトコンドリアが……」とマニアックな話ばかりしていました(笑)。私は美容のこういうマニアックな部分が大好きで、それを心から楽しそうに話す私を見て、お客さまも楽しんでくださっていたんです。
一方で、たとえばLPが1の美容家は、私のような接客は向いていません。「お客さまのために……」という考え方も合わないでしょう。「これを使ったら私みたいにきれいになりますよ!」という接客をして、お客さまも「○○さんみたいになりたい!」と憧れる。そうすることで、自分もまわりも幸せになるのです。
自分の喜びポイントに気づいたら、そこにフォーカスして「快」を感じる。すると波形がどんどん細かくなって、振り幅も大きくなっていく。それが魂美人の波動への近道です。量子力学と数秘術の観点から本当の自分と向き合い、エネルギー溢れる魂美人をめざしましょう!
(画像提供:iStock.com/jeffbergen)
wakariumさんのイベント動画が視聴できます。
https://www.sanctuarybooks.jp/event_doga_shop/detail.html?id=222
田村恭子 (美容家・量子力学講師・数秘術) <VISION> 〜やりたいことが、なんでもできる女性を増やし、世界を平和にしていく〜 ・美容に携わり22年、5万人以上の女性の「外見を変えて自信をつける」ことをサポート。 ・たかの友梨ビューティクリニックで13年のサロンワークに携わり、女性を大変身させるテレビ番組「ビューティコロシアム」を担当 ・多くのお客様に支持され、全国で売上1位を何度も受賞するが、企業のルールの中で提供できることに限界を感じ、結婚・出産を機に独立 ・世田谷でオーガニックエステサロンmyusisを開業 ・40歳を機に「このままの自分ではやりたいことが終わらない」と潜在意識を変えていくことの大切さに気づき、2015年に潜在数秘、量子力学の提供を始める ・現在は、美容の仕事、数秘術の個人セッションや、量子力学的引き寄せ講座などを開催し、外見からも内面からも自信をつけるサポートを提供