【リレー連載】3冊で、わたしを語る。

【伝わる力プロデューサー・三木佳世子】「項羽ではなく劉邦になりたい」私を形づくった3冊

#連載エッセイ
#【リレー連載】3冊で、わたしを語る。

人は、たった数冊の本に、人生の地図を描いてもらうことがある。

まだ輪郭のあいまいだった自分に、芯を与えてくれた言葉。

迷ったとき、何度でもページをめくりたくなる物語。

そんな「わたしを形づくった3冊」を、サンクチュアリ出版のイベント登壇講師たちが語ります。

それは本の話であり、同時に「わたし」の物語でもあるのです。

語り手:伝わる力プロデューサー 三木佳世子

こんにちは。伝わる力プロデューサーの三木佳世子です。

NHKディレクターとして12年間、2000人以上に取材し、100本以上の番組制作に携わってきました。その現場で私が見続けてきたのは、「何を言うか」以上に、どう在るかで人の心を動かす人の姿です。

現在はその経験をもとに、企業向け研修や、個人向けのビジネススクール【エモーショナル商品づくりラボ】を主宰しています。

けれど、今の姿からは想像しにくいかもしれませんが、私はもともと、とても内向的な子どもでした。自分の気持ちを言葉にするのが苦手で、人と関わることにも、どこか不安を感じていました。

そんな私の友達は、本と日記帳。現実の世界ではひとりぼっちでも、本を開けば、歴史上の人物や偉人たちと対話できる。本の中だけは、世界が広がり、心が自由になる場所でした。

それから大人になり、仕事として人と向き合い、言葉を扱うようになった今も、人生の節目には、必ず「一冊の本」がそばにありました。

これまで数えきれないほどの本を読んできましたが、今回はその中でも、私の生き方と仕事の原点になっている3冊を選びました。

1冊目:『項羽と劉邦』司馬 遼太郎


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この本は、私が「チームをつくるとはどういうことか」「人の上に立つとはどういうことか」を、腹落ちで教えてくれた一冊です。

圧倒的な武の才能を持ち、誰よりも強かった項羽。
けれど彼は、最後には四面楚歌となり、誰もそばに残らなかった。

一方で、決して突出した才能があったわけではない劉邦。
不器用で、弱さも多い。
それでも彼の周りには、人が集まり、知恵が集まり、命がけで支える仲間がいた。

この対比が、当時の私には衝撃でした。

「優秀であること」と「人がついてくること」は、まったく別なのだ、と。

私はこの本を読むたびに思います。
私は、項羽にはなりたくない。劉邦でありたい。
完璧でなくていい。
でも、人を信じ、人に任せ、人に助けられる存在でいたい。

チームで仕事をする今も、誰かを育てる立場になった今も、
判断に迷うと、この物語の二人が頭に浮かびます。

2冊目:『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』池田貴将


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この本は、私の「人生の背骨」に近い存在です。
吉田松陰の言葉が、現代の私たちにも届く形で超訳されているこの一冊。
ページをめくるたび、心の奥がじりじりと熱くなる感覚があります。

私が理想とするのは、松陰が開いた松下村塾のあり方です。
知識を教える場ではなく、
「志」を見つけ、
「自分はどう生きるのか」を問い、
その先で、世の中をよくしようと行動する人を育てる場所。

誰かに答えを与えるのではなく、自分の内側から火を起こす。

この本に並ぶ言葉は、どれも厳しくて、優しい。
逃げ道を塞ぎながらも、「お前ならできる」と信じ切ってくれているような力があります。

迷ったとき。自分の覚悟が揺らいだとき。
私はこの本を開きます。

そして、問い直すのです。
「私は、何のために生きるのか?」
この問いを持ち続けること自体が、私の人生の指針になっています。

3冊目:『結局、心に従ったほうがうまくいく』ヒロコ・グレース


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この本に出会ったのは、独立する直前。

正直に言えば、かなり追い込まれていた時期でした。

「正解はどれか」「失敗しない選択は何か」
そんな問いばかりで、自分の心の声を完全に置き去りにしていた頃です。

この本を手に取り、一気に読みました。
涙が出るほど、腑に落ちました。

ああ、私はずっと、心を無視して生きてきたんだ。

そこから私は、人生を作り直しました。
ヒロコ・グレースさんの講座に入り、「どう見られるか」よりも「私はどう在りたいか」を軸に選択するようになった。

不安がゼロになったわけではありません。
でも、自分の心に従って決めた選択は、どんな結果でも後悔がなかった。

この本は、私にとって「自分の人生のハンドルを、ちゃんと自分の手に取り戻す」きっかけをくれた一冊です。

おわりに

この3冊に共通しているのは、「人として、どう在るか」を問い続けているところ。

強さよりも、人。
正しさよりも、志。
世間の評価よりも、自分の心。

私はこれからも、この3冊を何度も読み返しながら、
人と向き合い、チームをつくり、未来を描いていきたいと思っています。

追伸:本が大好きだった私も、ついに自分の本を出版できることになりました!
3/20に「口下手でも選ばれる人がやっていること」というタイトルで、ディスカヴァー・トゥエンティワンさんから出版されます!
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三木佳世子(みきかよこ)

株式会社MiraiE 代表取締役 伝わる力プロデューサー

1983年生まれ、滋賀県出身・東京育ち。慶應義塾大学卒。

2006年〜NHKのディレクターとして2000名以上を取材、100本以上の番組制作。

菊池寛賞・NHK会長賞受賞、幻冬舎から書籍出版。

2018年〜サイボウズ株式会社へ転職。

企業向けに組織開発・風土改革コンサルティング、
学校向けにチームワークの授業を行う。

同時に複業で個人事業主として起業し、Webライター・PRコンサル・
セミナー講師などを経験。

2020年〜株式会社LITAへジョイン。取締役、事業部責任者、

オンラインで広報PRスキルを教える事業のメイン講師を務め、

個人事業主や経営者、会社員など全国1000名以上を指導。
認知拡大・売上アップへと導く。

2023年〜独立、法人化し 株式会社MiraiEの代表取締役に。

現在は、”自分らしさを表現できる人で溢れた社会を作る” をミッションに掲げ、企業・学校・商工会議所での研修講演、起業家育成・商品づくりサポートなども行なっている。

会社HP
https://miraie-design.com/

インスタグラム
https://www.instagram.com/mikikayoko_official/

エモーショナル商品づくりラボ
https://miraie-design.com/emotional/s5-1-3/

元NHKディレクター直伝 “選ばれる人の条件”〜 非言語表現でキャリアも人生も加速させる!!〜/三木佳世子
三木佳世子
#選ばれる人 #非言語表現
再生時間:1:27:16