楽しく伸ばすTwitter講座

コミュニティエコノミー時代の成功法則

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第3回「口コミだけで3億円?!」

はじめまして、中井聖(Twitterネーム:まるおび)と申します。僕は2022年3月に、Stripe/PayPal/UnivaPayなどの決済代行会社と連携することで誰でも簡単にクレジットカード決済を導入できるWebツール『Apps(アップス)』をTwitter上で公開しました。その後、同年9月には流通総額が1億円を突破し、2023年4月には3億円を超え、依然として順調にサービスを拡大しています。

興味深いことにAppsは口コミだけで短期間にスケールしていったんですが、それは僕が『ちんサロ』というオンラインサロンと出会い、コミュニティの力を最大限に活用したからに他なりません。

この記事では、僕がどのようにちんサロを活用してプロダクトを成長させたのかをご紹介したいと思います。

Twitterを始める

「このツール、Twitterで一般公開したらどうですか?絶対売れますよ」

この言葉が僕がTwitterを始めるきっかけでした。

元々Appsは身内向けに作られたツールで、僕が既存クライアントの悩みを解決するために開発しました。プレスリリースは出していましたが特に反応は得られず、当時は別の事業に没頭していたため、正直なところApps自体にはあまり興味を持っていませんでした。

そんな中、とあるジャンルで国内最大規模のオンラインサロンを運営するオーナーさんがクライアントとしていらっしゃいました。ある日打ち合わせの際に「このツールはTwitterで一般公開したら絶対に売れると思いますよ」とアドバイスされ、2021年11月にTwitterを開始することにしました。当初は宣伝ツイートすれば集客できるのかな、ぐらいの気持ちでした。

見込み客はどこにいる?

早速Twitterを開始したものの、Appsへの問い合わせは全くなく、ツイートすれば自分がインフルエンサーになれてAppsが売れるという元々のイメージとは程遠い結果でした。Twitterで人気なのは『お金』『美容』『仕事』などの一般消費者向けのお役立ち情報です。

「TwitterはAppsのようなBtoB向けの商品を販売するのには不向きやん…。公開したら絶対に売れるってなんやってん…」

こんな不安が頭をよぎりました。

僕はこうした状況を打開するためにTwitter運用のプロに相談することにしました。当時Twitterにはフォローやリツイートを条件に運用方法に関する無料相談サービスを提供する人々がたくさんいました。彼らからAppsを売り込むためのアドバイスを受けることで何か良いアイデアが見つかるのではないかと考えました。

彼らにTwitter運用方法について相談した結果、次第に僕は逆に決済導入の相談を受けるようになっていたことに気づきました。彼らは僕に言いました。

「まるおびさん、Appsはとても興味深いですね!ぜひ決済についての相談に乗ってください!」

このように相談する度に逆に相談を受ける状況に陥りました。僕はそのときAppsの潜在顧客はTwitterで情報収集するロム専の人たちではなく、Twitterで情報発信を行っているインフルエンサーであることに気がつきました。僕はインフルエンサーたちが集まる場所を探すことにしました。そして出会ったのがちんサロでした。

ちんサロの決済システムに採用される

僕は非常にせっかちで、非効率的なことが嫌いな性格です。そのため、ちんサロに入会した際に最初に繋がろうと思ったのはサロンオーナーのさとちんさんでした。しかしその時、既に数百人のメンバーがいるちんサロに新規で参加した僕が、メンバーと繋がりもなく、オフ会にも参加していないのに、コミュニティの長であるさとちんさんに「Appsいかがっすかー!」と声をかけても怪しまれるだけだろうと思いました。

そんな時、ちんサロのコミュニティのチャットでとあるイベント告知を見つけました。「織田信長の格言」を題材にして、みんなでツイートを考え、一番伸びそうなツイートを投票で決めるというサロン内Zoomイベントの告知です。

「ええやん。ここで優勝したら目立ってインフルエンサーに認知してもらえるやん」

そう思った僕はすぐにこのイベントに申し込みました。なお、このツイート大会は結果的に惨敗に終わりましたが、このイベント参加をきっかけに僕は当初の目的であったさとちんさんと繋がることに成功しました。

ツイート添削大作戦

先述のZoomイベントにおいて、主要なイベントはツイート大会でしたが、サブコーナーとして「ツイート添削」という企画も設けられており、このコーナーではさとちんさんやはるゆきさんによる公開添削を受けることができました。そして新規メンバーは優先的に添削してもらえると書かれていました。

そして僕はここでとてもいやらしい作戦を思いつきました。

「ツイート添削依頼の体(てい)でAppsの宣伝をしてやろう笑」

具体的には添削してほしいツイートをAppsの宣伝ツイートから選び、それをさとちんさんやはるゆきさんに添削してもらおうと考えたわけです。公開添削ですからZoom参加者全員が見ることになりますし一石二鳥。多くの視野の広いインフルエンサーたちにまとめてAppsを認知してもらえると考えました。

