新刊のコラム

「何も悩みがないのに病む」ので解決法を考えてみた

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わたしの名前はゆぴ。都内でフリーライターをしている。

気付けば、カフェの角席でパソコンを開いてから早2時間が経過しようとしていた。決して広くはない店内に所狭しと並べられた座席の間隔は50cmぐらい。隣の人とコンセントを共有できちゃうぐらいの密度だ。

以前はもう少し空いていたはずのカフェは、今やテレワークをする人たちで溢れている。

こちらに聞こえるほどの声で参画中のプロジェクト内容を話す女性二人組、パスタを啜りながらソシャゲをプレイする男性、四人席をひとりで陣取ってレポートを広げる大学生…

薄くなったアイスティーを傍にノイズキャンセリングイヤホンをして、縮こまるようにしてキーボードを叩いていると、頭の中にただただ「もう限界」という言葉が浮かんで止まらなくなった。

なんかもう、いろいろ限界!!

電源プラグを引っこ抜き、わたしはカフェを飛び出した。一度日常を離れ、改めて自分の在り方を考えることにした。

理由もなく落ち込んでしまう:原因を探る前に”睡眠”をハックする

ここのところ、眠れない日々が続いていた。特に何が事件があったわけじゃないし、キャリアや人生に不満があるわけでもない。でも、漠然とした不安があって、眠れないのだ。

ありとあらゆる原因を探った。「モヤモヤしたときは紙に書き出すと良い」と言われるとおりに、画用紙を広げて殴り書きを繰り返したし、コーチングを受けたり、自己分析にまつわる本を読んで巻末のワークを真面目にやったりもした。

でも結局のところ、自分が何に対して不安を抱えているのかはわからずじまいだった。そこで発想を変えて、とりあえず眠れるように努力をしてみた。逆転の発想というやつです。

よく眠れると人気の入浴剤を買い揃え、枕は5種類試し、瞑想アプリ内のさまざまな音を聴いて目を閉じた。特に枕に関しては数万円ドブに捨てた。コアラピロー、セブンスピロー、オーダーメイド枕を経て、最近はスタンフォード大学睡眠生体リズム研究所監修のブレインスリープに落ち着いた。

夜に備えて日中は太陽光を浴びながら散歩を15分程度するようにして、寝る前はアロマを焚いてスマホの代わりに小説を。

そうして眠るようになってから、心身が元気になってきた。(寝ているから当たり前なんだけど)

眠れるようになると、不思議と夜に考えごとをすることもなくなってくる。不安があるのではなく、眠りが浅いから不安を抱えることもあるのだと知った。

お金のためにやりたくないことをしている:やらないことリストを作る

引越しをしてから銀行口座が1ヶ月遅れで大打撃を受けて度肝を抜かれ、焦ったわたしはとりあえず仕事を増やすことにした。正直気乗りしないものもあったが、そんな贅沢は言ってられない。やれることはやらせていただきます! の精神で全部請け負ってみた。

結果、こんな景色の良いところまで来て仕事をしている。アホちゃうか。

金は入ってもメンタルをやられては元も子もないので、「やらないことリスト」を作って、ひとつひとつ断捨離することにした。


(ミセラレナイヨー)

こうして「絶対にやりません」の基準を設けておくと、「わたし…何のために仕事をしているんだろう…」病みを回避することができる。

惰性で受けてしまいそうになるときは、一度リストに目を通して、一呼吸置いてから返答する。
ちなみにお金のために働くのも全然良いとは思っていて、そこは自分の価値観との兼ね合いだと思う。わたしの場合はカネカネすると病むので程よいバランスを保ちたいところです。

自分のやりたいことがわからない:やりたいことはなくていい

この記事のタイトルに「何も悩みがないのに病む」とつけたけど、正直に話すと、これが悩みっちゃ悩みなのかもしれない。

「やりたいことがない」。

別に全人類にやりたいことがあるとは言わないけれど、まわりにいる「やりたいこと」に向かって突き進んでいる人たちを見ていると羨ましくなってしまう。

わたしも「やりたいこと」があれば、寄り道をせずまっすぐ山を登って行けるのに、なんてな!!(嫉妬)

これに関しては「過去に楽しいと感じたことを分析してみましょう」「とりあえずいろんなことをやってみましょう」ぐらいしか解決法が思いつかなかった。

でも、忙しない日常を離れてわたしが誰に頼まれるでもなくやったことといえば、「本を読むこと」「文章を書くこと」「サウナに入ること」だったので、別にそれだけのために生きても良いんじゃないかと思った。

全部を無理矢理仕事にする必要はないし、長期的な「やりたいこと」が見つからなくても、目の前にある突発的な「やりたいこと」をこなしていけばいい。

そう思えたらちょっとラクになりました。わたしのようにコロナ禍でモヤモヤが加速した人には、『続・多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』をぜひ手にとってみてほしい。

「自分は一人ぼっちだと感じる」
「つねにオンラインで逃げ場がない」
「自分より大変な人がいるのにつらいと思ってしまう」

そんな人生におけるモヤモヤに対するヒントが68個も詰まっています。ちなみに私が今回悩んだ3つのことに関しては

・感情はとくべつな理由がなくても動くもの
・お金のためは、回り回って自分のため。働いて、そのお金でやりたいことをすればいい。
・夢は、「あってもなくても生きていける」くらいがちょうどいい

とありました。最初からこれ読めば良かったんじゃね??

「よくわからないモヤモヤ」ってまだまだたくさんあるけど、心地よく過ごしていきたいね。

この記事は、「続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。孤独も悪くない編」の新刊コラムです。


続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。孤独も悪くない編 Jam(著)・名越康文(監修)

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友達がいるのに寂しい…どこにも居場所がない…オンラインが苦手…この状況で将来が不安…。孤独を感じすぎず、不安な気持ちと付き合う68の考え方。