恋愛

初カノをつくるための、恋愛マウンティングの極意/ますだえりか @dateconsul

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なんでアイツはモテるのに、自分はモテないんだ……! そんなお悩みを、元ホステスの恋愛マーケティングコーチが解消します。今まで女性とつきあったことがない男性向けに、女性心理や本能の話も交えた理論的な恋愛戦略を伝授。「彼女いない歴=年齢」の男性は必読!

イケメンじゃないのに、なぜあの人はモテるのか

「やさしい」だけじゃダメ、大切なのはポジショニング

みなさんの周りに、「なぜあの人はモテるのか」という人はいませんか? イケメンじゃないのに、それほど稼いでいるワケじゃないのに、パッと見サエない感じなのに……。「イケメンで彼女がいる」「お金持ちに美人の奥さん」なら納得できるけど、そうじゃない人もいるわけです。この差って何だと思いますか?

これは、恋愛におけるポジショニングの違いです。今日のイベントの参加者のみなさんはパッと見た感じ、やさしそうな方が多いですね。気遣いもできて、女性にもやさしくしているんだろうなという印象を受けます。でも、女性は「やさしい人がいい」と言いながら、やさしすぎる男性をフったりする生き物です。その矛盾っていったい何なのでしょう。

女性にやさしくしているのに好きになってもらえないのには、理由があります。それは、ポジショニングに失敗しているから。出会った時点ですでにポジショニングは始まっていて、女性から「この人は自分よりレベルが高いわ」と思ってもらえると恋愛対象になるのです。

女性は「この人にはかなわない」という人との出会いを待っている

人は無意識のうちに、目の前にいる人が「自分よりレベルが高いか、低いか」を見定めています。この「無意識のポジショニング」で相手より上に立つことをマウンティングといいます。このマウンティングという言葉はビジネスシーンなどでも聞くと思いますが、恋愛での意味合いは少し違います。

まず原則として、女性は自分よりポジションが高い人に対して恋愛感情を抱きます。なぜなら、女性には被支配欲があるからです。女性の被支配欲というのは、犬が飼い主に対してお腹を見せる、あの感じです。力関係で負けて、仕方なくそうしているのではありません。ここが、世間的にいうマウンティングとのニュアンスの違いです。

マウンティングされると、本来だったら「悔しい」「下に置かれてみっともない」と思ってしまうイメージがあるかもしれませんが、恋愛におけるマウンティングは、されるとうれしくなってしまうもの。ワンちゃんも、飼い主にお腹をなでられたらうれしそうにしますよね。実は、女性も「この人にはかなわない、降参だ」という人に出会って、このうれしさを味わいたいと思っているんです。この被支配欲を満たしてあげるのが恋愛マウンティングなのです。

女性は恋愛マウンティングをされると、自尊心が上がります。マウンティングができるくらい自尊心の高い男性に関わると、女性は自分の自尊心が高まるのです。「この人にかなわない、すごいな」と思う人に出会って、その人に関わっていくと、そんな自分が誇らしくなる。これが恋愛の理想です。

恋愛マウンティングに必要な「自尊心」

自分を大切にして、自分の根っこの部分を育てていく

恋愛マウンティングをするには、「あり方」と「やり方」の両方を進めていく必要があります。あり方とは、自分の根っこの部分、つまり自尊心を育てていくこと。相手の自尊心を上げるには、自分も自尊心を持っていないといけません。

実は、この「あり方」のほうが大事なんです。「やり方」、つまりテクニックを学んでも彼女ができない人は「どうせイケメンしか使えないテクニックなんでしょ」と言いますが、そうではありません。うまくいかない理由は、「あり方」をマスターしておらず、自分のポジショニングができていないから。ポジショニングをしっかり取った上でテクニックを使うと、確実にモテます。

キーワードは「自尊心」です。自尊心とは、自分を尊重する心、大切にする心のこと。みなさんは、自分の自尊心は何%ぐらいだと思いますか? 100%大事にできているという人はいますか? 改めて数値化してみると、自分をそんなに大切にできていないなと思いませんか?

