イベントレポート

どんな自分も許して、応援される人生に!「ゆるポジ」幸福論/高島たかこ@mirandatakako91

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ダメな自分を認められない。褒められたくてがんばりすぎてしまう。そんなあなたには、どんな自分も許してポジティブライフを送る「ゆるポジ」マインドが必要かもしれません。まずは2つのチカラを身につけて、人生の幸福度をグッと高めましょう。

「ゆるポジ」ってどんな考え方?

「いい人」でいることを自分に課していた昔の私

私は、夫と10歳の娘と愛犬の4人家族。普段は保育園や小学校で子ども英語講師の仕事をしながら、SNSを中心に「ゆるポジ部」の活動をしています。「ゆるポジ」とは「ゆるいポジティブ」ではなく、「どんな自分も許してポジティブライフを送ろう」というモットーを略したもの。私自身、「ゆるポジ」マインドになってから応援や協力をしてくれる人たちが増え、夢の実現が加速したので、その経験をみなさんにお伝えするために活動しています。

以前の私はネガティブでした。母から「やればできる子」「自分のことは自分でやりなさい」と言われて育ったため、「いい人」でいれば人生はうまくいくと思っていました。いい娘、いい生徒、いい友達、いい恋人、いい妻、いい母……。人生を重ねるごとに「いい人」であろうと努めましたが、本当は料理や片づけが苦手で、PC作業や時間管理もできない私は、全然うまくいかなかった。「がんばってもあの人みたいになれない」「私はダメだ」とことあるごとに思っていたんです。

また、自分がひとりっ子で、ひとりっ子の娘を育てていることにも、引け目を感じていました。まわりから「きょうだいをつくってあげたら?」「ひとりはかわいそう」と言われ続けて、「やっぱり私はダメなんだ」と思い込んでしまっていました。

ネガティブを抜け出した2つの転機

考え方が変わる転機となったのは、1つ目が2010年末の出来事。女子フィギュアスケートの全日本選手権で優勝した安藤美姫さんを見て、「女性としてほしいものをすべて手に入れて、うらやましい!」とすごく憧れを抱いたのですが、翌日のテレビではどの番組も「真央、破れる」「真央2位」と、浅田真央さんをフィーチャーしていました。

そのときに抱いた感情が、「がんばって結果を残せば注目されるんじゃないの?」というモヤモヤと、「2位なのにチヤホヤされている真央ちゃん、うらやましい」という本心。いくら「いい人」を目指してがんばっても、みんなからチヤホヤされるとは限らないこと。そして、私が心の底に抱いていたのは「みんなから応援されたい」「大切にされたい」という思いだったことを、気づかせてくれた出来事でした。

私が頑なに目指していた「いい人」ってなんだろう。正解がないなら、誰かの価値観に左右されるのではなく、自分の感情をいちばんに汲み取って生きることが幸せになるヒントなんじゃないか。そう思ってからは、「いい人」でいるのをやめよう、自分のダメなところも許そう、と心に決めました。

もう1つの転機は、その数か月後の東日本大震災。自宅が停電してしまい、義実家に行くために赤ちゃんだった娘を抱っこしながら、暗闇の中で全然来ないタクシーを待ち続けていたとき、ものすごく恐怖を感じました。東北出身なので地元の知り合いが心配でしたし、その後ニュースで凄惨な事実を知るたびに心が痛みました。

「明日」は来るとは限らない。自分の人生をポジティブに歩まなければ、「明日」が来ない人に失礼。そう思い、自分を許して自分らしい人生を歩むことをあらためて決意したんです。

ダメな自分をさらけ出してみたら…

まずは、当時とくに悩んでいた「ひとりっ子」の問題について、SNSで「ひとりっ子にもう悩みません!」と宣言してみました。すると「私も同じ気持ちでした」「ラクになりました」というDMやコメントがたくさん届きました。

料理や片づけ、時間管理に関しても、できるふうを装うのをやめました。できるのが当たり前と思われなくなったことで、ちょっとしたことでも褒められたり、助けてもらえるようになりました。

ダメだと思い込んでいた部分をさらけ出すことで、誰かを救えたり、誰かの安心材料になったりする。共感してくれる人、応援してくれる人が出てきて、いままでにない出会いが増える。そのことを実感し、私は変わりました。Amazonから『世界一しあわせなひとりっ子の育て方』という書籍をリリースできたのも、その実体験があったからです。

いまでは、私が幸せでいることを喜んでくださる方も増えました。よくSNSに娘との写真をアップするのですが、「ひとりっ子が肯定された気持ちになりました」「理想の親子です」というコメントをいただいたり、「私は別の立場だけど応援します!」と言っていただいたりして嬉しく感じています。

これからの時代は、自分のダメだと思うところをさらけ出していくことが大切。それが、出会うべき人に出会わせてくれる「ギフト」になると思っています。

「ゆるポジ」に大切な2つのチカラ

①降参力

ダメなところを隠さず、背伸びしないでさらけ出せる人のことを、私は「降参力が高い人」と呼んでいます。降参力を身につけ、応援してくれる人を増やすことが「ゆるポジ」にはとても大切。

自分に成績表をつけるとしたら、私は「料理1」「片づけ1」「時間管理2」です(笑)。1や2の部分は、どれだけがんばって伸ばしてもせいぜい3が限度。受験など突破すべき壁があるときは1や2を伸ばすことも必要ですが、そうでなければそのエネルギーは無駄。4や5をさらに伸ばすことにエネルギーを使って、1や2は許してもらう、得意な人に任せるのがいちばんです。

