新刊のコラム

ワイン入門|ワインの楽しみ方・ワインに合うチーズも教えます!

ワインに興味を持ち飲む機会が増えても、種類が多すぎて違いが分からないという人は少なくないのではないでしょうか。この記事では、ワインの種類・選び方・おいしい飲み方などについて解説します。ワインと相性のよいチーズの選び方も紹介しますので、ワインを楽しむ際の参考にしてください。

初心者がワインを楽しむためのポイント


ワイン初心者が、ワインを楽しむためのポイントについて解説します。

自分がおいしいと思えるワインを飲む

初心者には、ライトからミディアムボディの赤ワイン、甘口でフルーティな白ワインなどが飲みやすいです。自分で選んだワインがおいしいと思えなかったとしても、諦めることなく、異なるタイプのワインにチャレンジしてください。

値段が上がればハズレ度は減る

値段の高いワインが必ずおいしいとは言えませんが、ハズレと感じることは減ってきます。5,000円前後のワインであれば、おいしくないと感じることは少なくなるようです。幅広くワインを試してみて、自分がおいしいと思えるワインを見つけてみましょう。まずは、2,000円くらいのワインから試してみることをおすすめします。

恥ずかしがらずにお店の人に聞く

ワイン選びで迷った際には、恥ずかしがらずに聞きましょう。レストランではウエイターやソムリエに、販売店では店員に、好みの味や予算などを伝えると、あなたに合うワインを提案してくれます。

赤ワインの種類と特徴

赤ワインの種類と特徴について解説します。

黒ぶどうから作る赤ワイン

黒ぶどうを皮ごとすりつぶした後、発酵槽に入れて発酵させます。ぶどうの糖分が発酵し、赤ワインができあがります。ぶどうの皮の色素が染み出ることで、赤ワイン特有の色になります。皮と種子を分離するために圧搾し、樽に詰め半年以上寝かせます。

赤ワインの味を表すボディとは?

赤ワインの味を表すボディとは、ワインの味と香りを表すための指標です。ワインの味などの説明は非常に難しいため、ボディであらわします。圧搾された際に、種や皮から抽出されるタンニンの渋さなどが目安になり、以下の3つに分けられます。

フルボディ
フルボディのワインは、色が濃く、タンニンが多いため渋みが強く、アルコール度数も高めです。カベルネ・ソーヴィニヨン種・シラー種などが使われ、熟成期間が長いことも特徴です。

ミディアムボディ
ミディアムボディのワインは、フルボディとライトボディの中間の味わいで、香り・渋み・酸味などのバランスがよいです。メルロー種などが多く使われています。

ライトボディ
ライトボディのワインは、タンニンが少なくアルコール度数も低い傾向にあります。渋みが少なく飲みやすいため、初心者に向いています。ピノ・ノワール種などが使用されています。

ぶどうの種類による違い

赤ワインを作るには、黒ぶどうが使われます。黒紫色の皮からは、赤ワイン特有の美しい色が抽出されます。赤ワインに多く使用される品種を3つ紹介します。

カベルネ・ソーヴィ二ヨン
カベルネ・ソーヴィ二ヨンは、フランスボルドー地方原産のぶどうです。色味が深く、タンニンの渋みを楽しめる重厚な味わいが特徴です。

ピノ・ノワール
ピノ・ノワールは、フランスブルゴーニュ地方が代表的な栽培地のぶどうです。タンニンが少なく、なめらかな味わいのワインになります。

メルロー
メルローは、フランスボルドー地方原産のぶどうです。色味は深めですが、タンニンが少なめで渋みが少なく、まろやかな口当たりで、フルーティな香りたっぷりの味わいになります。

生産地による違い

赤ワインは長い歴史の中で、フランス・イタリア・スペインなどを中心に生産されてきました。近年では、チリ・オーストラリア・日本などでも生産されるようになり、安くておいしいと人気があります。ここでは、フランス代表する生産地を2つ紹介します。

ボルドー
ボルドーは、フランス南西部、スペインと隣接する辺りにあります。ボルドー産のワインは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなど数種類のぶどうをブレンドして作られるのが特徴です。ボルドー産の赤ワインは、タンニンが強く濃厚な味わいとなります。

ブルゴーニュ
ブルゴーニュは、フランス北東部に位置します。赤ワインにはピノ・ノワール、白ワインにはシャルドネが使われるなど、基本的には1品種のぶどうで作られます。ブルゴーニュ産の赤ワインは、タンニンが少なく酸味が強いのが特徴です。