自尊心が低いというのは、自分自身に敬意を払っておらず、「何もいいところがない」と、自分を欠陥人間だと思ってしまっている状態のこと。自尊心の低いままで恋愛をするのは、「僕は何の価値もなくて、無力で、欠陥だらけの人間ですけど、好きになってもらえませんか」と言っているようなものです。

逆の立場で考えてみましょう。女性に「私って何もいいところがないんです。ブスだし、料理もできないし、学校のテストでもいつも30点ぐらいでした。友達もいなくて、趣味もなくて、休みの日は引きこもって毎日カップラーメンを食べています。こんな自分ですけど、好きになってもらえませんか?」って言われたら、「いやいやちょっと……」って思いませんか?

「見た目には自信ないけど、お友達もいっぱいいて、人と話すことが大好きで、将来は子どもをたくさん産んで、あったかい家庭を作るのが夢なんです。将来の旦那さんにおいしいごはんを作ってあげたいから、料理教室にも通って、髪もいつもキレイにして…あなたとつきあいたいから、こういうふうにやっていきたいと思っているんです」。極端かもしれませんがこう言われたほうが、まだ少しグッときませんか。

ここでぶつかるのが、「自尊心は低い人も彼女いるだろ問題」です。いつも「俺なんて」と言っている人の中にも、彼女がいる人はいます。実は、自尊心はごまかせてしまうのです。中身は空っぽだけど、暴力や言葉の強さ、強引さなどで、表面的に自信があるように見せることはできる。だから、そういう男性に女性が惹かれてカップリングするケースはあります。

共依存という言葉があります。たとえば、DVをする男性がいて、女性はいつも暴力を振るわれているのに離れられない。お互いプラスになるのがいい関係性なのに、マイナスな関係性でも続けてしまうのが共依存です。中身が空の自尊心は、こういう関係を生み出してしまいます。

無意識のところで惹かれ合うのが恋愛であることを忘れないでください。表面だけよく見せようとしてもうまくいきません。せっかくだったら、心が温かい女性と素敵な恋愛関係を築きたいですよね。でも表面的に取り繕うと、そういう女性は近寄ってきません。一方で自分の根っこの部分を育てていくと、自分の理想の人とつきあうことができます。ここが、今日いちばん伝えたかった部分です。

自尊心を取り戻すには

自尊心が低いと「恐れ」からの行動になる

それでは、自尊心が低いとどうなるのでしょうか。
人間の行動は「恐れ」と「愛」の2パターンからできています。自尊心が低いと「恐れを避ける」ための行動となり、高いと「自分が本当に心からやっている」、つまり愛からの行動になります。

「人にやさしくする」という行動も、自尊心が低いと、「この人に嫌われたくない」というのが動機となり、相手の機嫌取り、迎合になってしまいます。相手の機嫌取りをすると、無意識のポジションは相手より下になってしまいます。最初にお伝えした原理原則として、女性は自分より高いポジションの人にしか懐きません。だから、やさしくしているのに全然振り向いてもらえないという現象が起きるのです。家来や召使になってしまったようなイメージですね。

その点、男性の自尊心が高いと、「自分が嫌われたくないから」ではなく、見返りを求めずに、「この人のためにこうしてあげたいからしているだけ」というふうになります。心からのwant、行動自体に価値を感じられている状態ですね。家来と対比すると、王様のイメージです。

「他の人に対してできないこと」は、自分にもしない

自尊心を取り戻すには、自尊心を下げていた原因を取り除くことが重要です。つまり、今までとは反対のことをするのです。

悪口や非難、中傷を「そんなこと言わないで」と言わずに、受け入れてきませんでしたか? 親の言いなりになっていたことはありませんでしたか? 本当はやりたいことがあるのに、自分の思いをないがしろにしてきませんでしたか?

