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フリーランスになる前に税金についてよくわからない不安は解消しよう

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中国の有名女優ファン・ビンビン脱税のニュースを見ていると「もし自分がフリーランスになって正しく税金が払えなかったらどんな仕打ちが待っているのか…」怖さすら感じます。でも税金について正しい知識があれば、むしろ節税できちゃうかも?しれません。

”個人事業主”になる前に一番心配だったのが
「確定申告の書類が正しく作れなかったらどうしよう!」
「副業をはじめて少ししか稼げなくても、事業税とか余計に税負担が増えるのではないか?」
ということ。
会社員は月収から所得税や住民税を天引きされています。
自動的に引かれているがゆえ、その金額が何を根拠に算出されているのか意識するきっかけすらないんですよね。
最近では中国で有名女優が失踪をしていた理由が脱税によるものとわかり、追徴課税や罰金額だけでも約146億円と税金にまつわるニュースが世間を賑わせました。
トップ女優と駆け出しのフリーランスの規模感の違いこそあれ、税金を知らず存ぜぬではいられないことを実感させられる昨今。
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」では日本一フリーランスに優しい税理士の先生が、税金のこと、保険のこと、確定申告について、わからないままになっていることをわかりやすく、丁寧に教えてくれます。

サラリーマンにフリーランスのことはわからない


筆者は会社員生活20年の中で、最後の1年半は副業をやりつつ、現在はフリーランスとして生活しているライターです。気づいたらフリーランス歴も2年を過ぎました。
副業を考え始めた2014年当時、フリーランスで生計を立てている人は身の回りにほとんどいませんでした。
さらに当時勤めていた会社は副業禁止。
会社員をしながらこっそり副業としてブログを書いていたので、フリーランスという働き方やましてや税金については周りに誰にも相談できる人がいませんでした。

当時フリーランスになることに踏み切れない最大の不安がまさに「税金や数字がよくわからないこと」。
帳簿ときけば、かつて会社員時代に情報システム部から購買部に異動したときに、異動組の誰よりも簿記が身につかなかったことが忌まわしき記憶として蘇ってきます。
フリーランスの生き方のモデルになるような人も情報も圧倒的に少なく
いよいよ個人事業主の開業届を出そうとする直前は本当に不安に襲われて眠れなくなったこともありました。
それでも、仮にフリーランスになってしまって税金を多く払わなくてはいけなくなったとしてもどこかの税金の学校で授業料を払ったと思えばいい!と腹をくくりました。
不安いっぱいの見切り発車で文筆業(ライター)としてフリーランスになったのは2017年1月のことでした。

確定申告を終えても結局よくわからなかった、税金のこと

個人事業主開業届と同時に「青色申告承認申請書」も提出したので、65万円控除を狙って複式簿記にチャレンジ。
さっそくオンラインの会計サービスを契約して、
仕事で使う備品や書籍を購入すれば領収書片手に、仕訳の例をネット検索して
・勘定科目は何にあたるのかな?
・売掛金、何それ?
と思いながら入力を進めていきました。
しかしネットでヒットする情報はなんの職業かもよくわからない人が自分の仕訳の見解を書いたものばかり。
なにが正解かわからないまま2017年の1年間の売上と経費を帳簿に入力して、どうにかこうにか確定申告までこぎつけました。
確定申告書類を地元の税務署に郵送で提出したのが2018年2月。
5月になってようやく確定した住民税の通知が届きました。
通知に書かれていた金額を見てようやくこの1年の苦労が報われた気持ちになりました。
とはいえ、税金のこと、はじき出された数字の根拠について腑に落ちているわけではありません。
オンラインの会計サービスに導かれるまま確定申告はできあがったものの、わたしの帳簿は本当に合っていたのだろうか?
確定申告が終わっても、それを根拠に税金を納め始めてもこのモヤモヤは完全に晴れることはありませんでした。
そんなわたしのところへ舞い降りたのが、
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」です。
不安をかき消すように確定申告や仕訳についての本を何冊か読んでも、1年間帳簿をつけて実践してもわからないままだった税金にまつわるいろいろな数字の根拠が、本書を通じてようやくはっきりと見えてきました。

全編マンガだけど、ポイントがしっかり解説されている


「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」は全編マンガで構成されています。
これからよくわからないことを勉強するぞ、ってときにいきなり文章や文字で攻めこまれるととっつきにくいですよね。
どこに使われているのか見えにくいがために搾取されていると思われてしまう税金は、マンガで説明してもらえると「あぁ医療費3割負担で済むのも税金のおかげか〜」と妙に納得できます。
イメージができるって大事。
とはいえ、マンガだからといって専門用語の説明が軽く流されているわけではありません。
ぶっちゃけどこまで経費にできるの?の部分については、経費に対する考え方がきっちり説明されています。
なんとなく正解がわからないことにモヤモヤした気持ちを抱いていた者としては、仕訳に絶対的な正解はないことがわかっただけでもすーっと霧が晴れたような気持ちになりました。
本屋さんには個人事業主向けの確定申告の本がたくさん並んでいますが、いざ中を読み進めると仕入れや店舗の家賃の計上方法など経営者向けのものが多いんですよね。
最近は仕事で欲しい情報をnoteで買ったり、仮想通貨でプラスの収益を得たりとほんの数年前にはないサービスや収益をあげる方法がどんどん出てきています。
これまでの書籍ではなかなか語られていなかった最近出てきたサービスの勘定科目は何を選んだらよいか専門家の見解がわかります。

フリーランスになりたいけど税金のことがよくわからなくて不安な人へ

現在はフリーランスになることへの不安をひとりで抱えなくても、フリーランスの人、会社員をしながら副業でフリーランスになっている人も増えてきました。
せっかく副業をはじめたい気持ちや、もう収益があがっているかもしれないのに、税金のことがよくわからないことが理由ってだけで開業届を出すこと自体に尻込みしてしまってはもったいないです。
わたしのようになんとなくオンライン会計サービスの力を借りて確定申告できちゃった人も、これからフリーランスになることを検討している人も、税金のことはあらかじめきちんと学んでおけば、いざ確定申告の時期になって慌てることもなくなります。

特にライターやイラストレーターなど原稿や作品をつくる事業をされている人には、これまでになかった、かゆいところに手が届く救世主的な一冊になるのではないでしょうか。

税金がわからなさすぎる悩みはさっさと解消して、本業に専念できる幸せなフリーランスになりましょう。

(文 栗原ひろみ)

(画像提供:iStock.com/RichVintage/Pinkypills/alfexe/Deagreez)

この記事は、”お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!” 税理士・大河内薫 / 漫画家・若林杏樹 の新刊コラムです。



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