目に見えない情報を視る超感覚「第三の目」。誰もが生まれながらに持つこの目を開き、直感を使えるようになるにはー? 1年で200人もの「第三の目とオーラ」を視てきた人気ヒーラーの小池まいこさんに、第三の目の開き方とオーラの輝かせ方を学びます。
目次
目に見えない情報を視る「第三の目」
第三の目とは、額にある、肉眼では見えない情報を映像で視るエネルギー器官です。
「目に見えない情報」とは何かというと、まずはオーラや邪気、感情といった「人のエネルギー状態」。それから、壁の向こうやバッグの中身といった隔たりのある場所、あるいは遠い場所などの透視ですね。物の感情をキャッチして、「なんとなくこういうものがここにある気がする」というのがわかります。
あとは、時間軸を超えた情報。生まれる前、あるいは未来の情報が、エネルギー的な映像としてキャッッチできます。見えない存在からのメッセージを受け取ることもあります。なんの前触れもなく、映像がポンと浮かんでくることがありますが、これは第三の目を通って脳に変換されて理解しているのです。
また、映像だけでなく、言葉によるメッセージや、「怖い」「行っちゃいけない気がする」といった、感覚による受信もあります。
総じていえるのは「エネルギー情報」だということですね。肉体的な情報は目で見てわかるものですが、それ以上の情報が第三の目の働きによって視えるわけです。
第三の目の状態には個性がある
リーディングで視ると、第三の目は額の中心から光を放っています。額にライトがついている、埋まっているような状態ですね。私たちの魂はもともと光なので、身体の内側の光が穴から漏れているという感じです。何かを照らすためにライトアップしているわけではなく、本来の光が漏れ出ているというイメージ。
いい状態といえる第三の目は、しっかり光っていて、曇りがまったくありません。遮るものがない状態ですね。しかし、何人もリーディングを重ねていくうちに、そうではない方々もいて、光り方に個性があることがわかってきました。
スピリチュアル好きなら「魂の覚醒」といったワードを聞くこともあるでしょう。第三の目を開くには、霊的な覚醒が必要なのではないか? 悟りが必要なのではないか? などと思っていませんか。私も以前は思っていました。
しかし、第三の目がしっかり開いている人をリーディングすると、霊的覚醒とは違うところで第三の目の状態をよくしているということがわかってきました。「視える」「聞こえる」という自覚がなくても、めちゃくちゃきれいに目が開いている人がたくさんいたのです。
つまり、「覚醒」と呼ばれてみんながほしがっているものと、自分がいい状態であること、この両者の認識にズレがあるような感じがしたのです。
第三の目の状態
では、どのような目がいい状態なのか、詳しく見ていきましょう。
しっかり開いていて曇りなし、強い光が額から出ている人
・自分の本音を否定せず認められている
・自分の気持ちをしっかり受け止め、その気持ちを優先できる
・自分のことが好きで、他人を認めることができる
・自分の感覚に疑いがない
自分の気持ちを大事にできる人ですね。わがままとは異なります。完璧ではないけれど、“できないこともある自分”も好きだという感覚。そして、やりたくないと思ったことに対して「そんなふうに思っていいのかな?」などと躊躇はは感じません。
別の言葉にすると、この方たちは無意識レベルで「自分がエネルギー的存在であること」をわかっています。悟りに近いレベルで、本人に自覚はありません。「うまくいくし」と、体の芯から信じられています。
しっかり開いていて曇りなし、しかし絞りをきかせている人
・自分の本音はキャッチできているが、それに制限がかかっている
・周りにはわかってもらえないという思いがある
・否定される怖さを持っている
このような特徴を持つ人は、光の筒が小さくなっていて、ライトが細い。そんな人は、自分の気持ちはわかっているけど、それを外に出すことに制限がかかっている状態です。親から進路について反対されるなど、過去に自分の気持ちを否定された経験を持つ人が多かった印象です。
改善策としては、否定されることを怖がっているなと思ったら、自分が感じていることや思っていること、趣味嗜好について「人に認めてもらわなくてもいい」と言い聞かせましょう。人に認めてもらいたいから、否定されたという感情がわくのであって、本当はどうでもいいはずなのです。
第三の目がないわけではないが、光が出ていない人
・自分の意見はないものと扱っている状態
・親や他人の意見のもと人生を選択してきた傾向が強い
・自分への信頼がない
・何が好きかわからない
・楽しみがない
・ずっと雲をつかむように生きている感覚がする
こうした人は、エネルギーが枯渇していて、かなり悪い状態といえます。リハビリが必要です。
改善策としては、何かを選択するときに他人に聞きたくなるのを抑えて、「自分の考えは何か」をまず考えしょう。紙に書き出すのもいいですね。そうやって、自分で自分の気持ちを確認する工程に慣れていくこと。
「コーヒーは濃いめが好き? 薄めが好き?」といった簡単なものでいいので、まずは小さな選択から始めてみましょう。「好み」を明確化すること。趣味嗜好は大切です。
開いていて、光も出ているが、額に張り付くように蓋が覆いかぶさっている人