自分を卑下していませんでしたか? 「自分さえ我慢していればいいや」と思っていませんでしたか? 「毎日カップラーメンでいいや」と思っていませんでしたか? 「別にいいや、誰に見られるわけでもないし」と思って、穴の空いた靴下やボロボロの下着を着ていませんでしたか?

こういった「自分にしてきたこと」を、大切な友達や、好きな女性に対してもできますか? 女性が1週間泊まりに来て「今日もカップラーメンね」、「中学校のジャージしかないからこれ着てね」なんて、申し訳なくてできないと思います。なんで他の人に対してできないことが、自分にはできてしまうのでしょうか。

自尊心は、自分から捨ててきたわけではなくて、今まで置かれていた環境とか、不可抗力な部分があります。でも、今お話ししたようなことがわかれば、これからは自分で選択できるようになるはずです。

「他人に大切にしてもらう」体験を積み重ねる

自尊心を取り戻すには2つの方法があって、まずは、自分で自分を大切にすること。もうひとつは、他人に自分を大切にしてもらうという経験を積み重ねていくこと。

後者の「他人に大切してもらう」とは、どういうことでしょうか。冒頭でお伝えしたとおり、マウンティングされると自尊心が上がります。私の例でいうと、初めてインターコンチネンタルホテルに行ったとき、「すごい、別世界に来たみたい」と感動しちゃったんです。一般的には、お金を払っているお客が上の立場で、払ってもらっている従業員は下、というなんとなくのイメージがあると思うのですが、そのときは完全に立場が逆転していました。

一人ひとりの従業員の、「お客さまをあっと言わせてやろう。感動のおもてなしをしてやろう」という自負、自尊心によって、完全にマウンティングされてしまったんですね。そして、「ここに来られた自分が誇らしくなる。ちょっとオシャレで、レベルアップした自分に会える」という気分になれた。

この「誇らしくなる、感服する」という経験をたくさん積み重ねると、自尊心はどんどん上がっていきます。丁寧な接客、細やかな気遣い、思いやりある言葉。レストランでも、ファミレスとかじゃなくて、個人店でシェフが思いを込めた料理を味わう。感動するような歴史的な建造物を見る、感動するような偉人伝を読む。そして、自分よりレベルが高いと思うような人たちとつきあうようにしていくと、自尊心は勝手に上がっていきます。

小さなことでもいいです。毎日缶コーヒーを飲んでいたのを、週1はホテルのラウンジに行ってみるとか。青竹踏みと孫の手を使っていたのを、月に1回はアロマテラピーに行ってみるとか。とにかく、人の手でやさしく扱われるという体験をしていくのは、楽しいし、自尊心も上がっていくのでオススメです。

自分で自分を大切にするというのは、先ほども言ったように、自分への批判や非難に対して「やめてください」と言えること。他人の意見に言いなりになるのをやめて、自分の意見をきちんと言うこと。

それから、「どうせ」が口癖になっている人はいませんか? 心の中でつぶやいている人もいると思います。「どうせ」というのは、自分のポジションを貶める言葉です。言いそうになったら「やばい、ポジション落ちるところだった」と思いとどまりましょう。

「自分さえ我慢すれば」という思考も捨てましょう。そして、ちゃんと栄養のある食事をとって、穴の空いた靴下やヨレヨレの下着、パジャマ代わりのジャージは全部捨てて、お友達を大切にするみたいに、自分のことも大切にしてほしいと思います。

あとは、「人から嫌われたくない」という理由でしていた行動を、ひとつずつやめていきましょう。それよりも自分が「心からそうしたい」と思える行動をしていってほしいです。

お姫様に魔法をかけてあげる「やり方」を学ぶ

語尾をやさしくすれば、自然と上に立てる

ここからはやり方、テクニックのお話をしていきます。
女性は誰でも、白馬の王子様と出会って、お姫様になりたいと思っています。だから、お姫様になれる魔法をかけてあげるんです。魔法を使えば使うほど、自分のポジションは不動のものになっていきます。

