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医者じゃないからこそわかる! うつ当事者によるお悩み相談室 vol.1

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うつになって、誰にも相談できずに悩んでいる人はたくさんいます。お医者さんではなく、当事者だからこそ答えられることもある!書籍「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」著者デラさんが、うつの悩み相談にお答えしていきます。

サンクチュアリ出版から2022年に発売した書籍「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」の著者でうつの当事者であるデラさん。スキルマーケット 「ココナラ」でうつ病の方やうつの彼氏・旦那さんをお持ちの方・うつ病予備軍の方の相談、販売をしたところ、200件を超える高レビューを獲得するほど大人気になりました。

またサンクチュアリ出版のウェブマガジン『ほんよま』でデラさんが「#うつ病になった僕が伝えたいこと」を連載したところ、わずか7記事にも関わらず半年で200万PVを超える人気連載記事となりました。

今回発売した本は、現在もうつ闘病中のデラさんが、うつの「底」から抜けるためにやったすべてのことをまとめた内容になっています。発売記念として、「著者によるお悩み相談が当たるキャンペーン」を実施したところ、たくさんの相談が寄せられました。
今回は、デラさんの回答を記事でご紹介します。

〈今回の相談内容〉

大学卒業後、障害福祉に長年従事しています。
私は抑鬱、発達障害(ADHD)で休職(8ヵ月)→復職(1年半)→再休職(今ここ)を繰り返しています。再休職をしている時、今後を見つめ直す中で一番重要視した方がいいこと(モノ)ありますか?自分はかなりの人見知りで、他人とコミユニケーションをとるのが苦手です。自分の思った事が素直に言うことが出来なかったりします。うまく他人とコミユニケーションがとれる方法を教えてください。

(デラさんによる回答)

ある程度の休養は絶対条件ですが、チェックするべきポイントは3つあります。

1 思考のコスト確認
2 エネルギーの収支
3 環境の見直し

が必要だと思います。

1の「思考のコスト確認」は、自分が何に消耗しているのかを確認してみてください。できる事、できない事はあると思いますが、そこは除外して考えてみて下さい。どんな小さなことでも大丈夫。どんなことでダメージを受けているのか。それをまとめることができれば、今後復職する際の課題になります。その対策をすれば理論上は再発しなくなります。

2の「エネルギーの収支」は、昔の基準ではなく、今の基準でバテないことが大切です。お金に例えると、収入20万円に対して50万円くらい使ってしまい赤字になるケースが多いのです。ですので、シンプルに動きすぎの可能性を頭に入れるといいでしょう。また、上記の思考のコスト整理をすることで稼働量も増えてきます。

3の「環境の見直し」は仮に、上記2つをどれだけ頑張ったとしても、住む場所がマグマだとしたら無理ですよね。どんなに対策をしても、準備をしても不可能な環境も存在します。そもそも自分が弱いのではなく、ダメージが強すぎるという可能性もあります。または、自分のリハビリが完全ではない説も考慮するべきです。

以上の点から、まず身体に溜まったエネルギー負債を回復させること。ある程度の状態が戻ってきたら、上記3つを振り返ること。今の身体に合わせたプランを作り、そこに近い条件のところで働くことがベストだと思われます。大事なのは、職場や仕事に自分を合わせないことです。

補足ですが、ここで障害になってくるのが「金銭」「家庭」「恋人」「プライド」です。
生きるために諦めることが必要な場面があると思います。

イメージは火事で何を持っていくのかに近いです。大切なもの全て抱えて、うつ病になる前と同じように生きるのは難しいです。捨てる覚悟があれば、捨てたモノは後に返ってきます。


うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと デラさん

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デラさん
定価:1,300円(税込1,430円)
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