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自分らしさを最大限活かせるようになる性格診断/上林亨(@joe_life_yeah)

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Instagramフォロワー5.7万人の心理カウンセラー上林亨さんが、DNA心理学に基づいた、顔タイプ性格診断の方法について解説します。自分の顔タイプを知って、遺伝子レベルの性格と価値観が分かれば、きっと生きやすくなります。

カウンセラーを目指すきっかけ

カウンセリングに救われた過去

まず僕がカウンセラーとして性格診断を始めた経緯からお話ししたいと思います。

僕は20歳になってすぐに詐欺にあいました。当時、四柱推命という中国の占いを学びたいと思っていたところ、mixiで知り合った人から「四柱推命を仕事にしていく方法があるよ。」と言われ、実際仕事にしている人を紹介してもらいました。その人たちに会うと、「四柱推命を学ぶ講座は入会金が30万円、年会費が100万円必要だ。」と言われました。当時はアルバイト生活をしていて、そんな大金は払うことができないと話すと、「消費者金融で借りちゃえばいいよ!」とお金の借り方を全部紙に書いて渡されました。そして、20歳になった瞬間に「今日、誕生日だよね? じゃあ手続きしようか。」と連絡がきました。僕も稼いだ後に返せるだろうと思って、お金を借りに行きました。それから、入会金の30万円を支払って約2週間、毎日知らない番号から取り立ての電話がかかってくるようになりました。

着信拒否をしても、次々に知らない新しい番号から電話がかかってきて、精神的に追い込まれていました。この恐怖から逃れるには死ぬしかないと思い、最後に母には伝えようと連絡をしました。当時、母は愛知県に住んでいて、僕は埼玉県に住んでいました。死ぬとは言わずに、こういうことがあって結構ヤバいんだとメールを送ったら、すぐに電話がきて「なんでもっと早く相談しなかったの!」とものすごく怒られました。その時、死にたいという思いは無くなりました。

実は、僕が16歳のころ反抗期で手に負えなくなったとき、母はカウンセリングを受けていました。母から、「その時の繋がりがある人に、あなたもカウンセリングしてもらいなさい。」と勧められて、僕もカウンセリングを受けました。カウンセリングを受けはじめて半年くらい経つと、今までの元気な自分に復活できました。

そんな経験から、自分も誰かのことを救いたいと思うようになりカウンセラーになることを決めました。20歳から今まで、性格診断を受けてくださった方へのカウンセリングも含めて、6000人くらいの方に会ってきました。

DNA心理学に基づいた性格診断

4タイプの分類

僕にカウンセリングをしてくれた方から、人の遺伝子と性格は関係するということを学びました。僕は現在、心理学の講座を6つ行っていますが、今日お話しするのはそのうちの1つで、DNA心理学というものに基づいて行う性格診断です。これは、心理学の業界ではあまり知られていない考え方です。

性格診断は、心理学や占いと同じように統計学です。

基本的に人を縄文系か弥生系と、アジア系かヨーロッパ系という視点で分けて、性格を診断しています。診断結果はこの組み合わせによる4つのタイプしかありません。つまり、
縄文系×アジア系
縄文系×ヨーロッパ系
弥生系×アジア系
弥生系×ヨーロッパ系 です。
この診断は、勉強をすれば誰でもできるようになります。

性格診断の方法

僕の性格診断では、まず診断する人の生まれつきの顔のパーツを見ます。基本的に僕が見ているのは、人相ではなく目と眉毛と鼻と口です。性格診断は、診断を受ける方に送ってもらった顔写真を見て行います。僕は正直なところ、顔写真を見ただけでその人のことが50%くらい分かります。性格診断をする人の中には、顔写真を見た瞬間にほぼ100%分かる人もいます。

縄文系か弥生系か

縄文系と弥生系、アジア系とヨーロッパ系はそれぞれ正反対の性格になります。はじめに、縄文系と弥生系の性格の違いについて説明します。

縄文系は、沖縄の人に多い顔立ちです。二重で眉毛が濃くて太く、唇が厚いです。また、縄文系の人は弥生系の人に比べて鼻が高い傾向にあります。逆に弥生系は目が一重で、眉毛が細く、口は横に大きく、唇が小さいです。

分かりやすく言うと、縄文系は「醤油顔」、弥生系は「塩顔」です。こういう見方で性格診断をしています。

よく、「メイクで一重を二重にしたり、整形したりしたら診断結果に影響しませんか?」と質問されますが、大丈夫です。僕は目の間の幅を見ています。縄文系の人は目と目の幅が近く、弥生系の人は目と目の幅が離れています。整形してもこの幅を変える人はあまりいないので、見分けることができます。自分で診断する場合は、求心顔か遠心顔で見ると判断しやすいかと思います。

縄文系と弥生系、それぞれの性格と価値観【1】

次に、縄文系の人と弥生系の人の性格と価値観について説明します。

縄文系の人は主体性が強い一方、弥生系の人は対象性といって人から何かを受けるとか、人に何かを言われて動く方が楽だと思っています。

また、「空気を読む」という言葉がありますが、縄文系の人は空気を読まない傾向にあります。気を使ってまで人に合わせるということを、先祖たちがそもそも経験してこなかったのです。というのも、縄文系、弥生系というくらいですから、縄文系の人には縄文時代の生活で培われた価値観が、弥生系の人には弥生時代に長く育んだ生活リズムやコミュニケーションの価値観が受け継がれています。

縄文時代は狩り、弥生時代は稲作・農業の時代です。弥生時代の農業は畑が大きければ大きいほど、1人では行えません。水をやる時期や収穫の時期、朝何時に起きて誰が何をするのかも決まっています。一方、縄文時代は狩りをしていたので、必要最低限の人数で動かないと、動物に見つかって逆襲をくらうリスクがある。そのような生活の違いがそれぞれの性格に由来しています。

