この世界、何かがおかしい

神社参拝が開運につながる理由

#連載エッセイ
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成功者に共通する神社参拝の習慣

私の占いのお客様の中には、大きな会社を経営されている方、芸事の第一線で活躍されている方が多くいらっしゃいます。その方々に共通しているのが、神社参拝の習慣があるということです。

神社参拝がよく言われる他の開運法と決定的に違うのは、時間の厚みです。神道が自然崇拝をベースとすることを考慮すると、少なくとも縄文時代の後期3500年以上の歴史があると考えられます。小規模な村の鎮守社でも、少なくとも数百年は続いていることが普通です。

つまり、日本全国に点在する神社には、数百年〜2000年単位の祈りの情報の場が積み重なっています。

繰り返しになりますが、シェルドレイクのいう形態形成場仮説は同じ”型”(意識・動作)が何度も繰り返されると、その”型”が起きやすくなる通り道、セーブデータのようなものができ、あとから来る人は自然とそのセーブデータと同じ現象に引っ張られる、という考え方です。

自然崇拝の歴史から考えると、「自然の恵みを与えられた人間(成功者)が、神への感謝をしてきた」。現在でも「多くの成功者が神社で神様への感謝を習慣にしている」のです。

このことを考えると、神社参拝は何千年と蓄積された、成功者がアクセスしてきたセーブデータに触れるという行為なのではないでしょうか。成功者と同じ流れに乗るので、神社参拝を習慣にしている人は本来持っていたはずの悪いバイオリズムの影響を受けないのではないかと思っています。

セロトニンによる効果

シェルドレイクの仮説だけではなく、神経科学の観点からも神社参拝は理にかなっています。鍵になるのはセロトニンです。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、心を落ち着け、不安を和らげ、前向きに行動する力を与えてくれます。

1. 祝詞奏上
セロトニンを出す最も古典的な方法のひとつは「音読」です。かけまくもかしこき〜という祝詞や祈りの言葉を声に出す行為は、まさに音読にあたります。単なる文字の読み上げではなく、節をつけ、抑揚を込め、ゆっくりと唱える。これが刺激となって脳幹のセロトニン神経を活性化させます。

2. 二拝二拍手一拝
単純なリズム運動もセロトニン分泌を促します。ウォーキングや呼吸法がその代表例ですが、実は参拝の所作も同じです。二拝、二拍手、一拝。この一連の動作は単純で規則的。とくに拍手は音と動作のリズムを生み、心身を「整えるリズム運動」になっています。

3. 感謝と祈り
感謝の習慣がある人、感謝の日記をつける人はセロトニン濃度が上がりやすいという研究結果があります。神社で「日々生かしていただき、ありがとうございます」と伝えることは、まさに感謝実践の最たるものです。未来への願いを言葉にする祈願も、ポジティブな思考を促し、不安ホルモンであるコルチゾールを抑制します。

4. 境内散策
セロトニン神経は「太陽光」「自然刺激」に反応します。木々の緑、砂利の音、風の匂い。境内を歩くだけで脳は自然からのリズムを受け取り、気持ちが安らぐのです。「森林浴で気分が良くなる」のと同じ理由で、境内はセロトニン生成装置のような役割を果たしています。

5. お賽銭
人は与える行為によっても幸福感を得ます。「ハーバードの幸福研究」でも有名になったテーマです。お賽銭は単なる金銭の投下ではなく、共同体への奉仕の象徴です。地域の方々の奉仕やお賽銭によって神社は維持されています。それが「自分は神様に生かされているし、神様を支えている」という安心感を呼び、脳にセロトニンを増やします。

神社参拝の科学的合理性

こうして見てみると、神社参拝は科学的にも「セロトニンを出すプログラム」として最適化されていることが分かります。だからこそ参拝の後には、心が澄み、不思議と前向きな気持ちになるのかもしれません。

神社参拝をしっかりしている人が「悪い占いが外れる」のは単なる偶然ではないと思っています。それは、セロトニンで心身が安定し、何千年と成功者が積み重ねてきた形態形成場に導かれるから。神社参拝とは未来をより良い方向へシフトさせる、最もシンプルで最も強力な方法なのかもしれません。


赤井カラス。占い師。自身のことを占ったところ「大勢の人を占いなさい」という結果が出たため、2023年4月より紹介制を撤廃して活動開始。現在予約待ち2,000人以上。
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