新刊のコラム

情報過多の現代に押さえておきたい「本当のリテラシー」

#新刊のコラム

日本は世界的に見て安全な国とはいえ悪質な犯罪が後を絶たず、特にネット被害は年々増えています。巻き込まれない為には、正しい知識を持っておくことが必要不可欠です。
新刊『超リテラシー大全』より「ネット被害予防のリテラシー」についてご紹介します。

テレビや新聞、ラジオに加え、SNSなどWebサービスの進化とスマートフォンの普及によって、私たちが接する情報量はここ10年で、なんと530倍に増えたそうです。
フェイクニュースや個人の発信により、見るものによっては全く逆のことを言っていることも多く、リテラシー(=何が真実なのか見極める力)も現代では求められます。

あらゆるアカウントは買える時代である

犯罪者はターゲットをリスト化しており、このリストによく使われるのが、SNSのアカウントです。
実は、ツイッター、フェイスブック、ライン、インスタグラム、グーグルなど、こうした様々なサービスのアカウントはネット上で売買されています。しかも、一般にはアクセスできないダークウェブなどではなく、ネットゲームなどのアカウントを売るサイトの中で堂々と売られています
たとえば、フォロワー数の多いツイッターアカウントなどは1件何十万円という高値で売られることもあります。
このシステムを犯罪者が悪用しているのです。というのも、アカウントを売買することは法律では禁止されていません。それぞれのサービスの利用規約には違反しているでしょうが、取引自体は違法ではないのです。
たとえば、「ウソの現金キャンペーン企画」でフォロワーを集めたアカウントを、Aという犯罪組織が売りに出したとしましょう。
このアカウントを、別のBという犯罪組織が買うのです。このアカウントのフォロワーは「全員カモ」ですから、だますのに効率がいい金の鉱脈になります。そして、闇バイト、情報商材、投資詐欺などに使われるというわけです。
また「なりすまし」も大きな問題で、マッチングアプリのアカウント(本人認証済み)を購入して若い女性になりすます、購入したグーグルアカウントで「ビジネスメール」を装って個人情報を盗む、犯罪に誘い込む、といったケースも増えています。
このようにネットを使った犯罪は小さい組織がそれぞれ独立して行なっているため、警察も追いきれない状況が続いています。
疑い出せばキリがありませんが、私たちの対策としては「身元がわからない人からの突然の連絡」は、まず怪しんだほうがいいでしょう。無視をしてください。
また、知り合いから連絡がきたとしても、何か怪しい(たとえば、○○を買ってほしいと依頼された、突然個人情報を聞かれたなど)と感じたら、別の手段でその人に連絡をとるというのも1つの方法です。
また少なくとも、ソーシャルゲームなども含めてアカウントの売買に手を出すのはリテラシーが低い行動だと考え、近づかないのが一番です。

フリーWi-Fiで会員ページにログインしてはいけない

フリーWi-Fi でもっとも注意が必要なのが、通信が暗号化されているかどうかです。暗号化されていない通信は外部からのぞくことができるので、個人情報が盗まれたり、ウイルスに感染したり、パソコンやスマホが乗っ取られたりなどの危険性があります。
暗号化されているかどうかは、Wi-Fi設定画面を開いて、「鍵のマーク」がついているかどうかです。鍵がついていない場合は接続しないようにしましょう。
特に危険なのは「なりすまし」のWi-Fiで、企業の提供しているWi-Fiのふりをした、犯罪用のWi-Fiです。ネットワークの名前をSSIDと言いますが、SSIDは提供者が自由に設定できます。そのため、公式に似せることが簡単にできてしまうのです。
また、企業が提供している本物のフリーWi-Fiであっても暗号化されていない場合もあります。必ずマークの有無を確認し、外ではWi-Fiを「自動接続しない」に設定しておきましょう。
加えてフリーWi-Fiのもう1つの注意点として、暗号化されている通信ですあってもメールアドレス、パスワード、クレジットカードの番号などの個人情報を入力しないことです。具体的には、会員登録しているサイトへのログイン、通販サイトへのログイン、ネット銀行へのログインなどは避けます
ネット上のセキュリティに100%はありませんので、とにかく個人情報にまつわることには慎重に行動しましょう。フリーWi-Fiでは、「ネットサーフィン」にとどめておくのが無難だと言えます。

警察に連絡するか迷った場合は#9110

中には「これは警察に言うべきことなのだろうか?」と迷うこともあると思います。このようなときには「#9110」に電話をかけることをおすすめします。このダイヤルは通報ではなく、警察の相談窓口です。
たとえばDV、いじめ、ネットストーカー、SNSで誹謗中傷を受けているなど、困っていることがある場合には警察が相談にのってくれます。
どんな場合においても「孤立しないこと」が被害を防ぐためには重要なことです。困ったことがある場合には、抱え込まずに周囲に相談すること。身内の人に相談しづらい場合は、第三者に話をしてください。
特にネットで被害を受けているという場合には、ラインの内容、ツイッターの投稿などをスクリーンショットで撮影しておくとのちのち証拠になります。

情報過多な現代に送るリテラシーの本『超リテラシー大全は、貯蓄、投資、保険、転職、独立、ITなど、仕事やお金に関わることから、法律、セキュリティ、医療や災害など、「そうなってからでは遅い」「早く知っておくべき知識」もまとめています。
行動の判断基準、そうすべき理由などを解説しながら、プロと同じ目線で情報を選べるようになるための1冊です。
自分のためにも、家族を守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。

(画像提供:iStock.com/gremlin)

 



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