・霊的なことについて「視たくない」と強く思っている傾向がある
・自分の気持ちはキャッチできているが、どこかでエネルギーについての否定がある
エネルギーがわかるからこそ、なぜか認めたくないという人ですね。エネルギーへの否定があるから、自分の能力への否定も出る。パラドックスな状態で、思い込みが強い方が多かった印象です。
改善策としては、「なぜ自分の感じている世界を否定しなくてはならないのか」という、内観が必要です。親が否定するのか、パートナーが否定するのか。前世に要因があることも多いです。また、“人から見られる自分”を気にしがちですが、人は他人が何をしているか、思ったよりも気に留めていないものです。
さらに、抵抗の下には強い興味があることを認めましょう。強い抵抗感を感じるのは興味の裏返し。逆に蓋を開けてみるといいよ、とお伝えしたいです。これは霊的なことに限らず、全否定したくなるものがあったら、逆に飛び込んでみるといいのではないかと思います。
開いていて光も出ているが、曇っている人
・霊的世界(霊、動物霊)などをキャッチしやすい
・前世で、霊に関する仕事(陰陽師、密教祖など)をしていた人が多い
・波動が低い存在にフォーカスしているため、「感じたくない」という思いが曇らせている
第三の目が曇ったり膜が張っていたりすると、日常生活にも影響します。うまく直感が下りずにトラブル回避に失敗したり、「しまったな」ということが起きたりします。本来、目が開いている人はトラブル回避がうまいはずなのに、曇っているとそうではなくなってしまう。苦労が多く、悩んでいる方が多かった印象です。
改善策としては、ヒーリングなどで、霊的な仕事をしていた前世の癖を変える必要があります。気持ちもどうしてもネガティブに寄りがちなので、気分が明るくなる対策を日々の生活に盛り込みましょう。お笑い、あるいは好きなアイドルやアニメを見るといったことでかまいませんので、とにかく自分が楽しいと思えることをしましょう。
そして、このタイプの方は必ず鉄分が不足しています。幻覚や幻聴が出るなら間違いなく貧血です。こうした身体的なトラブルは霊的な感覚が強いことが原因だと思われがちですが、その前に、プロテイン摂取と鉄分の補給をしましょう。
身体的なことと、霊的・精神的なことは、別の問題ではありません。健康な体があってこそ、魂が仕事できる状態といえます。霊的に向上させれば体がついてくるわけではありませんので、対策は本当に大切です。
光っている上に虹色のエネルギーが混ざっている人
・ヒーラーさんに視えた色
・天使さんと仕事をしている人
・喜びをもってヒーリングの仕事をしている人
別の星で寝ているのが視える人
・地球外生命体としての生を同時に持っていて、あちらの星でも生きている人
・自覚がある人とない人がいた
オーラが内側から外側に向かって放射状にきれいに広がっている人
・自分を認め、自分のしたいことが気兼ねなくできている状態
・楽しんで生きている
・色により、性格や世間で達成していきたいことが現れている
第三の目で説明したのと同様に、とてもいい状態だといえます。
オーラが体の外側で膜を張るように遮断されている人
・「自分がいない方がいい」「誰にも会いたくない」「気づかれたくない」というトラウマを抱えているか、強い思い込みを持っている
・オーラが視えないようにして、目立たないようにしている
・本人がけろっとしていても、オーラに刻み込まれているのはまだ心のどこかに恐れがある証拠
この状態の方はけっこう多くて、過去のトラウマが関係しています。改善策としては、その時の恐怖の思いを受け流すこと。「もういいよ」と自分に言い聞かせ、トラウマを相手にしないようにしましょう。恐怖を乗り越えると、過去へのエネルギーでできたこの膜は必要なくなるので壊れます。
暗くどんよりしている人
・現状、なんらかのネガティブな感情を抱いている
・霊的な影響もたまにある
オーラは、彩度が高いほうがいい状態です。ネガティブな要素が入ると彩度が落ち、暗くなります。たとえば、ピンクはやさしさや慈愛の表れですが、自己犠牲に転じるとどんよりしてきます。「人にはやさしいけど、自分にはやさしくできていないのでは?」という状態ですね。また、霊的な影響もたまにあるので、浄化できれいになることもあります。
「覚醒」とは何か
たくさんの方々をリーディングしてきたなかでおもしろいと思ったのは、第三の目がきれいに開いていると感じた方は、いわゆる「視える」人というわけではなく、それよりも「自分を信頼している」という傾向が強かったです。
リーディング=「視る」というのは技術であり、覚醒=「第三の目が開いている」こととは関係ありません。覚醒というのは心の状態であり、つまり「自分を認める」ということなのです。
視える人は自分に信頼があるから、「こんなのが視えるんですけど、合ってますか?」ではなく、「こういうのが視えました」と言ってきます。ですから、もし「第三の目を開けたい」という思いがあるなら、まずは自分を信頼するところを磨いていけばいいのです。
覚醒とは、「自分を強く信頼し、すべてに意識が通じている、宇宙が動いていると感覚的に理解できている状態」です。そして、自分の直感を磨いていきたければ、何よりも自分の気持ちを汲み取っていくことが大切なのです。