刺さるプロフィール文の書き方
①誰に何を発信している？
フォロワーさんにちゃんと目を向けましょう。私が最初の頃に書いたプロフィール文は、「大手IT営業部長」「30カ月連続目標達成」「入社３年で歴代最高セールス」と、ただの実績自慢でした。これでは武勇伝を語っているだけで、どんな発信をしている人なのかわかりません。漢字も多くて見づらく、とても「フォローしたい」とは思えない内容でした。
今のプロフィールは、「セールス経験がない人に向けて」という「誰に」、「すぐに使える」という「お手軽感」を訴求。さらに、「売れる文章と話術をお届け」とすることで、文章術や話術に興味がある広い層に伝わる内容になっています。
②肩書き（名前の横に必ず書く）
今は「はるゆき｜伝え方の魔術」としていますが、肩書きを考えるにあたって参考にしたのがベストセラーの書籍名です。『嫌われる勇気』『LIFE SHIFT（ライフ・シフト）』『魔法のコンパス』『伝え方が9割』『金持ち父さん 貧乏父さん』……と眺めているうちに、2つの単語から成り立っているものが多いことに気づきました。
そして、自分が何を発信しているかを考え、「伝え方の魅力」という肩書きを思いつきました。でも、なんだか普通です。そこでベストセラーを再び見てみると『魔法のコンパス』『メモの魔力』『営業の魔法』とある。
もしかして「魔」が刺さりやすいのかも？ と思い、8月に肩書きを「伝え方の魔力」に変更しました。すると、変えたその日に講演や書籍出版のお誘いをいただいたのです。話を聞いてみると、「肩書きが面白くて目に付いた」ということでした。肩書きにこだわると、これだけの効果があります。
③ひとことでいうと何者？
私の肩書きは「伝え方の魔力」で、ひとことでいうと「伝えるプロ」となります。「◎◎のプロ」と書くのがオススメですね。
④SNSの実績
「4か月半で10,000名」のように、数字で表現するといいでしょう。初期は書きづらいですが、フォロワーの増加数、月間のインプレッション数、最大いいね数、万バズ回数など、いろいろあると思います。
⑤他の人との違い
他の人との違いがあると、フォローする理由が生まれます。私の場合は「シンプルにわかりやすくがモットー」と書くことで、「手軽に学べそう」「小難しくなさそう」という印象を持ってもらえるようにしています。
⑥フォローをうながす言葉
私は「気軽にフォローください」と入れていますが、この言葉があるとフォローされやすくなります。率直に伝えましょう。
⑦発信できる根拠
プロフィールの前半は相手目線で、相手が知りたいことを書きます。そして、最後のほうに「ふだんは大手IT営業部長。歴代セールス1位」と入れる。ここでやっと自分語りをするくらいがいいでしょう。
刺さるツイートの書き方
①ネタの探し方
バズった箇条書きを参考にしましょう。たとえば、私の場合、「仕事がデキる人は『会話が速い』『報連相が速い』『タイピングが速い』……」と箇条書きで11個挙げたツイートが好反応でした。これは需要があるということであり、11個のエピソードを思い出せば11個ツイートできるというわけです。
箇条書きのストックがない場合は、自分と発信軸が一緒のインフルエンサーを探して、その人の箇条書きを参考にしましょう。ただし、ツイート自体のパクリはNG。自分のエピソードを思い出すためのインプットとして使うのはOKです。
あとは、ググることも大切です。発信したい内容について検索したとき、どんな記事が出るか、さらに「他のキーワード」は何が出るかに注目しましょう。たとえば、「年収」で検索すると「年収 ３００万」「年収 1000万」で検索している人が多いことがわかりました。３００万、1000万にみんなが敏感な理由を想像すると、そこにニーズがあることが見えてきます。
②エピソードで語る
エピソードで語ると、勝手にオリジナリティが生まれてきます。自分のエピソードは自虐話、他人のエピソードは成功談が鉄則です。また、情景を描写するときには、セリフを入れると頭に浮かびやすく、共感も得やすいでしょう。固有名詞を入れるのもおすすめです。
③前提、読まれません
前提として、ツイートは読まれません。だから、一文目に注力する必要があるのです。「これは注意ですが」「大切なことですが」「批判されるかもですが」「有益なことをいいます」など、よく見る一文目はやはり強い。
あとは「年収」「転職」「資産」「NISA」「パワハラ」「メンタル」「悩み」「Google」「イチロー」「孫正義」などもやはり強いですね。
インパクトがあると、流れるように次の文も読みたくなります。たとえばこんなアプローチはどうでしょう。「ウエストが85センチを越える前にやるべきことがあって」「上司に『お前は』という言い方をされた時に対処する方法は」「『好きだけど一緒にいられない』と言われた時に不思議と何も思わなかったのは」……なんか読みたくなりませんか？
これらはそれぞれ、体型、パワハラ、恋愛の悩みを分解しています。悩みを具体化すると読まれやすくなります。ツイッターをやるなら、人の悩みに敏感になることが大切です。
④内容の前に見やすさ
私は、ツイートは景色だと思っています。しっかり読まれることはありません。ですから、「顧客満足度を高めるには」ではなく、「お客さんを笑顔にするには」
のように、ひらがなを多くする、難しい表現を簡単にすることが大切です。
また、記号は少なくしましょう。「おい！！なにしている！！」よりも、「おい。なにしている。」と書いたほうが、エモい感じになります。
⑤誰に届けているのか
ターゲットを明確にして、届ける相手を絞りましょう。「悩みやすいなと思う人に知って欲しいのだけど」よりも「とつぜん涙が流れ始める君に知ってほしいのは」のほうが刺さりませんか？
⑥読むスピードで理解できるか
読むスピードで理解できることが大切です。ツイートをつくったあとに、10回音読しましょう。
表現力を磨くには
最後に、表現力を磨くには、小説を読む、映画を観る、音楽の歌詞を読むこと。感情が揺さぶられたことを覚えておくと、ツイートにも活かされます。
また、例えるのも大切です。「批判されても関係ない。笑いたければ笑え。私のパワーのなる」よりも、「批判はウエルカム。嘲笑は心のガソリン。引火ありがと」と書いたほうが面白くないですか？
そして、身のまわりに悩む人がいたら、どんな伝え方で元気づけるかを想像しましょう。ツイートは人の悩みを和らげるものなので、悩みを常に意識することが大切です。
はるゆきさんのイベント動画が視聴できます。
https://www.sanctuarybooks.jp/event_doga_shop/detail.html?id=313
はるゆき｜大手IT営業部長 現役の大手IT営業部長（30代）。 存在感ゼロなタイプだが営業を通じて「伝え方の魔力」を学び歴代セールス1位。 2021年1月から「伝え方の魔力」をTwitterで発信スタート。 フォロワーさん4か月半で10,000人増。 Voicyパーソナリティに選ばれました（合格率 1～2％）。 ツイートでは伝えきれないお話を声でお届けしています。 チャンネル名：会社員に届け。伝え方の魔力 URL：https://voicy.jp/channel/2373
