当時22歳だった、著者は、アルバイト先で出会った彼女に、一目惚れし大恋愛をしてしまう。
ところが、彼女は、先天性の心臓病(拡張型心筋症*)のために、医者から宣告された余命は残り6ヶ月だった。
残された短い時間だけど、それでも一緒にいたい、彼女を最後まで守りたい。 彼女が大好きだった七夕の日に 「大学を卒業したら結婚しよう」と約束をする。
その約束が彼女の生きる希望だった。
日に日に弱りながらも、生き抜こうとする彼女の願いもむなしく、刻々と最期のときが忍び寄っていく。
「いつか生まれ変わっても遠い街のどこかでまた会おうね」
彼女が残した最期の言葉を胸に、悲しみにくれていく著者だが、彼女が残した手紙を読んで大切なことが何かに気付いていく。
純粋に、まっすぐに人を愛すること、
命の大切さを感じさせてくれる真実の物語。
*拡張型心筋症
心筋の細胞の性質が変わって、とくに心室の壁が薄く伸び、心臓内部の空間が大きくなる病気。その結果、左心室の壁が伸びて血液をうまく送り出せなくなったり、うっ血性心不全を起こす。拡張性心筋症の5年生存率は、54%、10年生存率は36%と極めて不良で、突然死の発生も稀ではない。心臓移植かバチスタ手術しか助かる方法はない。