「1億稼げる人、稼げない人の違い」とは?

大富豪の伝記で見つけた 1億稼ぐ50の教え』の著者、「成功データアナリスト」の高田晋一です。
その肩書のとおり、私は、成功哲学などに関する文献やデータを調べ、成功を収めるための要因を抽出、その分析をライフワークにしています。これまで、いわゆる「自己啓発本」「成功本」などを1000冊以上読み、それらを分析対象としてきました。
最新刊『大富豪の伝記で見つけた 1億稼ぐ50の教え』も、その活動の一環です。「大富豪」と呼ばれるようなお金持ちが、なぜお金持ちになれたのか。本書では、その要因を、彼らが書いた伝記を徹底分析し、解き明かしました。
この記事では、本の中に収録した大富豪から5人選び、彼らのように「(余裕で)1億稼げる人」と「稼げない人」の違いをまとめて紹介します。

 

1億稼げる人は「一生モノ」を買う。
稼げない人は「安モノ」を買う。

登場いただく大富豪の1人目は、ファーストリテイリング創業者の柳井正氏です。
柳井氏は、カジュアルウェア販売チェーン、ユニクロを中心とする企業グループ、ファーストリテイリングの創業者であり、現在も代表取締役会長兼社長を務める人物です。世界有数の経済誌「フォーブス」の発表する長者番付では2015年、2016年に日本人の富豪の中でトップに輝いています。
彼は1949年、山口県に生まれ、早稲田大学を卒業し、ジャスコに入社したのち、父親が創業した、「メンズショップ小郡商事」(ファーストリテイリング社の前身)に入社。1984年に父のあとを継いで同社の社長に就任しています。
その後、カジュアルウェアを扱うユニクロの店舗を広島市に初めて開店したのを皮切りに店舗を拡大。1999年に一部上場を果たし、現在では海外のブランドなども傘下に収める大企業へと発展しています。

彼は、2015年に書いた著書、『経営者になるためのノート』の中で、経営者が身につけるべき4つの力として、「①変革する力」「②儲ける力」「③チームを作る力」「④理想を追求する力」を挙げています。
このうち、「②儲ける力」をつけるために、「これだ!というものに経営資源を集中する」こと、その際には「費用対効果を真剣に考えること」の大切さを説いています。
具体的には彼は、メリハリをつけてお金を使うべきだと述べています。使わなくて済むものに関しては全面的にカットし、大きな効果があって飛躍のもとになる可能性があるものには倍使う、という使い方が経営者として望ましい、と言うのです。
その言葉通り、ユニクロはヒートテックやフリースなど、重点商品を集中的に開発し、これを積極的に販売することで成長を遂げてきました。特に同社の看板商品であるヒートテックは、2008年には2000万枚、2009年には2800万枚、そして2010年には5000万枚を売り切り、同社の発展の礎となりました。

私たちもこうした姿勢を見習い、メリハリを考えてお金を使うようにしてみましょう。たとえば安物の靴を買って何度も履き潰すよりは、少し高めの靴を買って大切に履く。他にも、時計やバッグ、万年筆など、「一生モノ」のアイテムに惜しみなく投資する。
1億稼げる人は「一生モノ」を買い、稼げない人は「安モノ」を買うのです。

 

 

1億稼げる人はウソでも「できます」と言う。
稼げない人はマジメに「できない」と言う。

大富豪の2人目は、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏です。「フォーブス」の世界長者番付で10年以上連続1位になっている、現代を代表する億万長者です。
ゲイツ氏は、1955年にシアトルで生まれました。レイクサイド・スクール(中学~高校)のときに初めてコンピュータに出合い、「虜になってしまった」と言います。そしてハーバード大学在学中の1975年に、盟友、ポール・アレン氏とともにマイクロソフト社を創業します。

