新刊のコラム

分量なんかテキトーでもおいしい!滝沢カレンのレシピで生姜焼きを作ったら何かに目覚めた

#新刊のコラム

はじめましての人もそうでない人もこんにちは、ゆぴ(@milkprincess17)です。

昨日寝る前にソファで優雅にティータイムを楽しんでいたら、酔っ払ったA君から電話がかかってきて「俺の焼きそばはマジでうまい」と30分ぐらいヘラヘラ自慢をされました。「毎日がお祭りだね☆」と返しておきました。

そういえばA君のインスタは最近犬の写真からごはんの写真になったなぁ。コロナ禍で「おうち時間」が増えて自炊をする人たち、めちゃくちゃ増えましたよね。

本屋さんを歩けば「簡単でプロの味!」みたいなレシピ本がずらりと並んでいるし、ネットにもいろんなレシピが落ちているし、料理へのハードルもがっつり下がったように感じます。

しかしわたしはそんな自炊民たちに喝を入れたい。

甘い、甘すぎる!!

君たちはただ、誰かのレシピ通りに工程をなぞり、その「誰か」の味を再現しているだけではないか!!!!

そんな君たちに贈りたいのが、日本語の魔術師、滝沢カレン先生による『カレンの台所』。

かの糸井重里さんに「この人は、日本語をこわしているのではない。あたらしい日本語をデザインしているのだ」とまで言わしめたこちらの本は、料理のすべての工程が物語のように綴られた、今までにないあたらしいレシピ本です。

レシピ本でありながら読み物としても楽しめる…いや、読み物でありながらレシピ本としても楽しめるのか…?(混乱)

とにかく、この本は読んだ者にしかたどり着くことのできない、「楽しい料理の世界」へと誘ってくれる魔導書なのであります。

今回はわたし自らがカレンPresents「豚の生姜焼き」を作ってみたので、みんなで一緒にその世界を覗き見てみようじゃないか。

さぁ、「キャスト&スタッフ」を集めよう!


「私と言えばという人はまだいないですが、いつかそうなりたい豚の生姜焼きを作りました。

本当に大好きで、豚肉が好きなんだか生姜か好きなんだか、玉ねぎが好きなんだかで迷ったところ、全て好きだからこの料理の好きさに気づきました。

そんな生姜焼きの物語は、あっという間に思えてけっこう扱い回したなというくらい頑張ってくれたと思います。」

はい、というわけで何を言っているのかよくわからないようで、3回読んだらちょっとわかるようなイントロダクションを踏まえてから、早速料理スタート☆といきたいところですが、こちらのレシピ本、見るのにコツがいるんですよね。

パッと見、材料すら書いていないように思えますが…

巻末に、「CAST&STAFF」が!(笑)

そう、『カレンの台所』では「材料」という概念はなく、野菜やお肉はキャスト、調味料はスタッフなのです。

あれ、でも「豚肉」とは書いてあるけど、どこの部位のことなんだろう…と一瞬考えましたが、そこはさすがはカレン先生。レシピの冒頭にこんな記述が。

スーパーを陣取る豚肉をまずは仲間にします。

豚肉にはどんな姿であろうと美味しくいただけることが胸を張って言えますので、豚バラでも、モモでも、肩ロースだろうが小間切れだろうが、本当に頭の回転がいい豚肉は変身上手に、私たちに手間をかけさせません」

完全に思考を読まれている…

というわけで豚バラをチョイス。さらに…

「あとは野菜室に居座りがちな玉ねぎを呼んで、クラスメイトにいたら嬉しい生姜が形を集めるだけです。

少人数なのに爆発的な結果を出せる、まさにクラスの人気者たちの作品になりそうです。

ほんとに居座ってた。

玉ねぎ、こんな日の当たらぬ場所に居座っている陰キャ的存在なのに、カレン先生にかかれば「少人数なのに爆発的な結果を出せる」陽キャに早変わり。

「簡単に作れそうだから」と唐揚げやハンバーグを避けた結果、図らずもカレン的リア充メニューを選んでしまったことを少し悔いる陰キャ筆者でした。

そんなわけで、材料…もとい、キャストたちが集結。ここからクラスの人気者たちの物語のはじまりはじまり。