世界一危険な植物・生物 健康

怖い植物ギンピーギンピーやマンチニールとは?世界で危険な植物・生物・物質5選

#健康

ギンピーギンピーという植物の名前を聞いたことはありませんか?触るだけでも大変危険な植物です。世界にはギンピーギンピー以外にも危険な植物や生き物がたくさんいます。

サンクチュアリ出版から1月9日に発売した絵本「ぜったいに さわっちゃダメ?」から、今回は「ぜったいにさわっちゃヤバイ!世界の危険植物・生物・鉱物」ベスト5を編集部選でご紹介します。

1.ギンピーギンピー:触ると地獄の痛みが数年続く植物

ギンピーギンピー

※写真はイメージです

全体が神経毒を有する微小なトゲに覆われているギンピーギンピー。主な生息地は、南半球のオーストラリアなどの熱帯雨林です。

根っこから葉っぱまで全体にびっしりと毒針が生えているので、どこかを一瞬さわるだけでアウト!その痛みは、まるで熱い酸をかけられたようだとも、電流を浴びて火傷したようだとも例えられており、一度触れてしまうと数ヶ月から数年に渡って痛みが続くといわれています。過去に誤ってこのトゲに触れてしまった男性が、そのあまりに耐え難い痛みに拳銃自殺をして死亡してしまったという逸話もあるほどです。

また、第二次世界大戦中のある国では、ギンピーギンピーを軍事利用できないかという案が持ち上がったという恐ろしい話も残っています。

もし、本当に実行されていれば、空気中にばらまかれたギンピーギンピーの刺毛が皮膚だけではなく肺にも吸引され、あたりは一面地獄絵図と化していたことは間違いありません。

 

2.マンチニール:ギネスに認定された世界一危険な植物は食べると…?

マンチニール

※写真はイメージです

「世界で最も危険な樹」としてギネスに記録されている恐ろしい木、マンチニール。生息場所は、主に西半球の熱帯地方の海沿いなどです。

一見何の変哲もない外見をしており、リンゴに似た小さな木の実をつけますが、万が一この実を食べてしまうと大惨事になります。過去に誤ってこの実を食べてしまったイギリスの医師によると「食べてから数分後、口の中が燃えるような痛みに襲われ、全く何もできない程だった。痛みが完全に引くまでに8時間を要した」とのこと。

しかし、恐ろしいのは木の実だけではありません。
マンチニールの樹の表面ににじみ出ている樹液や葉腋に一滴でも触れようものなら、たちまち触れた部位は燃えるような感覚に襲われ赤い、水ぶくれのように腫れ上がります。

マンチニールは海沿いに生息していることが多く、海水浴に訪れた観光客が雨宿りしようとしてうっかり樹液の混じった雨水を浴びてしまう事故が多発しています。万が一、傷口から樹液が体内に入ってしまうようなことがあれば、最悪の場合は死にいたることもあります。

 

3.コバルトヤドクガエル:世界で一番美しい毒ガエル

コバルトヤドクガエル

ヤドクガエルの仲間は、鮮やかでとても美しい色をしています。中でも「コバルトヤドクガエル」は世界で最も美しいカエルともいわれています。しかし、その美しい見た目とは裏腹に彼らの持つ毒は非常に危険です。

アルカロイド系の神経毒を持ち、1匹で人間10人を殺すことができるとされています。毒は自身で生成しているわけではなく、毒アリや毒ダニを捕食することで体内に蓄えています。

「ヤドクガエル」の名前は、この皮膚からとった毒を吹き矢の先に塗って使ったことに由来します。

毒に触れてしまうと死の危険がある一方で、医療用の鎮痛剤にも使えると期待され、研究が進められています。

 

4.カエンタケ:出会ってしまうだけでヤバイ毒キノコ

カエンダケ

※写真はイメージです

猛毒キノコ「カエンタケ」は地面からまるで手の指が突き出たように生えており、燃えさかる炎のように真っ赤な色をしています。

奈良県では近年、大量発生し問題になっており、誤って食べてしまうと、発熱、悪寒、嘔吐、下痢、腹痛、手足のしびれなどの症状を起こし、最悪の場合は消化器不全や脳神経障害を引き起こし死に至るといわれています。

一般的な毒キノコは食べさえしなければ大丈夫ですが、カエンタケは肌に触れただけでも危険です。皮膚がただれ、強い痛みを伴い、火傷のような症状を起こします。
空気中を漂う胞子の中にも毒成分が含まれているため、皮膚や粘膜が敏感な人は近づくだけで症状が出る可能性があります。
カエンタケらしきキノコが視界に入ったら、全力でその場を離れるようにしましょう。

5.辰砂:賢者の石のモチーフにもなった世界で一番危険な物質

辰砂危険な鉱物

「辰砂(しんしゃ)」は、透明感ある深紅色をした硫化水銀鉱物で、単一のものとしては地球上で最も毒性が強いとされています。
「龍の血」という意味を持ち、昔から「賢者の石」とも呼ばれてきました。映画ハリーポッターのモチーフにもなっています。

石の力を崇めるがあまり、かつての中国王朝では「不老不死の妙薬」として服用されていましたが、水銀中毒となり早死にする皇帝が多かったといいます。
火山の近くに形成し、加熱すると死の原因となる水銀蒸気が生じます。中世のスペインでは、死刑囚が辰砂鉱へ強制労働に送り込まれ、たくさんの人が命を落としたといいます。

この記事は、”ぜったいに さわっちゃダメ?” ビル・コッター(著) の新刊コラムです。

 


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参考サイト一覧

画像提供:iStock.com/jeffbergen/leekhoailang/tracielouise/reptiles4all/EduardSV/fotomem

http://karapaia.com/archives/52153050.html
https://konohaboy.com/manchineel-336
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB
https://matome.naver.jp/odai/2142227661225019801
https://jungle-time.com/gympiegympie-1359/
http://athena-minerva.net/syokubutu/1249/
https://animalbattles.wealthyblogs.com/?p=8565
http://karapaia.com/archives/52132138.html
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/100200373/
https://kikenseibutsu.info/dendrobates-tinctorius-azureus-35c/
https://yamahack.com/368
https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000000723.html
https://www.sankei.com/west/news/151030/wst1510300009-n1.html
https://sites.google.com/site/fluordoublet/home/colors_and_light/inorganic_pigment/cinnabar
http://karapaia.com/archives/52211851.html