気持ちがすーっと軽くなる「スピリチュアル片付け」/いちいけいこ

片付けやモノを捨てることは、「手段」のひとつでしかありません。大切なのは、自分の心をシンプルに、本質に近い状態にしておくこと。私がこれまでの経験を通じて発見した「部屋の片付けを通して、心=内在神の声を聞く方法」についてお伝えします。

1.部屋が片付くと気持ちがスッキリするワケ

(1)モノは人の気持ちを映す「鏡」

部屋が片付いてキレイになると、とてもスッキリした気持ちになりますよね。これは、モノが減って、スペースが広くなったからだと思いますか?
もちろんそれも理由のひとつですが、実はもうひとつ、大きな理由があります。
それは、モノは「人の気持ちを映す鏡」だということ。
例えば、ひな人形を、ただ粗大ゴミとして捨てるのは勇気がいると思います。人形は、独特のエネルギーを醸し出していますから。そういった雰囲気を、人形を見たり触ったりする私たちは、敏感に読み取ります。
人形の場合は人の形をしているからわかりやすいですけれど、他のモノでも同じです。
部屋にあるモノ自体がなくなっていくと、余計な雑念や、気持ちの乱反射がなくなり、すごくシンプルな状態になります。

 

(2)モノを減らすと、自分の「本質」が見えてくる

この世に「オギャー」と生まれ出てきたときは、誰もが「本質」そのもの。でも、学校に行って、社会人になって……と大人になっていくにつれ、気が付いたら「いらないもの」がたくさんくっついてきます。
親やまわりの環境を通じて、社会通念や常識が植えつけられ、いろいろなものを抱えていくようになります。
子どもの頃は、自分の素直な気持ちに添って行動していたはずが、大人になると、まわりの目を気にしたり、空気を読んだり……。
そうこうしているうちに、「元々の自分の形=本質」がわからなくなります。元の自分を完全に見失って、迷子になってしまうんです。
一度そうなってしまったら、観念的なものを外していこうと思っても、なかなか一筋縄にはいきません。外そうとするものが社会通念だとか、空気だとか、そういう目に見えないものですから。目に見えないから、挫折しやすいんです。

でも、具体的にモノを減らしていくというのは、目に見えることです。
モノをどんどん減らしていくと、荒削りながら元の自分の姿がわかってきます。
自分にとって本当に必要なモノだけを残すこと。それが、自分がいちばん大切に思っている状態といえます。

片付けというと、「捨てること」にフォーカスしがちですが、いちばん大事なのは、「残ったモノ」と向き合うこと
毎日の生活を「これは必要?」という視点から眺めることで、自分の本質を、自分の輪郭をしっかり見える形にする行為なんです。

 

(3)片付けは「瞑想」と同じ

内在神」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
自分のなかにも神様はいるという考え方です。もちろん神社にも神様がいらっしゃるんですが、私たちは「分け御魂(みたま)」といって、大元の神様の一部なんです。
とはいえ、元々は同じ神様だとしても、私たちはそれぞれ、別々の肉体を選んできて、この「個」を楽しむために生きています。
そして、内在神にもそれぞれ個性があります。

例えば、インテリア雑誌を見ていると、素敵な人のライフスタイルを真似したくなったりするでしょう。でも、そのライフスタイルが、自分の内在神に合ったものだとは限りません。
大事なのは、自分の内在神の声に集中して、「外に目を向けない」ということです。

私は、片付けは「瞑想」だと考えています。心のなかの状態を「無」にしないと、片付けはできません。
「捨てる? 捨てない?」というのは、自分の気持ちと向き合っている時間です。だから余計な思考が湧いてこない。そうしている時間は、自分の内在神と相談しながら、心の声を聞きとろうとしているのです。