白ワインの種類と特徴

白ワインの種類と特徴について解説します。

白いぶどうから作る白ワイン

白ワインは、白ぶどうを原料として作られています。果実をすりつぶした後、皮や種は取り除き、圧搾して取れた果汁を発酵させます。皮を利用しないため、色素が出ず透明で濁りのないワインが出来上がります。

白ワインの味の違い

白ワインは、フルーティで渋みが少なく、すっきりした味わいのものが多く、甘口と辛口の2つに分かれます。甘口は6~8℃位まで冷やすと甘みや旨味が増して、辛口は10℃前後に冷やすと酸味がすっきりして飲みやすくなります。

ぶどうの種類による違い

白ぶどうは、果皮が黄緑色やピンク色のものが多く、果肉の味も幅広いのが特徴です。白ワインに多く使用される品種を3つ紹介します。

シャルドネ
シャルドネは、フランスのブルゴーニュ地方原産で、国際的に人気があります。育てやすく、産地や醸造方法により、さまざまな味わいを持つワインに変化します、香りが豊かで切れ味のあるものが多いです。

ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨン・ブランは、フランスのボルドー・ロワール地方が代表的な栽培地です。柑橘系を思わせる酸味と、香りのよさが特徴です。

リースリング
リースリングは、ドイツが代表的な栽培地です。ひんやりと涼しい気候を好み、酸味と上品な風味があります。

生産地による違い

冷涼な気候のドイツでは多くの白ワインが生産されますが、フランス・イタリア・スペインなどでも作られています。有名な生産地は、以下の2つです。

モーゼル(ドイツ)
モーゼルは、ドイツ最古のワインの産地で、モーゼル川とその支流の流域にあります。モーゼルのワインの特徴は、フルーティな香りと低いアルコール度数、酸味の高さです。

シャブリ(フランス)
シャブリは、フランスの二大ワイン産地と言われるブルゴーニュ地方にある村です。シャブリは、昔は海の底にあり、土が石灰質であるため、ミネラル豊富なぶどうが栽培できます。そのため、シャブリのワインは、酸味が強くすっきりした味わいが特徴です。

その他のワインの種類と特徴

ロゼワイン・スパークリングなどについて解説します。

ロゼワインとは?

「ロゼ」はフランス語で「バラ色」を表し、ピンク色のワインを総称してロゼワインと呼び、非常に人気があります。フランスのプロヴァンス地方はロゼの生産地としても有名です。ロゼワインは、黒ぶどうのみで作られたものと、黒ぶどうと白ぶどうを合わせて発酵させたものがあります。

美味しく飲むためには、料理に合わせて温度を変えましょう。こってりした肉料理などには10~18度、和食や魚料理には6~10度がおすすめです。

スパークリングワインとは?

スパークリングワインとは、発泡性ワインの総称です。製造方法には、瓶詰めした後に発酵させ、炭酸ガスを閉じ込める方法、二次発酵まで行った後で瓶詰めする方法、発酵が終ったワインに炭酸ガスを注入する方法などがあります。

フランス・スペインなどの他、米国・オーストラリアなどでも作られています。おいしく飲むためにはよく冷やしてから飲むとよいでしょう。

シャンパンとは?

シャンパンは、フランス・シャンパーニュ地方で生産される、高品質のスパークリングワインです。「ワイン法」で定められた、厳しい規程をクリアしたワインのみが名乗れる呼称です。

ワイン法では、製造方法・生産地・使用するぶどうの種類などが定められています。シャンパンに使用するぶどうは、白はシャルドネ、黒はピノ・ノワール、ピノ・ムニエです。伝統的方式の「瓶内二次発酵」で泡を発生させ、15か月以上瓶の中で熟成させなければなりません。

ワインの選び方

ワインを選ぶときに注目すべきポイントについて解説します。

ぶどうの種類で選ぶ

ワインをぶどうの種類で選んでみましょう。原料になるぶどうは、種類によって味わいが大きく異なります。ワインに使用するぶどうは約1000種類と多いため、世界的に有名な品種で選ぶと分かりやすいでしょう。カベルネ・ソーヴィニヨン・シャルドネなどは有名です。

産地で選ぶ

ワインを産地で選んでみましょう。世界中で作られているワインは、製造する国民の嗜好に合わせて作られることが多いです。ワイン作りの歴史が長いフランス・イタリアなど、旧世界と呼ばれる地域では、伝統的な味わいのワインが好まれますし、ワイン作りの歴史が浅いアメリカ・チリ・日本など、新世界と呼ばれる地域でも、独自で軽やかな味わいのワインが多く作られています。