相手を喜ばせるための言葉かけや行動は、高いポジションをキープすることにつながり、結局は自分に返ってきます。相手のためのようでいて、自分のためにもなるのです。

ひとつめのテクニックは、語尾を優しくすること。親が子どもを諭すときは、やさしい口調になりますよね。でも、5歳児が同じ5歳児に「貸して」っていうとき、やさしく言うことはできません。同じように、社長さん同士でも「○○してごらん」と諭すように言うことはなかなかありません。同じレベルの人に語尾をやさしくするのは難しいのです。

ですから、先に男性側が女性に対する語尾をやさしくすると、無意識のうちにポジションを上に取っていることになるんです。言葉ひとつ変えただけで、相手を蹴落とすことなく高いポジションが取れるんですね。

呼ばれたときは「何?どうした?」ではなく、「どうしたの?」とやさしく返す。何か頼まれたら「ああ、わかった」ではなく「わかったよ」。女性が元気ないとき「大丈夫?何かあったの?」。女性は、語尾をやさしくされただけで、好きとまではいかなくても「この人のほうが上だな」「器が大きいな」と思うんです。その瞬間に、やさしい行動に移すと一気にポジションが上になります。ぜひやってみてください。

オウム返しではなく「がんばったね」

2つめは、感情を過去形にして返してあげること。
たとえば、「契約ひとつ取れたんだ」と女性が言ってきたら、「取れたんだね」ではなく、「がんばったね」。事実をオウム返しするのではなく、感情を過去形にして返してあげるのです。女性は上に立ちたいという欲求は大きくないので、相手の器が大きいのを認めるとスッと下に降りてきます。

女性が「昨日知らない人がチャイムを押してきてこっちを覗いていたの」と言ってきたら、「それやばくない?」ではなく、「怖かったね」と言われたほうがうれしいと感じます。

他にも、「よかったね」「楽しかったんだね」「つらかったね」など、小さいことですが、女の人からすると全然違うんです。「さみしかったね」もいいですね。これらはすべて、親が子どもに対して言うことなんですね。小っちゃい子が転んで泣いたとき、「痛かったね」って言ってあげるような感覚です。

「逆」を言うことで、「本当の私をわかってくれてる」と思わせる

3つめは、相手が気づいていない自分の魅力を教えてあげること。「この人だけは、本当の私をわかってくれてる」って思わせたら勝ちです。

手っ取り早いのは二面性の提示ですね。みんなから「天然だね」と言われている人には、「いつもほんわかしてるけど、実はしっかりしてるよね」と逆のことを言ってあげる。そうすると、「私のことをよくわかってくれてる」と思うのです。

いつも「かわいい」と言われている子は、逆に「キレイって言われてみたい、大人っぽく見られたい」という願望があります。婚活パーティーとかで「かわいいですね」と声をかけられていたら、「キレイですね」って言ってみるといいと思います。

ギャルっぽくて、「その爪で米とげるの?」みたいなことを言われていそうな子には、「意外と家庭的そうだよね」「意外といい奥さんになりそうだよね」とか。相手がいつも言われていることと逆のことをあえて言ってあげると、「わかってくれてる」と思ってもらえます。これは意外と実践しやすいと思うので、出会いの場に足を運ぶ機会があったら、ぜひ使ってみてください。

(画像提供:iStock.com/MesquitaFMS)



増田恵里佳

22歳のときにコーチングやカウンセリングの資格を取り、今まで1万人以上から相談を受ける。
現在は、YouTubeチャンネルや各イベントの中で彼女いない歴=年齢のアラサー男子の方へリアルな女性心理や役立つテクニック等を伝え、『初めての彼女作り』を応援している。

過去に講師をした婚活セミナーでは高カップリング率からリピート開催となり、栃木県内で「結果の出る講師」として各セミナー・イベントで人気を博している。
地元宇都宮のラジオ番組では、「対人関係やパートナーシップについてのお悩み相談」を中心に届けていた。

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