(4)心の声に耳を傾けると、気持ちがすーっと軽くなる

自分の心が迷子になっているときは、気持ちがすごく弱っている状態です。自分が何をしたいのかがわからないから、他人の言葉や感情にすごく振り回されてしまう。
他人にどう思われているのか、嫌われないか、そんなことばかり気にしていると、自分の行動がすべて消極的なものになっていきます。
なにかあるとすぐに自分を責めてしまう人がいますが、そういう人は大抵、自分が積極的に「あ、これいい!」というような肯定的な判断をする機会自体が少なくなっています。自分の「いい」という価値判断を否定してでも、他の誰かの価値基準に合わせようとして、結果的に自分を否定してしまうのです。

片付けも同じで、基本的に自分のためにやらなければいけません。片付けは、自分のなかの声、内在神の声を聞き取って、自分の本質的な部分が何を欲しているのかをクリアにしていきます。
大事なのはその声を聞き取ることなので、必ずしも片付けでなくてもいいと思っています。

 

(5)家を「神殿」にしておくことの大切さ

私のおすすめする「片付け」は、単にモノを減らすことではありません。
捨てるモノより残ったモノが重要」とお伝えしましたが、内在神の「声」、心の「声」に集中できる環境を、片付けを通して用意することが大切です。

私は、自分の家を「神殿」だと思っています。ブログにも載せていますが、私の部屋は、本当になんにもありません。
でもそれは、私にとっての「神殿」であって、誰もがあの空間が落ち着くというわけではありません。
子どもの描いた絵を壁いっぱいに飾った部屋にいると、嬉しい気持ちになるという人もいると思います。そういう場合はどんなに生活感が出ようが、モノが多かろうが、いいじゃないですか。それが、その人の「神殿」ですから。
本が好きで「壁一面の本棚にぎっちり本が入っている状態がいい」とか、ファッションが好きで「365日、コーディネートを全部変えながら楽しみたい」とか。
そういう人は、本や服を、いくら持っていてもいいんです。

自分は何が好きなのか、あるいは何が嫌いなのか。そういうことをいちいち自分の「心(内在神)」と相談していくんです。
それはただ「片付けテクニック」を身につけることとは根本的に違っていて、自分の心の声に素直になるということです。

 

2.家を「神殿」にするためのポイント

(1)片付けは、始める「前」が大切

片付けを苦手に感じる人ほど、「よし、片付けよう!」と一念発起したりします。でも、それだといつまでも片付きません。
片付けを「大掃除」のようなイベントとして捉えている限り、たとえ一時的に部屋がキレイになっても、またすぐに「いらないもの」が増えて、元の状態に戻ってしまいます。
家が散らかる原因は、実はひとつしかありません。ただただ「不要なモノが多い」。ほとんどの場合、それだけが原因なんです。
「うちはモノが少ないほうだけど、それでも散らかる」という声もよく聞きます。でも、みなさんの家にあるものの8割はいらないものです(笑)。
今すぐ捨てても、何も困ることはありません。
でも、どうしてモノを減らせないのか――。それは、「片付けること」にあまりにもフォーカスし過ぎているからなんです。

では、どう考えればいいのでしょうか?
片付けは、あくまでもひとつの手段です。片付けを通じて、「自分はどんな生活を、どんなライフスタイルを送りたいのか」を考えましょう。
片付けに限った話ではありませんが、動機づけの段階で間違えると、全部がおかしな方向にいきます。
「なんで私は片付けたいか」という問いに対して、自分のなかで曖昧な状態で、「なんとなく片付けたいかなー」程度の気持ちでいたら、何も変わりません。
「何のために?」という動機をできるだけ明確にすることで、片付けがゴールではなくなります。
私の理想の生活、理想のライフスタイルを構築するためにどういう家にしておきたいか」を考えることが目標で。もっと言うと、自分の心からの声、内在神の声がよく聞こえる状態になる必要があるんです。

そうすると、ただただ「片付けをゴールにして一念発起する」なんてこともなくなりますし、片付けそのものを完璧にこなそうとは思わなくなります。
片付けをゴールにすると、片付けテクニックの本をたくさん買ってきたり、モノを整理するために100均のカゴを買ってきたり。片付けするためにモノ増やしてどうするって話なんです(笑)。
“思考は現実化する”と言われているように、まず「理想の生活、ライフスタイルを具体的に思い描くこと」が大事で、片付けはその次。この順番をしっかり守れば、自分に合った片付けができるようになりますよ。