そして、この作戦は見事に当たり、さとちんさんからDMが届きました。

「まるおびさんは決済にお詳しい方なのですか?」

偶然にもさとちんさんもちんサロに決済導入を検討していたタイミングでした。そのためトントン拍子に話が進み、Appsがちんサロのサブスクリプション決済に採用されることになりました。

この採用がきっかけとなり、さとちんさんやサロンメンバーの紹介や口コミによってどんどんインフルエンサーたちからAppsについて相談を受けるようになりました。「Appsはちんサロでも採用されているので安心して周りに勧めることができます」という声も聞かれました。

この出来事がAppsにとって大きな分岐点になったと思います。

これからはコミュニティエコノミーの時代

近年、様々な分野で「コミュニティ」が注目されています。

これは個人的な意見ですが、オンラインサロンやDAOなどのコミュニティが流行する背景にはインターネットやSNSの発達により個人間での競争が激化し、人々が自分自身の役割を見つけられる場所や繋がりを求めているからだと思います。

今後の展開については未知数ではありますが、ChatGPTなどAI技術の進歩により人類の仕事が奪われると言われています。このような変化の中で「ライスワークよりライフワーク」「好きなことを仕事にする」といった価値観を持つ人はさらに増加すると考えられます。自己実現を追求する人が増え、コミュニティがその実現に欠かせない役割を果たすことは想像に難くありません。

何を売るかではなくどこで売るか

さとちんさんがAppsを採用した理由は様々な理由があったと思いますが、僕はシンプルに「決済に詳しい人間がちんサロ内にいなかったから」だと思っています。

先程も述べましたが、僕は当初自身が開発したAppsにあまり興味を抱いていませんでした。「その気になれば誰でも簡単に作れる」と思っていたためです。しかしながらちんサロでは決済に関するスキルや知識を持った人材がいなかったので入会したばかりの僕にもチャンスがありました。つまり僕は偶然にも供給不足のアツい市場にAppsを投入することに成功していたというわけです。このような場所で販路開拓できたからこそ、ちんサロに採用されたという信用をベースに多くのインフルエンサーに使ってもらえるサービスになったのだと思います。

オンラインサロンはマッチングプラットフォームにも使える

現在Appsでは協業パートナーをちんサロ内で募集するということも積極的に行っています。

例えばAppsには「エバンジェリスト(伝道師)」という役職があります。Appsを広めるインフルエンサー(エバンジェリスト)になってもらう代わりにApps利用者向けに商品の宣伝をしていただけるようにし、マネタイズを支援するという仕組みです。この募集を始めてからAppsの関連事業をどんどん生み出すことができています。

<<ちんサロを通じてAppsのエバンジェリストになってもらった方々>>

・りゅーいちさん(決済コンサルタント)
・とみーさん(Instagramコンサルタント)
・TOMOさん(タレント・モデル)
・くぼさん(コミュニティアテンダー)

※2023年4月現在

僕がちんサロで仲間を募集をしている理由ですが、SNSには怪しい人や詐欺師も多く、協業相手を探すのに時間と労力がかかるからです。コミュニティというのは同じような価値観を持つ人が集まる場所としてフィルターの役割を果たします。ちんサロメンバーというフィルターは僕にとって安心して協業相手を探せる要素になっているということですね。

オンラインサロンの活用方法は人それぞれ

サービスや商品を作ったけどそれをどうやって世の中に広めていくか悩んでいる方へ。

コミュニティを活用しましょう。コミュニティの価値は参加することで帰属意識を醸成し、メンバー同士が助け合い、自分自身の挑戦のための仲間を見つけることができることです。このような生き方・働き方が今後はスタンダードになっていくと思っています。

『ちんサロ』はTwitterを伸ばすことを目的としたオンラインサロンですが、様々なテーマのオフ会やZoomなどのイベントが毎日のように開催されている国内最大級の社会人コミュニティでもあります。僕のような自分の仕事や活動を応援してくれる仲間を探すという目的でも価値のある場所だと思うので、興味のある方は是非覗いてみてください。

以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。

(画像提供:iStock.com/Moor Studio/Mykyta Dolmatov/TAK)


・中井聖 a.k.a まるおび(Apps Founder)
・2021年11月からTwitterスタート
・2021年12月からちんサロ入会
・2022年3月 Apps一般公開
・2022年9月 流通総額1億円達成
・2023年3月 流通総額3億円達成

■Twitter
https://twitter.com/maruobi_

■Apps公式サイト
https://theapps.jp/
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