降参力を鍛えるには、自分の失敗談や恥ずかしい話をあえて出してみるのがおすすめ。たとえば私は、コロナ禍で気が滅入ってしまっていた時期に娘に厳しくあたってしまい、反省の意を込めてそのことをSNSに綴りました。お叱りの言葉をいただくかなと思ったら、「たかこさんはそういうことをしないと思っていたけど、同じで安心しました」「私も余裕がなかったのでホッとしました」と、みなさん心のこもった長文メッセージをくださったんです。

コロナ禍で注目されたクラウドファンディングも、降参力の原理に近いと思います。私も微力ながらいくつか支援させていただきましたが、「困っています」「助けてください」と正直に言えたところには、共感者や応援者が集まりやすくなったのではないでしょうか。

②選択力

あなたが、もうすぐ活動休止してしまうアイドルグループの熱狂的なファンだったとします。そこにもし「人数限定のスペシャルライブに当選しました! 18万円です」という招待が届いたら……? たとえ常々「時間がない」「お金がない」と思っていたとしても、どうにかして行こうとするのではないでしょうか? それは、自分の中での優先順位が高いからです。

今日1日のTO DOリストを書いてもらうと、たいていの人は10個20個とたくさん書いてくれます。でも、タスクがあまりにも多いと始める前から疲れてしまいますよね。タスクがたくさん挙がるのは優先順位がつけられていないから。その中には必ず「今日やらなくてもいいこと」が入っています。

以前、娘がお風呂に入りたくないと言って主人と言い合いをしていたとき、「コロナで誰にも会わないのに、なんでお風呂に入らなきゃいけないの?」と口にしたのを聞いて、妙に納得してしまいました。やるのが当たり前だと思っていたことを、本当に今日やらなきゃいけないことなのか再確認する。とても大事なことです。

私も毎日TO DOリストを書いていますが、だいたい5個、多くても7個くらい。優先順位をつけてやるべきことを選択し、そのほかのタスクを手放すことで、やりたいことに時間やお金を使えるようになります。

「選択力」を磨くと、人間関係もよくなる

「手放す」のは悪いことではない

「手放す」という言葉が出てきましたが、みなさんはこの言葉にどんなイメージを持ちますか?もったいないけど手放す、高かったけど手放す、思い出があるけど手放す。なんとなくネガティブなイメージがあるからこそ、手放すことに躊躇してしまうのではないでしょうか。

でも捉え方を少し変えてみてください。手放すという行為は、残したいものや大切にしたいものを明確にする行為でもあります。つまり断捨離は、本当に必要なものや人を残していく作業。

そう考えると、手放すことに抵抗がなくなりませんか? 先ほどお話ししたTO DOリストに関してもそうですし、人間関係においても同じ。一緒にいるべき人を選択し、そうでない人は手放すことで、本当に必要なものや人に時間やお金を使えるようになります。

一緒にいるべき人とは

では、一緒にいるべき大切な人をどう見極めればいいのでしょうか。

私は人間関係で迷ったとき、いつもタモリさんを思い浮かべます。『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングのコーナーでは、ゲストを迎える前に場を温め、ゲストが来たら「髪切った?」「大人っぽくなった?」と些細な変化に気づいていました。ゲストの方々はそんなタモリさんと接して、「自分を認めてくれている」「大切にしてくれている」と感じたことでしょう。

タモリさんと同じようなことを自分に対してやってくれる人は、自分を大切にしてくれている人。その人とは一緒にいたほうがいいです。「髪切った?」というのはあくまでも一例で、仮に髪型を変えたことに旦那さんが気づかなかったとしても、それ以外のところで「私を大切にしてくれている」と感じれば、離れるべきではないかもしれません。

注意点としては、相手への好き嫌いで決めないこと。親や上司など、嫌いだと感じる人の中にも自分を大切にしてくれている人はいるからです。また、価値観や話の合う・合わないで決めることも危険。共感し合えるのは嬉しいですが、合う人たちばかりと一緒にいると視野が狭くなります。

自分らしい幸せを見つけよう!

元お笑い芸人のブルゾンちえみさんは、いまは芸人を引退し、本名の藤原史織さんとして活動されています。大ブレイクして知名度もお金も手に入れたであろう彼女が、なぜ数年でそれらを手放したのか、気になってインタビュー記事を読みました。

そこに書かれていたのは、「どんなに成功しても、自分らしさとのギャップがあると心が枯渇する」というようなこと。自分にとっての幸せは、目に見える成功や成果にあるとは限らない。そうあらためて実感させられました。

時間もエネルギーも有限の中で、「誰と過ごすのか」や「なにをして過ごすのか」をきちんと考えることはとても重要です。自分を大切にしてくれる人を大切にしながら、自分のやりたいことをやる。しかも「応援されて」やることが、人生の幸福度を高めるにはベストなのではないでしょうか。

やりたいことがわからないという方は、自分が「うれしい」こと、自分が「たのしい」こと、そして「大好き」な人のためにできることをまずやってみると、本当にやりたいことが見えてくると思います。


高島たかこ
1981年生まれ秋田県出身。
子ども英語講師をしながら地域のボランティア活動、イベント運営に携わる。その活動の中で関わる方から沢山の悩み相談を受け、過去の自分の経験を元に「ゆるポジ部」を立ち上げる。
2018年にはAmazonより『世界一しあわせなひとりっ子の育て方』をリリース。
2020年7月7日にはオンラインイベント実行委員長を務め300名を越える参加者を集客。
今後も「自分の人生をプロデュースする力」を育み活躍する女性や子どもたちを応援する活動を続ける。

■その他
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