 

(2)お手本を外に求めない

とくに女性にありがちなのが、「片付けが苦手で」と、とっても申し訳なさそうにしますよね。あれは一体なんでしょうか(笑)。
私はいつも「別にええやんか!」と言うようにしています。誰にも迷惑をかけていないし、テレビや雑誌の「モノを持たないこと=善」といった風潮に迎合しすぎ。自分が“ちょうどいい”と思えるところで終わりにしていいじゃないですか。

お伝えした通り、片付けそのものではなくて、片付けを通じて自分の本質を取り戻すことが大事なんです。
だから、自分以外の誰かの家の様子を真似したって意味がない。片付けながら、内在神と相談しながら、家を神殿につくり替えていく過程を大切にしなくてはいけません。
お手本なんてありません。
自分の心に「これ好き?」「これ嫌い?」というのを繰り返し、繰り返し、問いかけていくのです。

 

(3)買うときこそ心の「声」を聴く

内在神の声を聴く耳が育つと、買い物のときにも内在神と相談ができるようになります。
今は、手軽になんでも買える世の中です。買い物するときこそ、しっかり「心(内在神)」と相談しないと、たちまち家のなかはモノであふれてしまいます。

安易に「安いかも」「便利そうかも」といった程度で買うのは、自分を迷子にさせるだけなんですね。
私は、心から「あ、かわいい!!」と思えたときだけ、買うようにしています。
例えば、黒のニットと一口に言っても、ちょっとした襟のディテールとか素材感、予算とか、決め手となる要素はいくつもありますよね。
黒のニットがあふれていても、「これだ!」と思うものになかなか出会えないと思うんです。いろいろ見てまわった挙句、最後はだいたい「まぁこれがいいのかなぁ」で買うんですよ。
妥協して買ったモノは、必ず2軍落ちします。着回しのローテーションから外れて、そのうちクローゼットの奥からなかなか出てこなくなる。
クローゼットがパンパンなのに、「着るものがない!」というのは、だれでも経験がありますよね。
でも、心から「これが欲しい!」と思って買ったモノは、やっぱり長く着ますよね。値段ではなくて、何度でも着たくなるお気に入りの1枚。
家のなかに持って帰ってくるのは、そういうお気に入りだけにしましょう。
自分の「ここ(内在神)」が反応するものだけ集めた部屋にいると、心の声は聞き取りやすくなります。自分の本質的な部分が、すごくクリアになって、気持ちがすーっと落ち着くようになるんですね。

 

(4)まとめ

他人の言葉や感情に振り回されて、自分が本当はどんなことを思っているのか、どんなものが好きなのか、よくわからなくなってしまう人がいます。
私はそういう人にこそ、この「スピリチュアル片付け」を試してほしいと思っています。片付けは目標ではなくて、心をシンプルにして、本当の自分に近づくための手段です。部屋にある余計なモノをスッキリさせることで、自分の心の声が聞こえやすい環境になります。
自分の心が迷子になっているなと感じたら、目に見えるモノから減らしていって、それを見ている心をどんどん軽くしていってみてください。

 

<質疑応答>

Q.片付け中、どうしても迷いが出てしまいます。頭で判断して出てくる声なのか、心の声なのか、よくわからないこともあります。

A.「自分の心に素直になろう」といっても、迷いますよね。人間なんだし当然だと思います。
よく片付けテクニックで言われている、持ち物をすべて出して、「いるモノ」「いらないモノ」に仕分けるのって、やっぱりハードルが高いです。
そこで最初は、「明らかにいらないモノ」から決めていくのがおすすめです。「明らかにいらないモノ」かそうでないか、という基準をつくっていくんですね。そのモノを見たときの感情を確かめてみてください。
家のなかにあるアイテムをぱって見て、そのときに跳ね返ってくる感情が、「ウキ♪」「ルン♪」という感情だったら、まずはそのままにしておいていいです。内在神が喜んでるんですから。
反対に、モノを見て跳ね返ってくる感情が、なんか気分が乗らなかったり、「いつのなんだっけ?」というモノから手放しましょう。
モノは「自分を映す鏡」とお伝えしましたが、捨てるかどうか迷ったりわからなかったりする場合は、まず、それを見たときに自分に跳ね返ってくる感情を確かめる。「いるか/いらないか」という基準ではなくて、それを見たときに自分がどう感じるかということ。「嬉しいのか/嬉しくないのか」という基準だったら、答えは出しやすいですよね。