ビル・ゲイツ 巨大ソフトウェア帝国を築いた男』(ジェームズ・ウォレス/ジム・エリクソン著)には、彼らがマイクロソフト社を創業するきっかけとなったエピソードが描かれています。
当時、アレン氏が愛読していた雑誌で、世界初の個人向けコンピュータ、アルテア8080がMITS社によって開発されたことを知った2人は、これにプログラミング言語のBASICを移植することを決意します。
そして、実際には完成していなかったのにもかかわらず、ゲイツ氏はMITS社に電話をかけ、同社のエンジニアに向かって、「自分と友人とでアルテアコンピュータ用のBASICを開発した」と言い切るのです。
電話が終わった2人はその言葉がウソにならぬよう、すぐに開発に着手します。そして苦労の末に、期日までに見事、BASICを完成させました。これが彼らにとっての最初の「事業」となったのです。
彼のこうした「ハッタリをかます」というクセは、マイクロソフト社を創立してからも一貫しています。同社がコンピュータ業界の覇権を握るきっかけとなったOS、ウィンドウズシリーズも、1983年11月に記者発表された時点では、まだ設計すらできていなかったと言われているのです。

私たちも、「ここが千載一遇のチャンス」というときには、彼のように、たとえハッタリでも「できます!」と言い切ることが大事です。大事なのは、その言葉がウソにならないよう、がんばることなのですから。
1億稼げる人はウソでも「できます」と言い、稼げない人はマジメに「できない」と言うのです。

 

1億稼げる人は仕事の「ゴール」を決める。
稼げない人は何も決めずに働く。

大富豪の3人目、堀江貴文氏は2000年代に時代を席巻した実業家で、(当時の)ライブドアの創業者・社長であり、現在も多方面で挑戦を続け、精力的に活躍している人物です。2005年の「フォーブス」の「日本の富豪40人」には最年少でランクインしました。
彼の名前を世間に一気に知らしめたのは、2004年のプロ野球球団買収騒動でしょう。全国的にはほぼ無名だったライブドアという会社とその社長の堀江氏が、当時の近鉄バファローズを買収したいと発表したことに、世間は大きな衝撃を受けました。
その後、2006年に突如、証券取引法違反容疑で逮捕され、再び世間を驚かせます。そして裁判の結果、実刑判決を受け、長野刑務所に2年ほど収監されたのち、2013年に仮釈放となっています。

彼は出監後、『ゼロ』という書籍を出版しました。同書の中で、彼は、仕事のやりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で「作る」ものだと強調します。
たとえば、彼は東京拘置所での懲役中、「無地の紙袋をひたすら折る」という作業を与えられます。与えられたノルマは50枚だったそうですが、時間内にノルマギリギリしか折れず、彼は悔しい思いをします。そこで彼は折り方の手順をゼロベースですべて見直し、創意工夫を凝らします。そしてその結果、3日後には見事、79枚の紙袋を折ることに成功したそうです。
これが仕事の喜びだ、と堀江氏は言います。自らゴールを設定し、少しずつ目標達成をくり返していく。そうすることで、その仕事を好きになることができるというのです。

私たちも彼を見習って、もっと仕事を楽しむ工夫をしてみましょう。まずは今日の仕事のゴールラインを設定することから始めてみませんか。毎日、小さな目標達成をくり返すことで、楽しみながら、いつのまにか大きなゴールにたどり着けるでしょう。
1億稼げる人は仕事の「ゴール」を決め、稼げない人は何も決めずに働くのです。

 

1億稼げる人は、毎日アイデアを出す。
稼げない人は日々の仕事に追われる。

大富豪の4人目、孫正義氏は、ソフトバンクグループの創業者であり、常に革新的なアイデアで時代を切り開くカリスマ経営者として知られています。また、「フォーブス」発表の2014年の世界長者番付では、日本一の富豪とされています。
彼は1957年に佐賀県に生まれました。高校時代に渡米して、1980年にカリフォルニア大学バークレー校を卒業。そして日本に帰国し、1981年に、日本ソフトバンク(現、ソフトバンク)を設立し、急スピードで同社を拡大させていきます。1996年には米ヤフーと合弁でヤフー株式会社を設立し、2001年から同社と共同で、ADSL接続サービス、ヤフーBBの提供を開始。2004年には当時のボーダフォンを買収して、初めて携帯事業に乗り出します。その後も買収を重ねて拡大を続け、2013年には当時全米3位の携帯電話会社、スプリント社を買収し、世界でも有数の携帯電話会社グループとなるまで発展しました。