先祖が送っていた生活の違いから、縄文系の人は自分軸が強く、人からのアドバイスを参考にしなかったり、指示を受けるのを嫌がったりする傾向にあります。また、人ごみは特に苦手です。身体的にキツくなったり、体調を崩したりする人もいます。先祖たちが少人数で行動していたこともあり、パーソナルスペースという人との心理的な距離感を保ちたい性質があります。

縄文系の人とは反対に、弥生系の人は他人軸が強いです。人の影響を受けやすく、自分軸を強く持つのが苦手。弥生系の人は、自分軸を作らなくてはと思うよりは、誰かに引っ張ってもらった方が上手くいくかもしれないですね。それはパートナーかもしれないし、先輩かもしれません。

縄文系と弥生系、それぞれの性格と価値観【2】

弥生系の人は効率を気にしない場合が多いです。新しいお店がオープンするときなどに、行列ができたりしますよね。弥生系の人は旬のうちに体験しておきたいと思うので、並んでいる人は弥生系の人が多いです。弥生系の人は新しいサービスや商品などが好きで、コンビニでも新商品を買ってしまいます。

一方で、縄文系の人は新しいお店には、行列が落ち着いてから行きたいと思う。だいたいのトラブルは、このような価値観の違いから起きています。カップルでディズニーランドに行ったときに、行列に並ぶか並ばないかでもめたりすることがありますよね。縄文系の人は待ち時間の短いアトラクションだけ乗ろうと考えますが、弥生系の人は並んででも乗りたい。ディズニーでカップルが別れるのは、縄文系と弥生系の組み合わせのカップルが多いです。

他にも、縄文系と弥生系の人は以下のような性格を持つ方が多いです。こちらも参考に、自分のことを知るきっかけになればと思います。

アジア系かヨーロッパ系か

次に、アジア系かヨーロッパ系かの性格の違いを説明します。

アジア系とヨーロッパ系の違いは、アジアに長く住んでいた人、ヨーロッパに長く住んでいた人、ということに由来します。

アジア系の人は、感情で行動します。感情的に、「あなたの言い方がイヤ」と耳のシャッターを閉じてしまう人は、アジア系の人の可能性が高いです。また、「あの時のあれが楽しかった」「あの人にされたことが嬉しかった」というふうに言葉よりも感情が記憶に残っています。

ヨーロッパ系の人は、理論的に腑に落ちると行動します。なので、エビデンスのない占いやスピリチュアルが嫌いです。目に見えないものを信じず、エビデンスを常に求めてくる人はヨーロッパ系の人に当てはまることが多いです。理解するときに正確な情報で知りたい、人から聞いた話を正しいかどうか確かめないと腑に落ちない、という思考の特徴があるため、学者に向いています。

ヨーロッパ系の人は、言葉で記憶をしています。「あのときこう言われた」というふうに言葉で覚えているので、どちらかというとヨーロッパ系の人は記憶力が良かったりします。感情で記憶するのがアジア系、言葉で記憶するのがヨーロッパ系と思ってもらったらいいと思います。

また、ヨーロッパはキリスト教文化の影響を大きく受け、嘘を絶対に許さない。嘘は犯罪、追放レベルという価値観が遺伝子に刷り込まれています。だから、1回の嘘でも許せないという人はヨーロッパ系の人が多いです。持論ですが、「嘘も方便」ということわざを作った人は、アジア系の人だと思います。ヨーロッパ系の人は嘘が嫌いというよりは、嘘という概念がありません。だから、自分が傷つかないためなら嘘をついてもいいと思うのはアジア系の人です。

遺伝子鑑定で診断

自分の性格をもっと知りたいなら、遺伝子鑑定がおすすめです。遺伝子鑑定の結果からも、自分が4つのタイプのどれに属するか分かります。遺伝子鑑定は、女性だと母親の遺伝子しか出てきませんが、男性だと父親と母親両方の遺伝子が出てきます。

ちなみに、僕は弥生系×アジア系で、母は弥生系×アジア系、父は弥生系×ヨーロッパ系だと分かりました。

これを知ると、自分の性格をシチュエーションに合わせて使い分けることができるようになります。それぞれの性格の特徴は次の章でお話しますが、僕は人前で話すときには、父親の弥生系×ヨーロッパ系の要素を活かしています。プライベートは母親の遺伝子である弥生系×アジア系で動いています。臨機応変に行動できるようになることが、性格診断や遺伝子検査をする一番の強みです。

4つのタイプの分布と特徴

性格の4つのタイプについて、日本での分布割合が分かっていています。それぞれの性格の特徴と併せて紹介します。

1番多いのは弥生系×アジア系で、4割〜だいたい半分の人が該当します。分かりやすく言うと空気を読む人です。自分軸が弱いので、人に流されやすい性格。みんながやっていることをやる、誰かがダメといったらダメ、群れる、うわさ話に乗っかる…。このような傾向があります。

縄文系×アジア系の場合は、2割〜2.5割です。日本人の5人に1人はこのタイプの可能性が高いです。このタイプの人は自己主張が強く、根拠がないと譲らない人です。

3番目に多い、弥生系×ヨーロッパ系は、頭がめっちゃ働くので、いつもマシンガントークです。分かりやすく言うと、大阪のおばちゃんタイプ。ちなみに、弥生系×ヨーロッパ系は日本で見ると大阪府に多く分布しています。話がまとまらない人も多いです。

縄文系×ヨーロッパ系は1割もいません。0.5割くらいです。堀江貴文さんや西野亮廣さん、中田敦彦さんが代表的です。思考がぶっとんでいる人が多く、20年先を見据えているような人です。自分の能力を隠している人も多いので、なかなか出会いません。