Q.捨てることを念頭におくと、お金の使い方がわからなくなります。何にお金をかけて、何にお金をかけないようにすればいいのでしょうか?

A.私はお金のセミナーもよく開いていますが、「お金をまわせば、やっぱり豊かになるんでしょうか?」という質問をよく受けます。
内在神に添っていないものに使ったお金は、いわゆる「死に金」です。内在神に相談せずに、お金をどんどん使うのは、豊かになるどころか貧しくなっていきます。
世の中には、「お金は使った分だけ豊かになれる」という発信をしている人がたくさんいますが、そういう人は、内在神とものすごく仲良しな人たちなんです。
自分が豊かになるようなお金の使い方をしている。「生き金」をまわしているから、ステキになるというだけなんですね。
ですから、「お金はまわしたらいいですね!」と闇雲に自分の不安やストレス発散のために使うのは、ただの言い訳。内在神と相談して、それに添って買うことが重要です。
それから、とくに女性の場合、友達や彼に「かわいいかな? どうかな?」と聞きたくなる人も多いと思います。
私の考えでは、人の評価ではなく、自分の内在神が決めたほうが後悔しません。それが似合っているかどうか、かわいいかどうかは、他でもないこの私が決めるんです。

「流行ってるから」という理由だけで買うのって、本当にダメです。もちろん流行りのラインで、自分が本当にいいと思うものは持つのはいいんですよ。でも、「流行りでみんなが持っているから」とか、内在神に相談しないで買ったモノは、あとで必ず後悔します。

Q.片付けても夫がどんどん散らかすのがストレスです。どうしたらより理想の生活に近づけるようになりますか?

A.これは、自分の気持ちをパートナーに伝えることが重要なんですね。
片付けをしてほしいと思うなら、素直にそれを伝えることが解決策です。なんですが……。
「片付けをしてほしい」といくら伝えたところで変わりません。その下にある気持ちがなんなのか、自分で理解しておかないといけないんです。
一段掘り下げると、私が「散らかさないで」と伝えているのに散らかされること=「私は粗末にされている」ということが、悲しかったり、腹が立つんだと思います。
伝えるべきはそこの部分。「いい加減片付けてよ!」ではなく、「私は、そんなふうにされるとすごく悲しい」と伝えるんです。これはなかなか、本当に素直にならないと伝えられないんですよ。
伝えるのはそこまで。「片付けて」とは言わないんです。そうすると相手は、「コントロールされている」と感じてしまうから。
パートナー含め、相手は、鏡に映る自分だと思ってください。

 

(画像提供:iStock.com/Scovad)


いちいけいこ

神戸を中心に活動するセミナー講師
片付けを家事とするのではなく、自分を取り戻す作業と位置付けて行うことを提唱する。
庶民派リッチマインダー「西の弁財天」としてお金に対する観念を変えるセミナーも大好評。
信用金庫で7年間の勤務経験を持ち、実務の面でもお金に精通。
結婚退職後は司会業に転身し、喋りのプロとしてマイクを握る。
2014年末、出産後にセミナー講師として起業。
家庭を最優先するスタイルで月稼動は1~3日のみ。
スローペースかつ地方のみの活動で月商100万円を達成するなど家庭と仕事の両立を果たす。
文章力にも定評があり人気のメルマガは現在3300名以上が講読し、続々と喜びの声が寄せられている。

いちいけいこブログ『カボチャの馬車でドリフトする方法♡』
https://ameblo.jp/favorite--life/

 


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