彼のことをつづった『志高く 孫正義正伝 新版』(井上篤夫著)によると、彼は学生時代、「1日1つ、新しい発明のアイデアを練って、それをノートに記録する」ということを日課にしていました。この「アイデアバンク」と名づけられたノートには、250以上のアイデアが詳細に記されているそうです。
彼のすごいところは、このときのアイデアの1つである「音声機能つき電子翻訳機」を本当に商品化したことです。彼はこのアイデアを実現すべく、まずはスピーチシンセサイザーの権威であるフォレスト・モーザー博士に開発を依頼。そして博士の尽力でこれの実用化に成功すると、当時のシャープ中央研究所の所長であった佐々木正専務に売り込みます。自身も「電卓生みの親」と言われるほど優れた技術者であった佐々木氏は、一目で孫氏の才能と商品の可能性を見抜き、その場で1億円の契約を結んだそうです。
そしてこの資金をもとに彼は初めての企業「ユニソン・ワールド」を設立し、起業家としての一歩目を踏み出すのです。

私たちも彼を見習って、1日1つ新しいアイデアを考えて、ノートにメモする時間を作ってみましょう。内容は何でも構いません。毎日1つ考えつけば、1年で365個のアイデアがたまる計算です。その中にはもしかしたら、孫正義氏のように時代を動かす事業の「種」が含まれているかもしれません。
1億稼げる人は、毎日アイデアを出し、稼げない人は日々の仕事に追われるのです。

 

1億稼げる人は「ほしいもの」を公言する。
稼げない人は「ほしいもの」があっても黙っている。

最後に紹介する大富豪、ドナルド・トランプ氏は、不動産会社トランプ・オーガナイゼーションの会長兼社長であり、先の大統領選を制した、アメリカ次期大統領です。
彼は1946年にアメリカで生まれ、ペンシルベニア大学のウォートン・スクールを卒業。1968年に父親が経営するエリザベス・トランプ・アンド・サンに入社。1971年には経営権を与えられ、社名をトランプ・オーガナイゼーションに改めます。そして1980年代にビル開発やホテル、カジノ経営などで大成功を収め、「不動産王」と言われるようになり、2006年の「フォーブス」の世界長者番付には94位でランクインしました。

彼の著書、『トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ』によれば、彼がこうした成功を収められた秘訣は、取引の際に「求めるものを手に入れるまで、押して押して押しまくる」ことにあるそうです。
具体的なエピソードとして、彼が若い頃、「ル・クラブ」という高級クラブの会員になったときの話が語られています。同クラブは、当時最も注目を集めていたクラブで、入会できるのは著名人や大富豪だけなど、その選考が厳しいことで知られていたそうです。

当時まったく無名だった彼ですが、このクラブにどうしても入会したいと思い、正面から堂々とクラブに電話をして、入会したいと告げます。当然ながら断られると、次の日にまた電話をかけ、せめてクラブの会長の連絡先を教えてほしいと頼みます。
そして会長に電話をした彼はひたすらしゃべり続けて入会を懇願。面白がられて一緒に飲むことになり、やがて入会を許されるのです。
人間は、心のどこかで「相手の役に立ちたい」「相手の力になりたい」と思うところがあり、特に社会的地位が高い人ほどそうした傾向があります。ですので、ほしいものを率直に、かつ熱意をもって「ほしい」と告げると、意外とよい結果になることが多いのです。

私たちも彼を見習い、日頃から、ほしいものを堂々とほしいと言えるようになりたいものです。たとえば、アマゾンなどのショッピングサイトで、「ほしいものリスト」を作成してまわりにシェアするくらいのことから始めてみましょう。
1億稼げる人は「ほしいもの」を公言し、稼げない人は「ほしいもの」があっても黙っているのです。

以上、押しも押されもせぬ5人の大富豪のエピソードをあげ、「1億稼げる人」と「稼げない人」の違いを紹介してきました。
最新刊『大富豪の伝記で見つけた 1億稼ぐ50の教え』には、このような「1億稼ぐ教え」が満載です。
将来お金持ちになりたいという方はもちろん、世界の成功者たちから人生を変えるきっかけを学びたいという方も、ぜひ本書をチェックしてみてください。

 


 高田晋一(著) 大富豪の伝記で見つけた1億稼ぐ50の教え

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