値段で選ぶ

ワインを値段で選んでみましょう。ワインの価格帯は非常に幅広く、種類も豊富です。手頃でおいしいものもあれば、高額でもおいしくないと感じるものもあります。無理をして高いワインの選ぶのではなく、自分の予算内で手に入るワインを選ぶことが大切です。

料理で選ぶ

ワインを一緒に食べる料理で選んでみましょう。ワインは、料理の色合いや、あっさり・こってりなどの味の重みに合わせるとよいです。ワインにより相性のよい料理があるため、迷った際にはお店の人に相談しましょう。

ワインが合う料理

ワインを飲む際に、一緒に食べるとより味わいを楽しめる料理を紹介します。

チーズ

チーズは、ワインに非常に合う食材として広く知られています。ワインの種類に合ったさまざまなチーズが作られています。世界のワインの生産地では、その土地のワインと相性のよいチーズがたくさん作られているため、同じ産地のチーズを選ぶのもおすすめです。

肉料理

牛や羊などの肉料理・味の濃い料理には、渋み強めの濃厚な味わいの赤ワインがよく合います。渋みのタンニンは、肉の脂や旨味の強い料理と相性がよく、口の中がさっぱりします。さっぱりとした味付けの豚や鶏などの肉料理には、白ワインがおすすめです。

魚料理

魚料理には、白ワインがよく合います。白ワインはすっきりとした味わいのものが多く、淡白な魚介の味を引き立てます。特に辛口のワインは、多くの魚介料理に合わせやすいです。

ワインに合うチーズの選び方

前述したように、ワインとチーズの組み合わせは非常にあいます。チーズを上手に選べると、ワインの楽しみ方が広がります。ここでは、ワインの美味しさを引き出すチーズの選び方について解説します。

同じ産地のものを選ぶ

ワインとチーズは同じ産地のものを選びましょう。世界のワインの生産地では、チーズもたくさん作られています。ワインもチーズも、その土地の人々の嗜好に合わせて作られているため、2つの相性はよく深い味わいを楽しめます。チーズ選びに迷った際には、同じ産地を選びましょう。

塩味が強いチーズに合うワイン

ブルーチーズなど青カビタイプのチーズは塩味が強いです。このようなタイプのチーズには、酸味が強めのミディアムボディの赤ワインや、デザートワインで代表的な貴腐ワインなどがよく合います。塩味が強いチーズの代表は青カビタイプです。青カビタイプのチーズは、ブルーチーズと呼ばれ、見た目・味・香りも独特です。

クリーミーなチーズに合うワイン

リコッタチーズやモッツァレラなどクリーミーなチーズには、渋みのあるミディアムボディの赤ワインがおすすめです。クリーミ-なチーズは、塩水などでチーズの表面を何度も洗いながら熟成させて発酵するため、強い香りと味わいが特徴です。

熟成したチーズに合うワイン

チェダー、ミモレットのような何年も寝かされ熟成が進んだチーズには、熟成したワインとの相性がよいため、熟成度を合わせた選び方がおすすめです。反対に熟成していないフレッシュなチーズには、軽めのワインをあわせるとよいでしょう。

まとめ

ワインの種類は多いため、初めの人は選び方など迷うことが多いです。自分がおいしいと感じるものを自由に楽しみましょう。ワイン選びで迷った際には、お店の人に気軽に聞いてみましょう。ワインは料理との相性もよく、特にチーズは、ワインの美味しさを引き出してくれます。

『図解 ワイン一年生 2時間目 チーズの授業』は、ワインとチーズについて知りたい人におすすめの本です。2016年Amazonランキング「ワイン・お酒」のカテゴリーで1位を獲得した「図解 ワイン一年生」のシリーズ第2弾です。ワインやチーズを選ぶ際の強い味方になってくれるでしょう。

『図解 ワイン一年生 2時間目 チーズの授業|サンクチュアリ出版』はこちら

※こちらの記事は委託ライター様による第三者的な目線での執筆となるため、書籍『図解 ワイン一年生』の内容との整合性をを保証するものではございません。

(画像提供:iStock.com/taa22/Halfpoint/ALEAIMAGE)

図解 ワイン一年生 2時間目 チーズの授業 小久保尊(著) 山田コロ(イラスト)

図解 ワイン一年生 2時間目 チーズの授業

小久保尊(著) 山田コロ(イラスト)
1300円+税
詳しくはこちら
チーズのことを甘く見ているあなたへ
いつものワインを“神の一滴”に変える!
下町の人気ソムリエが教える世界一かんたんなワイン×チーズの教科書